Pete's Wicked Book

Pete アルパインクライマーの皆様ご存じ、日系のビッグウォールクライマー、ピート・タケダの本。
wicked book とは、意訳すると「ヤバい本」とかいうニュアンスか。サブタイトルの「Tales of climbing madness」が示すように、ピート・タケダの筆による様々な「クライミングと人」にまつわる本。
 
 この気合いの入った本人の表紙写真を見て「あ!ピート・タケダの自伝か!?」とアマゾンで衝動買いして目次を見たら、Climbing誌で読んだことのあるスティービー・ハストンの記事が掲載してある。
 同書はClimbing誌に執筆した記事をまとめた本で「失敗した~」と思ったが、読んでみると、しっかりピート・タケダ本人の生い立ちから丁寧に書き記されている。同書によれば、ピート・タケダの父君は日本北部のTANABU出身(青森県田名部と思われる)。

 シャークス・フィン(インドヒマラヤのメルー)への思い入れが強いのだろう、Climbing誌未収録の1998年のメルー遠征記も納められている。遠征記はチームの立ち上げからアメリカ出国、現地でのクライミング、そして悪天のためメルーを断念、シブリンに転進し登頂を果たすまでが描かれている。

 香港経由でインドに向かう機上、機内上映の映画『ウェディング・シンガー』で自分たちはジョークに笑い、中国語字幕を見た他の乗客がタイムラグをおいて笑っているという光景。
 遠征パートナーが家庭の話をしている時、何も言わないメンバーがいる。彼は最近彼女と別れたのだ。
 そんな細やかな視線で遠征の人間模様も描かれる。

 アメリカでも「文章を書けて」「登れる」クライマーは貴重な存在らしい。
 私のお気に入りは『Partners』というタイトルの文章。「I don't know why I kept climbing with Cade」とサブタイトルの付いたこの章では、ピート・タケダの古くからのクライミングパートナー、Cade Lloydについて書かれている。
 数々の危険なビッグウォールを登ってきたピート・タケダ氏も、クライミング始めの頃はこのパートナーの後を追う立場だった。学生からつきあい始め、時が経ち、結婚式の様子で文章は締めくくられる。クライミングパートナーがあってこそ、ピート・タケダという素晴らしいクライマーが生まれたこと、「クライミングの友」の大切さを感じる一文である。

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サレワ(SALEWA)、イギリスのワイルドカントリーを買収

ドイツの登山用品メーカー、サレワが英のワイルドカントリーを買収です。

SALEWA Group übernimmt Wild Country by Climbing.de 2012.1.31

イギリス市場をターゲットに見据えたサレワグループの買収劇ですが、ワイルドカントリーのブランド名はそのまま継続される模様です。

しかしサレワは映画『NANGA PARBAT』(邦題「ヒマラヤ運命の山」)のスポンサーだったり、景気いいですな。

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栄 養 補 給

日中は重機の音や発電機の音に囲まれ、昼食は油物の多い仕出し弁当喰って過ごしているので、
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心にも栄養補給な。

現場仕事を終え、ウィークリーマンションでしばし休憩とってから、金沢駅脇の石川県立音楽堂へ。
Mus『もっとカンタービレ ラルフ・ゴトーニ室内楽』と題したコンサートに行く。
演奏内容は、フィンランドのラルフ・ゴトーニ氏のピアノをメインとして
1,モーツァルト ピアノ四重奏曲第1番k.478
2,モーツァルト ピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調k.452
3,ショスタコーヴィチ ピアノ五重奏曲ト短調Op.57

人口46万人の地方都市としては、素晴らしい音楽ホールでしたね。
くたばった小説家だか劇作家だかの記念館おったてようとする山形の自治体や経営者の爺にも見習ってほしいものです。
2000円で市民がお気軽に音楽鑑賞できる機会に恵まれているというのは、その都市の文化度を表すといっても差し支えないでしょう。
本日のコンサートも、当日券でホールはほぼ満員。

普段、CDやモノラルラジオでクラシック番組を聴き「これでいいや」と思ってましたが、やはり生で聴く音楽はスピーカーやステレオイヤホンで聴く音楽とはまた違う素晴らしさがあることを思い知らされた夜。
そしてショスタコーヴィチといえば交響曲しか知らない私には新発見の演奏会でありました。

