しばらく、
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5月某日。
高気圧の影響で、山形市内ではポカポカ陽気といわれていた頃・・・
私は某連峰の山中で、冷たい雨と風にさらされていた。
ほんの数メートル先も見えない濃いガスの中、たっぷりの積雪に埋もれた樹林帯の中で、登山ルートを探しまわっていた。
マイナーな山域であることにくわえ、甚大な被害を引き起こした、先日の台風並みの低気圧のおかげで、倒木があちこち道をふさいでいた。そこに今年の大雪による残雪である。
夏道をイメージし、ぐるりと残雪のまわりを周回し、踏み跡を探し続ける。
ようやく夏道をみつけ、前進。
そしてまた、たっぷりの残雪につきあたる。
コンパスと、地図と、夏道の記憶、そして勘も総動員してルートを見つけ出す。
ガイド山行の下見は、私にとっては『仕事』の一つである。
なんの感慨も無く頂を踏み、下降路を確かめながら下山。

下山途中、ガスに包まれたブナの若木の樹林帯に、少し心休まる一時を過ごす。
5月某日。
前回の山行とはうってかわって快晴。

東北の山の上はまだ雪の世界なれど、アプローチの林道は初夏。
カエルも恋の季節か、婚活の仁義無き戦いの世界か。
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仕事で太平洋岸の某港町に短期滞在。
その移動途中、陸前高田を通過。
ボランティアではなく業務のため、まだ御遺体捜索の続く陸前高田に滞在してから早一年。
当時は手回しポンプで仮営業していたガソリンスタンドも、新店舗を構えて営業していた。
海岸縁の国道45号を行く。
見渡す限りガレキの山だった市街地は、広大な更地になっている。
しかしガレキが完全に撤去されたわけではない。
海岸沿いの仮設プラントで、何十台もの重機がガレキ処理にあたっている。
おりしもメディアでは、陸前高田のガレキが想定の1.6倍にあたることが判明したことが報道されていた。
冷たい雨の中、土建業の作業員たちが黙々とガレキ処理を続けている。
震災ガレキがさも放射能の塊のように言いふらしているキチガイ左翼のアウトドアライターもいるようだが、震災ガレキの広域処理は必然であろう。
陸前高田も、私が仕事で滞在した港町も、プレハブの店舗で商店街が再起を図っていた。
広大な更地の中に唐突に現れるのが、大型車両を改装した『ほっかほっか亭』。
ガレキ処理や復興作業に関わる労働者にとっては、昼飯を調達できる場所が必要なのだ。
マスゴミが伝える美談や苦労話だけでは、世の中はまわらない。
メシを喰い、夜は酒を飲む労働者の力も、被災地には必要なのです。
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夏山縦走で長い距離歩いて、シュラフに入っても身体が火照って眠れないとか経験した方いませんか?
ここに画期的なシュラフが登場。
Zippered Vents on this Sleeping Let You Catch Some Cool and Comfy Zzz’s by technabob.com 2012.5.16

その名も『Zippered Vents sleeping bag』。
温度調節のためにサイドのジッパーを開け閉めしたりしていた訳ですが、発想の転換と申しましょうか、横にジッパーを設けたんですな。

従来のシュラフは保温性を高めるために縫製やら素材やらに気を遣ってきたんですが、このZippered Vents sleeping bagは身体を積極的に露出させるという、実に大胆なデザインです。夏でも夜は冷えこむ山域では寝冷え注意ですな。
ちなみに購入サイトはこちら→ Hammacher Schlemmer The Zippered Vents Sleeping Bag.
US$で$119.95で発売中。
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昔々、旧制学校とかに籍おいてたジジイの話で、英単語覚えるために辞書破いて喰ったとかいうエピソードを聞いたことがありますが・・・
今やそれが現実に!?
In Case of Emergency: EAT THIS BOOK. by roverguide.com2012.5.9
四駆で有名なLandRover、アラブ首長国連邦ドバイ支店が試験的に5000部製作したサバイバルブックとのこと。
なるほど、中東の関係者が作ったもんで、モデルの男性もむさい髭面なんですな。↓

