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記録とは何か

前記事「その意気や良し!!」には続きがある。

ヨーロッパ最高峰「エルブルース」の単独登頂に挑む栗城史多さんが23日、ロシアに出発 by BNN

この記事の文中、「」書きでこんなコメントがある。
記事引用はじまり
「ソ連崩壊後、ロシアが誕生、ロシアはヨーロッパに含まれるため、最高峰は従来のモンブランからエルブルースになった。しかし、この山はいまだにアジアの山とする見方もあるため、モンブランの登頂を決意した」
記事引用おわり

これが、記事に取りあげられている栗城さんの認識であれば、
大学山岳部員なんだから、登山史勉強してね。
記事中にある、エルブルースを『いまだにアジアの山とする』とかいう人は、
やっぱり勉強不足。

ヨーロッパとは何か。
その定義は、ウラル山脈以西となる。
その定義を定めたのが国際地理学連合。
欧州最高峰がモンブランからエルブルースになったのは、ソ連崩壊とは関係ない。
登山史をさかのぼれば、ソ連崩壊の1991年より以前、五大陸登頂を果たしていた植村直己氏は欧州最高峰がエルブルースと知り76年に登頂、田部井淳子氏も89年に登頂している。

この件については、まだ内容がまともだった頃の「山と渓谷」誌で論議されている。
植村、田部井各氏が大陸最高峰登頂の記録のため、エルブルースやカルステンツに新たに目標を定めたことについて、「有名人は大変ですね、もっと鷹揚な扱いでいいのではないか」という趣旨の記事に対し、「記録とは何か、記録と呼ぶからには各「大陸最高峰」の定義が尊重されて然るべきではないか」と論破されていた。

ウェブサイト「もっと、遙かな山旅を」で知られる石角氏のように、個人的な思い入れでヨーロッパ最高峰をモンブランとする方もいる。
登山は所詮、個人の満足を主題とする行為であるから、石角氏のような方がいても特におかしいとは思わない。大陸最高峰を目指すという行為に対しても、個人の抱く夢であるからには、同じ山を愛する者として、登山者の一人として、ぜひ実現してほしいと思う。
しかし、大陸最高峰登頂の記録を謳うならば、その定義に従うことが絶対条件である。
それは私個人の意見というよりも、普遍の真理として疑わないのだが。

あ~、個人的に、モンブランってイタリア側から登ってみたいなあ・・・・・

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コメント

はじめまして。色々たどっていく内にこちらにたどり着きました。
ヨーロッパ最高峰の件、私も以前「文句」を言ったことがありますので、このブログを見て、同感と思い書き込む次第です(時間が立ちすぎていて恐縮です)。
以下をご覧願えれば幸いです。http://homepage3.nifty.com/tasiro/elbrus.htm

投稿: 山尾望 | 2008.09.21 10:40

re:山尾望様
 ニフティのFYAMAPの方でしょうか?
 私もパソ通時代よりニフティ会員でFYAMAPでは勉強させていただきました。
 「ヨーロッパ最高峰」についてはいまだに表記に混乱がみられるようです。二宮書院など名だたる出版社ですら・・・
 ご教示いただいたURL拝見致しました。日本勤労者山岳連盟を擁し、高層天気図を掲載するなど山には強いと思われていた共産党の赤旗が元ネタだったとは知りませんでした。興味深い情報ありがとうございました。

投稿: 聖母峰 | 2008.09.21 16:19

》ニフティのFYAMAPの方でしょうか?
かつての、ですね(^_^;)。残念ながらニフテイはフォーラムのサービスを終えてしまいましたので、フォロミーという集まりをつくり、そちらで継続しています。
http://folomy.jp/heart/?m=pc&a=page_cf_home&target_folo_id=132

》赤旗が元ネタだったとは知りませんでした。
直接関わっているかどうかはわかりませんが、ソ連崩壊との関連で、勘違いをした人達がいたことは事実でしょうね。

「記録とは何か」を改めて読み直しましたが、「まだ内容がまともだった頃の「山と渓谷」誌」という表現などなかなかですね(^_^)。私は以前は付き合いがありましたが、最近は全くご無沙汰です。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 山尾望 | 2008.09.24 22:13

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