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かちぐり

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 金沢に住んでいるからといって毎日毎日お菓子や御馳走喰ってる訳はなく、普段はタイムサービスで割り引きになったスーパーの総菜をオカズにメシ喰ってます。
 
 で、スーパーで見つけたのが、この『かちぐり』。
 殻、渋皮を剥いた栗の実を乾燥させたものです。
 ご存じの方も多いと思いますが、いわゆる「勝ち栗」という縁起物として、相撲の土俵なんかにも埋められているものですね。
 夕方遅くまで現場仕事に拘束されているため、調べる機会も無いのですが、正月の縁起物として「かちぐり」を食する地方が多いようです。
 ただし、私の住む山形では、スーパーで売っているのは見かけたことがありません(私の経験の範囲内では。)
 「かちぐり」がこうしてスーパーで市販されているというのも、古い城下町の金沢ならではなんでしょうか?

 ただし、裏面の記載を拝見すると、『原産国イタリア』と書いてありました(笑)


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車社会

 皆様もご存じのブランド、L.L. Beanが今年創業100周年を迎えるということで、同社の話題が最近ちょくちょくアメリカのメディアに登場しています。

 去る1月19日のNew York Timesに掲載された写真と記事がコレ。
Boots

L.L. Bean Outfits Bootmobile for Nationwide Tour by TheNewYorkTimes 2012.1.19

この延長6m、高さ4mというビッグなブーツ型自動車、創業100年記念祭のPRのために登場したもの。
画像ですと比較する物が無いのでわかりにくいですが、トヨタのハイエースワゴンの車高がだいたい2mですから、車高4mとかいうのは化け物みたいな車なんですな。

この車に関しては、すでに日本の一部のサイト、ツイッターでも話題になっていましたが、私の場合、どうにも違和感が沸き上がるのを抑えられません。

 いわゆる機械化社会・文明へのアンチテーゼとして、アメリカではアウトドア活動が盛んになったとゆーよーなウンチクを聞かされたり読んだりしたことがあったのですが・・・
 そのアウトドア活動を支えるギアメーカーの、創業記念のPRに 自動 車 ? ?
 しかもL.L. Beanのスポークスマンもこの車に関して

『We have it, so why not?』

 別にいいんじゃね?と軽いノリのコメント。

 創業記念の出し物が自動車、というのは私に言わせれば凄いブラックジョークですな。

 具体的に私の感想を言えば、アウトドア雑誌(という形式の中身のないカタログ雑誌)では自然回帰だの自然保護だの、もっともらしい事を能書きたれてますが、その現実は、自動車という文明社会の利器に頼った行為であることの象徴に見えます。

 でも実際そうですよね?
 登山口やキャンプ場までのアプローチや、アウトドア用品購入に、車を使う人多いですよね?

 さすがに当のアメリカ人でもこの点にひっかかる人はいるようで、上記リンク記事のコメント欄には『この車はL.L. Beanの社風に反するのではないか』と書いている方もいます。
 ま、環境環境と言いつつ、環境保護を標榜する暴力テロ集団に資金提供するパタなんとかいう企業を擁する矛盾大国アメリカらしい一幕でした。

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金沢日記 2012年1月第4週

1月某日
 和菓子消費率 日本全国第1位の都市、金沢。
 現場仕事の後、落雁で知られる諸江屋を訪れる。
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 落雁の木型が約700種、さらに様々な寺社専用の「お留型」が約1500種あるという老舗である。
 本日のチョイスは、
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 軟楽甘(なんらくかん)。
 落雁の起源は紀元前のギリシャまで遡るといわれ、中国を経て遣唐使によりもたらされた当時の名称が「軟楽甘」。クッキーのような硬さだが、香ばしさと和三盆の清涼感のある甘さがマッチして激ウマ。

1月某日
 日中はハードな現場仕事で脳みそも昇天。
 今回の作業スタッフの顔合わせも兼ねて、夜の金沢へ。
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 夜は巨大な「寒ブリかま」で昇天。
 アマゾン奥地に生息する軍隊アリ並みに、皆で寒ブリの頭を綺麗に食べ尽くす。

