あーもう週末は

Na1
台灣的電視劇『那年、雨不停国』

日々多くの方々にアクセスいただき、ありがとうございます。
週末だっつーのに野暮用多いためブログ更新テキトーになります。

|

で、平昌冬季五輪でアイスクライミング競技はどうなった?

そんでもって、平昌冬季五輪でのアイスクライミング競技はどうなった?

Showcase公開競技(メダル無しの公開競技)が決定した模様です。

平昌冬季オリンピックアイスクライミングショーケース開催確定 by 月刊『山』2018.1.11

以下引用開始
--------------------------------

Korea1

大韓山岳連盟、12月21日UIAAに公式開催の通知

 キム・ジョンギル会長は12月20日、国際山岳連盟UIAA事務局に平昌冬季オリンピック開催期間(2018年2月9日~25日)中に会場内に人工氷壁を設置して、ショーケース公開競技を開催することを発表した。

 2014ソチ冬季五輪で行われた初のアイスクライミング公開競技では、世界的なスター選手招待コンペ、テストクライミング、クライミング体験などのプログラムが行われた。平昌ショーケース公開競技のイベント内容は、UIAAと協議を経なければならないが、ソチ冬季五輪と同様のプログラムが進められると思われる。
 オープン戦の一種であるショーケース公開競技開催確定は、12月20日キム・ジョンギル会長が訪韓したUIAAトーマス・キャル副会長と面会した席で確定した。これはUIAA側が大会成功のために2万5000ユーロをサポートすることを約束した。キム・ジョンギル会長は、追加の資金援助を要請したが、トーマス・キャル副会長は、帰国後に執行部と検討するとした。

 一方、トーマス・キャル副会長はアイスクライミングワールドカップ公式スポンサーであるヨンゴン・アウトドアのソン・ギハク会長との面会を通じ、スポンサーシップが続くことを希望すると依頼し、続いてペ・キョンミ国際交流委員長、アイスクライミングのワールドチャンピオンであるパク・フィヨン、国際ルートセッター、キム・ジョンホンさんと一緒に会場である平昌を訪問した後、帰国した。

 実地踏査に同行したパク・フィヨン選手は「当初、200坪を超える良いスペースの割り当てを受けたが、大韓山岳連盟が大会開催について明確な意志を示さなかったために他の企業に取られてしまった。今回の踏査で100坪にもならない狭いスペースの確保をお願いでき、主催側の回答を待っている状況だ」とした。

 パク・フィヨン選手は
 「平昌冬季五輪ショーケース公開競技に合わせて青松W杯と北京W杯がUIAA 2018年行程表に記載されたように、UIAAだけでなく、全世界のアイスクライマーが信じてきた行事」
 「もし平昌でアイスクライミング公開競技が催行されない場合は、先にソチで開かれた大会は意味を失うことになる。また、アイスクライミングの分野で顕著に活動する選手がいない中国でも2022年北京オリンピック時の公開競技をあえて開こうとしていないことはもちろんであり、それによってアイスクライミングの冬季オリンピック正式種目化ははるかに遠いことになるだろう」と述べた。

--------------------------------
以上引用おわり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

凍った朝

今日も出勤。
気温はマイナス8度。
山形市内でも、局地的に気温や天候は変わる。
出勤先の工場がある山形市南部に来ると、気温はマイナス12度になった。

信号待ちでふと東側の蔵王・龍山をみると、今まさに陽が昇らんとするところだった。

20180112_2
極端に冷え込んだため、雪に覆われた水田には白いモヤがかかっている。
青い空、陽の光、そして大地の白いモヤ。

会社の駐車場に到着、車から降りると空気中にキラキラ光るものが漂っている。
ダイヤモンド・ダストだ。

地方都市の美しさは観光地ばかりではなく、日常生活にもあることを知る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

『シュイナードは現実逃避しているのか?』

 既にアウトドア愛好家の皆様はご存じの通り、去る12月5日、パタゴニア社は公式サイトにて黒地に白文字で「The President Stole Your Land.」(大統領は我々の土地を盗んだ)というキャンペーンを開始しました。

Pata1

 トランプ政権がユタ州内の国定公園指定保護地域を大幅に縮小する決定を下したことに対する、パタゴニア社そして創業者イヴォン・シュイナードの抗議の意を示すものです。

 日本のツイッター等ではパタゴニア社の動きのみがとりあげられ、熱狂的なファンからマンセー状態ですが、トランプ政権・共和党側が黙っているわけもなく、現在はユタ州の下院議員ロブ・ビシッョプとイヴォン・シュイナードとの論争が展開されています。
 ロブ・ビショップ氏とは、ユタ州出身の下院議員でアメリカ下院議会天然資源委員会委員長を務める人物。
 ビショップ氏はシュイナード氏に対して天然資源委員会への出席要請を伝えましたが断られ、そのためにパタゴニア社のそれを真似たロゴをツイートしたものが下記画像のツイート。

