« 2004年9月 | トップページ | 2004年11月 »

シーズン最後の日

自然博物園の、今シーズン最後の日。
東根市から約80名の親子連れが来る。全体を5班に分け、各々ブナ林をめぐる。
幸運にも、ベテラン工藤氏のサブ(といっても実体は何もしてないのだが)として、カワクルミ沼コースを行く。
通常まわるコースに比べカワクルミ沼コースは長いのだが、やはり子供達は元気である。
私としても、ベテラン工藤氏の解説ぶりを身近に見ることができ、ラッキーであった。

午後は引き続き、案内した親子連れに「秋」をテーマにはっぱをひろってもらい、ラミネートシートで作品に仕上げてもらうクラフトを行う。
 子供はいろいろ想像力をかきたてて葉っぱで自分や動物の姿を形作るが、親御さんが「さっぱり似てないよ」とあっさりいってのけたりする。うまく協同して作っている親子もいれば、親だけ一生懸命なところもある。う~む。

 もう月山の麓の志津集落も、深い紅色の葉っぱで覆われている。
 夏から秋にかけて短い期間だったが、博物園では様々な経験をさせてもらった。
 これからガイドのためのレパートリーを増やすべく、様々な山域にでかけるつもり。
 機会があれば、春から夏にかけてのブナ林を知るべく、再び博物園の門をくぐりたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前すすめ

ヨセミテの訃報を知って以来、鬱々とした気持ちが続く。
日曜の朝も体が重い。鳥海山行きは中止。
妻の希望もあり、娘を連れて西蔵王公園に行く。
娘の屈託のない笑顔を見ながら、(植林ではあるが)西蔵王公園の木々の下を散策する。

感情の赴くまま、こんな落ち込んでいることが彼らの供養になるのだろうか。

以前から思い暖めていた、ある山域への登山を決意する。実現するためには、まだまだ自分を鍛えなければならない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

さようなら

 このブログで紹介した、兵庫で自然学校やまかぜを主催する山本君が、ヨセミテ・エルキャピタンのノーズ登攀中に亡くなった。
 ヨセミテに季節はずれの嵐が襲来、ザイルを組んだ自然学校スタッフの流郷真理子さんと共に凍死しているのが、救出に向かったレンジャーに発見された。まだ26、27歳の若さだというのに。
 今度のヨセミテ行きも「指導者が自ら感動することが大切」とノーズ登攀を目指し、帰国後には講演の会場、日取も決めた矢先の事故だった。
 これからの野外教育を担い、クライミングもこれからという人材だったのに。
 なにより、彼が子供達に紹介したいと選んだヨセミテの大自然の猛威で命を落としたという事実、なんとも気持ちの整理がつかない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

姫神山にて

平日ながら公休をいただく。
ガイド協会の研修に参加するため、台風接近中の東北自動車道を岩手・姫神山に向かって車をすっとばす。
研修は姫神山山麓からガイディングしながら出発、山頂直下の岩場からショートロープの訓練、風とガスの山頂でビバーク練習を兼ねてツェルトをかぶり昼食、またショートロープで下山し、中腹は搬送訓練しながら下山。

昼食では月山朝日ガイド協会会長の奥山さんとツェルトを共にする。
ふと私が自然博物園のブナ林ガイドでお世話になっていることが話題になると、奥山さんからは「どういう心境の変化なのか・・・」と笑われてしまう。「ええ・・・でも植物とかキノコとか、人に案内しないと覚えられないですよね~」と釈明する。

 過去の遠征登山歴がなんとも重荷になることがある。実態はなんとも成果もないのだが。
 ハードな遠征登山は、県山岳連盟の先生方や一部のトップクライマーの皆様に頑張ってもらえばよい。
 今の私にとっては、自然の家のサポーターで子供達と朝日連峰や月山に登ったり、他県からいらっしゃったビジターに月山の自然を知っていただくことの方が重要な課題である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