サバイバルブックの内容は星を利用したナビ、シェルター作製法など中東の荒野で生き延びる術が記載されている他、救難信号を送るための反射板付き。
そして最大の特徴が、表紙に 『In Case of Emergency, Eat This Book』 とあるように冊子自体が食べられること。
この冊子はジャガイモのデンプンから作られたペーパーに食用可能な特殊グリセリンが印刷に使われており、肝心な栄養価については「チーズと同程度」だそうです。
最近日本で出版されている、毒にも薬にもならない山の本よりは、よっぽど役に立ちそうですね。
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あのR・メスナー老が新車購入だってさ。
メスナー爺が今回購入したのは、オペルのAmpera。
Berühmte Elektroautofahrer - Reinhold Messner by Mein Elektroauto2012.5.3
ヨーロッパのカーオブザイヤーを受賞した、高性能な電気自動車のようです。
参考サイト:欧州カーオブザイヤーはAMPERA(VOLT)でした ブログ「あなたの知らない方が良かった世界」様
記事中では、メスナー爺さんはこのAmperaをベタ褒めでして、
「ここでは果敢なエンジニア達が一つの目標を信じ、開発、研究に時間を費やした。そしてそれは報われた。非常に静かで快適な電気自動車となったのです。」
とコメントしてます。
あれ?
商業主義は嫌だといいながら、オペルの宣伝役をかってますなあ(冷笑)
オペルにとっては、メスナーのかつての登山スタイルが電気自動車の環境保全というコンセプトにマッチするという共通点を見いだしたようです。
でもまあ、あれだけ「By Fair Means」と唱えていたメスナーがガンガン排気ガスまき散らして四駆乗ってる姿というのは、イメージしづらいわな。
最初記事の見出しを見たとき、まーたスポンサーから車もらったのかよ、と思いましたが「Kauf」とあるように、ちゃんと購入したみたいですね。ドイツ社会の事はあまり知りませんが、「スタッドレスタイヤおまけしてな」とかあるのだろうか?
そもそもメスナーが車使うときってどんな時なのか?
奥様の食料品買い出しの送り迎えとか?
謎が謎を呼ぶメスナーの新車購入でござんす。
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GW後半、山形県西川町にある山形県立自然博物園の『キッズクラブ』にお世話になり、息子・娘と共にイグルー作りに挑む。
本日のキッズクラブは子供7名参加。

イグルー完成、冷たい雨も午後には止み、少し青空も顔を出す。
外でおやつタイム。
イグルー作製は子供向けプログラムなのですが、頭の片隅ではやはり「ビバーク」の事を考えながら参加してました。
二畳分くらいの大きさのイグルー作製に要した時間は2時間。
収穫物を入れる農業用のプラ箱で雪を固めるという方法でブロックを作り、積み上げるというやり方で大人8~9名、子供7名という戦力です。
ネットで記録を検索すると、積極的にイグルー作製に取り組んでいる山岳団体もあるようですね。製作時間もだいたい1~2時間のようです。
頂点に向かって次第に湾曲していく壁、天井へとブロックを積み上げていく過程で、やはり実際にやってみてわかるコツというものがありますね。
製作途中で疲れて雪滑りに興じていた子供達も、完成となると近寄ってきて「雪の家」に感心している様子でした。
私の出張生活が長く甘やかしていたツケでしょうか、ウチのバカ息子が妙にハイテンションで午前中のアイスブレイクで傍若無人に振る舞っていて唖然としました。自宅そして幼稚園~小学校の授業参観で見る姿と違うんですね。外でイグルー作りが始まるとおとなしくなりました。身体を動かしていない反動なのか?いやいや、子育ては登山より難しい・・・
今回のプログラム参加は同じガイド協会所属で博物園スタッフの真鍋さんにお世話になったのですが、大変ご迷惑おかけした次第です。とほほ。

