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似非科学を、憎む。その1

日本女子大の調査で、小中高生を対象に「人は死ぬとどうなるか」という質問をしたところ、約2割が「生き返ることもある」と回答したという。

 小学生の頃、学研の「ムー」という月刊誌を愛読していた。『超自然現象』を扱う雑誌である。
 雑誌「ムー」はあるときから「空中浮遊」「謎の金属ヒヒイロカネ」などを説くあるグループ、ある人物を取りあげ始めた。
 その名前は麻原彰晃、グループの名前はオウム真理教である。
 後に大学進学のため上京した私は、中野駅前で選挙活動中のオウム真理教を目にすることになる。
 おそろいの象の帽子、麻原のマスクを頭につけた女の子達が踊り、麻原彰晃の歌を歌っていた。
 最近読んだオウム関連の記事によれば、筑波大をはじめ最先端の研究環境にいた学生達も、おなじ「ムー」を読み感化されてオウム真理教に身を投じたという。後に彼らは有毒ガス開発や殺人に手を染めることになる。
 バリバリの理系出身でありながらオウムに入った彼ら。
 文系出身で優柔不断、他力本願な性格でありながら、オウムに関わることもなかった私。
 この違いはなんだったのだろう、と今でも考える。
 そのたびに、それはわずかな偶然の積み重ねに過ぎなかったのでは、と思う。

 もともと私の家の商売が深く仏教に関わっていたこともあり、新興宗教に対しては距離を置いていた。
 学生時代、世はバブル時代、宗教の勧誘も多かったが食欲と性欲は野獣並みの若かかりし頃、山岳部のY先輩と「宗教の勧誘に来る女の子で可愛いのいるんですけど、ホテル連れ込んだらやばいっすかね?」程度の即物的かつ脳天気な人間だったことも幸いしたのだろう。(注1)

 さて、雑誌「ムー」。
 オウムや麻原の言われるままに取材発表したことについてマスコミ上で弁明はしていたが、害毒ともいえる情報を流し続けていることについては何の反省もないようだ。
 断層崖を「宇宙人の工作跡」、なんらかの小動物の巣穴または水路トンネルを「小人型宇宙人のトンネル」等々と称し、木村鷹太郎の自説や東日流外三郡誌などの「偽書」をなんの検証もなくとりあげる。
 有害性に関してはムーだけでなくテレビ局も同じ。
 以前のUFO特集に代わり、年末年始のゴールデンタイムの特番で環境問題をネタに「人類が滅亡」と堂々ととりあげる。権威付けのつもりなのか、中身のないイオンド大学の『先生』がワサワサ登場する。

 その一方でニュースキャスターは子供達の一般科学常識のレベル低下を訴える。
 マスコミの皆さんも厳しい入社試験をかいくぐってきた割には、
 お ま え ら 支 離 滅 裂 だ な

 注1:現在、筆者は一児の父親として清く正しく日々の家庭生活を送っております。

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