1月某日
 金沢では知られる柴舟小出を訪れる。
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 現場作業も終わった夜、うっかりして閉店直後に入店してしまった。
 私の作業服姿におそれをなしたのかわかりませんが、店員のお姉さんは優しく迎えてくれ、わざわざ店内の照明をつけ直してくださいました。恐縮。
 店の名前「柴舟」は、金沢を流れる犀川を柴を積んで運んだ小舟のこと。その小舟の形を模した、ショウガを効かせた煎餅「柴舟」で知られるのだが、店に入った私のハートを直撃したのはその名も「山野草」。
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「山」「野」「草」と3種類あるのだが、もちろん私のチョイスは「山」。
蒸しカステラと抹茶餡が2層になった菓子。
店のウェブサイトの画像にあるように、本当は小豆色の部分が上らしいのだが、草を模した抹茶餡が上の方が山の草地っぽくていいなあと勝手に解釈して上記画像を撮る。
 現場作業に疲れて帰宿した後のおやつ。

1月某日
 金沢到着時は非常に暖かく、「今冬は楽勝かあ~?」と皆で話し合った数日後・・・
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 思いっきりのドカ雪。
 寒波の襲来、あの暖かさはどこへやら、ずっと寒さと雪に悩まされることになる。
 海っぱたのためだろうか、午後になると米粒~ビー玉大のアラレが決まって降ってくる。
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 ドカ雪の中、除雪したりユンボが踏みつけて地面が露出すると、すかさず沢山の雀が舞い降りて、何かをつばんでいる。
 あらためて雀のたくましさに脱帽。

1月某日
 ふたたび諸江屋に参上。
 伝統の落雁もおさえておきたいので、
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 季節の落雁、「わび」を購入。
 よくある落雁のような、きな臭さや粉っぽさが無く、和三盆の甘さと寒梅粉(米粉)の滑らかさ。
 しかし伝統菓子よりツボにはまったのは、
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 諸江屋の「塩どら焼き」でした。

1月某日
 一週間のビジネスホテル暮らしを終え、ウイークリーマンションに引っ越し。
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 シュールなフランス映画のような部屋で暮らします。
 (撮影後、山形から送った荷物と本で部屋は散らかってます。)
 引っ越しを終え、作業スタッフの面々で加賀山中温泉で息抜き。
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 すずや今日楼・露天おわんの湯でしばし休憩。
 また明日から世のため人のため、現場作業にがんばりますです。

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ロープメーカーROCA、経営破綻

スペインの登山サイトDesnivelが報じていますが、スペインのロープメーカー ROCA が経営破綻とのこと。

Cuerdas Roca en concurso de acreedores. Algo nuestro muy importante se va... by Desnivel 2012.1.27

 Desnivalもサイトのトップで取り上げていますが、1891年創業のロープメーカーROCA社の倒産は、スペインの山岳関係者には重大な事態と捉えられています。

 国内産業、ロープ生産のような技術が失われること、収益性のみ優先され、高品質の製品を生み出すことが後回しにされている、と記事において嘆きの声があがっています。
 ヨーロッパの経済危機、特に厳しいといわれるスペイン国内の経済状態は、あのF1グランプリ開催すら危ういと言われていますが、今回のROCA倒産もその余波を受けた模様です。

 ROCAのロープは日本においてはマジックマウンテンが扱っていますが、今後の動向を見守りたいところです。

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ダイヤより岩場。

以前、雪山大好きっ娘+様で紹介されました、我が愛しきケイティ・ブラウン様ご出演のCMがこちら↓

 かつてシティバンクを利用していた貧乏人の私としては、口座管理料の名の下に金持ち優遇を全面に押し出すシティは好きじゃないので不祥事起こそうが倒産しようがどうでもいい金融機関なんですが、このCMはいいですね。もちろん、ケイティ・ブラウン様ご出演だからに決まってます。

 このCMを巡っては、下記記事中にもありますが、「CGではないのか?ホントに演じているのか?」「ロケ地どこ?」「この女優だれ?」と話題になり、かのCNNもこのCMについて取り上げたようです。

New belt,New shows,・・・and a real climb? by CNN Video

 さらに、インターネット紙The huffingtonpostの女性欄において、ケイティ・ブラウンを起用したシティバンクCMの背景について、女性の「結婚」という視点から切り込んだ記事を掲載しています。