帰り際、子供達が去って静まりかえった博物園内のイグルーの彼方に、月山・姥ヶ岳が少し顔をのぞかせてくれました。
春の気配はあれど、山はまだ雪の世界です。
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山形県立自然博物園は5月1日から開園し、毎日9時30分と13時30分の2回、インタープリター引率の自然観察ツアーが行われています(参加無料・月曜日休館)。
山登りは体力的にもちょっと、という方も月山の自然に触れることができますので、ぜひおいで下さい。
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ワルテル・ボナッティを尊敬してやまない諸先輩方、おまちかねでございます。
イタリアで開催される著名な山岳映画祭「トレント山岳映画祭」において、ワルテル・ボナッティと周囲の人々のインタビューで構成されたドキュメンタリー映画『CON I MUSCOLI, CON IL CUORE, CON LA TEST』 (頭脳と、肉体と、精神と) が公開されました。
奥様のロッサナ・ポデスタさんが「興奮とともに、心に触れる」と賞賛した映画は、上映後に300人の観客から拍手が鳴りやまなかったとのこと。
Trento, presentato in anteprima assoluta il film su Walter Bonatti by Montagna.tv 2012.5.2
この映画は2011年に製作が開始されましたが、同年9月にボナッティ氏が逝去、スタッフは周囲の人々からインタビューを集め、72分間のドキュメンタリー作品にまとめました。
予告動画を拝見しまたが、動画開始1分26秒からロッサナ・ポデスタさんがボナッティ氏の記録帳を手にしている場面に、非常に興味をそそられます。ボナッティ氏の書斎の風景とともに、氏はどんな記録をとりまとめていたのか。
予告動画はこちら↓
バンフなんとかいう「世界最高」(冷笑)な映画祭の、ド派手なだけがとりえのスキーの映像はなんか飽きてきたよな。
じっくりと、本物の岳人の人生を、スクリーンでみせてほしいものです。
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デニス・ウルブコの弱点が暴露さる!?
Denis Urubko: ¿Lo más difícil en mi vida? quedarme pillado por una mujer by Desnivel 2012.4.25
スペインのDesnivelにてデニス・ウルブコのロングインタビューが掲載されているのですが、そのときのひとこま。
以下引用開始
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Q.軍隊生活と登山、どちらが厳しいですか?
デニス.比較するのは難しいですね。登山も、軍隊生活も厳しく困難ですし、比べることは難しいです。私の人生でより困難な状況になったのは、女性に束縛されたことですね。
Q.軍でも山でもなく、女性ですか。
デニス.はい、事実です。(笑)
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デニス・ウルブコ・・・
そんなにカミさんに束縛されてるのか・・・・
ちなみにデニス・ウルブコの奥様とのツーショットはこちら↓

デニス・ウルブコとビクトリア夫人(Russianclimb.comより)
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『ランボー3 怒りのアフガン』とか『レッド・スコルピオン』とかの見過ぎでしょうか、ロシア特殊部隊スペツナズといえば、暗い要塞の中で拷問やってるとかゆーイメージしかないのですが、今春スイスでも伝統ある山岳スキーレースに初参戦というニュースです。
Бойцы спецназа МВД стали лучшими дебютантами в самой сложной в мире лыжной гонке by 1tv.ru 2012.4.29
今回スペツナズが初参戦したのは、 Patrouille des glaciers という山岳スキーレースで、もともと第二次世界大戦中にスイス軍が兵士を鍛えるために編み出した行軍が起源になっているようです。現在は各国軍事関係者はもちろん民間人も参加可能なレースになっています。
コースはZermattからVerbierまでの53km、レース中の最高地点は3700m、ゴールのVerbierは1520mとアップダウンの激しいコースです。

今回参戦したスペツナズの面々。
で、肝心のレース結果ですが悪天でノーレースになったようですね。、スペツナズは2チームを派遣、エントリー26チーム中、完走は24チーム、その中で14位と19位でゴールしました。
まずは動画をご覧あれ。
動画開始20秒あたりから、スペツナズ流のスキー着脱・携帯の様子が記録されています。
この動画や記事の中で報じられているのが、レース中の行動食はわざわざロシアから持ち込んだ「ロシア風黒パン」。こんなやつです↓