N1

ここでシュイナードと相対する側の意見もみてみましょう。アメリカの世論が決して一枚岩ではないことがわかります。

Is Chouinard living in a bubble? (シュイナードは現実逃避しているのか?) by Snewsnet.com 2018.1.9

以下引用開始
----------------------------------

シュイナードは現実逃避しているのか?ロブ・ビショップ議員はそう考える。

パタゴニアと共和党ロブ・ビショップ下院議員との論争が続いている。

金曜日、ビショップはパタゴニア社のツイッターを模した画像を投稿しました。これは「パタゴニアは隠れている」と「パタゴニアは嘘をついている」とに置き換えたものです。 このツィートは、ビショップ氏からシュイナード氏へのメールにもリンクし、彼の意見をシェアしています。

N1
@NatResources 残念ながらパタゴニアは自らの嘘を護るため公の場にでることを拒んだ。

ビショップ氏はそれだけにとどまらず、シュイナード氏は異なる意見の人間と会うことをしようとしない、政治的に現実逃避者だと主張している。 ビショップ氏は、反対陣営と機会を共にしてシュイナード氏の説明を聞く機会を得られないことに失望していると語った。

ビショップ氏のメールによれば、パタゴニアが一般市民に誤解をあたえていることに失望を表明、全ての土地が公的に、厳しい環境審査を受けていることを指摘している。
「不正確で誤解を招く言葉を示し、知名度の高い企業市民がアメリカの顧客や一般市民に不利益を与えている」と綴る。

「大規模な連邦財産を管理する最も効果的で有益な方法については、幅広い意見が存在する。あなたの意見と違い、私の意見は常に公的な精査の対象となります。私は毎日のように、強力に提唱される反論に直面している。政治的な反対意見に強く反論したとしても、それらを尊重し、常に彼らとの対話に参加する意思がある」

シュイナード氏は、委員会がパタゴニアに対して不誠実な態度をとっていると考えており、以前に出席要請を断っている。シュイナード氏はビショップ氏宛メールで「この出席要請によって、誠意をもって働きかけているという見込みはない。」
「私たちのポジションは明確かつ公的なものであり、あなたがメールを読むことをお勧めします。」

先月下旬、パタゴニアの行動に賛同していないアウトドア業界専門家の見解を本紙で紹介しました。
「イヴォンがこの土地を愛するというのなら、彼はこの土地で事業を展開するだろう」
スリー・セインツ・アウトドアのオーナーであるジョン・ドロリンガー氏は語る。モアブ・ギア・トレーダーのオーナー、マーシャル・ドボルザーク氏は、「多くのお客様がパタゴニア製品をボイコットしている」と話した。

----------------------------------
以上引用おわり

引用記事のように、日本のツイッターにみられる頭お花畑なパタゴニア賛美者ばかりではなく、アメリカの世論も分かれています。
特に擁護的な記事が目立つのが、The kaplan herald紙。

Rob Bishop Continues His Taxpayer-Funded Feud With Patagonia by The kaplan herald2018.1.11

記事の結びは、
----------------------------------
While it’s true that the collective 2 million acres that the Trump administration has stripped from the two Utah monuments remain public and under federal control, withdrawing monument status opens the door for drilling, mining and other development.

Bishop hasn’t been alone in the fight against Patagonia.

 トランプ政権が2箇所のユタ州国定公園指定を撤廃した200万エーカーの公有地は、公的に連邦政府の管理下にあり、国定公園指定を撤廃することは、掘削、鉱業その他開発の扉を開くことは事実です。

パタゴニアとの戦いにおいてビショップ氏は独りではない。
----------------------------------
などと書かれています。

このThe kaplan herald紙、ずいぶんあからさまにトランプ政権寄りだなあと調べてみると、ルイジアナ州の地方紙ですね。賢明な方はお察しの通り、ルイジアナ州はいわゆるアメリカの「デーィプサウス」、保守的な土地柄で共和党の支持層厚い州です。

