金比羅樽流し 山形県中山町 川向地区 2019

金比羅信仰。

香川県琴平町「金刀比羅宮」を敬う信仰として水上安全祈願から江戸時代以降は諸願成就の神様となり、全国各地に「請」が組織され参拝が行われた。

この信仰が北前船で日本海、最上川を経由して山形県内各地へと伝わったのが「樽流し」の風習である。

しかし山形県内でもその風習は次々と途絶し、今現在は山形県中山町 川向地区に残るのみとなった。以前から見学したいと思いつつなかなか機会が得られなかったのだが、令和元年の6月1日、ようやく見学できる機会を得た。

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樽流し祭礼を控えた、中山町川向地区の「金比羅山」石碑。

石碑には大正三年と刻まれている。樽流し行事に関する資料は、大正三年の古文書が最古のものでそれより古いものは残されていない。山形県内の金比羅山石碑の年号が寛政年間(1789~1800)に集中していることから、それ以降に始まった行事と推測されている。

行事は朝9時から、長崎地区の天台寺門宗光秀院住職(地元の人は法印と呼ぶ)の法螺貝と読経、関係者の玉串奉納と続く。

それから樽、注連縄を持ち出して目前を流れる最上川に流される。

この行事は請の方も高齢のお二人だけとなり、途絶が懸念されたが、「樽流保存会」が結成され、中山町町長、山形県観光課課長も参列する行事になっていた。

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請の関係者、町長、県の課長も参列する行事とはいえ、ときおり農作業や地元の方の車が通る度、通行スペースを空けなければならない。ドライバーは祭事には全く関心が無いそぶりで通過していく。

人々の関心が薄れていく中で、樽流し行事を継続させていった地元関係者皆様の努力に頭が下がる思い。

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流される樽。かつては近隣の長崎地区の樽職人がいたのだが亡くなってしまい、今は山形市内の樽屋から3500円で購入したものを毎年使い回ししている。

 本来は中に酒を入れ、川に流す。下流で拾った人は中の酒を飲み、また酒をつぎ足して流してやるという。文献によっては、つぎ足すなどということもせずそのまま流すことが多かったと記録されている。

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文献では、復活した樽流し行事では樽がなかなか入手できないため、下流で網で樽を回収すると記録されているが、現在は樽にシャックル(U字型の金具)をとりつけ、ロープで結び、カヌーで樽を曳航する形式で行事が進められる。樽が流れる演出である。地元の方の話によれば、樽を流す場所は昔は水流があったのだが、今は水の流れが緩やかすぎて樽が流れていかないのだという。

 樽と注連縄を流す様子を動画に記録しました。↓

 

樽と注連縄を流し終えた後、石碑の前の捧げ物をみてみました。

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米と塩、御神酒とスルメです。スルメは千切って「御護符で皆に配れや」と関係者の方が指示していました。仏教では禁葷食のネギがささげられていることが印象に残ります。こちら中山町は山形で有名な「芋煮会」発祥の地と呼ばれ、ネギも地元の産品なので捧げられているのでしょう。

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奉納金を持参してお伺いしたところ、このような手ぬぐいを頂きました。樽曳航のカヌーにも貼られていた手ぬぐいです。川の流れと樽をシンプルに表現したデザインが秀逸です。また芳名帳に記入したところ、後日丁寧な御礼のハガキを頂きました。関係者皆様のご健康と行事の継続をお祈りいたします。

参考文献:山形県教育委員会編『山形県の民俗芸能』1995、野口一雄著『山形県の金毘羅信仰』2004、川向金比羅請中・中山町川向金比羅樽流保存会作成パンフレット『中山町川向金比羅樽流し』2019

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初夏キャンプとブナの森探検 2019 第2日目

初夏キャンプとブナの森探検、2日目。

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キャンプ場の朝。早めに起きて、出会った所員やスタッフの皆さんに昨夜のスタッフミーティング欠席で平謝り。