どうみても茨城の干し芋・・・
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2012年5月、2人の女性クライマーのモニュメントが建立されることになりました。
まずは韓国から。
2009年にナンガ・パルバットで亡くなった故ゴ・ミスンの銅像が故郷に建立されました。
生前の姿そのまま…登山家ゴ・ミスンさん銅像 by 東亜日報(韓国語版)2012.4.11
ゴ・ミスンの故郷、全羅北道の扶安(プアン)スポーツテーマパークに立てられた銅像は、大韓山岳連盟、韓国女性山岳会、ゴ・ミスンファンクラブの方々によって資金が集められ製作されたものです。

クライミングでの全盛期、韓国ファイブ・テンの広告モデルをつとめたゴ・ミスン
ゴ・ミスンといえば、我々日本人からみればスポーツクライマーのイメージが強烈なところですが、銅像のコンセプトは製作した彫刻家チョ・ジュヒョン氏によれば「人間の力で登ることが困難な高山の登頂に成功し、安らかに笑っている姿を表現した」とのこと。
そしてポーランドから。
女性高所クライマーの第一人者であったワンダ・ルトキェビッチがカンチェンジュンガで行方不明になって20年。
ワンダ・ルトキェビッチの記念碑が、ポーランドを代表する山・タトラ山群で亡くなったクライマーを祀る集団墓地に立てられることになりました。
Wanda Rutkiewicz symbolicznie powraca w Tatry by 24tp.pl 2012.4.16
この集団墓地は国境を挟んでタトラ山群を擁するスロバキアにあるのですが、ここに設置されるとのこと。

この記念碑はポーランド山岳協会およびポーランドの岳人を支援する「ククチカ・ファンド」により建立されました。没後20年を記念して映画祭も開催されるようです。
ポーランドのメディアでは、こんな画像も配信されています。

右から田部井女史(エベレスト女性初登)、中国のパントグ女史(エベレスト女性第2登)、ワンダ女史(エベレスト女性第3登)
田部井女史はここでつらつら書くまでもなく、パントグ女史もエベレスト登山後は社会福祉活動に力を注いでいます。
近年、8000m峰をめぐる女性達に関する書籍がいくつか出版されましたが、私の「名誉欲に憑かれて死んだ」というワンダ女史の評に変わりはありません。
惜しむらくは、ワンダ女史が生き延びていれば、その後ポーランドのみならず女性クライマーに多大な影響を与えたことでしょう。なおポーランドのメディアは、ワンダ女史に影響を受け後に続く女性クライマーとして Kinga Baranowska の名前を挙げていますが、男社会の中で自分の道を切り拓いたワンダ女史の苦労にはおよばないでしょう。
前述のゴ・ミスンさんも、韓国の女性クライマーのインタビューからは後進のクライマーに多大な影響を与えていたことが伺えます。
死んだ者はもう還ってはきませんが、こうした記念碑という形で語り継がれることは、実は重要なことだと思います。
苦労話が楽しいとは全く思いませんが、今、我々がこうして登山を楽しめる、登山をやっていける環境の礎(いしずえ)として、先人の苦労があることは、決して忘れてはならないことなのです。
それは常識であり、礼儀なんですね。
そういうことをきちんと踏まえていないと、「単独無酸素」だの宣伝文句に振り回す痛い人がでてくるわけです。
私も仕事や家庭を抱えて山に行く人間なもんで別に女性に媚びるつもりはサラサラありませんが、ガイドしながら中高年女性のお話を伺っていると、家庭や家事などの世俗の雑事をクリアして、そして山に来る方がいらっしゃるわけです。
そろそろ日本の山岳メディアも、ハイカーの若いねーちゃんに鼻の下のばすのはいい加減にして、主婦や会社員として社会を構成する女性登山者たちに、登山史の観点からもきちんと光を当てるべきではないんでしょうか。
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先の社員旅行で訪れたソウルで、知人との再会とともに狙っていたのが、ソウル中心部を流れる清渓川(チョンゲチョン)の視察。
清渓川は1950年代から暗渠化がほどこされ、韓国の経済成長にともない1970年代には高架の高速道路の下を流れるドブ川と化した。メタンガスが発生するほどに水質は悪化、現実に爆発事故が起こり、当時の在韓米軍は清渓川を渡る橋を通過しないよう指示を出していたほどである。
2002年。
ソウル市長選挙において2人の有力候補が登場した。
清渓川「復元事業」は必然であり、それがソウル都心の経済発展につながると主張するイ・ミョンバク。
復元事業で高速道路を撤去すれば流通および周辺地域での経済損失が大であり、復元事業の予算を教育・育児・他の汚染問題に配分すべきと主張するキム・ミンソク。
そして市民はイ・ミョンバク、後の韓国大統領であるその人を選んだ。
清渓川「復元」事業の最大の特徴は、既存の高速道路を撤去して新たな親水河川公園が開発されたという点にある。

