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中国の登山はどこへ行く。

野村総研による中国の次世代高所得層「ネクストリッチ」の資料を読む。
ネクストリッチとは、現代中国に出現した新たな消費者層である。
すなわち、家や車を持ち、その購買力で自分のライフスタイルを追求する階層。
日本と異なり、中国では20~30代が40~50代よりも裕福であり、このネクストリッチは中国で5000万人は越えており、富俗層として購買力を発揮するのは4~5年後とみられている。

これらの世代は、中国の登山事情にも大きな影響を与えると、私は睨んでいる。
その前に、中華人民共和国の登山人口って、何人なんだろう?????
ようやくネタを見つけた。

社会主義の初級段階における中国登山の発展試論 北京体育大学 王勇峰氏

 王勇峰氏は中国登山協会会員として1999年に7大陸最高峰登頂を果たしている登山家。
 同氏の分析によれば、中国の登山人口の現状としては都市部に偏っており、北京を例にすれば、各種クラブは20~30、1998年現在で人数は1000人にならない、とみている。また技術的にもレベルは低いと素直に認めている。
その中で注目されるのは四章の「中国の登山の将来」。
 登山の将来は鄧小平の改革開放理論で進めようとは中国らしい切り口ではある。
 その内容は、登山は各業産業が関連する、一つの大きな市場である。社会主義市場経済の潮流の中で市場を開拓し、登山・クライミングの普及と大衆の認知度を高め、国際市場も視野に入れて育成する、といったもの。
 経済発展と関連させて、国内の山岳地域を恵まれた資源として活用し、「市場を開拓しよう」と、やる気満々である。
 王勇峰氏の分析とは別に、中国のマスコミ関係者が分析した数字として2003年現在で中国の登山(アウトドア)愛好者は50万人という数字がある。
 いずれにせよ、現在20~30代の「ネクストリッチ」が購買層となる4~5年後には、さらに登山愛好者は増えることだろう。最近の中国のサイトを調べていても、ヨーロッパや韓国の登山用品メーカーの進出が著しい。

 さて、輝かしい発展が予想される中国の登山界であるが、私は一つの疑問がある。
 登山とは、その発展に於いて常に個人主義、いわば個人の「個」の発揮が前衛として登山史を牽引してきた。
 社会主義市場経済を謳うとはいえ、共産国家としてマスコミはもとよりインターネットすら強大な権力で統制している中華人民共和国。
 登山が発展する上で必要不可欠な「個人主義」は、国家の思想とどう受け入れられていくのであろうか。
 それとも、中国の登山は欧米や日本・韓国とはまた異なる形で進化していくのか。
 浅学な私には、到底予想はつかない。それゆえに、共産国家・中国のアウトドア業界は興味深い。

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