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おしぼりサービスは、ありません。

うちの職場の偉い人たちが浮き足だっている。
職場の雪氷学会員関係者で、雪崩調査のためヘリコプターに乗って某世界遺産山域上空を飛行観察するらしい。
業務担当のSさん、先週から飛行ルートの計画立案に懸命である。
つーか、ヘリの飛行計画などというものを、ド素人がたてていいのか?
聞けば、高度150mまで低空飛行するとか。
かなりの寒さが予想され、職場のポンコツデジカメはバッテリーが危なっかしいので、一眼レフ貸してくれと頼まれる。
なんで大事な私物カメラおめーらに貸さなくっちゃいけないんだよっ!!
雪氷学会員の連中みんないいカメラもってんだろうがよっ!!
と、ヘリに乗れないひがみを思いつつ、そこは由緒正しい社会人、憤りは表に出さず笑顔で
「では用意しときますぅ」と、答える。

搭乗予定のヘリは二十人乗りの大型らしい。
職場で一番偉い、「燃える」副本部長も搭乗予定でわくわく。
今日の一言、
「スチュワーデスとかいないかなっ!」

いねえよ。

乗り込むのは職場の人だけでなく、国交省のお役人も多数乗るらしい。
「質問攻めにあうとまずいから、ちょっと調べておこう!」
という、副本部長の机上にあったのは・・・

isbn4-8329-0703-4
アメリカ林野局「雪崩」、昭和49年刊・・・_| ̄|○

雪氷学会の偉い人でもある直属上司の部長が
「別の新しい本ありますよ」
と、別の本を薦めている。
あとでコーヒータイムのついでにチラと上司の机をみると・・・
そこにあったのは・・・

19716584

私の上司、どうやら

30937283
は、まだ買ってないらしい・・・。


※おしらせ
 真摯に岩と氷と冬山を追求する変態・・あいや、クライマーの皆さんとか、バックカントリースキーヤーさんは当ブログなど見てないと思いますが、おまけのお知らせ。
 雪氷学会誌「雪氷」、2007年春季号にまたまた雪崩特集組むそうです。お楽しみに。

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娘との休日

あのJ・C・ラファイユが行方不明とは鬱だ・・・
気晴らしに各国の登山ニュースを検索するが鬱々なニュースばかり。

日曜は珍しく好天の休日。
娘を山形市内の「子ども館」に連れて行く。
旧山形県立図書館の建物を流用した、子供が遊べる公共施設である。
ここのところ、ジャスコばかり連れて行っていたので、いわゆるゲームマシン以外の遊具で遊ばせたかったのだ。
車に娘を乗せ、自宅から馬見ヶ崎(まみがさき)川を渡る。
好天で、遠方に白い朝日連峰のパノラマが見える。
冬の、わずかな好天日にのみ望める光景。
この朝日連峰のパノラマを見るたび、山形に生まれて良かったと思う。
春季以降、平日以外は下見山行とガイドに時間を費やし、休日はほとんど家にいない予定。
冬季は時間が空けば可能な限り子供と過ごそうと決めている。

さて、山形市に向かう山寺街道と呼ばれる道路、そして馬見ヶ崎川を渡る橋。
このルート、宮崎駿の「おもひでぽろぽろ」で主人公が車で送迎される場面にでてくる道のりなのだ。
自分の生まれ育った近所、見覚えのある橋や建物がアニメ映画にでてくる、というのはかなり奇異な感じを受ける。

h160702c

約一年ぶりの子ども館。
娘は滑り台やボールプールよりも、ままごと遊びと積み木遊びに熱中した。
遊びの内容の変化に、ちょっと成長したことを感じる。

帰り道、朝日連峰はもう雲に覆われていた。

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マカルー単独登攀のラファイユ、行方不明か

ジャン・クリストフ・ラファイユの続報です。
29日付けシャモニ発AP通信の報道では、ついに「disparu」(行方不明)の表現で報道されています。

Jean-Christophe Lafaille porté disparu by Nouvelobs.com

関係者によれば、フランス時間の土曜日まで、約12時間程の行程でBCに到着予定だったのが24時間以上連絡が途絶えているとのこと。クレバス転落の可能性も示唆されているようです。
 木曜日、7600m地点で妻カティア・ラファイユと衛星電話で連絡をとったのが最後となっています。

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マカルー登攀中のラファイユ、連絡絶つ

マカルーの冬季単独登頂を試みている、ジャン・クリストフ・ラファイユ。
k2climb.netよりもeverestnews.comよりも早耳情報。
フランス時間28日21時のTF1の報道によれば、現在、ラファイユとの連絡が48時間以上途絶え、安否が気遣われている様子。

Népal : pas de nouvelles de l'alpiniste Lafaille by TF1 1/28

2165143_5マカルー単独登攀中のラファイユ氏ポートレート

TF1の報道によれば、奥様との最後の無線交信で低温による無線機のバッテリーダウンを懸念していたそうで、連絡がとれない第一の理由はこれではないか、と楽観的な内容。
一方、フランスの登山専門サイトkairn.comでは28日23時の時点で、「無線機の故障の可能性を除外すべきではない」とし、日曜または月曜までにベースに下山すべきである、と憂慮する記事を掲載している。

Inquietude pour l'alpiniste Jean-Christophe Lafaille ? by kairn.com

 難峰で知られるマカルーの前人未踏の行為、アルピニズムの最先端を行くラファイユ氏の無事成功を祈ります。

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カモシカに襲われ2人けが

カモシカに襲われ2人けが 読売新聞1/28 

 記事引用開始
 28日午後4時10分ごろ、東根市泉郷の民家の庭にカモシカが現れ、住人の農業女性(63)と孫の小学5年男児(11)に頭から突っ込み、2人に腹部打撲などの軽傷を負わせた。
 記事引用おわり


 山形県警のマスコット↓ 

mikkou05(カモシカ)