左より施工前の清渓川高速道、施工中、そして右側画像が施工後の清渓川
逸話はさておき、私が今回実際に目にした清渓川の様子を紹介したい。
清渓川は延長6km、その設計思想において上流から「歴史・文化空間」、「遊び・教育空間」、「自然・生態空間」の3パートに分けられる。
今回は社員旅行の明洞フリータイムを利用して、上流部の「歴史・文化空間」を歩いてみた。

清渓川の「源流部」。
本来の清渓川は季節により水無川となる河川であったが、親水公園として日量12万トンの水が流下するよう設計されている。
水源は漢江(ハンガン)の水を清渓川専用の浄水場からポンプアップして流下する9万8千トン、さらにソウル市内を走る地下鉄駅の湧水2万2千トンによってまかなわれている。

湾曲した8種類の石を組み合わせた「八石潭」。
朝鮮半島統一を祈願して南北合わせた8地域をモチーフにした空間である。
植生については後述するが、清渓川上流部は高層ビルも多く日照不良のため草木は少なく完全な水路状である。

橋桁脇を通るトンネルに設けられた光源。
壁に斜線の切り込みを入れ、その中に照明を埋め込んだデザイン。

この清渓川「復元」に関しては、特に日本のダム反対派など自然保護関係者に大きな関心を呼び起こしたが、誤解されている点もある。
それは清渓川は、古くから人の手が加えられてマネジメントされてきた河川ということだ。
清渓川の本質を知るためにはソウルという都市の成り立ちから理解する必要があるのだが、ここでは詳細は省く。
ソウルはもともと人口約10万人を収容できる都市として14世紀末に建設された計画都市である。そこに無秩序に人口流入が続き、清渓川沿いは貧民層の居住地となり、都市の排水溝としての役割を果たしてきた。1411年には既に河川改修が行われた記録があり、1760年には全面的な浚渫作業が、河川沿いの家屋の多くを撤去して実施された。
上記画像の「庚辰」とはその1760年を指す。「庚辰地平」とあり下のラインが示しているのは、当時浚渫された河床位置である。

広通橋の橋脚に残る神将の彫刻。
石橋として広通橋を建立した当時の権力者が、王位継承を争ったライバルの墓陵の石材を流用し、人々の足で踏まれるようにした、と言い伝えられている。
今回写真に納めることは出来なかったが、故意に逆さに積み上げた神将の石材もある。
権力者達の人間関係がかいま見える場所でもある。

再生された清渓川は、周辺の地下水との涵養・供給が全く無い、完全な水路である。
そのような河川で生態系はどうなっているのか?
上流部では意外にも多くの魚影がみられた。資料ではフナ・ハヤが生息、産卵場所にも配慮されているという。

同じく清渓川上流部に生えるネコヤナギ。
設計・建設段階において、ツルヨシ、オギ、ネコヤナギが大量に植栽された。

河川中に設置されたネット。植生保持を目的としたものと思われる。
実際に清渓川のほとりを歩いて気が付くことだが、河床の段差から生じる水の流れの音は、適度に車の騒音を消してくれる。

