秋雨
今朝は妻に起こされる。体が重いまま、博物園へ車をとばす。
外は雨。
どうも先週子供達の興味を引き出せなかったショックが尾を引いているようだが、だからこそ2週続けてブナ林ガイド担当をお願いした。
本日は午前中フリー。定刻直前に地元の旅館から連絡が入り、悪天で姥ヶ岳登山を中止したグループが博物園にくるという。こちらのグループを担当する。
7名の中年女性グループを引率し、雨の中、ゆっくりとブナ林をまわる。もともとブナ林に関心のある人たちらしく、樹幹を流れる雨水やブナ広場の光景に感激していた。
言葉で見学者の関心を引き出すよりも、ありのままを見ていただく方が適切なこともある。
人を案内するというのは、なんとも難しい。
難しいが、喜んでいただけるとホッとする。
午後もフリー。14時ごろ、翌日に月山登山を控えた中年女性2人組が来館。話をするうちにブナ林をまわることになる。職員の工藤さんに「案内する?」と聞かれるが、ついつい遠慮してしまい、工藤さんに案内をおまかせして、私は博物園の留守番にまわる。私にとって大自然の達人である工藤さんにやるかやらないか聞かれると、恐れ多いという気持ちが先立って遠慮してしまう。
無人の事務室でコーヒーを飲み、これじゃ手伝いの意味ないだろ、と気が沈む。
せっかくの時間なので博物園の広報誌「月山ネットワーク」のバックナンバーに目を通す。手書きコピー数ページの広報誌だが、図鑑やテキストと異なる、過去多くの方々の体験が集積した素晴らしい「生きた」資料だった。
真夏に開始したブナ林ガイドも、いつのまにか秋になった。残りの機会で、どんな人々に出会うのだろうか。
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