本日の朝食はパスタ。

所員の工藤さんが作り方を説明、

「パスタはこう、きゅっとひねって手を離すとパラッと鍋にひろがりますね」

と説明すると、小学生の女の子たちの表情もニッコリする。ああ、女の子たちはやっぱり料理好きなんだなあと感じる。

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お楽しみのパスタを入れる瞬間。残念ながら表情まで公開できませんが、みんな楽しそう。

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初めて出会ったお友達と慣れない手つきで作るサラダ。

朝食後はテント撤収。

さあ手伝いだ!と私も張り切って参加者のテント撤収を手伝う。が・・・

何気なくテントのペグを抜いていると、そばで見ていた小学校低学年の女の子が「私も抜きたかった・・・」とつぶやく。

私にとっては何気ない撤収作業も、興味津々な子供達にとっては楽しそうな「遊び」なのだった。反省。

 

テント撤収後はバスに乗り、皆で月山山麓、山形県自然博物園を訪問。ここでブナ林ガイドに引率され、ブナの森を歩きます。

Dsc00668ブナの原生林に入ります。

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 昨日までは無かったクロサンショウウオの卵にみんな興味津々。

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ブナの倒木の頭上には「ギャップ」と呼ばれる空間。

差し込む日光を頼りに、様々な植物の生存競争が繰り広げられます。この空間が緑で埋まる頃には、私はもう生きていません。

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新緑のブナ林を歩いた後、好天の下、博物園で昼食の弁当をいただく。

親子参加の皆様、子供達、所員やスタッフの皆様、おつかれさまでした。

楽しいキャンプは終わった。帰宅後、シャワーを浴びてから実家の老母の様子を確認。

それから自宅に戻り、パソコンとスマホを机に並べて明日の仕事のプランニング。明日は大型トラックで山形から東京都内を日帰り往復しなければならない。首都高を走るか、圏央道と環八を走るか詳細検討。明日からまた現場作業員の日々です。

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初夏キャンプとブナの森探検 2019 第1日目

山形県朝日少年自然の家企画「初夏キャンプとブナの森探検」に久々のフル参加。

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朝日少年自然の家敷地内のキャンプ場にて、参加者にテント設営を説明する山口さん

 所員の山口さんからテント設営レクチャーを受けた後、参加者たちのテント設営を手伝う。

 私「このポールをそのスリーブに差し込んで・・・」

 参加者「ポール???」

 親子参加のお母様方も、子供達もキャンプ初心者。

 「この棒を、その布地がトンネルみたいになったところに差し込んで下さい」

 普段何気なく使っているキャンプ・テント用語も、わかりやすく置き換えて伝える。

第1日目の夕食は野外炊爨として、

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薪を使ってカレーを作ります。

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米もカレーも、焚き火で調理。男の子達は面白がってガンガン焚き火を燃やして強火になります。

親子参加でお父様お母様が付き添いの班は焚き火も任せられる一方、小学生の女の子だけの班がいるので、私はこちらをフォロー。

問題は鍋で米、御飯を炊くこと。作り方は所員の工藤さんがきちんと事前に説明してくれたのだが、いざやってみると水加減など不安になるらしい。

登山をやっているということで「大滝さん、これくらいでいいですかね」といろんな人から水加減を聞かれる。

私、たしかに学生の山岳部時代は生米をコッヘルで炊いてましたが、最近はめんどくさいのでアルファ米(お湯に浸すと炊いた御飯同様になる加工米)しか使ってませーん。

とは弱音も吐けず、昔の記憶を頼りに各班の米炊きの様子をみる。

面白がって薪をガンガンくべる男の子たちと違い、女の子たちはおっかなびっくりなので、焚き火の調節から米の入った鍋の様子見まで私が面倒をみる。

参加者皆さん、米の炊きあがり、どのタイミングで鍋を下ろしたらいいか迷うようだ。「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋とるな」と言われるが、ある程度水蒸気が出なくなったら私は蓋をとって様子を見る。それから匂い。焦げ臭い匂いになる前に火から下ろす。

別の班のお父様から「もう鍋を下ろしてもいいでしょうか」と訪ねられる。中を見ると『蟹の穴』もできてばっちり。下ろして蒸らすことを指示。

さて女の子たちの班に戻る。水加減が少なかったのか、鍋から水蒸気が出ない。一度蓋をとるが、米につやがありすぎ(まだ水分多め)なので「まだもう少しだよ」と答える。

それを2、3回繰り返しただろうか。女の子たちも待ちきれない様子で、後ろを振り向くと、

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↑これくらいの鋭い視線が女の子6人分、私に集中している。やべえ、この鍋の米の炊きあがり絶対失敗できねえ!