今回のパタゴニア社、イヴォン・シュイナード氏VSロブ・ビショップ氏の論争も、政治的な思惑をはらんだメディアによって今もなおアメリカのメディアが報道しています。
ソルトレーク・トリビューン紙のように、「ロブ・ビショップのような議会の人間が、一市民・企業家であるシュイナード氏に対して議会ではなくSNSという場で反論・攻撃する倫理性」について是非を問うメディアも現れています。

オバマ政権下の内務省長官サリー・ジュエルならもっとマシだったのですが、現在の内務省長官ライアン・ジンキはもちろん、ロブ・ビショップ氏の擁護にまわってました。あーあ。

トランプ政権下の閣僚・議員を相手にしているイヴォン・シュイナード氏の闘争は、トランプ政権誕生時のフレーズ「国民の分断」のとおり、世論もアウトドア業界も一枚岩ではないことを如実に示しているといえるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スタバは無いけど岩場はある

Sta1

アメリカ・ヨセミテ国立公園内にスターバックスが進出を計画、反対署名活動が展開されています。

Yosemite supporters create petition to keep Starbucks out of the park by KTVU San Francisco 2018.1.7

地元紙「The Fresno Bee」によれば、アメリカ大手企業アラマーク社傘下でヨセミテ国立公園内にて事業を展開しているYosemite Hospitalityが、ヨセミテバレーロッジ内にて店舗を開こうとスターバックス社と協議中とのこと。

この動きに対して、
「この進出計画が承認されれば、ウォルマートや登山用品店がスポンサーとなって、食料品店やREIのサテライト店舗(訳者注:支店より小規模な店舗)につながるのではないかと懸念している」などの声が寄せられています。

スターバックス進出反対に関するインターネット署名はこちら↓

change.org Stop Starbucks in Yosemite

上記反対署名運動の説明によれば、国立公園内へのスタバ社進出という計画に伴い、情報公開・パブリックコメントなど一切行われていないことへに不信感もあるようです。

6日の報道では6500名の署名が集まっていると報道されていますが、8日現在、署名は8200名に達しています。

日本でも意識高い系勘違いクソババ・・・もとい、女性を中心に根強い人気のあるスターバックス社。
ちなみにアメリカCBSのニュースキャスター Ken Malloy氏が自身のFBでアンケートをとったところ、回答者数600名でスタバ進出に関してYESが37%、NOが63%という結果が公表されています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鳥海山・山麓にて

酒田市・八幡神社の神事を見学させていただいた後、鳥海山に向かう。

庄内地方に来てみると、正月飾りも私が住む内陸地方とは全く異なる。
Pp1
酒田市(旧・八幡町)市条にて。ナンテン、松、「だだちゃ豆」で知られる庄内らしく大豆も飾られている。

Pp2
山形県内も市販の正月飾りがほとんどですが、鳥海山山麓・旧八幡町上黒川地内にて。伝統的な正月飾り。しめ縄に干し柿が二つ飾られているのが特徴的です。

で、肝心の鳥海山は・・・

C1
天候ごきげんナナメ。
スノーシューを履き、新規購入した装備の試用のため鳥海高原をウロウロ歩く。
さすが冬の庄内、強い風と激しい霰に追われ、今日のお散歩は終わりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

鬼やらい(追儺式) 山形県酒田市 八幡神社

6日、午前3時に家を出て酒田市に向かう。
酒田市(旧・八幡町)八幡神社は、静寂の中だった。

P1
6時20分、人の気配を察して駐車した車から出る。
月明かりの下、神社前でかがり火を焚いている男性がいたので「鬼やらい」行事の開始時刻をうかがう。
「6時半頃には始まりますよ」

P2
早朝の八幡神社。
6時半、中に入らせていただく。

P3
ここ八幡神社の「鬼やらい」は、「ねじり木」と呼ばれる棒をひたすら床板に叩きつけ、厄払い、祈願成就を願うという行事だ。
その単純な動作の行事は、200年以上の歴史をもつ行事である。

誰かが音頭をとるわけでもなく、6時半、お社内に入ってきた方がめいめいに「ねじり木」を叩き始めた。
「やっせいがだ、やっせいがだ、やっせいがだ・・・・」
という掛け声とともに、ひたすらねじり木を叩きつける。

