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またぎと里山、よそ者と月山

地元紙・山形新聞に「日曜随想」というコラムがある。
山形在住の方が年齢を問わず選ばれ、随想を書いている。
地元で活躍する方々の話を読むのがおもしろく、参考になるのでよく読む。
山形県戸沢村で「角川里の自然環境学校」を主催する出川真也氏が今シーズンから執筆しているので、特に楽しみにしている。
先日のタイトルは「またぎと里山」だった。
要旨は、出川氏がウサギ猟に同行した際に思ったことを切り口に、地元の人々が自然に精通している様子、そしてその背景について筆をすすめている。
特にハッとさせられるのは、次のくだり。
 
 彼らは里山の生態系を理論的な全体像として認識するのではなく、それを組み立てている個々の構成物に対する精緻な「実践の知」によって認識しているのだ。

 学校を主催する出川氏に対して僭越ながらという他ないが、昨秋のブナ林ガイドで同様のことを痛感させられた。
 地元の人々の『精緻な「実践の知」』の前には、図鑑やテキストで仕入れてきた知識は、四季の中で刻々と変化する自然の様子には全く歯が立たないのだ。
 そして「実践の知」を修得するには、いくらがんばってもよそ者は経験という絶対値において地元の人間にかなわないという現実。まあ、いつも私がそんな悲観的な思いでブナ林ガイドに臨んでいるわけではないのだが。
 そのぶん、よそ者にできることは何か?をいつも考える。私が野外教育や山岳ガイドのスキルを追い求めるのはそのためである。

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