前述のように清渓川は完全に密閉された水路であるため、水辺に降りるには階段を利用する。
洪水時を想定してステップ間に空間が設けられているが、設置当初はここから女性のスカートが覗かれるとして問題視され、踏み板の配置に改良が加えられたという。
◎清渓川の問題点
日本のマスコミや「公共事業憎し」一色の盲信的な自然保護団体関係者からは大歓迎された清渓川の再開発事業であるが、問題点もある。
それは河川の水質が不安定なことだ。

画像の滝のような施設は、正式名称「ウォーター・スクリーン」である。毎時500トンの水が流されている。
この施設の設置目的は、下水道からの「悪臭防止」だ。
私がこの付近にさしかかると、悪臭とまではいわないが、デパートで清掃したばかりのトイレのような、少々鼻を突く臭いがする。
洪水発生時には、ここから排水が排出される仕組みになっている。
ソウル市内の下水道はその約9割が「合流方式」、すなわち単一の管路で汚水と雨水を流す方式がとられている。イニシャルコストが低いというメリットがある反面、局地的な豪雨など大量の雨水が流入した場合、水質処理されていない汚水が他の水系に流出する欠点がある。
(ちなみに日本では昭和40年代以降、汚水と雨水は別に流す分流方式が採用されている)
再開発された清渓川の地下には、これら汚水対策として周辺地域の計画時間最大汚水量の三倍(具体的には日量195万トン)を処理できる暗渠が埋設されている。
しかし下水管系統に問題があるとされ、昨年(2011年)、当局の水質検査で清渓川において水質基準の20~50倍を超す大腸菌群が検出され、市議会で問題となった。
今回私が訪れたのは清渓川でも都心に位置する上流部である。特に植生に富む下流の「自然・生態空間」は残念ながら見学できなかったが、貧弱な植生と生態系から、まだ自然河川と呼ぶにはほど遠いという評価もある。
私は土木作業員なので、むしろ公共事業の一例として非常に興味深く清渓川を拝見した。
この再開発にあたっては、当時の清渓川沿いで商売していた1000軒以上といわれる露天商や事業者の大反対にあうこととなる。
これに対してイ・ミョンバク率いる行政側は東大門の陸上競技場・サッカー場をまるまる駐車場・商業スペースとして提供するという「離れ業」を実行した。さらに地権者対応チームを一日に何度も清渓川に巡回させ、地権者と顔見知りになり説得を進め、再開発地でのシャトルバス運行、金融支援、果ては事業者の子供への奨学金など細かい対応で再開発事業を進めていく。
この再開発に対してはイ・ミョンバクの政争の道具に利用されたとの批判もあるが、そういった方には休日の清渓川を実際に見ていただきたい。多くの家族連れや人々が憩う姿に、親水公園としての存在を否定することはできないはずである。
現実として数々の問題点を抱える再開発ではあるが、多くの人々が水に親しむ光景に、「公共の利益」とはなにか、を考えさせられる。
日本から韓国を訪れるクライマー、登山者は年々増えている。
インスボン登って焼き肉喰って、買い物楽しんで帰国するのもおおいに結構だ。
もし時間に少し余裕があれば、明洞からほど近い清渓川もぜひ訪れて欲しい。
山という自然を愛する人であれば、暗渠の中から新生した河川もぜひ見ていただきたい。
それが無機質な人工河川と見えるか、これから生まれ変わる再生の河川とみえるかは人それぞれであろう。
高速道路の撤去そして河川の整備という、日本には未だ無い人と自然との関わりの形態として、注目すべきモデルケースであると私は思う。
参考文献
都市史研究会 編著 「年報都市史研究9」 山川出版社
朴 賛弼 著 「ソウル清渓川 再生 歴史と環境都市への挑戦」 鹿島出版会
谷口真人・吉越昭久・金子慎治編著 「アジアの都市と水環境」 古今書院
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昨年12月に経営破綻したスペインのロープメーカーROCAが、TECHROCKに買収され、ロープ生産再開を決定しました。

