大峰山、その後。
さて大峰山のその後。
幸い、予想される最善の結果に終わったようです。
地元住民と協議の末、プロ市民たちは下山とのこと。
この件に関してはドイツ在住のpfaelzerwein様より早速のコメントを頂戴しありがとうございました。
前記事はだいぶ興奮して書いたので、おかげさまで冷静になったところであります。
私はもちろんジェンダーフリーの論議が進むこと自体(伊田氏のような家族制度に否定的な考え方そのものには否定的だがね)、もちろん同性愛者や性同一性障害者に対して偏見を持つものではありません。
建設業に身をおき経験してきたことは、地元住民の意向を無視して何らかの行動を起こすのは、将来にわたり必ず禍根を残すことになります。
今回の件にあてはめれば、仮にプロ市民共が登山を強行したならば、地元住民、男女問わず真摯に大峰山登山を考える人々、真摯にジェンダーフリーを考える人々いずれにとっても、不幸な結果になったでしょう。
合意形成という手段をとらず、性同一性障害者や同性愛者をひきつれて登山を計画するという、その手法にむしろ(悪い意味で)驚きを覚えたのでした。
補足になりますが、大峰山女人禁制に反対するグループは、世界遺産として認められること→女人禁制をみとめること→人権抑圧をみとめること という、たいそうな論法をふりかざしておられるようですが・・・
村上春樹の著書でも知られるギリシャ正教の聖地アトス島、現在もなお女人禁制、家畜でさえも入島が認められるのは雄のみという厳格な伝統が生き続けている島があります。ちなみにここも世界遺産。
アサヒ系列への寄稿が多い村上春樹氏も、女人禁制については「男子禁制の島があっても文句はない」という意味のことを書いておられるのが微笑ましい。
ジェンダーフリーに関しては日本より進んでいる(と、私が想像する)ヨーロッパにおいて、このような場所が存在することも、興味深いことです。
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