※当イラストは本文とは関係ありません。

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中国、独自の登攀用具の基準制定へ

あらゆる検索サイトから反体制的な言語を検閲除外する素敵な一党独裁国家・中国が、国家として登山用具の基準を独自に制定する模様です。

登山・アウトドア国家基準の項目募集について by 国家体育局登山運動管理センター1/23

記事引用開始
  国家体育総局と国家標準化管理委員会などの17部・委員会共通の制定の《全国サービス基準2005―2008年発展計画》は、2005年12月に声明を発表。その中で、登山アウトドア装備の基準について、国家体育総局の登山管理センターが制定に責任を負う。この基準は国家の強制性基準で、公布実施後は、CE標準あるいはUIAAなどは採用しない。基準の内容に関連するものは次の通り:ロープ、ハーネス、ヘルメット、アッセンダー、ディッセンダー、スリング、ピッケル、アイゼン、ストックなど。
記事引用おわり

 ここで最も重要な部分は、中国独自基準制定後は世界的スタンダードであるCEおよびUIAAは採用しないとしているらしいこと。このくだりは非常にデリケートな問題であるため、気になる方は独自に確認願いたいのだが・・・中国語で「将不再采用」と表現されており、いろいろ調べてみても否定的なニュアンスしか出てこない。
 疑問であるのが、中国にとって独自基準を設けるメリットは何であるかということ。
 私の予想としては、今後増大が予想されるアウトドア人口を背景に、市場の大半を占める欧米各国メーカーに対し、今から自国産業の芽を護っていこうという狙いではないかとみている。

 CE、UIAAいずれの規格も、その根底にある目的は消費者の安全である。
 クライミングギアは一部のエリートデザイナーが実権を握る自動車産業とは異なり、消費者すなわち過去から連綿と続くクライマー達の手によって育まれてきた。
 裏返せば、ギアの歴史はそのままメーカーの所在する地域のクライミングの思想に置き換えられよう。
 ヨーロッパの伝統が息づくシモン、スチュバイ、クライマーの革新性がそのまま道具となったアメリカのシュイナード(現BD)、アメリカ人とスラブ王国・韓国人が組んだトランゴ、我が日本では現役クライマーによるミゾー、カジタ。
 まずはじめに消費者・実践者たるクライマーありきなのである。
 中国において、文化といえるほど登山・アウトドアは成熟しているのか。この点において時期早向ではないかと私はみている。
 そして何より、産み出そうとする独自基準が消費者たるクライマー・登山者本位のものであるのか。
 今回発表された通達からは独自基準の狙いが伺い知れないだけに、この点について今後気になるところである。

 数年後、広東省の山奥から出稼ぎに来た女の子が作った一巻き5000円の中国基準ロープとか出回るんでしょうか。

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あやしいひと。

私の職場で一番えらい、「燃える」副本部長。
社内電話をパソコンに組み込んだ。
社内LAN経由で内線電話ができるらしい。

で、これを使っている副本部長。
はたから見ていると・・・
突然声をあげて一人でパソコンに向かって通話する。

秋葉原うろついて独り言叫んでる あ や し い 人 み た い でちょっと怖い。

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軍事転用 真に追求されるべき問題は何か

マネーゲームに狂った若造の逮捕劇より、こっちのニュースに興味あるんですが。

ヤマハ発に資金提供 中国企業、ヘリ代金と別 by 静岡新聞

学生時代、中国を登山の舞台としてエンジョイ(笑)した私。
その中国を共産国家として強く意識したのは、会社入って2年目の頃。
当時は地質調査部門に携わっており、上司が業務提携先の中国に行くことになった。
そこで問題になったのが調査機材。
カナダ製の放射能探査機が、ココム規制(対共産圏国家への軍事技術転用可能となる物品輸出の規制)に該当するのではと社内で問題になったのだ。
結果的には中国持ち込みは支障ないと判明。
むしろ問題だったのは、中国でその機材がぶっ壊れ、中国語辞書首っ引きでFAX文を作り、中国にいる上司とやりとりしたのも、まあ思い出ではある。

先日からマスゴミの片隅で報道される、ヤマハ発動機の無人ヘリ不正輸出疑惑。
最初は盲目的に利益追求するヤマハ発動機の暴走かと思ったが・・・
私の正直な感想は青柳様のブログA day in the life of Nagoyaに近い。

本当に「軍事的脅威」が理由か?A day in the life of Nagoya

報道では「生物兵器の散布可能」などと強調されてるが・・・
青柳様同様、この程度なら何でも軍事転用可能だろ、と思ってしまうのだ。
軍事政権とズブズブの関係の議員のセンセイ方のおかげで日本のマスコミは一切報道しないが、むしろミャンマーに輸出されているトヨタ社トラックがそのままミャンマー軍に転用され、少数民族虐殺・弾圧に利用されている方がよっぽど問題だろうが。
浅学な私はまだ陰に潜む問題の想像すらできないが、しばらくこの問題は注視したい。

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底力

関学ワンゲル50年史発行 ヒマラヤなど海外でも足跡 by 神戸新聞1/25

 記事引用開始
 西宮市の関西学院大学体育会ワンダーフォーゲル部が創部五十周年を迎え、同部OB会(松谷元夫会長)はこのほど記念誌「五十年の踏み跡」を出版した。
 (中略)
 華々しい活動の一方で一昨年二月には、福井県の大長山で合宿中に猛吹雪の中で孤立し、救助される遭難事故も起こした。
 五十年史は第一章と第二章で、そうした歩みを振り返る。さらに二十年余り部長を務めた宮田洋・同大名誉教授へのインタビュー、「若き日の山」と題した活動の誌上再現、OBの寄稿、座談会抄録、年表など八章、六百ページからなる。大学生の課外活動を通して、社会の変遷や学生気質の変化を透かし見ることもできる。京都のナカニシヤ出版で、一冊五千円で扱っている。

 記事引用おわり

 OBと二人だけの状態で遠征登山報告書を作製したことがある。
 とはいっても、作製負担の99パーセントは相方のOBで、私は図面作製などほんのお手伝いだった。
 それでも、一冊の刊行物を生み出すことがこれほど手間がかかるものだとは思わなかった。
 その経験から、山岳会・山岳部の本当の『底力』を見究める指標の一つとして、会誌や地域研究などの刊行物を発行できること、と私は考えている。
 どこそこの有名ルートを登ったとか人数とかは、『勢力』でしかない。

