7月の長い1日

某教育施設職員の皆様6名に同行して月山・姥沢ルートを登る。

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山形は猛暑日、月山も山腹は暑く、山頂で涼しい風を受ける。

頂上直下の月光坂を下ったところで、登ってくる西川山岳会のK澤さんと出会う。
「今日は日帰りですか?」
「んなわけねーよ、もう歳だよ。」

K澤さんは、私がガイドなりたての時、初めてのガイド山行で一緒だった方だ。
当時はまだ山頂直下の鍛冶小屋も営業しており、緊張しっぱなしだった私をリードしてくれた。
K澤さんのように永く登山とつきあいたいものだ。

ほどなく分岐点、「牛首」に到着。
ここで姥ヶ岳方面からやってきた見知らぬ男性に話しかけられる。
男性によれば、姥ヶ岳中腹で登山者が倒れ、心臓マッサージを受けているという。
話が話なので、注意深く聞く。
蘇生法の支援を要請にきているのではなく、ただ途中で見聞きしたことを興奮気味に話しているだけの様子。

牛首の分岐を歩きながら、考える。
CPR施術中ということは、支援の必要があるのではないか。

 今私が引率しているメンバー6名のうち、1名は両膝の内側が不調、もう1名は体調不良で山頂は諦め牛首で待機していただいた。
 目前に控える牛首直下の雪渓では、16日に2件の滑落事故が別々に発生、いずれも足を骨折負傷し搬送されている。私には6名を安全に下ろす責任がある。
 既に消防が出動していることを考慮し、私はそのまま引率を続行、雪渓に向かう判断をとる。

 16日の事故に関しても、「え?あそこで?」というのが正直な思いだが、慣れない登山者にとって雪渓にはリスクが存在することをあらためて認識させられる事故だった。
 牛首直下の雪渓はピッケルのカッティングで対応しよう、と考えていたが、16日の事故の報を受けて考えを改めた。急遽用意した軽アイゼンを着用してもらい、雪渓を下る。
 14時を過ぎて雪渓の雪もグズグズに腐っている。アイゼンは必要無いかという思いにとらわれるが、油断はすまい、と思い直す。

 雪渓を下降中に県の防災ヘリが姥ヶ岳上空にやってきた。
 しばらくホバリングの後、ストレッチャーがつり上げられ、病院のある山形市内方面に飛び去っていった。

 リフト駅に帰着し、同行した職員皆さんと軽く体操してからリフトに乗る。
 上駅には警察官、下駅には消防関係者が待機しており、要救助者搬送の生々しさが伝わる。

 姥沢駐車場で同行した職員の皆様と別れ、私は弓張平の公園へ。
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 使用した軽アイゼンの汚れをとり、猛暑日の厳しい日差しの下で日干し。
 その間、私も休憩。
 軽アイゼンを片付け、車で月山山麓の西川町に走る。
 月山朝日ガイド協会事務局の横山氏宅へ移動。
 横山さんにアイゼンを返却し、今日のヘリ搬送の件も報告。「難しい判断だけど、この場合クライアント優先だよね」と横山さんに言われるが、なんとなく重い感情が残る。

 そこへ近田郁子ガイドが軽アイゼンを借りに来た。
 えらい久しぶりに会う近田ガイド、パリッとした登山ウェア姿でバリバリ活躍している雰囲気にあふれる。
 一方の私、ヨレヨレの短パンにヨレヨレの着古したノースフェイスのTシャツ姿。
 横山さんがふざけて「大滝くん神様みたいな人だからな」と言うと、近田ガイドもおどけて私に向かってパンパンと参拝する。私は優柔不断の未熟ガイドです、やめてくれー。

 いや。
 1日だけでも、神様だったらどんなによかっただろう。
 要救助者を救えたかもしれないのに。

 翌日の報道では、搬送されたのは関東からいらっしゃった二人とも70歳のご夫婦のご主人で、登山道で倒れていたところを後続のパーティーが発見したらしい。
 ご夫婦は10年前に登山を始め、今日の月山登山が5年ぶりの登山。
 リフト上駅から姥ヶ岳まで約4時間かかったため(通常のコースタイムは約30分)、月山登頂を断念し昼食を摂った後、戻ろうとしたところで倒れたとのこと。
 まことに残念ながら、病院搬送後に亡くなられた。ご冥福を心よりお祈り致します。
 (以上、山形新聞社、NHK山形支局報道より)

