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はじめてのかいけん。

5月は、山形の美しい季節。
ここ数年、5月連休は海外を訪れているため、帰国してみるといつのまにか新緑が増している、というパターンが続く。
今の時期、お役人、そして建設・土建業者にとっての一大イベント、『会計検査』の季節である。
たまたま、私の担当していた設計現場があたることになった。
今回の中国行き直前まで関係書類の作成に追われていた。
帰国翌日、すぐに書類を携えて上司とともに役所の控え室で待機となる。
検査院の相手をするのは役所担当者であり、我々業者は控え室で待機、担当者が回答につまったり問答になった場合、業者がフォローすることとなる。
会計検査とは、早い話が会計検査院のエリート役人が、全国各地の役人どもが適正に予算を使っているか検査するものである。
「会計検査は、我々業者が役所に対して唯一イニシアチブをとれる機会。正々堂々と役所の担当者とお近づきになれる機会でもある。みんながんばるようにっ!」と、今春から職場に異動してきた燃える技術部長から激が飛ばされていた。
実は私、会計検査を経験するのは今回初めてなのだ。
内心ワクワクしながら役所で待機。

役所から、残雪を被った葉山が美しく見える。
1時間、2時間・・・午前10時に待機して、もう夕方の4時。
まだ我々の担当現場の検査は始まってないらしい。
聞けば、マメな検査官で、設計書を一つ一つ辿るように確認しているらしい。
昼食以外休憩もなく、ぶっとおしでやってるらしい。
さすがエリート公務員、Ⅰ種試験パスしてるだけあって集中力が違うね。
設計思想等はつっこまれなさそうだが、復習を兼ねて水理計算の教科書を読む。
ずいぶんお世話になった酒井軍次郎先生の水理計算テキスト。
残雪が美しかった葉山、いつのまにか日が傾いて夕陽にシルエットが浮かぶ。
やがて5時。
役所の廊下からは、茶碗の後片づけをする筆耕(注)のキャピキャピした声が聞こえる。
5時半、担当者がにこやかな顔で控え室に入ってきた。
検査は終わったらしい。我々の現場も、特に問題なかったとのこと。
関係者の間で空気がやわらぐのがわかる。
帰路、夕暮れの中、新緑のさくらんぼ畑を眺めながら会社に帰る。


注解説:筆耕(ひっこう)・・・役所において、お茶くみ、コピー、図面トレースなどを担当、その真の存在目的は出会いの機会の少ない若手公務員の花嫁候補もしくは公務員に嫁入りし安定した生活・玉の輿を狙う女性臨時職員のこと。採用はおもてだった一般公募はなく、たいていコネで決まるようである。けっこう美形・アイドル系が多い。(ボク何か間違ったこと書きました?)

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