 関西学院大学体育会WV部は記事中にあるとおり、一昨年に大雪で孤立・遭難事故を起こしているが、その後は地元の子供達を相手に野外活動ボランティアを行ったりしている。ネット上で匿名で遭難事故を叩く輩が多いが、その後のWV部の活動には「男子三日あわざれば刮目してみよ」。
 大学のクラブとして、益々のご発展をお祈りいたします。

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鬼畜新聞社・朝日新聞の投稿欄

朝日新聞
1月26日付朝刊 名古屋版 「声」(ネット上のソースなし)
戦慄を覚えた自衛隊の美化 (岐阜県各務原市 寺田誠知 高校教員 57歳)

記事引用開始

 18日の本欄「お世話になる頼れる自衛隊」を読んで戦慄を覚えました。
一部の地域の「除雪」によって、恐ろしい戦争の道具である自衛隊がかくも 簡 単 に 美 化 されてよいものでしょうか。
 またアメリカの侵略に加担した自衛隊のイラク派遣も、かくに簡単に肯定されていいものでしょうか。軍隊を美化し、軍隊に頼った国民がどんなに悲惨な運命をたどらなければならないか、私たちは先の戦争で思い知ったはずです。
 私たち主権者である国民には永久不可侵の権利として自衛権があります。また外国からの侵略だろうと自然の災害だろうと、不断の努力で自らを守る責任があります。そうした権利や責任を安易に軍隊や政府に丸投げしていいものでしょうか。自らの安全は、最終的には 自 ら の 血 と涙と汗を流して守るしかないのです。
 暴力団にミカジメ料を払って守ってもらおうと思う者はやがてその餌食にされます。同様に、軍隊に頼った国民は軍国主義の餌食にされます。憲法の精神に立ち返り考えてみましょう。

記事引用おわり

今日も楽しいおはなし、極左のみなさん、ほんとうにありがとうございました。(棒読み)

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山と渓谷二月号

会社から帰宅途中、娘のアンパンマン公演チケットを購入のため書店に寄る。
そこでたまたま山と渓谷誌を手にした。

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カタログ雑誌と化している誌面の中でキラリと光るのが、一ページにわたる山田哲哉氏のコラム。
内容は若い世代が山に行けない要素として「仕事」があり、日本の登山界の先端を行くような山行はフリーターによって成されている現状を憂いておられる。
 私も一時期は職を辞して山に向かうことを考えた人間であり、今はリストラ寸前役に立たない社員なのであまり大きなことはいえないが、長期山行を実現するフリーターさんには正直、嫉妬心が沸くのは事実である。
 チーム○4のサイトとか拝見してて、何週間もクライミングトリップされてる方の書き込みみると、みんな何して食ってるのかなあ~霞って美味しいのかなあ~うふふ~と思う。
 山田哲哉氏の今月のコラムは、おそらく日本のほとんどの登山者が感じながら、山岳メディアとやらが取り上げげなかったことであり、共感する方は圧倒的に多いのではないだろうか。
 詳細は書店で読まれたし。
 「登山と休暇」の問題を真正面から取り上げたメディアは、今はもうなくなった「山と仲間」誌以外、記憶にない。
 1950年代、暴力革命を目指して飯豊山麓で射撃・爆破訓練を繰り返し、今は何事もなかったかのように平和・反戦を訴える二枚舌政党・日本共産党が私は大嫌いなのだが、登山と休暇の問題を特集として取り上げた点で、労山の「山と仲間」誌は高く評価されるべきである。
 また、休暇という登山の本質に関わる問題を避け、しょうもない特集を毎年ワンパターンに繰り返す近年の「山と渓谷」誌には、登山という文化の担い手たる資格は見当たらないというのが、私の感想である。

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大雪の負け組・勝ち組

吉江先輩、日々成田での勤務お疲れ様です。

【負け組】

成田空港で夜明かし1万人 by 東京新聞
 (中略)雪の影響で二十一日に欠航や遅延が相次いだ成田空港では、約九千六百人が ロ ビ ー の 床 な ど で 夜 を 明 か し た 。ダイヤは二十二日も乱れ、利用者はうんざりした表情を浮かべていた。

大人しく控えめ、おくゆかしい日本人の皆様↓
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【勝ち組】

韓国人乗客140名、成田空港で抗議行動 by 朝鮮日報
 22日、成田空港で大雪による天候不良のため飛行機の運航が遅れたことに対し、韓国人乗客らがJAL側の対応への不満と代替便を要求する抗議を起こしていたことがわかった。
(中略)
 また同氏によると、350名の韓国人乗客はJ A L 側 が 準 備 し た 宿 に 泊 ま り 、23日午前11時の臨時便で帰国する予定だという。

アグレッシヴな韓国の皆様↓
kati
ホテル日航成田(参考例)
バス・トイレ付(セパレートタイプ)
シャンプー、リンス、石鹸、歯ブラシ、
髭剃り、シャワーキャップ、
ヘアドライヤー、浴衣
冷蔵庫(ミニバーセット無し)
※エキストラベッド対応となります

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山形市立図書館のナゾ

日曜、妻をのんびり買い物に行かせ、私は息子、ようやく発熱の治まった娘の子守り。
妻が帰宅後、入れ替わりに外出。
山形市立図書館には、偏屈で性格が最悪な人間が多いクライマーという人種が読むロクスノとかいう雑誌が置いてある。(多い、であって全て、とは言ってない ←免罪符)
ちょっとロクスノで調べ物のため、雪の中、図書館に到着。

あれぇ~??
あれれぇ???
ロクスノのバックナンバーが一冊も残ってない・・・
棚の中は空っぽ。
やはりそこは偏屈で性格最悪で自己中心的、ギアにはうるさいが他人への言葉遣いも知らず、英語の説明書は読めるが空気は読めないクライマー、貸し出し禁止の新刊まで全部持っていったのか・・・
それとも、市立図書館がロクスノ撤去を決断したのか・・・

まあ、ロクスノ廃刊なっても どうでもいいですよー (だいたひかる風)
山の店でバックナンバー確認しよう。

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自然の家でアイス作り

自然の家行事のため、豪雪の大江町へ。
サポータースタッフ登録して5年、1、2月の行事に参加するのは初めて。

私にとって外せない行事が、子供達の引率をお手伝いする8月の大朝日登山、そして3月の月山山麓をスノーシューで歩く「ブナ林たんけん隊」。
年末から春先にかけ、勤務上の都合もありブランクがあいてしまうのだが、やはりコンスタントに子供たちと関わって経験を積みたい。今年は1月2月とステップを踏み、3月の行事に臨もうと企む。
今回のプログラムは午前中が雪面をタイヤチューブに乗って滑るチューブ滑り、午後からはアイスクリームつくりとなる。

昨夏の大朝日登山以来、久々の自然の家。
緊張をほぐすため、まっすぐ自然の家に到着せず、大江町のコンビニで缶コーヒーを飲んで休憩。
自然の家に到着してプログラムの案内・日程表を読む。
今日参加の子供達は・・・・
ええっ!ひゃくにん以上もいるの~!!!