 久々の登山、ご高齢に加え、今日は稜線も場所によって暑かった。
 私の推測ではあるが、今夏の連日の猛暑も体調に影響していたのではないだろうか。
  

 ヒナウスユキソウ(月山山頂にて)

夕暮れの国道112号線を車で自宅に向かいながら、

『もう歳だよ』

泊まりがけで山頂に向かう西川山岳会のK澤さんの言葉を、幾度も頭の中で反芻する。
年齢・体力に合わせて山に登るということの重要性、難しさ。

月山はそのたおやかな山容ゆえ、高齢の登山者も多い。
ネット上で「月山は簡単」 「ハイキング程度」と書いている方を散見するが、私にとって月山は「山」であることに変わりは無い。

雑誌に掲載されるような小手先の登山技術や道具の選択よりも、「自分自身を知る」ことの重要さを思い知らされた1日だった。

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リック・アレン、ブロードピークで救出さる ~ドローンが伝説を作る日~

難峰ナンガパルバット峰で未踏を誇ったマゼノリッジの完登者であるリック・アレン(Rick Allen)が世界第12位のブロードピークで滑落遭難、一時は死亡とみなされたものの、無事救出されました。

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マゼノリッジ登攀後のサンディ・アラン(左)とリック・アレン(右)

Mountaineer Rick Allen was feared dead on Broad Peak, but a DJI Mavic Pro drone found him alive by Dronedj.com 2018.7.16

今夏、リック・アレンはマゼノリッジのパートナーであるサンディ・アランと共にブロードピークに遠征、その途上で滑落、一時行方不明となったもの。

無事救出されたという報道は即時に各国のクライミングサイトに流れましたが、その救出に高所用のドローンが大きな役割を果たしたことが続けて報じられました。
本件では高度8400mでドローンが飛行、滑落したリック・アレンを発見したことにより、無事救出につながったとのこと。
ちなみにこのドローンは、今夏K2のスキー滑降を計画しているポーランドのスキー登山家アンドレイ・バルギエル(Andrzej Bargiel)らが所有していた機体で、その兄弟であるドローンオペレーター、バルティク・バルギエル(Bartek Bargiel)が操縦していました。

 高高度を飛んだドローンにより8000m峰での遭難者の発見・救出に結びついた今回のケースは、今後の同様な事例においても大きな影響を与えるケースになりそうです。

 さて、筆者が思ったのは、ここ数日のスペインのDesnivelの見出し。

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リック・アレンがドローンによって発見・救出された報道と共に、41年前の1977年7月13日はダグ・スコットがバインターブラックで奇跡の脱出行を敢行した日として記事が掲載されています。

 もちろんドローンのような機材の進歩によって、それまで不可能視されていた8000m峰での捜索・救出活動が可能になったことは間違いなく喜ばしいことです。

 その一方、かつてヒマラヤ登山は外界とは完全に遮断された世界であった時代は、衛星電話やドローンの登場により、完全に過去のものとなりました。
 クライマーが両足を骨折しながらも這いつくばって下降を敢行、生還を果たし、人間の持つ生き延びる意志の強靱さ、素晴らしさを知ることとなったクライミングは、完全に『伝説』となる時代になってきているのでしょうか。

 筆者にとっては、ドローンが8400mという高高度を飛んだことよりも、ダグ・スコットの脱出行のエピソードを完全に過去のものにした、ということを思い、「ドローンが伝説を作る日」というサブタイトルが頭に浮かんだ次第です。

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カヌー体験 in 月山湖

山形県朝日少年自然の家の企画事業 『カヌー体験 in 月山湖』 にサポーター参加。

事前の気象予報は外れ、月山湖でははじめに小雨がぱらつき、風もある。
凶暴なまでの日照に悩まされずに済む。

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今年も月山朝日ガイド協会の細谷さんを講師に、パドルの漕ぎ方、カヌーの乗り方までレクチャーを受ける。