TECH ROCK本社(TECH ROCKウェブサイトより)
ROCAの破産申請から、同社買収に関心を寄せていたTECH ROCK社が交渉、ROCA創業者・株主と合意に達し、4月19日に買収契約を締結、翌20日に生産を再開した模様です。
TECHROCK社はカム「エイリアン」を買収・生産再開したことでも知られています。
参考ウェブサイト
Tech Rock compra Roca by TECHROCK社ウェブサイト
雪山大好きっ娘。+ CCHエイリアン、秋からFixeより再販 2011.7.1
スペインのクライミングサイトDesnivel では今回の買収を「我が国の登山の歴史の一部であるメーカーの閉鎖を防ぐことが出来る」と肯定的に捉えています。
話題変わって、ちょっと今時間が無くて記事にできませんが、韓国のアウトドアブランドK2では、創業者二世の経営者が生産拠点をインドネシアに移転するため、登山靴製造にたずさわる国内従業員の全員解雇を発表、従業員の猛烈な反発を喰らっています。
登山用品メーカーの、明と暗といったところでしょうか。
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今冬の金沢出張で和菓子食い過ぎたので、腹ごなしに第27回温海さくらマラソンあかかぶコース10kmに参加。

昨年は大震災のため中止、それとマラソンブームが重なったのでしょうか、全部門あわせて1709名がエントリー、私が温海さくらマラソンに参加するようになって初めて定員一杯、選手控え会場も2カ所になってました。
一昨年はアラレ混じりの雨という天候で桜も固いつぼみでしたが、今年は咲き始めの桜。
マラソンコースの法面は、たくさんのカタクリで彩られていました。
走り終え、温泉で身体をほぐした後は 足湯カフェ ChittoMotche チットモッシェ に直行。

本日は、「大和屋さんの黒い大人味ケーキ」とチャイを注文。
「ブランデーのコクにベイリーズでアクセントをつけた黒糖パウンドケーキ」(メニューより)
ケーキに載せられたアイスが、10km走って温泉入った身体には冷たくて気持ちよかったです。
マラソン走り、家庭から離れて一人で過ごす休日。
は?
甘いモノ喰って元の木阿弥?
オー、ムズカシイ ニホンゴ ワカリマセーン。
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参加者受付のため早朝に温海地区に到着してみると、町の方々があちらこちらで清掃中、各地から集うランナーを迎えようという姿勢に頭が下がる想いでした。
マラソン中は毎年恒例、後ろのグループで走っていたのですが、自転車に乗ったスタッフがランナーを常時見守り、給水所近くではランナーに給水を促すなど、例年以上にスタッフの細やか&しっかりした運営体制がみられました。
大会スタッフの皆様ならびに温海地区の皆様に、ありがとうございました。
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山形県朝日少年自然の家の『サポーターの集い』(PDFファイル)に日帰り参加。

「ワンウェイ・コミュニケーション」の演習。
ある図形の組み合わせを言葉だけで説明し、その説明をもとに皆が図形を描いていく。
最初は質問は一切ナシ、任意に選ばれたメンバーの説明を聞くだけで、図形を描かなければならない。
続いて、質問・確認ありで、おなじく言葉だけの説明で図形を描いていく。
図形の説明役は、自然の家研修担当の前任者である「しゅうちゃん」なのだが、さすが教職員だけあって説明が巧い。
私はいずれも設定された図形とほぼ同じ形を描けたが、それは私の洞察力はまったく関係なく、「しゅうちゃん」の説明の巧さによる。
本来は「質問・確認する」→一方通行ではなくお互いに言葉をやりとりしながら物事を進めていくことの重要性を認識する演習なのだが、私にとっては言葉で説明することの可能性と誤解を招く危険をより感じた演習でした。
その他、講義事項は私のおべんきょうなので、ひ・み・つ。
今年の野外実習は燻製作り。
山辺町の樋口さんの御指導のもと、一人1尾、ニジマスをあずけられ、さばいて燻製作りにチャレンジ。


本来はもっと時間をかけるところなのですが、扇風機&電熱器によりスピード作成。
いい色に仕上がりました。
さて、今年は子供達とどんな出会いがあるでしょうか。
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