中をみても「蟹の穴」はできてない。私の経験と勘を頼りに鍋をおろし、味見させてもらう。

少し堅めだけど、中の米は芯もなく完成状態。「できあがりだよー」と、もうしゃもじを持って待ち構えている女の子達に引き渡す。

炊事場を巡回して再び女の子達の班をみてみると、所の次長が「女の子達の御飯、全然焦げてない」とびっくりしている。「やっぱり女の子だから水加減上手だねー」火加減を見続けたことは知らないふりして、私も一緒に誉めてあげる。

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所員・スタッフ用の夕食。柏倉さんに美味しく作ってもらいました。

順調に夕食作り・食事もおわり自由時間。

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私物を取りに自然の家駐車場に行くと、夕暮れの蔵王連峰があまりにも美しい。

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夕暮れのキャンプ場。私のねぐらは一番奥、エスパースマキシムミニ。

夜はお楽しみ、盛大なキャンプファイヤー。

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自然の家で提供してくれたのが、スモア。マシュマロを焼いてクラッカーと板チョコで挟んで食べるお菓子だ。

キャンプファイヤーも終わり、テントに戻って一休み・・・とシュラフに横になったのがまずかった。

今週の仕事の疲れか、そのまま眠り込んでしまった。スタッフミーティングが22時から開始だったのだが、目が覚めて時計を見るともう23時。

後で伺った話では、一緒に参加していたキャンプ協会の石井さんも気を遣って下さって私を起こさなかったとのこと。

「みなさんすみませーん」と思いつつ、シュラフの中で再び眠り込む。

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百聞は一見に如かず

道に迷った!

いくら歩いても目的地に着かない!

地下鉄の明治神宮前駅を出て、大東京の群衆の中でしばらくウロウロする。スマホの地図アプリも現在位置が捉えられず役に立たねえ!

Genma

最後の手段、透視能力を発揮して(嘘)、目的地になんとか到着。

 

本日の目的地、装備品でお世話になっているファイントラック社のTOKYO BASEを訪問。

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 私の住む山形では、なかなか多くの種類の製品を手に取る機会が無い。

 普段お世話になっている登山用品店マウンテンゴリラの店主、誉田さんからは「このカタログ熟読すると、今の登山ウェアのことがわかるぞ」とファイントラック社の分厚いカタログを勧められて読むのだが、やはり実物を手にしないとわからないこともある。

 また過去に当ブログでも何度も書いているが、私は極端に汗かきの暑がりだ。緊張しやすいタチなので、ガイド山行などお客様を迎える前にウェアが汗でじっとり、なんてこともある。

 ファイントラック社のスキンメッシュはたしかに高機能なアンダーウェアだが、その使い方は全くの自己流である。スキンメッシュから排出された汗を、さらにうまく処理する方法を知りたい。

 他にも、「え?だから防水透湿アウターシェルって雨具じゃねえの?何が違うの?」など幾つもの疑問を抱えてTOKYO BASEを訪問。

 スタッフの依田さんがお忙しい中、わざわざ時間を割いて下さり、L1~L5と5種類に分類されている同社ウェアについてレクチャーしていただいた。時折、私からも質問を挟み、これにも丁寧に対応していただいた。どうもありがとうございました。

 店の外にでると、日曜・夕方の渋谷~原宿の街は凄まじい人混み。人に酔ったのか、疲労感がひどいので、

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 スタバの神宮前店に避難。ファッション雑誌から出てきたような綺麗なお姉ちゃんの行列に混じり、「冷たいコーヒーちょうだい!え?これホットなの?冷たいのどれなの?これ?あーこれこれ、これでいい!あとシュガードーナッツもね!」と田舎者丸出しでレジの女の子に注文。スタバの店内でファイントラックのカタログを取り出し、先ほどの依田さんのウェア解説の復習。

 明日は頭を切り換え、現場仕事に専念して山形に帰ります。

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アウトドア体験は幼児から

言うなよ!

