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子供達と大朝日岳へ【準備編】

私にとって夏の一大行事。
それは、山形県朝日少年自然の家長期キャンプで、子供達の登山に同行すること。
昨年の小朝日岳登山から1年、いくつかのガイド山行をつとめ、最近は山岳ガイドが関わる遭難事故・裁判の記録を調べるようになっていた。
今年の私のテーマは「子供達の安全を確保する」こと。

本当は全日程参加して、登山に参加する子供達一人一人を把握したいのだが、リストラ寸前サラリーマンの私には、登山当日参加するのが精一杯。
私が協力できうることは何か。それを考え続けていた。

登山日の一週間前から天気図を定期的に確認する。
以前、ベテランらしき中高年登山者がネットの掲示板で登山初心者に対し「山では下界の気象情報など役に立たない」と吹聴しているのをみかけた。登山を長年続けてその程度の認識とすれば、よほど危機意識の無いバカに違いない。確かに山の天候は局所的に変化するが、その変化の要因を読み取るためにも、やはり大局的な天候の流れをつかむことが要求される。
 停滞する梅雨前線、南から迫る台風、太平洋岸に停滞した高気圧を注視する。
 で、私の脳内にあるボンクラ気象台は、登山当日は大気の状態が不安定な曇り空。雷の危険性大。という結論に達する。

 自然の家行事で利用される古寺~大朝日岳、登山ルートと時期、時間帯をよく考えてみる。参加する子供達の装備も、トレッキングシューズからジョギングシューズまで様々。
 万一子供が稜線から転げ落ちても引き揚げ・搬送、一泊のビバーク可能な標準ガイド装備の他、シュリンゲは多めにする。
 最も予想される熱中症対策として、小型のウレタンバックに枕タイプのアイスノンと保冷剤をパッキング、5人までは対応可能とする。
 飲料は、傷口洗浄用途も兼ねる真水を2リットル、熱中症対策のスポーツドリンク1.5リットル。
 ばてた子供用にゼリー飲料3個、トライアスロン選手が用いるパワージェル5個。
 医薬品は、通常携帯している医薬バッグに筋肉けいれんによく効く芍薬甘草湯を加える。
 そして役に立つのか立たないのかまだわからない、落雷警報機ストライクアラートをザックに付ける。

 私自身も一週間前からアミノ酸ローディングを試み、当日に備える。
 今年の山は、子供達は、どんな表情をみせてくれるのだろうか。

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