Single Women Targeted By Citibank And Honda Ads by The huffingtonpost 2012.1.24

 以下引用開始
----------------------------------------------
 先月、テレビのゴールデンタイムに流れたシティバンク「ThankYou Points」のCMをご覧なったでしょうか。
 とても狭くてギザギザの岩場を登る女性クライマーが登場するCMです。彼氏より遙かに高いところからほほえんで、彼女は岩のてっぺんに立ち上がります。そして彼女が語ります。

 『My boyfriend and I were going on vacation. We talked about getting a diamond, but with all the ThankYou Points I've been earning, I flew us to the rock I really had in mind.』
 (私と彼は休暇を過ごす予定でした。私たちはダイヤの指輪を買うことを話し合いましたが、でも、私が得ていたThankYou Points全部で、私が本当に行きたかった岩場に出かけました。」

 または、今月放映された、同じようなテーマのホンダCRVのCMをご覧になったでしょうか。
 通りで女性がプロポーズされ、彼女の答えはこうです。
 「結婚?その前にやりたいことが沢山ありました。」 彼女のやりたい事の「リスト」が脳裏をよぎり ― 「OK」と、結局、彼女はプロポーズした男に答えます。「でも、始めに済ませておきたいことが沢山あるわ。」

 シティバンクのCMが放映され、ネット上で話題になりました。本当に演じているのか?その凄い形の岩はどこにあるの?そして、そのホットな女優は誰?
 このCMに関して、CNNがCGではなく実際に撮影されたこと、ロケ地はユタ州のモアブ、そして10代からコンペで活躍していたトッププロクライマー、ケイティ・ブラウンであることを報道しました。

(中略)

 CNNもタイムズも触れていないのは、これらの広告の驚くべき側面です。
 いすれも結婚というチャンスに飛びつかない、若い、魅力的な女性を示しています。

(中略)
 ハンナ・ローシンによる記事「男たちの終焉」で指摘されていますが、若い独身女性は以前よりさらに増加し、経済的にも独立しています。2010年2月の労働省報告によれば、女性雇用者の人数は、初めて全国的に男性雇用者数を上回りました。アメリカの大都市150中の147都市において、Reach Advisorsの2010年の調査によれば、30歳未満で未婚、子供がいない女性は平均して8パーセント、ニューヨークとサンディエゴでは 20代の女性については17パーセント、15パーセントという値を示しました。

 このストーリーを裏付けするのは、2011年12月のPewリサーチセンターによる公表レポートでした。アメリカの婚姻率は史上最低を示し、結婚した女性は晩婚の傾向にあります。
 独身女性は働き、より多く稼いでいる。2010年のデータから、最近の結婚に関するデータからはどれほどの独身女性がいるか、そして将来にわたり彼女たちは増加傾向にあるといえそうです。

 最近の結婚に関するデータが得られる前に、シティバンクとホンダCRVのCMクリエイター達は、独身女性が増加傾向にあるという結論に達したようです。
 今回放映されたCMは、それら高額商品を「独立を祝う道具」と表現することにより、夫たちよりもむしろ余裕のある女性たちに、車や金融商品を売りだすのです。

(中略)

 しかし、エマ・グレイがThe Huffington Post紙で最近指摘しましたが、結婚願望の強い、高学歴の女性たちは「The Bachelor」(1人の男性が30人の女性から1人選びプロポーズする番組)が好きです。2010年の国勢調査からは、高学歴の女性たちの多くは地位と高収入を得る仕事に就いています。
 言い換えるならば、ホンダは的確な目標に的確な宣伝を行っているのです。

 ホンダとシティバンクのCMについては、非常に成功した前例があります。
 ソリテール(訳者注:結婚指輪によく用いられる、1粒の宝石をあしらった指輪)を必要としない女性たち、高額所得者で35歳以上の独身女性を対象とした、デ・ビアスの『Ladies, raise your right hands,』という、2003年に賞を受賞したデ・ビアスの宣伝です。
 (訳者注:「右手のダイヤモンドは自立と強さの証」という意味の宣伝で当時世界的に有名になった)
 その宣伝は多くの独身女性の心を掴み、翌年にはデ・ビアスは結婚指輪以外でダイヤの売り上げが15パーセント増加しました。

 シティバンクとホンダのメッセージはより巧妙ですが、独身女性の心を掴んだデ・ビアスのように成功しているかは現在のところまだわかりません。
 あなたはどう思いますか?
 そして、あなたは私たちが見逃している、似たような宣伝を見たことがありますか?
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ご参考までに、こちらが記事中で併せて取り上げられているホンダのCM↓

なるほど、アメリカでも日本でも、独身女性の皆々様方は結婚よりもやりたいことが沢山あるんですね~

 トンカツだか婚活だか血眼になってる女性が多いとか日本のマスゴミは報じていますが、確かに私の周囲の山やってる女性の皆様も、ホグロやらアークやら高価なウェア身にまとって山行ってるもんなぁ。

 さて、日本の山やってる独身女性の皆様、ダイヤより「行きたい山」、でしょうか?