チューブすべりにアイス作りは人気の行事らしい。
付き添いの保護者も含め、参加者は約100人。
出会いの集いが始まり、研修担当の田中先生のトークが始まる。
ふむふむ、先生の話し方は参考になるな・・・メモメモ、といううちに、サポーターの紹介が始まる。
あまりの人数の多さに半分緊張する。
うーむ、なんとか私の名前を印象づけなければ。
「二班担当する大滝でーす。ナイアガラの お・お・た・き でーす!」
と、言ってみる。
約百人の参加者の反応

Image9
は ず し ま し た 。

で、午前中のチューブ滑り。
朝日少年自然の家には、職員の方々が苦労して整備された立派なチューブ滑り専用コースがある。
今回私はスラロームコースのスタート係を担当。
滑った子供が完全にコースから出て行ったか確認、次の子供をスタートさせる係だ。
チューブ滑りが始まってすぐ、幾人かの子供たちから
「れんけつ(連結)して滑りたいけど、いい?」と聞かれる。
連結とは、チューブに乗った複数の子供たちが足を掴み、蛇のように連結してコースを滑り降りることだ。
残念ながらスラロームコースは怪我防止で連結禁止となったのだが、他の子と一緒に楽しさを分かち合いたい、という子供たちの気持ちにちょっと感激する。

本日の目的のひとつは、プログラムとしてのアイスクリーム作り。
前々から、テレビ番組「大草原の小さな家」の時代のレシピを野外活動に生かせないか考えていた。
およそ100年前のアメリカの開拓農家で使われていたレシピや道具は、そのまま現代のアウトドア用品、野外活動に通じるものがある。
文献を調べ、いくつか使えそうな料理を絞り込んだが、その中のひとつが「アイスクリーム作り」。

偶然ではあるが、今日は山形市でも同じく子供向けにアイスクリーム作りの行事が開催されていた。
こちらは缶に材料を入れ、その缶を新聞紙で球状に包み、それで攪拌を兼ねたサッカー遊びをしてアイスをつくるというもの。
自然の家の方は、大小二つのボールを用意し、塩と雪を混ぜた冷却材をボウルの間に入れ、材料をいれた小さいボウルをひたすら回しつづけるというもの。
自然の家の作り方は、「大草原の小さな家」の頃の作り方とほぼ同様なのである。
原著文献によれば、バニラエッセンスなど入手できない当時の子供達が手作りしていたアイスは、香り付けはレモン汁だけという素朴なものである。

材料を配られた子供たちの表情は、これでアイスができるのかという「半信半疑」。
混ぜ合わせた材料の入ったボールを持って、屋外に出る。
屋外でかき混ぜ続ける。
雪と塩を混ぜた冷却材は意外に強力である。
みんなのところを見て回る。「なかなか固まりません」と困っているグループをみてみる。ボールを見ると材料は液体状なのだが、冷却材に触れているボール底部は既にカチカチに凍りついている。
ボール底部に凍り付いた材料をスプーンや泡立て器で削り、液体状の材料が冷えた底部に触れるよう、指導してまわる。

この日、天候は晴時々曇りであったが、屋外でアイスが食べられる穏やかな午後だった。
材料が凍り始め、アイスになってきた頃から子供たちの表情が文字通り輝きだす。
この日のプログラムのねらいは「克雪・利雪、雪を楽しもう」。
いつか機会があれば、百年前の子供たちも同じやり方で楽しんだことを伝えてみたい。

ところで、大草原の小さな家を知らない子供たちが増えているなあ。
世代の壁を感じる・・・。

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お父さん、キャラクター商法に撃沈。

娘が朝から40℃の発熱。
かかりつけの大病院で点滴を受ける娘の様子をみるため、会社から退出後、即病院。
妻が娘をみている間、作業服に長靴という姿でオンブ紐で息子を背負い、病院で夜を過ごす。
点滴を終え、家族は家へ、私はアイス枕を調達に夜の町へ。
閉店の22時の2分前、蛍の光が流れるドラッグストアに駆け込む。

白元のアイス枕、417円。
安い!
これだ!
手にとってレジに駆け込もうとしたその時、
となりにキティちゃんが大きく描かれた冷却ジェル入りアイス枕が視線にとびこむ。

kitty

娘はアイス枕嫌いだからこれにしよう!
と、白元からキティちゃんに持ち替え、レジに直行。
キティちゃん枕、 9 8 0 円 なり。
やられた・・・
キャラクター商法に・・・
いきなり980円だよ・・・
昔、同じオイルコンパスでもノースフェイスのマーク入りだと数百円高いのと同じだよな。
俺と同じ流れでキティちゃん枕で980円払った親は、日本に何人いるんだろう。
ダンロップ、儲けてますな。

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野外活動から眺める国土交通省

今年も、仙台河川国道事務所による「阿武隈川川遊びインストラクター養成講座」募集が公布された。
参加資格は宮城在住者、私には縁がないのだが、内容はレスキュー3による訓練等、なかなか充実している。宮城県在住のアウトドア愛好の皆様、いかがでしょう。
詳細はこちら(注・PDFファイル)
http://www.thr.mlit.go.jp/sendai/hp/abu/inst/pdf/youshi.pdf


