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そんな靴、投げ捨ててしまえっ!!!

珍しくクライミングの話題。

一昨日、ガイド装備の相談に、ガイド師匠の登山用品店に行く。
最近、師匠は超多忙で相手にしてくれない。
そのかわり、奥様に相談にのってもらう。
どうも奥様の方が師匠より懇切丁寧に説明してくれる。
店内にファイブテンのガイドテニーが置いてあった。

guideteni

この靴、私が韓国のグォンギョル登山学校で研修した際、薦められてこれを現地で購入した。
しみじみと手に取り眺めていると、奥様からこう言われた。
「その靴アプローチに履いていくんですよ」
え・・・・日本ではそういう認識なのか・・・
気になりネットで検索してみると、日本のどのお店もアプローチシューズとして、購入した方のホームページを拝見しても、おおむねアプローチ用途のようだ。

実はこの靴、グォンギョル学校41期生の仲間は皆、これを履いて岩場をガンガン登っていた。
ガイドテニー、ソールはちゃんとステルスC4を使っている。(などと書いてはいるが、実は山形FCCの本田達さんにご教示いただくまでは、ステルスといえば爆撃機しか知らなかった私である)
それは粒子の粗いことで知られるソウルの岩場だからこその使い方なのかもしれない。
わずかな滞在期間ではあったが、韓国ではアプローチも岩もこなす、日本風でいえばクレッターシューズの類(昔風にいえばアシックスのガントレか?)がよく買われ、利用されているようだ。

 登山学校の仲間たち、いつクライミングシューズ履くのかなあ・・・とみていると、リードクライミングの教習が始まってはじめてシューズを大事そうに取りだし、履いて岩場に向かっていた。
 私も基礎講習を終えた3日め以降からクライミングシューズを履いた。日本から持っていた、スポルティバのミウラである。
 履いてスラブをずりずり登ると・・・
 ひいぃぃぃ~
 消しゴムのように黒いゴムがボロボロと靴底から磨り減っていく~。
 韓国ソウルの花崗岩、恐るべし・・・。
 ただでさえ下手糞な上に、私は体、足首の関節が硬い。
 最初のトップロープ講習ではずりずり落ちまくっていた。

 あまりの不出来にしょんぼりと岩場の基部に戻ると、グォンギョル先生が熱く語った。
「よくやったよくやった。ところでお前の履いている靴はなんだ!?スポルティバか!?俺はちゃんとマサルが懸命に登るのを見ていたっ!登れないのは靴が悪いんだ!そんな靴はここから(眼下にひろがるソウルの街を指さして)投げ捨ててしまえっ!!」
 私のスラブクライミングの師匠、とても熱い人だが、褒めて教えるタイプである。クライミングでこんなに励ましてくれる人も初めてだったので私も涙ちょちょぎれそうだった。そして、投げ捨ててしまえという身振りも凄かった・・・
 かくして、私は大韓山岳連盟理事の申さんに同行してもらい、ファイブテンのクライミングシューズも現地で一足買い足すことになった。
 出費の多い韓国滞在ではあったが、靴の適材適所というものを考えさせられた経験であった。

 追記・スボルティパのシューズは捨てずに大事に使っています。

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コメント

コメント有り難うございました。私も子供の頃の1970年代にインスボンへ遠征!して、ソラク山でもルート開拓に参加しました。その時前者のショイナードルートなどを登る為にプロフィール付きの韓国産の靴の勧められ購入しました。確かに粒子が粗かったのを覚えています。

現在のホームゲレンデは雑色砂岩のなのでプロフィールつきは到底考えられませんが。

投稿: pfaelzerwein | 2005.08.23 08:01

当ブログにコメントいただきありがとうございます。ソラク山でルート開拓とは・・・先達の方にご覧いただき恐縮です。
 雑色砂岩とは、エルベの砂岩のような壁をイメージしてよろしいでしょうか。ヨーロッパは新婚旅行でハンガリー・オーストリアを訪れたのみですが、連日テレビの天気予報番組でオーストリアのアルプスの風景を眺めてため息ついてました。
 いろいろご教示いただければ幸いです。

投稿: 聖母峰 | 2005.08.23 23:52

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