幼児虐待とか言うなよ! (お堅い人は動画後半1分のメイキング動画視て安心してね)


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チェコ隊、チャムラン北西壁新ルートから登頂

優秀なソロクライマーが相次いで亡くなり、日本人には鬼門ともいえるネパール・ヒマラヤのチャムラン(7319m)。

5月20日、チェコを代表するアルパインクライマー、マレク・ホレセク(Marek Holecek)とズデニェク・ハチェク(Zdeněk Háček)のペアがチャムラン峰北西壁、新ルートからの登頂に成功しました。

Mara s Hackem na Chamlangu: Vylezeno!  by  horyinfo.cz 2019.5.20

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チャムラン峰北西壁、赤線が今回チェコ隊が登攀したライン

 「さあ行くぞ!待ち続けている日は終わった」そうfacebookにコメントを書き、マレク・ホレセクらは5月16日、BCを出発。

5日間かけて北西壁を登攀、5月21日現在、南稜を下降中。

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登攀2日目の2人 マレク・ホレセク(左)、ズデニェク・ハチェク(右)

成功を喜ぶと共に、無事の帰還を祈ります。

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そんでミック・ファウラーはどうなった?

癌を克服し、人工肛門を付けた身体で再びヒマラヤに向かったミック・ファウラー。

盟友ビクター・サンダースと共に目指したのは、インド・北シッキムのChombu 6362m。もともと2017年に遠征予定の山でしたが、ミック・ファウラーが癌と診断され、闘病・リハビリのために延期していた山です。

今回は残念ながら天候不順に阻まれ、予定の登山を断念、氷河を挟んだ対岸に位置するチュンカン(Chungukang)北峰5322mに登頂しました。

Freak Himalayan weather thwarts Mick and Vic's Chombu climb attempt  by grough 2019.5.17

Chombu

Sebu la 峠(5352 m)から望むChombu峰

 今回は退却という結果になったものの、ミックとビクターは再び訪れることを決意。

 Chombu2  Chombu峰山麓で深雪をラッセルするミック・ファウラー(Photo by grough)

 医療器具メーカー・コロプラスト社の支援を受けて人工肛門を付けてヒマラヤを目指したミック・ファウラー、

「テント生活では、人工肛門をテストするには最も過酷な環境とはいえませんでしたが、自分の経験からもっと過酷なビバークでもうまくいきそうです。」とコメント。

 ヒマラヤのクライミングだけではなく、自身の肉体、そして人工肛門という医療器具の可能性を切り拓くミック・ファウラー達の登山に今後も注目です。

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あの映画がついにリメイクか?

筋肉バカが活躍する山岳アクション映画『クリフハンガー』のリメイクが話題になっています。

Cliffhanger Female-Led Reboot of Stallone Movie in the Works  by Den of geek.com 2019.5.10

「クリフハンガー」のリメイクは以前から企画が現れては消えを繰り返していたのですが、今回はイラン系アメリカ人女性アナ・リリー・アミールポアーが監督を予定。

Analilyamirpoour

アナ・リリー・アミールポアー近影

 アナ・リリー・アミールポアーはいわゆるインディーズ映画で名をはせた新進気鋭の監督。今回のリメイク(記事ではリブート・・・旧作を新解釈して新作を作ること)では、主人公はアナいわく「かっこいい女性クライマー(badass female climber)」とのこと。

 もう公開されている予定作の画像がこちら↓

Cliffhangernew

キャッチコピーは『Hold on.』。

インディーズ映画監督があのストーリーをどう料理するのか!?