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Piolets d'Or2012 生涯功労賞にロベール・パラゴ

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 今年3月21~24日に予定されているピオレドール Piolets d'Or 2012の生涯功労賞は、「ザイル仲間の二十年」「マカルー西稜」でオールドクライマー(失礼)の皆様ご存じ、ロベール・パラゴ(Robert Paragot)の受賞が決まりました。

2012 Piolet d'Or Lifetime Achievement: Robert Paragot by Piolet d'Orオフィシャルサイト

 ちなみに同賞は2009年第一回がワルテル・ボナッティ、2010年はR・メスナー、2011年はダグ・スコットが受賞。昨年逝去したボナッティ氏を記念して、「ワルテル・ボナッティ賞」とも表記されています。
 ロベール・パラゴ氏はフォンティーヌブローで鍛えられたパリジャンとして、ドリュ北壁、アコンカグア南壁初登、ワスカラン北峰をはじめ、ヒマラヤではジャヌー、マカルー西稜の記録が光ります。
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2011年現在のロベール・パラゴ氏

 BMCの評では、ロベール・パラゴ氏の最大の功績として、アコンカグア南壁に代表される高々度の大岩壁のクライミングを挙げています。
 また2012年Piolets d'Or審査員として、最近ヤンモーロンをアルパインスタイルで登った中国の劉勇 氏が参加していることに注目すべきでしょう。

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金沢で暮らします

 本日より、冷え切った夫婦仲に見切りをつけ、カミさん子供と別居。

 毎年恒例、出張という名の『さすらいの土木作業員生活』の始まりでごわす。
 春まで、石川県金沢市某所で暮らします。

 山スキーシーズンに東北を離れてワンシーズン棒に振ること、山形県朝日少年自然の家の行事に全く参加できなくなること、子供達を積雪期のアクティビティに連れて行けないなどなど、山屋としてもガイドとしても痛恨の極みではありますが、そこは日本の由緒正しい現場土木作業員、会社の命令は絶対でありますっ!!(ケロロ軍曹風)

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金沢市の街はずれ、路地裏には古い風景が残っておりました。
山形の人間が金沢で心にとめたことなど、書きつづりたいと思います。

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育児日記2012・冬

2011年12月某日
娘、息子と風呂に入る。
息子いわく、
「サンタさんは、世界中の家にプレゼント配るから、すごいんだよ~」
娘いわく、
「・・・サンタってね、いないんだよ。・・・・ほんとはね。私知ってるんだ」
どうやら、娘の大好きな『うちの3姉妹』でサンタの正体を知ってしまったらしい。
松本ぷりっつのくそったれめ~
しかし娘のその一言に、嗚呼また一歩、親から遠ざかっていくんだなあと実感。

年明けて1月某日
日曜の休みもままならない現場作業。
今月は諸般の事情により、公休とる機会がなさそう。
それを見かねたのか、中堅若手リーダー格のK君から「休みとってくださいはー」というありがたい言葉に甘えて公休を取る。
公休日、息子の幼稚園の送迎は私がやる。
事情により、幼稚園児姿の息子を見るのは今日が最後になりそうだからだ。
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息子を幼稚園に送る車中、
「おとうさん、ようちえんに来るの、ひさしぶりだね」
と言われる。
(息子は最近、「ひさしぶり」という言葉がお気に入りらしい)
その上から目線の物言いに、息子の成長を知る。

その日の午後、カミさんに勧められ、娘の小学校へ行く。
娘の冬休みの宿題『書き初め』が教室外に展示されているという。
変質者や無差別殺人鬼に間違えられないよう、学校発行の保護者身分証を首から下げ、授業中の校舎に入る。
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古ぼけた剥製がたくさん展示されている理科室の前を通り過ぎ、リコーダーの音色が漏れ聞こえる廊下を進む。
教室の壁に貼られた、クラスの皆の、そして娘の「書き初め」を見る。

平日の午後。
生徒たちは皆教室で勉強中、誰もいない廊下。
いつのまにか歳を取り、親になっていた自分に気がついた。

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キム・ジャインちゃんがドレス姿にっ!!

