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自宅の周りでプジャをする。

まだまだ続く引っ越し奮闘記。

引っ越しはもともと23日に予定していた。
見積もりに来たアート引っ越しセンターの営業担当者から、
「すみません、あいにく23日は一杯でして・・・25日なら空いてます」
と言われ、じゃあ25日に、と即決した私。
25日、クリスマスに引っ越しなんて誰もしたがらないのかな~とのんきに考えていた私に、実家のジジババから怒りの電話。
「25日は仏滅だべなっ!!」(山形弁通訳・25日は仏滅でしょっ!!)
もともと私の実家は仏壇製造業という仏教に関わる業種だけに、方角とか日取りとかにはナーバスなのだ。
新居にやってきたジジババも、住人である私達夫婦をさしおいて
「大黒様はこっちの隅へ」
「神棚はこっちの壁へ」
・・・と、二人で盛り上がっている。

結局、友引ながら23日に屋内でお払いをすることに決定。
子供のお宮参りでもお世話になった国分寺薬師堂に依頼。
即席の祭壇に、昆布、スルメ、大根、ネギ、キーウイ、みかん、米、酒、水を供える。
要するに、山の幸海の幸を神に捧げるということだろう。
こういう行事、じつは大好き。
自身の結婚式で和装を身につけた時もそうだが、
「ああ、俺って日本人というアジアの一民族なんだな」と実感できる瞬間である。
屋内でのお払いを済ませ、ジジババよりあらたに教育的指導が入る。
家の四隅に「たいしょうぐん」に感謝しながら米と塩と酒を撒け、との命令。
たいしょうぐん(大将軍)。

taisyogun大将軍像(平安時代作)

以前に全国版ニュースでも話題になったのだが、方角をつかさどる神・大将軍のたたりを恐れ、地域住民が全く用地提供に協力せず、山形市の公共下水道工事がストップしたという、現在もなお信仰の対象となっている神様。
おお、大将軍かよ、と思いつつ、家の四隅にて米、酒、水を撒く。
生米撒きながら、これってヒマラヤ登山で入山前に行う「プジャ」と同じだよなあ~と思う。
来年の春、ロンブク氷河のモレーン上で、頂上を夢見る連中が米を撒くことだろう。
私は私の目標の山を想いながら、新しい家の周りに米を撒く。

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