P11
「ねじり木」 長さは1mほど。材質はナラ、栗、柳が用いられ、火であぶって曲げてJ字型にしている。

P8
参拝者は少しずつ増え、初めて参加するという一年生の女の子2人組も張り切って「やっせいがだ、やっせいがだ」と打ち付ける。

「鬼やらい」行事の様子はこちら↓

30分ほど経過した7時過ぎ、神主さんによる太鼓の音で神事が始まる。
参拝者皆さんは畳の上に正座。
神主さんの祝詞が読み上げられると、皆さんリハーサルでもしていたかのように、いっせいに低頭する。
老人から子供まで、畳に額をすりつけんばかりに低く、皆さん一斉に低頭する姿は普段からの厚い信仰、伝統ある年中行事であることをうかがわせる。
よそ者の私は、皆さんの姿をみてからワンテンポ遅れて頭を下げる。

祝詞が読み上げられ、あらかじめご祈祷を依頼していた方々による玉串奉奠。
儀式が終わり、神主さんによる「鬼やらい」の簡単な説明をふくむお話が続く。

「この寒い中、棒を打ち付けることで身体が温まり、自分の中の鬼を追い出す」
「みなさんの祈願成就をお祈り致します」

祈願成就。
ご家族連れの参拝者の方々の間で神主さんのお話を聞くうちに、

「本当の幸せって、自分の祈願ってなんだろう」

と、我ながら殊勝なことを考え始める。
昨年は不幸(葬儀)が続いたので、家族・仲間に健康に過ごしてもらいたい。いつも神社参拝だと「ボーナス増えますように」とか祈ったりするのだが、今日、この雰囲気の中で、なぜか家族・仲間たちの健康を祈らずにはいられなかった。

P9
「鬼やらい」ねじり木の打ち付けが終わったお社内。
激しく叩きつけるため、飛び散った生木、荒縄が散乱している。生木の青臭い香りが漂う。
古老の話によれば、昔は神社の土間を叩きつけていたという。それが神社の床板になり、床板の痛みが激しくなって現在の特設の「叩き板」になったという。その証拠に、床板をよく見ると無数の傷がついている。

P10
7時30分、神事が終わり、解散。
参拝者には御神酒、御護符であるワラビ、丸餅がふるまわれる。
ワラビは「七草粥」に入れて下さいとのこと。

P12
お社から出ると、もうすっかり日が昇っている。お孫さんを連れた参拝者が挨拶しながら帰っていく。

Pp3
いただいた御護符のワラビと丸餅。

Img_2691
ワラビは翌日、納豆汁の具にして食べました。(我が家では七草粥を食べる習慣は無く、毎年納豆汁を食べます。)

ブログをご覧の皆さんにとって、今年も良い年でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

賽の神 (さいのかみ) がやってくる

2018年1月3日朝、山形県東田川郡庄内町、清川地区へ。

気温マイナス4度、平衡感覚を失うようなホワイトアウトの中、車を走らせ清川地区をめざす。

庄内地方でも数少なくなった伝統行事、「賽の神」を見学するためだ。
山形で「賽の神」行事といえば羽黒町手向地区の賽の神が文献にもよくとりあげられている。
一方、清川地区の賽の神に関しては資料も少ない。
ぜひこの目で見てみたい。

P1
頭に「トンキン」と呼ばれる烏帽子をかぶり、剣、梵天、「デク様」と呼ばれる人形を持って各家庭を廻る

賽の神とは集落の外から入り込む疫病・悪霊を防ぐ神様で、もともと道祖神信仰に由来する。

本来は小正月の行事として庄内各地で行われていたが、現在は羽黒町(現・鶴岡市)手向、そして庄内町清川地区で続けられている。

清川地区はその昔は最上川の重要拠点で各地からの人の往来が激しいところゆえ、この行事が大事にされてきたといわれている。

清川地区でも各町内でグループを作り町内を練り歩く。
私が清川地区に到着して最初にお伺いした集団は、清川地区の「賽の神」で特徴的といわれる烏帽子は着用していなかったが、付き添いの大人の方がもつ立派な木製の剣が印象的だった。

P2
最初に見学させていただいたグループ。
写実的な人形(デク様)が特徴。
以前は男子のみの参加とされていたが、ここでは中学生らしい女の子2人が主力メンバーで唱え事「ござた~、ござた~、ここねの旦那様・・・」と歌っている。

しばらく一緒に見学させていただくと、皆さん清川駅駅舎に入り、休憩となった。

Img_2633
付き添いの大人の方が「御神酒だ御神酒」とジョークをとばす中、子供たちが自販機で休憩用の飲み物を購入。
お疲れ様でした。

それから別のグループを見学させていただく。
こちらは全員「トンキン」をかぶり、デク様は素朴な木製の人形だ。
訪問先の民家では、お盆に幾つもの丸餅が刺身のように並べられ、ご祝儀袋も置かれている。
丸餅は、山形県では庄内の象徴ともいえる餅である。東北では角餅が主流だが、ここ庄内では北前船による関西文化の影響で丸餅が主流である。