日本全国9千万キム・ジャインちゃんファンの皆様、こんばんわ。

キム・ジャインちゃんがスマホCMの次は、有名女性雑誌のグラビアにっ!!

「クライミングクイーン」キム・ジャイン、ドレスを着て驚きのロッククライミング by スポーツ朝鮮2012.1.19

以下引用開始
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『スポーツクライミングのクイーン』と呼ばれるクライマー、キム・ジャイン(23・高麗大、ノースフェイスクライミングチーム)が驚きのコンセプトによるファッショングラビアで話題だ。

 所属会社オールザットスポーツは「キム・ジャインはファッション誌ハーパースバザー(harper's bazaar)で写真撮影とインタビューを行った」19日明らかにした。

 写真のキム・ジャインは魅惑的な黒のドレスにハイヒールを履いたまま、くらくらするような高い人工壁のホールドにつかまり、アクション映画の一場面を連想させる、強烈で魅惑的な場面を演出した。

 人工壁で行われた撮影で、キム・ジャインは競技用ウェアではないロングドレスを着用して、困難なクライミングの動作をよどみなく披露し、スタッフたちを感心させた。

 彼女は「普段から運動ばかりしている自分とは全く違う姿に戸惑ったが、今までにはできない様々な経験なので、楽しい気持ちで撮影に臨んだ」とファッション誌の撮影での感想を明らかにした。

 キム・ジャインは現在、スポーツクライミングのリード部門で世界ランキング2位を記録中だ。昨年のワールドカップ大会のうち6大会で席巻、世界第1位の奪還を狙っている。
 キム・ジャインのファッショングラビアは、ハーパースバザー2月号に収録される。<スポーツ朝鮮ドットコム>
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以上引用おわり

 おおーっ、ハイヒールで人工壁を・・・
 弘法筆をなんとかですな。
 ちなみにハーパースバザー(harper's bazaar)はNYで1867年創刊の世界初の女性誌。
 キム・ジャイン本人はフランスのクライミングサイトのインタビューにおいて、「韓国国内ではクライミングはまだまだマイナー競技」と発言していますが、なかなか着実に社会進出している様子です。

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山書を読むならば

Yk山と渓谷誌2012年2月号を読む。
正確には、連載オピニオン『山の論点』、山岳ジャーナリストの柏澄子女史による『「山書」という言葉を絶やすな』を読む。

●古典を読め、といわれても

 『「山書」という言葉を絶やすな』において、柏女史は現在の若者が山岳書の古典を知らないことを嘆き、「それには最近の本ばかり読んでいては駄目だ。古典も読まなければならない」と強く訴える。

 それでは、山岳書の古典とは、どこで読めるのだろうか?

 実はこのコラムの冒頭において、書店をみてもガイドや技術書ばかり、と柏女史は嘆いているのだが、事態は深刻なのである。
 私は小学生の頃から地元の公立図書館を利用し、そこで様々な山の本、大島亮吉や上田哲農から、ヒマラヤ、アンデス、アルプスの山行記から様々な山書に触れていった。
 歳月が経ち、社会人になった頃のことである。
 ふとした事情でパミール三山の記録が読みたくなり、公立図書館を訪れた。原真氏や田村俊介氏らによる、日本人によるパミール7000m峰登山黎明期の記録本である。
 
 ところが、蔵書を検索しても、本の名前が消えているのである。
 もしやと思い、高校生の頃読みふけった、数々の冒険記やヒマラヤ登山の本、メスナーや小西政継の著書を検索してみた。いずれも、蔵書から消えていた。

 そう、公立図書館では毎年多数の蔵書が廃棄されているのである。
 具体的には、日本の公立図書館の廃棄冊数は年平均で県立 1館当り6,667 冊、市区町村立では平均 2,961冊にのぼる。(文科省調査報告『諸外国の公共図書館に関する調査 調査結果の概要』より)
 この中に、多数の山岳書が含まれていることは想像に難くない。