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本日は3局もメディアの取材が入り、子供達もちょっと緊張気味。

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今年はカヌーの数が少ないなあ-。
今回は陸上支援がんばるか~と思いきや、自然の家の滝口支配人から
「あれ?大滝さんカヌー乗らないんですか?まだありますよ」
最後に残っていたカヌー、リバーカヤックでも安定性が今ひとつのような艇が残っていたので、それをお借りして水上へ。

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へたくそな漕艇でフラフラ蛇行しながら子供達の後を追う。

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ダム湖・月山湖に流入する四谷沢川で水遊び。
子供達は早速ライフジャケットを頼りに水に飛び込む。カッパの大群。

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石積みも立派な遊びです。

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四谷沢川での水遊びを終え、拠点に戻って記念写真を撮影した後、昼食までのわずかな時間も子供達は水辺で飛び込み遊び。

子供達の元気を分けてもらった1日でした。

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年齢を自覚する日

プライベートで月山に入るときは、休憩は立ち休憩のみにして速く歩く。

山頂から牛首まで続く「月光坂」。

下山中、ふと振り向くと、凄い勢いで下ってくる一団がいる。
途中で出会った、山形西高山岳部の部員達だった。

プライベート山行で月山を下る場合は思い切り飛ばすので、他人に追い抜かれた記憶は無い。
ガイドとして人様よりも少しだけ、月山を登り降りした回数は多い。
大学の体育会山岳部で下山はよく走らされ、その習慣も残っている。

しかし今日は四ッ谷川分岐で雪渓の状況などメモしている間に、山形西高山岳部のパーティーに追い抜かれた。

月山の「月光坂」は大小様々な大きさの岩が積み重なって階段状になっている。
ここを速く下るには脚力だけでなく、歩くルートを選ぶ「眼」も必要となる。
また月光坂の中間には気の抜けないガレ場もある。

彼女達は相当経験を積んでいるのだろう。
姥沢駐車場に到着した時には、もう彼女達の姿は無かった。

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四ッ谷川ルートの木道を行く、山形西高山岳部の部員達。

自分の脚力と体力の衰えを自覚するとともに、彼女達には各地の山行で素晴らしい体験を積んで欲しい、と思う。

そんなこと考える事自体、歳なのかなあーと考えつつ、静かな四ッ谷川ルートを下った。

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夏来(きた)る

姥沢から月山山頂を往復。
連休で混雑が予想されるため、早めに登山口に移動、リフトを使わず四ツ谷川ルートを登高。

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水場で一息。

夏山特有の匂い。
ようやく帰ってきたという思いと、もう夏真っ盛りなのかという戸惑い。

小樽出張から帰り、それまで気温15度前後の生活から気温37度超の山形の生活に戻る。
気温差20度、昨年の沖縄出張から寒い山形に戻った時とは異なり、身体のダメージが大きい。
具体的には、ひどい倦怠感が続く。

小樽出張中は山形不在なのでガイド依頼もお断りする状態、目前に少年自然の家の月山登山も控えているため、雪渓状況の把握もあり月山に入山。

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ニッコウキスゲが盛りの中、彼方に鳥海山。

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四ツ谷川から牛首に通じる登山道はまだ雪渓に覆われています。
連日の高温で雪渓もグズグズになりステップもありますが、牛首直下の雪渓は一部急になっています。雪上歩行に慣れていない方はためらわずアイゼンを使用してください。

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ヒナザクラも咲き始めました。

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地味なヤマハハコが好き。

私にとってシーズン始め、山頂神社できっちりお祓いをしてもらいます。
昨年のこともあったので、今年も
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御札をいただき、

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身代わり守を入手。

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そうそう、ウチの職場は職人気質あふれた部署なもんで、今シーズンは職場円満守も求めました。