「ござた~ござた~」と唱え事を歌った後、付き添いの大人がご祝儀を「ふご」と呼ばれる籠にいただいていく。

就学前の子供は特にかわいがられる。
動画にも記録されているように、「よくやったのー」 「がんばったのー」と褒められ、動画を撮影させていただいた菓子店では子供たちに金平糖がふるまわれた。

気温マイナス3度。天候は地吹雪。
そんな中で、集落の大人たちは子供たちの成長を温かく見守っていくのだなあ、と感じる。

本日記録した動画がこちらです↓

参考文献 : 庄内町広報紙2017年12月号「庄内町の民俗芸能 清川 賽の神」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冬季K2登山隊始動 クシストフ・ビエリツキの言葉に学ぶ

久々のビッグプロジェクト。
ポーランド隊によるK2冬季登山隊が2017年12月29日、ワルシャワを出発しました。

Polish expedition to K2 leaves Warsaw by RADIO POLAND 2017.12.2
9

K2w2
ポーランド隊のメンバーは次の通り。

クシストフ・ビエリツキ(Krzysztof Wielicki) 登山隊隊長
ヤヌシュ・ゴラブ (JanuszGołąb) 渉外担当
ピョートル・スノプチンスキー (Piotr Snopczyński) BC運営管理
ジャロスワ・ボトル (Jarosław Botor) ドクター
ダリウス・ザルスキー (Dariusz "Darek" Zaluski) カメラマン
アダム・ビエリツキ (Adam Bielecki)
ラファル・フロニア (Rafal Fronia)
マレク・チミラルスキ (Marek Chmielarski)
マルチン・カッツカン (Marcin Kaczkan)
アルトゥール・マレク (Artur Małek)
ピョートル・タマラ (Piotr Tomala)
マチェク・バドレチュク (Maciek Bedrejczuk)
デニス・ウルブコ (Denis Urubk)

以上の13名。インタビューでクシストフ・ビエリツキも言及していますが、チームの半数が既にK2登頂を果たしている「最強」のメンバーとされています。

当初は不参加が伝えられていたデニス・ウルブコも参加を決め、今やポーランド登山界の牽引役となったアダム・ビエリツキといかに力を合わせて冬季K2を攻略するのか、興味をそそられます。

予定ルートは
K2w1
赤線がチェセン・ルート(南南東リブルート)、黄線がアブルッツイ稜。
現地に到着後、天候・ルートの状況次第でいずれかを選ぶとのこと。

K2w4
隊長を務める8000m峰冬季登山の重鎮、クシストフ・ビエリツキ(67歳)は既に様々なメディアでインタビューに応じていますが、含蓄のあるコメントを伝えています。

以下、Pythom.comによるインタビューからの抜粋です。

------------------------------
Q.K2の話題に戻りましょう。もちろん、このことに触れるのは時期尚早ですが、あなたの考えでは、誰が頂上アタックチームに入るでしょうか?

クシストフ・ビエリツキ(以下クと略).ええ、そのことに関して今話すことは難しいですね。状況が最終的にどのようになるか、決してわかりません。アダム・ビエリツキ、ヤヌシュ・ゴラブ、デニス・ウルブコらベテランの経験を信頼していますが・・・しかし、それはどのようになるか、わかりません。 たとえば、私が冬季エベレストに登頂したとき、それまで8000m峰に立ったことはありませんでした。私にとって初めて8000m峰が冬の世界最高峰でした。ですから結果として、どのような結末を迎えるかは、誰にもわからないでしょう。

Q.初めての高所登山で冬季初登頂、どのように思われましたか?

ク.遠征隊が出発したとき、私は友情のため、仲間をサポートする役目だろうと考えていました。決して私が頂上に立つ、と考えていたわけではありません。私たちの考え方として、自分だけのために登頂するのではなく、ポーランド山岳協会のために行くのだと考えていました。
 (登頂成功後)私たちが下山すると、ベースキャンプで待っていた仲間の一人が泣いていました。それは嫉妬からではありません。彼は私たちのために喜んでくれたのです。それが真のチームワークでした。 しかし、今日(こんにち)では・・・・

Q.今日では・・・何ですか?