 このエントリーを書くために、各地の県立図書館の蔵書をWeb検索してみたが、さすがに大島亮吉クラスの名作古典は保存されているようだ。しかし、柏女史お勧めの小西政継の著書あたりは心許ない限りである。

 山岳書の古典に関しては、最近は山と渓谷社も復刊に力を入れているようだが、かつては中公文庫が冠松次郎はじめ杉本光作、板倉勝宣など山屋なら必須の名作を出していたものだが、書店でも入手しにくくなっている。

 私は柏女史より年下の坊やなわけだが、そんな自分でさえも、ヒマラヤやアルプスへの夢を育むきっかけとなった高校生の頃と比較すれば、現在は格段に「山岳書の古典と出会いにくい」時代なのである。

 いや今はアマゾンとかネット購入とか、便利なシステムがあるだろ、という方がおられるかもしれない。
 だが図書館の書棚から実際に手に取り即、先人たちの文章を目にすることができる、という利便性はWebでもかなわないものがあると私は考えている。
 
 東京のような都会ならば、大型書店、山岳専門古書店、あるいは大型登山用品専門店で、充実した山岳書コーナーに容易に立ち入ることができるだろう。
 しかし地方都市ならば?
 意思ある登山者でもないかぎり、山岳書の古典には出会いにくいのが現実である。

 ただし、学生や若い衆は別だ、と釘を刺しておこう。
 自分の登山の指針となる書との出会いくらい、自分の意思で見いだすべきである。それが若さの特権なのだから。
 

●ハイカーの皆さん、郷土の山の本を読んでみよう

 柏女史はコラムのとりまとめで「つまるところ、私はもっと多くの登山者に山書を読んでもらいたいと思っている」と述べている。
 正論であり私も同感なのだが、価値観が多様化した現代の登山界において、あまりに大まかな結論づけではないだろうか。
 今もなお困難を求めて研鑽を積むアルパインクライマーと、山をやり始めた若者、そして中高年のハイカーでは、おのずと興味をひかれる本、読むべき本は、異なるはずである。

 現在の登山界において大部分を占める未組織登山者、特に中高年のハイカーの皆さんに対し、私は皆さんにとって身近な、いつも登っているような郷土の山の本を読んでほしい、と考える。
 そこで注目していただきたいのが、前記では蔵書の廃棄を嘆いた「公立図書館」の存在である。
 公立図書館で山の本が置いてあるのはスポーツ・レジャー・登山の書棚ばかりではない。公立図書館には必ずある、郷土資料・書籍のコーナーに貴重な本が所蔵されている。
 そこには「山と渓谷」「岳人」といった山岳雑誌のブックレビューでも紹介されなかったような、郷土の山の本があるはずである。

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上記画像は、最近山形市で出版された『盃山物語』という本。
標高256mの盃山は山形市東部に位置し、昔から早朝登山が盛んな、山形市民に愛されている里山だ。
この里山に関する本はあくまでも一例にすぎない。
みなさんの身近な山について、事細かな歴史、人との関わりが記された郷土本があるはずだ。
それは決して「山と渓谷」や「岳人」誌、大手出版物しか取り扱わない書店では読めない、山書なのである。

郷土の「山書」によって、自分が普段登っている山について新たな発見があるはずだ。
そこから、柏女史もコラムの結びで書いているように「自身の山の世界をひろげてくれる」し、「さらなる夢が広が」っていくだろう。

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【映画】 無言歌

T0010823p映画『無言歌』を観る。
映画『無言歌』公式サイト

山形国際ドキュメンタリー映画祭で名前を知られた王兵(Wang Bing)監督。
私はあの田舎臭い祭り騒ぎが嫌いなので、山形国際ドキュメンタリー映画祭には足は運んでいない。
ストーリーは1950~60年代、毛沢東の「批判大歓迎よ~」との呼びかけに応じて知識人がアレコレ言ったところ、「やっぱりオメーら右翼あるね!!」と中国共産党のチャンコロ共が多数の人々を弾圧・死に至らしめた、いわゆる『反右派闘争』による強制労働所での出来事をドキュメンタリータッチで描いた映画。

下記動画の予告編には「人間の尊厳」などという言葉が出てくるが、この映画にはそんなものは存在しない。
草もまばらな甘粛省のゴビ砂漠にある強制労働所。
過酷な労働の中、与えられるのは水に等しい粥ばかり。
飢餓の中、病に倒れた者の嘔吐物まで口に入れる場面。
直接の描写はないが、人肉食も横行する労働所。