私が就職してまもなくのこと。
齢70になろうとする会社の会長が、突然「最上川をカヌーで下るぞ」と言い出した。
本人いわく、「俺は水面から最上川をみてみたいんだっ!」が理由だった。
新入社員の私に出番はなかったが、会社の費用でファルトカヌーをそろえ、わざわざフジタカヌーから講師を呼んで川下り担当社員(笑)が教習を受け、社員を引き連れ会長は川を下った。
大変だったのが当時の私の上司。
国土交通省(当時は建設省)河川局宛てに、いつ誰が川をカヌーで下ります、と申請書類作成におおわらわであった。
まだ若造の私はカヌーイスト野田知佑の影響を強く受けていたため、「川は公道で、役人どもにそんな申請いらねえのになあ・・・」と思ってたりした。

このように、建設業関係者に威光まぶしい国土交通省。
休刊となったハイクオリティ誌「アウトドア」から低俗下劣「ビーパル」まで、およそアウトドア界では国=国土交通省=悪の権化、の図式で論が進められる。
カヌーイスト野田知佑しかり、日本共産党シンパの椎名誠しかりである。左翼偏向反日劇画作家・雁屋哲原作の「美味しんぼ」にいたっては、国土交通省のあまりの悪役ぶりにワクワクする。
税金無駄遣い・自然破壊等々の悪行は数知れないが、一方で社会資本整備は必要かつ重要であることを国民は無視してはならない、というのが私の考えである。

ここ十数年、左翼偏向アウトドア作家の一方的な行政叩きからは伺い知れない、国土交通省の変化がある。
毎年莫大な予算を抱え、利権の牙城という姿は特に変わらないのだが、野外活動の世界に国土交通省が触手を伸ばしてきているのだ。
生態系を学ぶプログラム「プロジェクトワイルド」も、国土交通省のバックアップを受けている。

試しにネットで「国土交通省」「講座」で検索してみてほしい。
里山観察、川遊び、港湾局なら「海辺の達人」養成講座など、各部署の特色を生かした催しが開催されていることがわかる。
冒頭の阿武隈川川遊び・・・も、そのひとつである。
国土交通白書を読めばわかるが、国土交通省の別の顔として、その管轄下に「観光」部門もある。
バブル後期からのアウトドア隆盛に伴い、その舞台は国土交通省管轄の山河である。
納税者そして便益受益者たる国民が納得する手法で、レジャー・リクリエーションの場としての国土整備、ハードだけでなく各種野外活動講習などのソフト面の開発を行う。そこに役人共が新たな予算獲得のフィールドとして目を付けたという流れは想像に難くない。国家公務員共にとってアイデンティティともいえる最重要項目、それは予算の確保である。

 理由はなんであれ、これらの機会を逃す手は無い。冒頭の阿武隈川講座は国がバックアップしていることもあり、講習料自体はなんと無料。そこで参加を薦めたいのが、学生諸氏である。
 この内容を民間組織が主催すれば最低3~5万円は徴収されるだろう。
 椎名誠をはじめとするアウトドア作家にアジられ、いたずらに視野を狭めるよりも、行政主導で野外に出てみるのも、一つの経験としてよろしいかと思う。

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登山はゼニやっ!!

4062565668
人生ゼニや、と、心温かな東北人を田舎者と蔑視する都会の素敵な関西人はよく言うよね。
(ボク、何か悪いこと書きました?)

さあ、ここにカネの障壁に挑む熱い男たちがっ!!


天安市エベレスト登山隊、挫折の危機! by 忠南時事新聞 1/17
以下、記事引用開始

地方自治体では全国初挑戦 遠征費が不足

 順調に進行したエベレスト天安市登山隊が難関に直面した。体力が不足ならば訓練で解決できるが、登山隊という船を座礁させるのは他でもない 「金」だ。
 「行くことができるかわからないが、最善をつくすしかない」と言うオ・ソンホァン登山隊隊長のの言葉が悲壮だ。

 最初 25人で計画した登山隊は、 22次訓練を通じて 15人に縮小した。皆に行ってほしかったが、体力と費用負担で選定した。天安市の登山家たちが意気投合してエベレスト征服という目標を立てたのは 2005年の初め.地方自治体の遠征隊として、全国234地域に先立ち、天安が最初の遠征を夢見たのだ。以前に蔚山、ソウル、 大邱, 光州など 4ヶ所がエベレストに挑んだが、これらは広域市である。
 今年大田, 釜山, 済州島チームが天安市のような 3月初旬に出征しようと準備中であるが、これらも広域市規模の都市である。
 忠南道が 2002年 12人チームでエベレストに挑戦したが、天候不良のため涙をのんだ。50万を越える都市・天安市が矜持と自負心を持ち準備を進めた。

資金・経験・職場 ‘劣悪’

 難関の中で一番深刻なのは資金だ。
 エベレスト登頂経験はないが 6000m以上に登った隊員もいて, 極限の訓練を重ねて体力は増強されているはず。エベレスト経験が無いことも障害にはならない。職場も、もう 6人が辞表を出した状態だ。一生一度の機会であるかも知れないエベレスト遠征に参加するために仕事もあきらめた。それほど隊員たちの覚悟がすごい。

 すべての状況は順調なのに比べ、劣悪な資金事情は困難に直面している。
 天安市民で構成された「天安市登山隊」だから、遠征隊が必要とする4億余ウォンの資金調逹に、天安市に依存したところが大きかった。
 しかし、天安市の提示した金額は 5000万ウォン, 最初期待した 2億ウォンとは大差がある。
 市体育担当官のゾンググンヒョク氏は、「今年遠征隊を抱える他地域が 3000万ウォンから 7000万ウォンを支援しているため、私たちも 5000万ウォンが適正ではないが判断しました」「全国最初の地方自治体遠征隊ですから、素晴らしい主旨に対して行政が援助する方法について悩んでます」 と伝えた。「金銭的な援助ですから、 特に選挙シーズンですから誤解を招く恐れがあるので控え目なんです」と付け加えた。