ク.それは無理でしょうね(笑)。 「あんたが登頂するなら、あんたが登頂するから俺も登頂する。」そのようなものです。あなたもおわかりでしょう。

Q.それでは、現在の「チームワーク」とは・・・・

ク.私だけの想いでしょうかね。残念ながら、これが現実ですよ。

Q.あまりにビジネスライクだと。

ク.そうです。多くの分野で、特定の人にだけ焦点があてられます。 記者会見で、「私は登った」 「私は登頂した」 「私はやり遂げた」と言う。 ええ、私は個人的な見解だと理解できますが、しかし、彼らは自分自身だけの力で登頂したのでしょうか?彼らのために支援してくれた人達についても語るべきです。
(訳者注 : Pythom.comの注釈として、「現在のエベレストで『シェルパのサポート無しで登頂した』と主張するクライマーが、実際はシェルパが整備した一般ルートを登っている」と記述している)

Q.今回の遠征では強力な個性と実力を持ったクライマーが集められました。隊長としてのあなたの方針・めざすものは何でしょうか。

ク.そうですね。私は彼らに古典的な哲学を仕込み、チームとして行動させることです。

------------------------------
以上引用おわり

私事ですが、ブログに書く文章と極悪な性格に似合わず、立正大学体育会山岳部ではホトケの大滝と言われ(自称)自己主張が足りないと散々叱られてばかりだったんですが、ポーランドのクシストフ・ビエリツキがこんなにもチームワーク重視の岳人だったとは、今回のインタビュー記事を読むまで浅学ながら知りませんでした。

自分の成果を誇るだけでなく、自分を支えてくれた人々にも目を向けよ。
8000m峰冬季登頂のパイオニアたるクシストフ・ビエリツキの言葉、社会人・末端現場作業員の私にも感じ入るものがあります。

過去記事にも書きましたが、クシストフ・ビエリツキは「歩く自己主張」ワンダ・ルトキエビッチの人生をバッサリ斬ったコメントを吐いているのですが、その理由もようやくわかったような気がします。

さて、K2はもちろん8000m峰の冬季登頂も数々こなした超強力なメンバーをそろえた今回の登山隊。
隊長であるクシストフ・ビエリツキの指揮下で、どんな登山が展開されるのでしょうか。
2018年早々、注目すべき登山隊は1月7日頃、K2ベースキャンプに到着予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

謹賀新年 2018年

Harry_2
2018年 明けましておめでとうございます。

山や自然を愛する方々にとって、今年も楽しく安全に過ごせますように。

当ブログは山岳部OBに酒席で語るつもりで書き散らしている、基本おちゃらけブログでございます。
今年も既にさすらいの現場作業員生活の予定が入っておりますが、テキトーに更新してまいります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

さよなら2017年

2017年ももうすぐおわり。

皆様にとってどんな一年でしたでしょうか。

私にとっては、なんといっても栃木県・那須の高校山岳部員の生徒達、顧問の先生が亡くなった雪崩事故が心に残ります。

様々な意見、有名・無名を問わず多くの登山者からコメントがあがる中で、ブログに書こうと思いつつ書けないでいたことを、まとまりもなく書いておきます。

私が登山を始めたのは、山形県立山形南高校山岳部に入部してから。
山岳部では冬山もやっていましたので、中学卒業したばかりの15歳から冬山をやっていたことになります。

私が二年生の時、蔵王での冬山合宿から下山して数日経った時のこと。
すれ違いに入山した某高校山岳部の生徒が、ビバーク訓練中、入っていた雪洞が立木からの落雪で埋まり、1名が亡くなる事故がありました。

そのとき、顧問の教師は隣接した山小屋に滞在していました。

この事故が民事裁判に至らなかったのは、亡くなられた生徒のお父様が同じ教職員だったから、と伺いました。

「蔵王なんて・・・」と思っていた当時高校生で生意気だった私は、冬山では「死」は身近にあり得ることを痛感しました。

その後も、私が在籍する山形南高校では冬山合宿を続けることができました。
私達が冬山に行くことができた理由の一つに、顧問の教師が山形県山岳連盟でそれなりの地位にいる方だったことが大きかったようです。
山形県では、高校山岳部の顧問が県の登山界において指導的立場にある方だったという、全国的にも特殊なケースにあたると思います。

そんな中で、高校生から冬山を経験できたということが、今からみれば随分と恵まれた環境だったのだな、とあらためて考えると同時に、栃木県の事故報道を見聞きした際、高校生当時の、あの「無力感」にも似たような感情に襲われました。

五輪競技採用でクライミングに関してはクライマーの低年齢化が進む一方、冬山登山に関してはそのリスクゆえ禁止が言い渡される。
そのアンバランスさに、今後の日本の登山界の行く末を末端登山者として案じています。