順調にいけば、製作開始は2020年からだそうです。

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笑顔の行方

2017/2018の冬季シーズンにK2を目指したポーランド隊。

 登山活動中、ナンガパルバット冬季登頂を目指して遭難したエリザベート・レヴォル、故トマシュ・マツキェビッチを救出するため活動した功績により、ポーランド五輪委員会より「フェアプレイ賞」が贈られることになりました。

Nagoda Fair Play PKOI dla uczestnikow zimowej wyprawy na K2  by wspinanie.pl 2019.5.10

筆者にとって印象的なのは、ポーランドの一般メディアが伝えた次の画像ですね。

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デニス・ウルブコ(左)とクシストフ・ビエリツキ(右)

 このポーランド冬季K2隊は、デニス・ウルブコの離反・単独による頂上アタックという話題で世界の一般メディアが取り上げ、クライマー達の意図せざるところで話題となってしまいました。

 筆者はその後のポーランド隊の動向を調べるべく、ポーランド一般紙の有料記事もPaypalでカネ払って調べたりしてましたが、やはり注目されているのでしょう、昨年ポーランドでの山岳シンポジウムで同じ会場に、隊長であるクシストフ・ビエリツキ、無断で単独アタックを強行したデニス・ウルブコが同じ会場に現れたことが話題になっていました。しかし二人はさほど会話もせず別れたとのことで、二人の友情の行く末が案じられていましたが・・・

 Rock&Snow080号、恩田真砂美さん執筆記事でBernadette McDonald女史が 『私の予測では、時間がたつにつれてわだかまりは消え、再びK2ポーランドチームにウルブコが招かれる可能性は大いにあると考えています。』と述べていますが、その予測が現実となることを願っています。私個人の思いとしては、ポーランド国営放送が報道したような、失敗に終わった単独アタックから戻りテントに一人引きこもるウルブコの姿は見たくないということです。

 上記画像はポーランド五輪委員会から表彰される際の、笑顔の二人の様子。やはりポーランドメディアも注目しているのでしょう、この画像はポーランド通信社(PAP)が配信した1枚。クシストフ・ビエリツキは最近出版されたデニス・ウルブコの新刊本のレビューも書いていることが明らかにされています。

 肝心の冬季K2を目指すポーランド隊は、2019/2020シーズンの冬季計画を一年延期、さらにトレーニングを重ねて隊を充実させ2020/2021シーズンに冬季K2遠征を予定しています。

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両所田植踊 山形県西村山郡河北町 両所神社

5月3日、山形県河北町 両所地区で開催される両所田植踊を見学。

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 歴史上、河北町でも初期に開拓されたという両所集落上部に位置する両所神社。例大祭ということで地元の方が開く露店も出る賑わい。

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 奉納田植踊・芸能祭という形でステージも設けられ、地元歌手の鈴木加奈子さんの歌謡曲や地元有志の方の大黒舞、舞踊などが披露され、最後に両所田植踊が披露される。

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 両所田植踊の特徴は、踊り手は爺(左)、婆(右)、ひょっとこの3人が面を被り踊る点にある。他の田植踊りのような「早乙女」は登場しない。その歴史は約250年前までさかのぼる。

 両所出身の山田熊次郎という人物が日和田(現・寒河江市)の石屋に弟子入りしていた。関西から来た旅芸人が石屋に宿泊した折、宿泊の御礼にと田植踊りを教えていった事がルーツといわれる。学術的には宮城県系の舞いとされ、用いられる面(弥十郎面)は春の訪れで覚醒した田の神が、泥田の中から這い上がる様を表すとされている。

 以来、両所田植踊は少しずつ変化していった。当初の演奏は三味線も含まれていたが、演奏が難しいとのことで廃れた。両所大黒舞、両所八木節が併せて披露されていたが途絶した。

 地元の方の懸念を受け、高度経済成長期末期の昭和49年には両所田植踊保存会が結成された。しかし青年層の人間は集まらず、その継続は地元の小学生に委ねられ、現在に至る。中学生が望ましかったらしいが、「部活と勉強で忙しい」という現実的な理由で小学生が引き継いだ。

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 第3の踊り手、両所田植踊の特徴でもある「ひょっとこ」の存在が大きい。ステージを抜け出し、観客にちょっかいを出し、笑いを誘う。一部の観客だけでなく、観客全体を廻っていくのだ。

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 ぶっちゃけ、「○○神楽」など古典芸能は見ていて眠たくなるときがある。