 隊員たちが負担できる金額は300万ウォン, これ以外に隊員達は300万ウォンの個人装備を購入しなければならない。幸い、登山用品メーカーが共同装備など 7000万ウォンを支援してくれる事になった。「登山費用を最小限に切りつめても1億5000万ウォン超の資金が必要だ」と言う隊長は、このために隊員15人を12人に決定したと明らかにした。
 登山隊は 取材を通じて、隊への支援效果があればと期待している。また地域イメージを高めようとする企業体にも協力関係がほしい。「資金事情で一時あきらめようか悩みもしたが, 最善をつくして努力してみようと思う」と言う隊長は「天安市登山隊が地方自治体で初のエベレスト登頂を果たし、旗を掲げる名誉を得るには、天安市民の暖かい激励と声援が何より大切だ」と語った。

63027_20060117095211耐寒訓練に挑む登山隊の面々

 記事引用おわり

 も う 6 人 が 辞 表 を 出 し た
 参 加 す る た め に 仕 事 も あ き ら め た 

 このサイト、私の会社の人間もたまに見ているので油断がならないのだが、かくいう私もエベレストと会社を天秤にかけて辞表を書いた過去もありますので、天安市登山隊がうまく成就なりますよう日本からお祈り致します。

 日本のS県山岳連盟では、難峰で知られる某8000m峰の許可をとりながら「会社を休めない」っつー理由で隊員が集まらなかったというのに・・・
 トライアスロンジャパン誌、アイアンマンコリア特集に書いてあったが、トライアスロンに入れ込んで会社辞めたとか奥さん家出てったとかいう韓国の人イパーイいるらしい。凄い・・・。

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ニコン、フィルムカメラ事業縮小

ナンガパルバット峰にて、人類初の8000m峰単独登頂に成功したメスナー。
帰路、疲労困憊したメスナーは多くの装備を放棄したが、カメラは決して手放さなかった。
かように、山とカメラは因縁深い。

ニコンがフィルムカメラ事業を縮小。
デジカメに専念するためコンパクトカメラ生産中止。
一眼レフも二種以外は生産中止とのこと。

学生時代、東京に移り住んで初めてのバイトで買ったのが、ニコンF301だった。
ニコン初のオートワインダー、自動フィルム巻き上げの、入門用マニュアルカメラ。
買った理由は単純、当時は戦場カメラマンの沢田教一に憧れていたのだ。

初めての遠征登山でも、スポンサーとしてカメラを貸与してくれたのはニコンだった。
成田空港で早くもコンパクトカメラはお釈迦になるというアクシデントはあったものの、マニュアル一眼レフは堅牢だった。
その後、冬季の知床を目指し、再び8000mを目指した私は、新たにニコンNEW-FM2を購入。
極寒地で作動する完全メカニカルシャッター搭載のカメラを必要としたためである。
山から離れた後、私のズボラな性格により時折カビだらけにしてしまいながらも、ニコンはよく働いた。
私の勤務先は、冬季の道路に関する仕事が多い。
吹雪の中、工事現場用に開発されたコンパクトAFカメラは低温で作動せず、車に備えていたFM2で急場をしのいだこともあった。
私のメカニカルシャッター信奉は、これらの経験による。

時代は変わった。
8000m峰登山の先端を走る竹内君もデジカメ愛用。
ニコンは営利企業である。
フィルムカメラ生産中止は正直ショックではあるが、とくに感傷はない。
これも時代の流れである。

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どっちなんだず。

NHKドラマ「氷壁」完成会に山本太郎「山は向いていない」 by サンスポコム
俳優の山本太郎が出演した14日スタートのNHK土曜ドラマ「氷壁」(土曜後10・0、第2回のみ10・30)が完成し東京・渋谷区の同局で会見。(中略)「去年の夏にサーフィンを始めて今はそっちにハマってます。ぼくはお調子者なので、(慎重に登る)山は向いていないかも」と笑わせた。

山本太郎「山の魅力にはまりそう」by 日刊スポーツ
俳優山本太郎(31)がNHKドラマ「氷壁」の試写会に出席。ニュージーランドで撮影された登山シーンを振り返り「山の魅力にはまりそう。」

こら山本太郎っ!どっちなんだず!
G_3
あなたそれでも男ですか!?この軟弱者! by セイラ・マス 機動戦士ガンダム

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あの人は今 リカルド・カシン

ウェブに漂う情報から、往年の登山家の今を探る気まぐれ企画。

今回は、ようやくイタリアのサイトで見つけた、あの伝説の登山家、鬼才リカルド・カシン。

I 97 anni di Riccardo Cassin by 8000.it

お誕生日おめでとうございます。
2006年1月2日、97歳の誕生日を子、孫、曾孫と迎えました。
最近はちょっと病気がちだそうです。

現在のカシン↓
Cassin-Bonatti1_150

現役バリバリのカシン↓
riccardo01

どうぞいつまでもお元気で。

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プロジェクトK 登山靴メーカー韓国treksta社物語

自宅でゆっくり当ブログをご覧の皆様。
できましたら中島みゆきの「地上の星」を聴きながら、今回の記事を読まれることをおすすめ致します。
以下、TrekSta:登山を芸術とするby中国靴網 の訳文です。


世界登山靴のトップブランドをめざす
 山河を旅行するTrek、道案内する星Starを併せたのが名称の由来。TrekStaは世界の高品質の輝く星として、トップブランドをめざすことを諦めない。

 韓国釜山、かつて全世界70%の靴を生産した工業都市が、90年代中期には凋落の一途をたどる。主要な原因は、これら企業は自社ブランドが無く、ただ生産加工するだけだったからだ。
 韓国TrekSta社の創始者、権東七理事長は企業の限界と自社ブランド確立の重要性を認識していた。様々な圧力と困難に直面したが、彼は毅然と巨額資金を投入、先進的な靴製造の機材をそろえ、専門靴製造の理念、巧みで完璧な靴製造の技術、完璧の精神を求める、TrekStaの苦しい創業の旅を始めた。

軽量化をめざして
 私達が歩く時、足は均一に圧力を受けるわけではない。圧力を靴の各々の部分に分散してはじめて「良い靴」と称することができる。
 TrekStaがまず研究に着手したのは韓国人の足型である。当時まだ足型のデータが無かったため、研究・開発部門を会社に設立、韓国人2万人の足型の正確なデータを収集した。1年余を経て、ついに体系的な韓国人の足型データを作り上げ「韓国人用木型」が完成する。これを受け継ぎ、会社は同様な方法で各国の人間に合わせた木型の開発を始めた。

