蔵王・熊野岳の真の頂上はどこか?
諸般の事情で、某旅行社様の「南蔵王連峰縦走」のガイドを引き受けることになった。
こんな感じでガイド担当の白羽の矢がプスッと私に。「蜘蛛巣城」好きな映画ではないが重厚な、記憶に残る映画であります。
そこでとても反省させられた。
朝5時に刈田山頂駐車場を出発、クライアント20名と共にガスと強風の中、最初に蔵王連峰最高峰の熊野岳に到着。
私は山頂神社前で「ここが熊野岳頂上で~す!休憩10分、視界悪いのであまり遠くにいかないでくださ~い!」と説明する。
風も強いので、石垣に囲まれた山頂神社はよい休憩場所になる・・・はずだった。
女性客A「あの、ここが山頂ですか?」
私「はい、ここ山頂ですが・・・」
女性客A「熊野岳って標識あちらですよね?」
私(山頂神社より奥の看板を見つけて)「は、はい、そうです。」
と、答えた瞬間、クライアントの皆様ほとんど全員が一斉に標識の方に向かいだした。
そうなのである。
クライアントの皆様は遠方、関東地方からいらっしゃった方ばかり。
自然の家の活動やブナ林ガイドでは気づかなかったが、この登山の参加者にとっては、神社を拝むことよりも頂に立ったということを標識で確認し、記録に残すことが大切だったのだ。
「写真お願いします」
と、私の前にカメラを頼む方たちが行列を作った。
まったく、ホスピタリティという点で私はガイド失格である。
会社でも、会長から「目配り気配り心配り」と、何度も叱責されているのだが・・・
ファインダー越しに見えるクライアントの皆様の笑顔、やはり引率者にとっては無上の喜びである。
以後の行程、きちんと標識まで案内したのはいうまでもない。
添乗担当の杉本さんには、休憩時の声掛けなどだいぶフォローしていただきました。
まだまだ修行が足りないガイドである。
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