 しかしこの両所田植踊は「ひょっとこ」の存在で、踊り手と観衆との一体感が素晴らしい。見学者は高齢の方が多いが、孫・ひ孫のような踊り手にちょっかいを出されて皆笑顔だ。

 記録動画ではプライバシー保護のため撮影しなかったが、田植踊が終わった後、囃し手、踊り手の自己紹介がある。踊り手の子供達は自己紹介の時に「おじいさんは○○、お父さんは△△です」と祖父、父の名前も明かす。

 観衆はほぼ地元の方々の小さい祭典、誰も彼も顔見知りなのだろう。祖父や父の名前を聞くとあちこちから「ああ~」とか、「似てるずね~」と声が聞こえる。

 田植踊りだけでなく、他の歌謡ショーや舞踊の披露でも、地元の人がおひねりをステージに置いていく。背後の観衆の間では「お久しぶりです~」 「あの人、○○と同級生なんだど」など、地方のムラ社会でよくある会話が弾む。

 長い5月連休の中日での開催、子供達を見守る保護者や祭典を催す氏子の皆さんの苦労は大変なものだろう。両所田植踊も、山形の民俗関係の文献で特筆されているわけでもない、小さな集落の小さな祭典だ。

 私も山形県内の郷土芸能を数多く見ている訳ではないし、甲乙をつける筋のものでないことは承知の上であえて言おう。

 河北町の両所田植踊の雰囲気の素晴らしさは、郷土芸能の理想の1つではないか、と。

 地元の方による、地元の方のための祭典。人々が田植踊をはじめとする祭典を通じて親交を深め、笑って過ごす時間。ユネスコなんとかや世界遺産何とかに選定されることが重要ではなく、そこに暮らす人々が神々を敬い、近隣の人と楽しく過ごす行事は大小かかわらず、私の心に残る。そんな行事をこれからも追い求めたい。

両所田植踊の一部、ひょっとこが笑いに包まれながらステージに再登場する部分を動画にアップしました。


参考文献:河北中学校郷土研究部編『両所田植踊 地域の民俗芸能を訪ねて』1992、河北郷土史研究会『河北の歴史と文化』第8号 2012

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仙台は、雨。

4月30日、平成の終わる日。

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娘の買い物ツアーにつきあい、冷たい雨降る仙台へ。

毎度おなじみダイコクパーキングに車を停め、駅で解散。

昼に待ち合わせ、肉を喰いたい娘の希望で、

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伊達の牛たん本舗・駅構内店へ。

GWの観光客に混じり行列に並び、40分待ちで店内に案内される。娘は牛たん定食、私は牛たん麻婆豆腐定食。

さすが牛タンしか取り柄の無い街・仙台、いつも食べている格安焼肉屋の豚タンとは質が違う。

昼食後はまだ店を廻り足りない娘を解放。タピオカにはまっている娘は山形には無いカフェに直行、私は

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甘味処 郷(ふるさと)にておしるこを食す。

「甘さ控えめで美味しい」とか言うババアの脳味噌が吹っ飛ぶ位に甘い正統派のお汁粉、画像左の茶碗に入っているのは昆布茶、さらに食後は煎茶が提供されます。

 ここで一休みしてから、雨の仙台市街へ。それから山形には無い楽天モバイル直営店とヨドバシカメラを偵察。雨の連休中日、平成最後の日は仙台で過ごしました。

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新 旧 交 代

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 長らく愛用してきたブラックダイヤモンドのヘッドランプのゴムが劣化。

 これを機に現在のブラックダイヤモンド・コズモに買い換え。

登山の必携品としてヘッドランプが挙げられるが、皆さん正直、

「日帰りだし、低山だし、ヘッドランプなんていらねーんじゃね?」

と思ったことは無いだろうか?

