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戦史書にリーダー論を求む。

20代の頃、どうせぺーぺーの俺が米国の経営者の翻訳本読んでもクソの役にもたたねえだろ、と思っていた。
職場ではハイハイと上の人間にうなづきどおし、パソコンばっかり向いてる人生に危機感を覚えるので、最近はやたらとビジネス本等に目が向くようになる。

で、今読み切ったのがこれ↓
4334933076

光文社ペーパーバックといえば面白い本が多いのだが・・・
今回はハズレ。
BookOffで105円だからまあいいや。
中身は、旧日本陸軍出身者による日本海軍への責任押しつけ本。
太平洋戦争の戦略を見直すという視点に興味を引かれる程度。
山本五十六については「躁鬱の気があった」などとボロクソである。
時おなじく、NHKテレビでは山本五十六特集。
こちらは開戦前まで戦争回避に努力した悲劇のリーダーとして取り上げている。
「百年兵を養うは平和のため」という言葉に、よく人柄があらわれているな。

山本五十六のリーダーとしての評価、けっこう叩きまくる人もいるようだ。
すなわち、最前線をめぐって命を落とすなど、指導者として無用なリスクを負ったということらしい。
しかし日本という社会では、最高指揮官が末端を歩き回るというエピソード、好まれている。
水戸黄門しかり、ナポレオンしかり、自動車の本田しかり。
そのぶん中間管理職って人たちは苦労するんだろうが、職場で末端の私には別にどうでもいい。

実は今、アウトドア業の盛んなアメリカで出版されたアウトドア・リーダー論の洋書に取り組んでいるが、この中にこんなくだりがある。
「リーダーの数だけ、方法論がある。」
本を読んで、また山でお客様に叩かれて、少しは指導者の能力が身に付くのだろうか。

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山岳ガイドが読む本」カテゴリの記事

コメント

>最近はやたらとビジネス本等に目が向くように
というくだりに激しく共感してしまいました・・。

本文とは脱線する事を質問して恐縮なのですが、「アウトドア・リーダー論の洋書」というのにとても興味を感じました。もしよろしければ、書名を教えていただけませんでしょうか?

投稿: s | 2005.12.08 19:28

早速のコメント恐縮です。
私が購入したのはJohn Graham著「Outdoor Leadership: Technique, Common Sense & Self-Confidence」です。
アマゾンのURLではhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0898865026/qid=1134041029/br=3-16/br_lfncs_fb_16/250-5770637-7013842
になります。アマゾン洋書のOutdoor&natureで「leadership」で検索すると、他にもいろいろ参考書があるようです。前述の書ではシャロン・ウッドなどアメリカでもトップクラスのクライマー・山岳ガイド達のコメント・体験談もちりばめられていて、英語下手な私も興味深く辞書ひきつつ読んでます。
 和書でも、京都大の川喜田二郎先生の著作も登山隊の経験に基づいているので、時々読み返してます。
 以上、ご参考までに。

投稿: 聖母峰 | 2005.12.08 20:33

 こちらこそ早速ご回答いただきありがとうございます。こんな形でこの本を知ったのも何かの縁だと思い、さっそくアマゾンで注文してみました。
 余談ですが、私の検索力がへなちょこなせいもあるとは思うのですが、最近一般の書店に並んでいる登山関係の本はガイドブックがやたら多く、先人の経験がぎゅっと濃縮されたような読み応えのある技術書にあまり出会えないのが残念です。聖母峰さんのように海外の書籍にも目を向ける姿勢は見習いたいと思いました。

投稿: S | 2005.12.08 21:42

いえいえ、我ながら知識と実践が噛み合ってないのが悲しいトコです・・・。

 そうですね、思想まで感化されるような技術書って少ないですよね。(そういう意味では、悪名高い岩崎元郎氏のテキストをけっこう好んで読んだりしてます。)

投稿: 聖母峰 | 2005.12.09 19:10

あけましておめでとうございます(もう6日ですが・・)。
上で紹介していただいた本が年末に届きました。まだまえがきしか読んでいませんが、辞書を片手に少しずつ読んでいこうと思います。
ところで、明日からの連休は山形に行きます。天元台の某ペンションに宿泊致します。積雪量がすごそうなので、ちょっとドキドキしております。

投稿: S | 2006.01.06 18:29

あけましておめでとうございます。
この返信読まれるのは帰宅されてでしょうか。
天気は大荒れの予感ですが・・・どうぞ某ペンションでゆっくりされてください。
本年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: 聖母峰 | 2006.01.06 19:19

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