昼前には姥沢駐車場に下山、午後は娘の買い物の運転手です。ふー。

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海渡る神 忍路(おしょろ)神社例大祭 海上渡御

おそらく小樽滞在最後の日曜日。
小樽最後の山行を目論んで早朝出かけたものの、梅雨前線の影響で朝から強い雨、予定していた山行は中止。

一度ウィークリーマンションに戻り休んだ後、小樽市忍路(おしょろ)地区の忍路神社例大祭を訪問。

忍路(おしょろ)地区は小樽でも小さな漁師町だが、ここでは神輿を漁船に載せて海を渡る「海上渡御」が行われる。

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漁師町らしく、神社の鳥居には大漁旗が幾つも飾られている。

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10時から社殿内で関係者による神事が行われ、10時27分、神輿の組み立てが始まる。

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神輿は20分ほどで組み立てられ、奴を先頭に神輿が神社を出発。
奴(やっこ)を務めるのは地元の小中学生たち。男女とわず顔には髭のメイクが施されています。

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先頭を歩く氏子が山盛りの塩を持って振りまき、道を清めた後に皆が続く。

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忍路漁港で木造船に積み込まれる神輿。

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昔ながらに櫓を漕いで神輿を積んだ木造船が進みます。
忍路地区の海上渡御、一般見学者用の漁船もあり、地元の方のご厚意で私も漁船に乗せていただき、海上から見学することができました。

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忍路港を出る前、波の静かなところで大型漁船に積み替えられます。
さすが海の男たち、息の合った作業で神輿が乗り換えられます。

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地元の方を載せた見学船は2隻、その間に神輿の乗った漁船が進みます。

伺った話によれば、神輿を載せた漁船はただ回遊するわけでなく、周囲の蘭島神社などを表敬訪問する意味合いで海を廻るとのことです。

神輿の乗った漁船は蘭島地区方面の海上へ進み、私の乗りこんだ見学船は都合により早めに忍路漁港へ戻りました。

小樽に住み着いて以来、様々な「例大祭」を見学してきました。
ここ忍路地区の例大祭は露店が出店しているわけでもない、静かな例大祭です。
船に乗り込み神輿が進む様子を見学させていだき、大自然の中で神を敬う人々の姿を体感することができました。
見学船に乗せていただき、忍路地区の皆様に深く感謝申し上げます。

神輿の組み立てから神社出発、船への積み込み、洋上での積み替え、海上渡御を3分の動画にまとめました。

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カザフ民族音楽演奏会 -父に学んだ民族の心- in 小樽

ストレスフルな現場作業の1日が終わる。
ウィークリーマンションで着替え、小樽市内のcafe thrid placeで開催される『カザフ民族音楽演奏会 -父に学んだ民族の心- in 小樽』ライブに行く。

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父に学んだ民族の心、というサブタイトルに(なんか大層なサブタイトルだなあ・・・)と思いつつ会場のカフェに到着。

ライブ主催のNPO法人北方アジア文化交流センターしゃがぁ代表の西村氏に手渡されたチラシを見て、あれ?
今日の演奏者である若者ブケンバイ氏の父親であるクグルシンという名前に記憶がある。
 
 なんと今から9年前の2009年、私、演奏者の父親であるクグルシン氏の演奏を、本日と同じ西村氏の司会で聴いていたのでした。
 そのときの会場は福岡。やはり長期出張中で北九州市のウィークリーマンション住まいで、仕事終わってからライブを聴きに行ったのでした。

 あれから9年。ちょうど私が人事異動で今の職人気質あふれる現場作業部門に配属になった年。
 仕事でも山でも自分の家族にも色々ありましたが、親子二代でカザフ族の音楽を聴けるとは、巡り合わせでしょうか。

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演奏するブケンバイ氏。
現在24歳、モンゴルで高等教育を受け薬剤師である。
歌と音楽は趣味の領域で続けたいという。

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NPO法人しゃがぁ代表・西村氏による楽器ドンブラの解説。
ギターなどと異なり、1本の弦を折り返して2本弦の楽器に造られてある。そんなシンプルな造りから多彩なメロディが奏でられる。