 靴用木型と同時に進めたのは、登山靴の軽量化プロジェクトである。会社の幹部達は率先して山に登り、登山者の装備を観察した。予想外だったのは、普通の登山者が履いていたのは登山靴ではない、普通の運動靴であった。
 「硬くて重い登山靴は負担になる。気楽に登れる靴を。」権東七理事長のこの理念は、TrekStaの研究開発を貫く思想だ。TrekStaはそれから登山靴軽量化に挑戦した。目標は不思議なくらいに軽い・・・世界の常識を超える290グラム。
 290グラムの目標を達成するため、TrekSta全職員が考え、さらに登山靴の重量を軽減する。研究開発部の責任者は毎日手元に量りを持ち、日夜努力して重量を軽減する方法をついに探し当てた。そして誕生した、290グラムの登山靴。

10年辛抱して志を変えないことを誓う
 TrekStaの経営理念は「Only One Number One」。きっと世界で最もよい靴を作り出すことができる、と信じている。
 生産過程において、靴の品質・生産管理を完璧にするため、TrekSta会社は多額の設備投資を行い、登山靴の試験設備を開発した。繰り返し入念に厳格な品質テストを行う。例えば、完成した靴を捻るテスト、DINテスト(ゴムの摩耗テスト)、生地の圧力テスト、紫外線テスト、裁縫の線に沿って水を噴射するテスト、生地の摩擦テスト、皮革の防水テスト、皮革の退色テスト、低温テスト、恒温での老化テスト、GORE-TEXを検査・測定する機材も導入している。
 さらに中国国内市場を開拓するため、中国人用靴の木型の開発を重視、中国の千変万化する消費者動向を探求している。そのため、TrekSta会社は韓国の開発研究部を中国に異動し、次期開発の重点も中国に対応したものとしている。

 2001年3月、TrekSta会社は有名な登山家オム・ホンギルを業務顧問に招聘した。厳弘吉は8000メートル峰14座登頂した登山家である。去年5月、厳弘吉がヒマラヤ山脈の海抜の8505メートルまで登る時、1ヶ月以上の登山に付き添った靴は他国のブランド靴ではない、TrekSta社が研究・開発してきた登山靴である。ヒマラヤは最高の品質の登山靴のすばらしい実験場所となる。同時にTrekStaは厳弘吉の最も信頼する登山の仲間となった。

 TrekStaは市場に参入してから、顧客に親切な態度で接し恩に感じることを続けている。
 速いスピード、整った物流ルートで製品を供給、迅速に顧客の要望を処理して意見や不満、小さい細い点も軽視せず、顧客満足を果たす、これはTrekStaのサービス目標だ。
 日本市場を開発した当初、かつて3回ヒマラヤに遠征した日本の有名な登山家Simizi先生に登山靴を贈呈した。彼がTrekStaを履いて下山中、滑って転んでしまい、TrekStaに対する信頼を失ってしまった。彼はTrekSta会社に厳正な抗議を出した。
 抗議ファックスを受け取り後、社員は飛行機で日本に急ぎ駆けつけ、Simizi先生に向って謝った。Simizi先生の「身の安全は、滑落を防ぐ登山靴が保障する」の言葉に、社員達は言葉もない。このため、会社は真剣に検討し、価値120万元の靴底を焼却処分した。丈夫かつ滑らない靴底の開発が急務となった。

 徹底的に滑るのを防ぐため、毎日夜明け方2,3時まで、当時の生産総括責任者、李尚道(TrekSta現社長)は工場に出向き、数千種類にわたるゴムの物性実験を始めた。問題はついに解決した。これが世界20カ国で最高の技術とされる、TrekSta登山靴採用、HYPER-GRIPだ。

神話は市場を席巻する
 軽量登山靴TrekStaは市場参入初期、伝統の登山靴メーカーの排除に遭遇する。在庫品が増える危機に直面、TrekStaは新しい道を切り開く。消費者に向かい合い、直接普及する方式をとったのだ。週末になると、社員達は手分けして登山口に行き、宣伝をした。登山者に靴の修理もした。
 事が次から次と口コミで伝わり、10は100となって伝わり、TrekStaはついに大衆に受け入れられた。TrekStaはついに自社ブランドを打ち出したのだ。そしてただ重くて厚い登山靴を売るだけの販売ルートを変えた。

 現在、TrekStaは旋風のように韓国登山靴市場の50%を席巻した。欧米ブランドに独占される日本の登山靴市場も年々開拓している。同時に輸出するニュージーランドなど二十数カ国で、世界の登山愛好者の評価を獲得した。TrekStaは神話と奇跡を創造した。全社員が創造した神話だ。

 製靴用の木型と靴底を開発する過程が体現する、先端の技術力。
 大胆に既成概念を打ち破り、290グラム・・・卵4個程度の重さの軽量化の挑戦。
 根気よく続けて新アイデアを打ち出し登山靴を開発。
 アウトドアの世界ブランドに執着する信念を求め、TrekStaは一つ、又一つと神話を創造していった。
 TrekSta、それは登山愛好者の山中の道を示すスターだ。

以上、記事引用おわり
 いやあ・・・熱い物語だ・・・。
 翻訳しながら胸に熱いものがこみ上げてくるのを感じてしまいました・・・マジで。
 遠い昔、試作品ザックのモニターしたことあるけど、もっと真剣に取り組むべきだったと後悔しておりますです。ニッピンの平川さん、ごめんなさーい。
 日本だったら、月山姥沢口で登山靴の宣伝とか修理とかやってたら、ちょっと引くな・・・とちょっぴり思うけど、社員が登山口に赴いたなんて感動するなあ。
 ところで、記事中にでてくる、ヒマラヤ3回行ったsimizi先生って誰なんだろう?