 装備の軽量化を図った際、自分の過去の山行を振り返り、「非常時に備えてのヘッドランプって保険だよな」と考えた結果、プライベート山行ではペツルのカプセル型「イーライト」を雨蓋に突っ込んでいる。

 ガイド山行ではお客様の足下など、自分以外を照らす必要がある事、エマージェンシーに用いる可能性がある事を考慮して、フラッシュ機能のある赤色LEDを備えた今回のブラックダイヤモンド・コズモに買い換え。

 古いコズモはまだまだ本体は使えますしコンパクトなので、予備機として頑張ってもらいましょう。

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春のひととき

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 山では人と会いたくない。そんな私は、やはりガイド向きではないのだろう。

 10連休とはいえ、この山では他人と出会うこともない。

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 登山道の周囲は、リュックの置き場に困るほどにオオイワウチワが花盛り。山開き前の絶景だ。

 カサカサと音を立てて枯れ葉を踏み、花に彩られた新緑のブナ林の道を登る。

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 高度を上げると、目前に登高意欲をそそる雪の斜面が続く。

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 先行者のトレースを故意に外し、自分だけの足跡を残して「ざんげ坂」を斜上する。

 青空に近づく、気持ちよさ。

 ガイドブックによく「きつい登り」という表現があるけど、登らずして何が登山だというのか?

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 鳥海山を眺めて本日のランチ。例年になく空気が澄み、風も無く、静かな時間を過ごす。

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下山の途上、山麓の里に目を向ける。

彼方に残雪の白、民家の屋根の青、新緑のブナの緑。雪解けで増水した河川の流るる音。

東北の山奥にも春が来た。

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段ボールオーブンでピザ作り 2019

今年も『段ボールオーブンでピザ作り』企画で、朝日少年自然の家のボランティア活動が始まる。

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約100人の親子参加者達を迎え、所の皆さん、サポーター(ボランティアスタッフ)共々、奔走する。

100人の参加者も、やることも、例年と変わりないはずなのだが・・・今年は私たちサポーターは手分けしてピザの焼け具合・炭火の調節まで担うことになり、結構慌ただしい。

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三国志 Three Kingdoms 第81話 「夷陵の戦い」より

 アルミ箔を貼った段ボール箱の中に火の付いた炭を入れ、輻射熱でピザが焼き上がる仕組みなのだが・・・ピザを入れる箇所は二段になっており、焼け具合を見て入れ替えたりしなくてはならない。

 分厚い革手袋を着用して、参加者皆さんの大事なピザの載った網を入れ替えたり、炭を置いてあるトレイを出し入れしていると、メチャメチャ熱い!

 焼けあがる期待に胸ふくらませている子供達、お父さんお母さんの前で絶対に落としたりできない。

 ポーカーフェイスでピザを扱うが、心の中で「あぢーっ!!」と絶叫しながら、「熱いからね~注意してね~」と声をかけて子供達の持つトレイにピザを載せる。

 例年になく超スーパーウルトラハードなピザ作り、一瞬小雨がぱらついたが、天候にも恵まれ、皆さんに楽しんで頂く。

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 所スタッフ、サポーターのピザは、今年は厨房で焼いていただきました。ピザ生地を徹底的に薄くし、本場風のクリスピーなピザになっていました。ごちそうさまでした。今年度も子供達の笑顔が見たいので、アウトドアの裏方仕事のお手伝い頑張ります。

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 山形県朝日少年自然の家では、サポーター(ボランティアスタッフ)を常時募集しています。

 上記リンクページにも掲載されていますが、アウトドア経験の有無よりも、子供達と一緒に自然を楽しめる方であれば大丈夫です。

 最近は親子行事、お母様方が参加するイベントも増えてますので、女性の方歓迎です。

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桜の樹の下で

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4月21日、鶴岡市温海で開催される温海さくらマラソン10km部門に出場。

ガイド山行だけだと自分の気力・体力を追い込むことは滅多に無い訳で、時にはそんな状況に自分を追い込まないと、山屋として駄目になってしまうような気がする。

そんでもってなんとか10km完走。

走り終わった後は、温海のパン屋ヴァンベールへ。

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今年も「アスパラガスの一本巻き」を購入。

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鶴岡市・温海地区は桜が満開。桜の樹の下にある足湯ベンチに座ってランチです。

走り終えた後の静かな休日を、桜を眺めながら過ごしました。

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