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ドンブラに付けられている装飾品ウキ。オオワシミミズクの羽根で出来ている。羽根の反り具合がコーランのアラビア文字に似ていることからお守りとして用いられている。

私はカザフ語やモンゴル語は理解できないが、歌詞は西村氏によって解説され、ブケンバイ氏の演奏と歌の世界に浸ることができる。

高等教育を受けたわけでもない遊牧民たちが、何故このような詩的な歌詞を紡ぎ出すことができるのだろう。

その一方、西村氏の解説によればカザフ族の遊牧生活で父親に求められるのは『力』。
いつくるかわからない「敵」、大自然の猛威に抗って生きるためには、父親には『力』、危機を乗り越える知恵が求められ、それが全て。悪人だろうが善人だろうが『力』が優先される世界だという。

私のように悩み戸惑う父親像など、すぐ野垂れ死にする運命なのだろうか。

演奏者ブケンバイ氏の最も好きな歌が「教訓歌」という、人生訓を歌った歌らしい。
その中で、即興で歌を作ることに素晴らしい才能を持つカザフ族は、こんな意味の歌詞をのせている。

 言葉というものは危険なものだ。
 たった1つの言葉が人を傷つける。
 お前が謝っても、相手が許しても、人を傷つけたことはトゲの様に残るのだ。

あ゛あ゛~
今までブログで好き放題書いていてごめんなさい、と思う一方、余所の人間との接触が少ない遊牧民だからこそ、言葉の力というものを知り尽くしているんだろうなあと考えさせられる。

ストレスフルな仕事の日の夜、美しい旋律の中で考えさせられ、時には何も考えずに旋律に耳を傾ける日でした。

NPO法人しゃがぁが公開しているクグルシン氏、ブケンバイ氏親子演奏の動画がこちらです。

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2018年 自然・登山ガイド養成講座のご案内

 東北マウンテンガイドネットワークによる、公益社団法人日本山岳ガイド協会認定 自然・登山・スキーガイド養成講座のご案内です。

 登山・自然ガイドになるための養成講座 (登山ガイドステージⅠ・Ⅱ、自然ガイドステージⅠ・Ⅱ、スキーガイドステージⅠ) 平成30年度 募集要項 PDFファイル「201820180604.pdf」をダウンロード

2018
平成30年度 自然・登山・スキーガイド養成講座の日程表

ガイド志望の方、どうぞご参考までに。.

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三平汁

小樽では気温15~16度の日々が続く。
ガイド仲間のブログやfacebookを拝見して「あれ月山はもうこんな花の季節か」と、完全に季節感が狂ってくる。

現場作業も新たな段階に入り疲労の日々。
ウィークリーマンションに帰宅してメシ喰って寝る日が続いていたが、本日は諸事情で早めに帰ることが出来た。

気持ちにも少し余裕があったので、スーパーの鮮魚コーナーを物色。
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北海道産タラの「あら」を売値半額の160円で購入。

いつもの参考書『北の浜料理500選』から、古平漁協婦人部 白岩浪恵さんのレシピを参考に「タラの三平汁」を作る。

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ネットに掲載されているレシピと異なり、調味料は昆布と塩だけというシンプルな味付け。
タラの旨味と昆布の旨味が味わえるよう、塩は味見しながら慎重に加えました。

昆布と魚と塩だけで、美味しくできあがりました。

三平汁って鮭料理かと勘違いしていましたが、『北の浜料理500選』を初めて読んだ時に「タラでも作るの?」と三平汁の具材について知った次第。

 会社の年末年始休暇を北海道の冬山単独登山で過ごしていた20代。
 山からの帰り、札幌や函館の駅の、場末の食堂で三平汁を食べるのがお約束でした。

 仏壇職人だった父が若い頃、北海道で仏壇を売り歩いていた時代があったらしいのですが、そのとき食った北海道の郷土料理が忘れられないようで、生前は「○○が旨かった」 「△△は最高だった」とよく聞かされてました。
 北海道の山行の帰りは、必ず父に干した「氷下魚(こまい)」を土産にするのもお約束でした。