黄色のブナ林

 本日は午前午後とも団体様が目白押し。人(ガイド)のやりくりで博物園をとりしきる横山さん工藤さんもてんてこまい。
 私は午前の部で庄内地方の団体様を受け持つ。公民館主宰の団体で、各地をよく歩いているらしい。
 途中、元気なおばさんに「ペースが遅いので早く歩いてください」といわれてしまう。
 一方、隊列の最後尾にはストックを完全に杖代わりにしている、歩みの遅い老人もいる。
 ペース配分には気を遣う。幸い、案内に手馴れた松本君が最後尾を担当してくれていたので助かる。
 この団体のお客様には、ブナ林をゆっくり歩くだけでも「気持ちいい」と感動していただいた。このようなお客様には「解説」など余計なのではないか、と考えさせられる。
 午後は博物園カウンターの留守番を受け持つ。横山さんの指示でスライド上映機の操作もする。
 紅葉シーズンのため、パンフ配布とともにアマチュアカメラマンとおぼしき方々からは撮影時期やポイントもよく聞かれる。まだまだ知らなければいけない情報の奥の深さに呆然。
 
 夕暮れ、駐車場いっぱいだった車はいなくなり、みんな帰った後の静かな博物園で少しぼーっとする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アンナプルナ

群馬県山岳連盟の名塚秀二氏の訃報を知る。
アンナプルナ登山中の雪崩遭難だった。
サガルマタ南西壁を終えた氏と、ある山岳関係の集いで一緒になった。ミーハーな私はサインをねだったが、名塚氏には「それほどでもありませんから」と笑顔で断られたのを覚えている。

アンナプルナという山、学生時代に寮で同部屋だった仲間の親戚が雪崩で亡くなっていたこともあり、北面は「悪い」ルートのイメージが強い。

 かつて憧れていた岳人が亡くなるのは、空しさに近い悲しみを覚える。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

あけび

 出張のため、一人で南会津に行く。
 建設会社に勤める者なら誰もが経験する、「完了検査」立会いのためである。
 現地で地元営業所の面々と合流し、書類検査の会場となる現場小屋でお役所担当者の到着を待つ。

 ふと、小屋の上をみる。
 ひとつ、ふたつ、みっつ・・・・そこには鈴なりのあけびが実っていた。
 そこは人里離れたバス停の駐車帯なのだが、誰も気が付かないのか。
 地元の人間が採らないでいるのか・・・

 完了検査は無事終わった。
 結局あけびの存在は誰にも話さないままでいた。
 南会津から吾妻山麓へ、広い田園地帯を車で飛ばす。
 ぶどう、柿、稲、さといも、会津の里は実り豊かだ。
 台湾の郭英男の「訪問歌」を聞きながら、山形へと車を走らせた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

秋雨

今朝は妻に起こされる。体が重いまま、博物園へ車をとばす。
外は雨。
どうも先週子供達の興味を引き出せなかったショックが尾を引いているようだが、だからこそ2週続けてブナ林ガイド担当をお願いした。

本日は午前中フリー。定刻直前に地元の旅館から連絡が入り、悪天で姥ヶ岳登山を中止したグループが博物園にくるという。こちらのグループを担当する。
 7名の中年女性グループを引率し、雨の中、ゆっくりとブナ林をまわる。もともとブナ林に関心のある人たちらしく、樹幹を流れる雨水やブナ広場の光景に感激していた。
 言葉で見学者の関心を引き出すよりも、ありのままを見ていただく方が適切なこともある。
 人を案内するというのは、なんとも難しい。
 難しいが、喜んでいただけるとホッとする。

 午後もフリー。14時ごろ、翌日に月山登山を控えた中年女性2人組が来館。話をするうちにブナ林をまわることになる。職員の工藤さんに「案内する?」と聞かれるが、ついつい遠慮してしまい、工藤さんに案内をおまかせして、私は博物園の留守番にまわる。私にとって大自然の達人である工藤さんにやるかやらないか聞かれると、恐れ多いという気持ちが先立って遠慮してしまう。
 無人の事務室でコーヒーを飲み、これじゃ手伝いの意味ないだろ、と気が沈む。
 せっかくの時間なので博物園の広報誌「月山ネットワーク」のバックナンバーに目を通す。手書きコピー数ページの広報誌だが、図鑑やテキストと異なる、過去多くの方々の体験が集積した素晴らしい「生きた」資料だった。
 真夏に開始したブナ林ガイドも、いつのまにか秋になった。残りの機会で、どんな人々に出会うのだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年9月 | トップページ | 2004年11月 »