-----------------------------------------
一昨年から、普段聴いている音楽は「エピック」というジャンルの音楽を聴くようになりました。
仕事から宿に戻って一息ついている時や、山の帰りの車中などで聴いてます。

エピックのジャンルから少し長いのですが、Two Steps From Hellの Never Give up on Your Dreamsの動画をアップして、2017年最後の記事アップにします。

検索でたまたまご覧になった方、よくご覧いただいている方、今年も多くの方に当ブログをご覧いただき、ありがとうございました。
皆様、どうぞよい年末年始をお過ごし下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「クライマーは清貧であれ」という幻想

このネタは前々から気になっていましたが、年末に駆け足で紹介します。

Climbing誌ウェブサイトにおいて、クライマーのCM出演に関する是非が話題になりました。

Opinion: Chris Sharma's Polo Ad—Climbers, Cologne, and Confusion by Climbeing 2017.11.10

Cr
発端は、クリス・シャーマがラルフ・ローレン・PoloのコロンのCMに出演、インスタグラムでも画像が公開されたことにあります。

これを受けてクライマーからは「残念」 「次はグッチか?」などの非難めいたコメントが続々寄せられたとのこと。

クライマーがCM出演して何が悪いのか?
と私が吠える前に、上記Climbing誌ウェブサイト記事にあるコメント欄の一言が正論といえると思います。

いわく、
『Why should modern climbers be held to "standards" that never actually existed?』
(現在のクライマーが、存在もしないスタンダードに束縛される必要はない。)

いわゆるレジェンドと言われるクライマー、失業保険で生活し、クライミング一筋の人生を送り・・というのが、クリス・シャーマを非難する人々の頭にあるようです。

現実には、以前から幾人かのクライマーがCMに出演しているという現実があります。
その例を動画で見てみましょう。

ラインホルト・メスナー。
「超人」も山でモノ落っことすんですねw

ロン・カウク。フォード社のCMです。

ケティ・ブラウンとアレックス・オノルド。

「清貧」が一部のクライマーの理想像らしいですが、2人が出演してるのは金融業CITIBANKのCMだなんて、なんて皮肉でしょう(冷笑)

さらに動画・画像は見つけられませんでしたが、ジョン・バーカーもヒゲ剃りで有名なジレット(Gillette)のCMで38000$の収入を得ています。

今回のClimbing誌の記事を一読して奇異に思ったのは、私が記憶している限り、ケティ・ブラウンのCITIBANKのCMは当時のアメリカ国内ではかなり好意的に受け入れられ、CNNでもCM制作の背景や音楽に関して特集が組まれるほどでした。

クリス・シャーマがコロンのCMに出演して、何を今さら問題視されなければならないのか?

さらに記事中では韓国のキム・ジャインのCM出演が引き合いに出されています。
同じ化粧品でもクリス・シャーマが問題視されてキム・ジャインのCM出演は容認されている、とライターのJohn Burgman氏は記述していますが、彼は韓国事情を知らないのでしょう。
キム・ジャインは今や韓国国内では国民的英雄であり、プライドが高く同胞意識の強い韓国のクライマーがキム・ジャインのCM出演を非難することなど無いでしょう。(少なくとも私は見聞したことがない)

クライマーは「清貧」であれ、という幻想を抱いている方は、残念ながら時代に取り残されていると言わざるを得ません。(理想像を抱く方は、どうぞご自由に。)
このような問題は、クライミングの五輪競技採用となった今後、必ず再浮上することでしょう。

五輪競技に採用された瞬間から(まあ五輪競技に関係なくともいえますが)、クライマーも他種目のアスリートと同様、スポンサーや商業主義との関係において倫理性を求められることになります。

だいたい、クリス・シャーマを問題視するくらいだったら、実現しそうもない計画をふりかざして「夢」を語る似非単独登山家を血祭りにあげてもらいたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年 ピオレドール・ロシア、スチール・エンジェル、クリスタルピーク賞

年末の現場作業でブログ更新さぼってましたが、備忘録も兼ねて、

2017年のピオレドール・ロシア賞は、セルゲイ・ニーロフらによるカナダ・バフィン島マウント・アスガード北西壁「ラタトスク」ルート開拓が選定されました。

Pd2017
「金のピッケル」を手にするドミトリー・ゴロフチェンコ(左)、セルゲイ・ニーロフ(右)