 スーパーや市場で北海道ならではの、父好みの食材、鰊の切り込みなんかを見かけると

 「あー、生きてるうちに連れてくれば良かった」と後悔することしきりです。

 登山やクライミングで極道な青春を過ごしている皆さん、親孝行も今のうちにね。

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ニセコ五色温泉

土曜日の夜、暴飲暴食にビール飲みまくり、日曜朝は重たい身体で起き上がる。
諸事情で山行は取りやめ、親方という名の上司と共にニセコ方面へ。

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ニセコ・五色温泉。
いい温泉でした。おすすめです。

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目の前にどーんとニセコアンヌプリ、イワオヌプリがそびえるロケーション。

あーコンデション整えて山道具持って早起きすべきだったと後悔しきりです。

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小樽市 恵美須神社例大祭

6月22日、仕事が終わってから小樽市の外れ、祝津地区へ。
祝津地区に位置する恵美須神社例大祭の宵宮祭の日。

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祝津地区は漁港の街、生臭い魚の匂いが漂う中、かつて栄えた鰊番屋の隣に神社の入り口があります。

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急で狭い山道を登ると、笛の音が聞こえてきます。
道はオドリコソウの群生で花盛り。

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恵美須神社は小樽市で最も古い社殿と言われていますが、肝心の本殿は覆屋で隠れています。
その覆屋、拝殿は昭和初期に建てられたもの。
さすが港街、波の彫刻が見事です。

宵宮祭の日、社殿では関係者の方々が打ち合わせ中。
境内で笛の練習が行われていました。祭りの前の静けさです。

祭りそのものは漁港で行われるのですが、
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まだ準備中でした。

こうして小樽の祭りの日々は続きます。

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龍宮神社例大祭 本祭 神輿の宮入

6月21日、昨日に続けて龍宮神社例大祭に通う。
本日は神輿の宮入。
地区を巡回した二組の神輿が神社に還ってくる儀式である。

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龍宮神社鳥居から。中央奥の急な階段を登り詰めた奥が神社境内。

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沢山の見物人が集まった境内に、ついに神輿が帰ってくる。

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群衆に囲まれ、二組の神輿が時計回りで周回しながら、神輿に立つ男性が何かを捲き始めた。
「あ、餅まいてる」
という隣に立っていたカップルの話し声に、私のスイッチが入る。
撒かれたポチ袋に凄い勢いで人々が群がり、今回も競争率が高そうだ。
神輿が周回する速度、餅を撒くタイミングと方向から、地球に帰還する有人宇宙船回収のように推測して先回り、なんとかポチ袋2つを決死の思いでゲット。

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群衆の中、何度も社殿の前で追い返されながら、ようやく宮入を果たす神輿。
その模様を約2分の動画にダイジェスト版としてまとめました。

最後の三本締めは感動ものです。

 私、どちらかというと小さい集落の民俗行事ばかり見てきたのですが、こういう熱い行事もよいものだと思いました。
 住み始めて約4週間。
 小樽の人は荒いですね。車運転してても、毎日クラクションの音が聞こえない日が無いし。
 やっぱり漁師町、港街ならではなのかもしれません。

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ちなみに神輿からまかれたポチ袋、開けてみたら餅ではなくて稲穂と5円(御縁)と鈴でした。
当ブログをご覧の皆様にも、福が廻りますように。

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松前神楽を追って 龍宮神社例大祭 宵宮祭

6月19日。
仕事が終わった後、20~22日の日程で開催される龍宮神社例大祭のスケジュールを確認すべく、小樽市の龍宮神社へ。
 この龍宮神社はもともとアイヌの祭場だった所を榎本武揚が桓武天皇を合祀したことに始まる。
 最近では麻生太郎氏が首相になる前に参拝したエピソードで知られる。

 祭りを翌日に控えた夕方、境内に近づくと笛の音が聞こえる。
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 私服の若者が神楽の練習中。こうして伝統は受け継がれていくんですね。

