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マネジメント、駄目社員の場合

シャクルトンのドラマを視ながら、こう考えた。
もし自分が遠征隊の一員だったら誰にあてはまるのだろう。
結論はこうだ。

 「食料難のため、隊員に喰われる橇犬。」

 登山では、山岳ガイドはリーダーたらねばならない。
 単独登山では、自分自身に対してリーダーシップをとらなければならない。
 リーダーの素養が全く無い自分は、山なんかむいてないんじゃないか、とも思う。
 そう思った後、それは学ぶことが沢山あるということだ、と前向きに考え直す。

 探検は事業に近い。結果をださなければならない。
 劇中、シャクルトンがスポンサーの必要性を王立地理学協会に訴える場面があったが、彼の明快な論理はとても新鮮だった。
 一方、登山は自己内省的な行為だ。学術登山という方式も存在するが、成果をあげた隊は実際には少ない。
 登山に組織論やビジネスのお手本を求める風潮が、実は私は嫌いだ。
 登山に求められるのは、組織の枠にはめる事のできない個性の発露じゃないのか。
 特に右ならえ縦社会の好きな日本人にとっては。これは大学山岳部だけでなく社会人山岳会も同じ穴のムジナだ。

 ニコラス・オコネル著「ビヨンド・リスク」でもっとも好きな部分がジェフ・ロウに対するインタビューだ。
 長年優れたクライミングを続ける一方、事業に失敗し、離婚も経験したジェフ・ロウ曰く。
 「クライミングに成功したからといって、ほかのことにも通用すると思ってはいけないのだ」
 私がこの本を開いてこの言葉に触れる時、とて救われた気持ちになり、安心もする。

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