中国の影 イカサマ国連人権委員ドゥドゥ・ディエンの正体
国際問題といえばなんでも国連を有り難がる革新系・左翼系活動家にうれしいニュースです。
人種差別禁止法制定を 国連報告者、日本に要請 by 産経新聞
石原氏の演説、「差別的」と報告 国連人権討論 by 朝日新聞
イカサマ国連人権委員、セネガルのドゥドゥ・ディエン氏の動向については、保守系ブログの多くが言及している。
今年7月に来日し、関西の在日朝鮮人の「現状」を「視察」した際には一部マスコミで「初来日」と報じられたが、それは事実と異なる。
ディエン氏は2002年に、反差別国際運動なる団体の招きで来日している。
この反差別国際運動、ウェブサイトをよく調べれば、幹部として清水澄子(北朝鮮と親密な元国会議員)、武者小路公秀(日本の代表的な主体思想活動家、北朝鮮が日本で信頼する人物の一人)の名前が見え、論説で反天皇制を掲げるなど、バリバリの左翼団体。
この当たりの点と線については、各保守系ブログが詳細に報じている。
ここでは、私が見つけた矛盾点について報告したい。
中国メディア大紀元が、中国・セネガル国交回復の翌日に、次のような興味深い報道をしている。
北京当局のサイバー戦争 by 大紀元日本語版10/26
米国のシンクタンク、極東アジア研究センター統括本部長・張而平氏によれば、
「毎年5月3日は、国連が『報道の自由』を祝う記念日です。今年のユネスコ・ギジェルモ・カーノ世界報道自由賞は、中国人ジャーナリストの程益中氏が受賞しました。程氏は『南方都市報』の元編集長で、SARSや広州の警察署で大学生(孫志剛氏)が殴られたことを記事にしたことで知られています。彼はこのために2004年3月20日に逮捕されました。彼は5ヶ月間の拘留の後、釈放されましたが、喩貨峰氏と李明英氏の二人の同僚は拘禁を言い渡されました。中国当局は、セネガルのダカールで行われる国連の表彰式に程氏が出席することを許可しませんでした。程氏は『私の心は慰められましたが、同時に沈んでいます。私たちは良識に従っただけなのですが、不幸にも圧力によって高い代償を払うこととなってしまいました』とコメントを寄せました」
以上引用おわり
はて。
国連人権委員の特別報告者とやらを努めるディエン氏は、自国に招かれるはずであったジャーナリストが中国当局に弾圧されていることには、とんと関心がないらしい。
中国の経済発展に伴い、台湾が外交戦略で活用してきた「経済」というカードに従来のような旨味が無くなってきた。また、セネガルは台湾の国連加盟議案を提出した数少ない国の一つ。セネガルを押さえ込むことにより、中国による台湾囲い込みがまた一つ成功したといえよう。
婉曲な表現は止めて結論を述べる。
国連人権委員の特別報告者ドゥドゥ・ディエン氏は中国に操られた、外交戦略の駒にすぎない。
先のイラク戦争や、テロ犯罪国家北朝鮮による日本人拉致問題をはじめ、様々な問題で国際連合が果たすべき役割が大きいのは事実である。
しかしながら日本の左翼系団体のように国連を盲目的に有り難がったり、まして国連の権威を利用しようとする勢力に対しては注意が必要である。
中国セネガル国交回復のベタ記事が、数日後には人種差別の名を騙った外交ゲームへと結びつく。
まこと、外交とは魑魅魍魎の世界である。
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