 翌日20日、宵宮祭で奉納される松前神楽を見学。
 そのダイジェスト版動画がこちら↓

収録順に、
 八乙女舞・・・神に仕える神子乙女の祝福の舞
 山神舞・・・榊葉を持ち山の神を表す一人舞 
 神遊舞・・・弓矢を持ち四方の悪魔を退散させ天下太平を願う二人舞

 最後の獅子舞ではしっかり獅子頭に頭をパクりとしてもらいました。
 今の現場仕事が安全に終わりますように。

参考文献:松前神楽小樽伝承百年祭実行委員会 著 『松前神楽小樽伝承百年祭』

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日曜はフレディ・マーキュリー

日曜。
本日は休日出勤。
現場作業も次のステップを迎える。
苫小牧港まで親方の車に乗せてもらい、フェリー港で工事機材を積んだ大型トラックを受け取り、私がトラックを駆って小樽市の現場に戻る。

仕事が終わった後、諸般の事情のため、娘の通う高校の担任と電話のやりとり。
それから日曜で殺人的に混雑している小樽イオンに突入。

山形のそれに比べ、小樽のイオンは超ウルトラスーパー巨大で雑貨屋も充実している。
息子の誕生日プレゼント、娘の好きなキャラクター商品を買い込み、いったんウィークリーマンションに帰宅。
息子と娘に手紙を書き(普段は長期出張が多いのでたまにはフォローしないとね)、それから再び市内に出て宅配便で発送。
日曜だっつーのに心安まるヒマもない。
クィーンの『I Was Born To Love You』を車の中でガンガン聴きながら、疲れた自分を奮い立たせて小樽市内を廻る。

自分の時間は夕食時間以降の短い時間だけです。

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現実逃避その1。
スロベニアのユリアン・アルプスの解説もあるので買いました。
ただこの本、コースタイムなどの他、様々なエピソードなどアルプス全域にわたって解説があるのはいいんですが、山域の概念図が無いのが惜しまれます。

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現実逃避その2。
長期出張に出ると、やたらとシェークスピア、喜劇じゃなくて破滅的な悲劇物が読みたくなる。
まあ今の会社に勤めていること自体が悲(以下省略)

今回の日曜は山はお休み、明日からまた現場作業の日々です。

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蘭島神社例大祭

現場仕事から疲労して帰る日々。

小樽市内では14日から「小樽三大祭り」の1つ、「水天宮」の例大祭が開催されているのだが、疲労が重なる。
さらに北海道は全域で異常な低温、日中も気温10度前後の日が続き、体力的に厳しい日が続く。
結局、水天宮の祭りには足が向かぬまま、体力温存に努める。

あまりにも低温が続くある日、鼻水が止まらない。
身体が資本の現場作業員、風邪・熱で休むことは許されない。

長ネギを大量に刻み、お椀山盛りに入れ、インスタント味噌汁の素と熱湯をぶっかけ、生の長ネギを一気喰い。
さらにユンケルを投入してさっさと寝て、翌朝には風邪気味の症状を改善。
民間療法恐るべし・・・

体力・気力が回復した週末の夕方、仕事から戻ってから小樽市蘭島(らんしま)地区に車を飛ばす。
蘭島神社の例大祭を訪問。

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神社に隣接する「らんしま保育園」の敷地が祭り会場になっていました。
小樽の祭り特有のテーブル・椅子にステージでは地元の若者バンドが演奏の準備。
左手のテントは売店。
地元の町内会で運営しているアットホームな祭りでした。

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社殿では関係者皆様の祭り開催の儀式真っ最中。

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蘭島神社例大祭では昼間に神輿行列かあるのですが、土曜日までびっちり現場作業が予定されているので今回は見学は断念。行列に用いられる鋏箱や毛槍を眺めます。

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せっかく来たので売店で「串エビ」と「みそおでん」を買って食べる。
串エビは居酒屋の串焼きと違い、材料新鮮なせいかプリプリです。
みそおでんは、はんぺんとコンニャクの2点だけなんですが、味噌が旨い。なにか隠し味が仕込んである旨さ。
何千何万人も訪れる祭りと違い、こういうローカルな祭りだと地元の味が楽しめますね。

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