2017年のスチール・エンジェル賞(旧ソ連圏の女性クライマーのクライミングに贈られる賞)は、中国・Kamailong 東面 「アムステルダムへの道」開拓を果たしたガリーナ・シビトーク、マリナ・コプティバ(ウクライナ)に決定しました。

Se2017
「スチール・エンジェル」賞、アックスで形作られた天使像を手にするガリーナ・シビトーク

2017年のクリスタル・ピーク賞は、
Cp201702
例年ビッグウォール登攀が選定される傾向がありましたが、今年はハンテングリ・ポベーダ峰の冬季連続登頂を果たしたセルゲイ・セリベルストフ、アレクセイ・ウサートフ、セミョーノフ・ドベルニチェンコ、ミハイル・ダニーキンの4名が選定されました。

今年のクリスタル・ピーク賞イベントにはピーター・ハーベラー氏が招かれ盛況だったようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サラメシ物語

 12月から、リストラ寸前不良社員の私の仕事、てめえの現場仕事をこなしながら遠方に出張してるチームのサポート。
 足りない資機材を現地に送ったり運んだり、諸事情で人手が足りなくなった現場には私が急行、その場をしのぐというのが私の役目。

 12月中旬の大寒波がやってきた当日、一関の現場で人が抜けたため、酒田の現場から一関の現場に直行。
 安ビジホに泊まり、翌朝現場へ。

 朝、親方と会話。
 親方「おい大滝、昼メシは持ってきたのかよ」
 私 「はいコンビニで買ってきました」(即答)
 親方「なんだよー、外に食いに行こうかと思ったんだけどなー」
 私 「いや、コンビニで買ってきちゃったもんで」(即答) 

 親方は現場近くのウィークリーマンション生活、昼は部屋に戻って食べているので、なんの疑問ももたず私は自分の昼飯をコンビニで調達してきた。

 午前の現場がおわり、トイレに行くため一旦外に出る。
 そこをみかけた親方、
 親方「なんだ大滝ぃー、外に出てきたからメシ喰いに行くのかと思ったよー」
 私 「いや、コンビニで買ってきたんで。」
 親方「買ってきたメシは夜食にまわせばいいだろー。外に食いに行こうぜー」
 
と、強引に外に連れ出されることになる。
 2人でハイエースら乗り込み、
 親方「大滝何食いたいんだよー麺かご飯か?」
 親方の好みを知っているので、麺はありえない。
 私「ご飯でいいっす。」
 親方は迷わずハイエースを近くの洋食屋に走らせる。

 これ絶対親方が自分が行きたい店だったんでしょ!

 静かな洋食屋で、私は日替わりランチ。親方はハンバーグ定食をつつきながら、今後の工程や元請けさんの様子などを話す。
 
 つい6、7年前、私が今の現業部門に配属になったときは覚えの悪い私に工具を投げつけてくる親方だったんですが・・・・最近は「あなたの優しさが怖かった」by 神田川
 デスクワークやホワイトカラーの世界と違い、建設業界でも特に職人気質の強い、私がいる部署。
 親方にまずはじめに教えられたのが、

 『早飯も仕事のうちだ』

 そんなわけで、親方とメシを食いに行くときは「熱い物」「大盛り」は絶対頼まない。
 親方より食うのが遅れるからだ。
 
 なにはともあれ、現場の休憩室でコンビニおにぎり囓ってるより、親方と仕事の話しながら昼飯食って良かったでした。

 この日も吹雪で荒れそうなため、親方のホトケ心で16時前には現場から解放してもらい、再び吹雪の中を酒田めざして車で走る。
 
 サラリーマンでは昼飯も大事なコミュニケーションの時間ですね。

 中国を訪問した3泊4日中、中国要人との会食がたった2回だった韓国の文在寅大統領の記事を読んで、今回の親方との昼飯を思い返しました。
 
 中国要人との食事にお呼ばれされなかった文在寅大統領、朝食の様子がちょっとコミカルな動画で公開されてます。
 庶民派を強調するためともいわれてますが、ごくふつーの食堂で中国ではおなじみ油条を召し上がったようです。内容は豆漿4杯、ワンタン2杯、油条2本、小籠包2セット、計68元(約1157円)なり。
 よっ!庶民派!(棒読み)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大人達には、わからない。

Facebookでは、スキー愛好家や職業スキーヤーの知り合い経由でスキー場開きの情報が流れる今日この頃。

アメリカのフリースキーヤー、トム・ウォリッシュ出演のThe North Face社プロデュースの素敵なスキー動画が公開されてます。

大人達にはわからない、子供達のヒーローが必要だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«故・遠藤博隆氏を見送る