チョモランマの『旗雲』
中国測量隊がチョモランマ登頂に成功、順調に測量計画を遂行している様子。
新華社の記事を検索すると、チョモランマ登頂の話題でもちきり。
日中合同隊の日本女性隊員の情報が流れてこないなー。
東京女子医大のブログを確認しても、なかなか更新されておらず、現地ではそれどころではないのでしょう。
良い結果になることをお祈り致しております。
で、中国メディアを検索中に懐かしい言葉を見つけた。
それは『旗雲』。
日本のサイトを検索しても、チョモランマの旗雲に関する情報はあまりない。
公募隊が増え、チョモランマ登山経験者は格段に増加している現在、なかなか自然現象まで目を向ける余裕は無いのだろうか。(そういう私も人の事あまり突っ込めないけど)
梅里雪山で亡くなられた京大の井上治郎氏による若干の解説が記載されているのみ。
気象人「ヒマラヤに吹く大風ージェット気流がもたらすおろし風ー」抜粋
日本のウェブサイトで検索される『旗雲』は、稜線から発生し、滝のように谷へ流下する厚い雲を指しているようだ。チョモランマのそれは、のぼり旗のように山頂稜線からなびく、まさしく『旗』の表現がふさわしい雲である。
旗雲の存在を知ったのは、チベットの気候を調べるため、東京大学出版『中国の自然地理』を読んだ時。同書は中国の自然環境を知る邦訳書としてはまとまった内容で、チョモランマ峰周辺の自然環境も詳細に解説している良書である。(ただし、地質に関しては中国独特の年代表記で???なところもあるが)
この『旗雲』、中国では車の名前にも使われている。
車の展示会らしき会場に、チョモランマの全景写真もバッチリ↓
搭載名門發動機 奇瑞·旗雲11.28萬
横文字だけの日本車のネーミングに比べたら、ずいぶん渋いよね。
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