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NZ山岳ガイド協会、ショートロープ法について再検討

今春、ニュージーランドで発生した、日・英人クライアントを含む山岳ガイドの滑落死亡事故について、NZ山岳ガイド協会が「ショートロープ」法について再検討しています。

Mountain guides study rope practices by ThePress

当ブログでも以前書き込みましたが、フィッツロイ登攀の経験もある山岳ガイド・Erica Beuzenbergがクック山で顧客二名と共に滑落、全員死亡した事故。
事故原因は、「生と死の分岐点」にも取り上げられている、一人の滑落者が次々と他のメンバーを巻き込む滑落だったようです。(記事中ではドミノ現象と表現してます)

事故の対処として、It was probable that a pre-cut step-line would have significantly lessened the potential for a client to slip. と記載されています。ステップカッティングというクラシカルな方法が求められているのでしょうか。興味深いのは、次の一文。

Short-roping was designed to prevent a slip from turning into a fall, but was the Achilles' heel of mountain-uiding. (ショートロープはスリップが滑落となることを防ぐが、山岳ガイドにとってアキレス腱である。)

当地でも、ショートロープは困難なテクニックと認識されているようです。
おそらく偶然かとは思いますが、日本山岳ガイド協会理事会の協議結果として配布されたメールの中に、さらなるショートロープ・タイトロープの習熟が求められる旨の文書がありました。
日本の山、ガイド山行で催行人数も多くヨーロッパアルプスのようなロープワークは必要ないと想像している人が少なくないようですが、今年ツアーガイドを経験してみて熱中症で弱った顧客の確保など、やはりショートロープの必要性を感じる時があります。
 また、東北の山でよくルート上に存在する雪渓。
 従来、登山において冬山、夏山とひとくくりにされていますが・・・東北の山の雪渓を通過するために冬山同様の歩行技術が求められ、ほとんどのお客様はその危険性を認識されていないことも現実です。
 いかにお客様の安全を確保するか、氷河の山を擁するNZでも常に模索していることを再認識させられる報道です。

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