嵐を呼ぶ男・妻の実家編
登場人物
俺(筆者・大滝勝)
義母
ひいばあちゃん(義母の母)
ひいじいちゃん(義母の父)
嫁さん(義兄の嫁さん)
妻が入院中のため、娘は一時的に妻の実家に預けている。
今夜は義母が近所の不幸のため外出することになった。
俺が早めに会社を退出し、妻の実家で夕食をごちそうになりながら娘の面倒をみる。
妻の実家におうかがいすると、嫁さんが早速フライにすきやきにてんこもりのご飯の夕食を持ってきてくれた。
「さあさあ、カツフライ食べなさい」
と、ひいじいちゃんにうながされ、食事に手をつける。
娘は特に私が面倒みなくても、ひとりで踊って遊んでいる。
う~む、これではただ単に飯を喰いに来てしまったようなものだ・・・
「遠慮すねで、ご飯おかわりしてけろ」(山形弁で、遠慮しないでご飯をおかわりしてね)
と、ひいばあちゃんが勧める。
何回も言われるので、十分な量だったけれども気の小さい俺はおかわりをお願いした。
おりしもテレビでは忠臣蔵の真っ最中。
垣見五郎兵衛のストーリーがクライマックスを迎えている。
ああ、俺こういう男気をみなぎらせた体育会系の話に弱いんだ。涙ちょちょぎれそうだ。
あれ?
おかわりお願いしたひいばあちゃんがいつまでも戻ってこない・・・
なにやら、家の奥で嫁さんとひいばあちゃんの会話が聞こえる。
しばらくして戻ってきたひいばあちゃん。
「われなあ~ごはんもうないんだどお~」(山形弁で、ごめんなさい、もうごはんないそうです)
え゛え゛~!!!!!!!!!!!
それでは、嫁さんが悪者になってしまう~!!!!!!!!!!!
俺が嫁さんに恥かかせたことになってしまう~!!!!!!!!!!!!!!!
しかも予想に反して、義母が予定よりも一時間早く戻ってきた。
先手を打って、調子に乗っておかわりしたらごはんが無かったようですみません・・・とやんわりと説明しようとする前に、ひいばあちゃんが東北パイオニアバレー部も真っ青の速攻で
「おかわりしようとしたらごはんなくてよ~」
と、NHKビジネス英会話顔負けに『真っ先に結論だけをきっぱり』義母に告げた。
義母もいきなり不満顔になり、
「う~、ごはん無いあてなんだず~」(山形弁で、ごはんが無いなんてなんてことなの)
と言い出す。
風向きは、まさに最悪。
しばらくして嫁さんも洗い物するため二階から降りてきたので、お騒がせしてすみませ~ん、と挨拶に行く。
ごはん一杯で他家の人間関係ぶちこわすところだった・・・・
ひいじいちゃん、ちなみにおかずのフライ、カツフライじゃなくてシャケフライでした。
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