この映画に、背景音楽は一切無い。
そして登場人物の表情に、笑顔も一切無い。
疲れ切った顔、悲しみの顔、苦渋の顔、それだけである。

冒頭から他人の食器を舐め、ゲロを喰うシーンが続き、この映画のストーリーの軸となる人物、囚われの身でありながら公安出身ということで所長の信頼も受けている「陳」が、老人に水を差し出す場面がある。

ただ、水入りのカップを差し出すだけの動作が、なんと暖かく感じられることよ。

毎日毎日、誰かが飢えと病で死んでいく。
そんなある日、ある囚人の妻が訪ねてくる。
彼は数日前に死んだばかり。
悲しみの中、妻が「みなさんで食べてください」とビスケットを差し出す。

それまで無関心をよそおっていた-いや、飢えと絶望で他人に関心すら無かった-男たちが、ぞろぞろと布団から出てきてビスケットを口に入れる。それはロメロ監督の映画に出てくるゾンビそのまんまだ。喰うことが生きること、それが全て、という世界。

囚人たちの住まいは、土の中に掘られた「壕」と呼ばれる部屋。
ムシロが風であおられ、時折ゴビ砂漠のまぶしい光が刺す。
映画において、ここまで乾ききった、残酷な光を私は知らない。

物語は一点の希望も無く、次々と囚人たちが死んでいくだけ。
あまりの死者の多さに囚人たちの一時帰郷が計画され、収容所の所長が「陳」に部下として働かないか、と問いかける。
その「陳」が布団にもぐり込んだところで映画は終わる。

ちなみにこの映画の製作は香港・フランス・ベルギー合作。
普段は日本国憲法草案などと偉そうに唱える嫁売新聞では「中国本土では上映の機会が無い」などと腰抜けな表現を用いているが、この映画は中華人民共和国内では上映禁止である。
監督の王兵はリスクをおかし、この映画を中国当局の目を盗み中国国内で撮影した。

私がこの映画に興味をひかれたのは、新聞評で王兵が「人間の誠意というものを描きたい」という意味の発言をしていたからだ。

他人のゲロを喰い、人肉食が横行する収容所で、病に伏した他人に水の入ったカップを捧げる。
「陳」のその行為に、私はたしかに人の誠意というものを観た。

映画「無言歌」予告編

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冬の食べ物日記・2012年1月

1月某日
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今日も現場からヨレヨレで帰宅。
食卓には、山形は庄内名物・寒鱈汁(右)、普段から喰いたいとカミさんに言っておいた「きくわた(鱈の白子)」(左)が並んだ。きくわたは、もちろん私の好みで酢醤油で生食。

1月某日
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金と色欲の大都会・仙台でお仕事。
たまたま「仙台朝市」の前を通る。
震災前、仙台に住み込みで働いていた頃、当ブログをご覧になった方からお勧めいただいた市場。
画像を撮影したときは人通りが少なかったが、朝晩は買い物客でにぎわっていました。

かつて山形駅前通りの歩道では、行商のおばあさん達が野菜などを売っていたものでしたが、現在はその姿もみられません。
実は今回初めて「仙台朝市」の様子を見ることができたのですが、あの金と欲望の大都会・仙台にこんな風情が残っていたとは恥ずかしながら知りませんでした。
しかも山形県内で勢いづいている大手資本のスーパーなみに繁盛している様子。
車よりも地下鉄・バスなど公共移動機関が発達した都会の仙台だからこそ、生き延びているといえるかもしれません。ちょっと仙台を見直した一日。(あ、あくまでもちょっとだけな。)

1月某日
職場にて。
当ブログにも度々登場している若手H君が、今シーズンを迎えている庄内浜でハタハタを大量に釣ってきたという。
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なんといっても冬の山形の魚、ハタハタです。
職場のみんなで、おすそわけを頂戴する。
持ち帰ったその日にカミさんに焼いてもらい、食べる。
スーパーで売ってるハタハタと違い、肉がプリプリ。
旬の食べ物。
たくさん釣ってきた人から、分けてもらい、それを食べる。
縄文、いやそれより遙か昔からの、食物の流通方法なんだろうなあ、と思う。

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