 話題のtreksta社のサイトはこちら(要ハングルフォント)
 
 ちなみに昨春韓国に滞在中、テレビ視ていた。
 テレビショッピングで登山靴を売っていた。
 恐るべし、韓国。

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西蔵体育局、西蔵登山隊、ローバー社登山靴を正式採用

チベット体育局およびチベット登山隊がローバー社をスポンサーとして迎えました。

LOWA登山靴成為西藏登山隊指定専門登山用靴 by SOHU.com1/10

記事引用開始
 チベット体育局副局長の張江は2006年チョモランマ峰の大イベントの記者会見上で、スポンサーとしてドイツの有名な専門登山靴ブランドLOWAを指定、同時にLOWA登山鞋をチベット登山隊専用靴に指定した。
 (中略)
今年から、LOWAは毎年チベット登山隊に60万元分の登山靴を提供する。

記事引用おわり

 60万元→約840万円。
 チベット隊といえば中国でもエリートのナショナルチーム。
 中国市場開拓のいい宣伝費ですな、LOWA社にとっては。
 日本でも80年代くらいまで、山岳雑誌なんかに「○○隊の△氏、当社登山靴で××峰登頂」とか、「当社モデルのアイゼンが××隊に採用されました」なんて宣伝をみかけたものですが。
 以前当ブログでも紹介したように、中国人の足も甲高、幅広。
 他メーカーがどう巻き返しをはかるか乞うご期待です。

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雪国の特典

通勤途上、街路樹や庭木が真っ白になっている。
空気中の水分が凍りついたのだろう。
ケーキのイミテーション、グラニュー糖をまぶしたようになっている。
車載の精度の粗い外気温度計はマイナス10度を示している。

今朝、米沢市では最低気温マイナス17度を記録。
車の運転、路面凍結に気を遣うが、美しく白い景色を眺められるのは、雪国の特典。

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イラク、アフガン、エベレスト

今年のエベレスト、東壁を目指すアメリカ隊の他に注目されるのは、西稜をめざすイギリス陸軍隊です。
この隊には、イラク→エベレスト→アフガンというスケジュールで参加する女性隊員がいます。

EVEREST MISSION FOR DANGER GIRL HEIDI by Isle of Wight County Press1/9

Heidi Sparks隊員(31)はネパール語に堪能なので、現地でのコミュニケーション能力に期待されています。
12月までイラクで勤務、3月にエベレストに発ち、登山後はアフガニスタン勤務だそうです。
いやいや、ご多忙です・・・。

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【速報】アイガー北壁初登者、ハインリヒ・ハラー逝去

Austrian mountaineer Harrer dies by BBCnews

Last Eiger conqueror dies by swiss info

アイガー北壁初登者、ハインリヒ・ハラー氏逝去。93歳でした。
死因は家族により明かされていませんが平穏な最期とのことです。
メディアではやはり、「チベットの七年」の著者として大きく取り上げられ、ダライ・ラマとのツーショット画像が記事を飾っています。

私個人にとってはやはり偉大なアイガー北壁初登者、学生の頃「白い蜘蛛」とか読みました。
その後のナンガパルバット遠征後のチベットへの逃避行も壮挙といえましょう。
あの小西政継氏も、若い頃に「チベットの七年」の壮大さに自分を省みたと著書に明かしています。
朝日新聞社がかつて編纂した大作『冒険と探検』シリーズの座談会において、ハラーのチベット逃避行を「ありえない」「フィクションだ」とパネラーが何の根拠も示さず否定しているのには非常に腹が立った記憶がありますが・・・それだけ、「識者」にはケタ外れな行為だったといえます。
私にとってはむしろこちらの方が印象深いのですが、あの近藤等訳で「石器時代への旅」というニューギニア探検の本もあります。探検家としての一面も持ち合わせていた方でした。

209livro
現役時代のハラー

8100
ダライ・ラマと談笑するハラー

メディアで触れられていますが、第二次大戦のナチドイツによりオーストリア併合に伴い、ハラーもナチドイツSSに入隊していた事実がブラッド・ピッド主演「セブンイヤーズ・チベット」公開前に明かされたことも話題になりました。ナチに関わる過去が大きく取りあげられ、改めてヨーロッパにおけるナチドイツの影を思わされたものです。

波乱に満ちた93年の生涯を終えたハラー氏のご冥福を祈ります。

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人生の挑戦に限りなし 中国・鍾建民

昨年後半から、中国語圏メディアをにぎわせている「7+2」。
7大陸最高峰登頂および南北両極点到達・・・という意味で、『この分野で中国人の実績ゼロの壁を突破し、中国は「7+2」達成者が最も多い国となった。』と、いささか力み気味。
そんなタイトルで騒いでいるのは、中国メディアだけなのだが。

中国人が「7+2」探検の壮挙を達成 by 人民日報日本語版

隊を率いるのは中国登山協会の国際通、王勇峰氏。
中国語圏メディアでは結果ばかり強調されてウンザリしてたのですが、時間が経過して、各隊員の心情なども報じられるようになってきました。

人生の挑戦に限り無し 香港wenweipo.com 1/8

隊員の一人、鍾建民氏は造船所のサラリーマンで登山が趣味。三十数年前、岩登りをはじめたときも、登山を職業にするとか、チョモランマ登頂とかは想像してなかったとか。鍾建民氏の経歴はつぎのとおり。

chin
82年デナリ登頂
92年チョモランマ(断念)
92年~96年チョモランマ断念のショックで登山のブランク期。体重が10キロも増加。
97年エルブルス、ビンソンマシフ、アコンカグア登頂
98~02年 チョモランマに三度挑戦。パートナーの遭難、天候不良等でいずれも断念。
03年50歳でチョモランマ登頂。
05年南極点徒歩到達。
香港人初のチョモランマ北面登頂者として、香港特別行政区栄誉勲章受賞。

チベット族でかためた中国ナショナルチームのクライマーとも異なり、チョモランマをめぐって苦難の道のりでありました。4度の登頂失敗で、日々の栄養や心理面の指導も受けながらの登頂成功。
その鍾建民氏の登山のモットーは、自分の限界を見極めること、そして「無事に家に帰る」だそうです。
奥様も山好きで、二人でモンブラン、キナバルにも登りました。
登山で遅くなっても家にはきちんと電話し、オフには子供たちも山に連れて行って仕事と家庭を両立させているとか。やはり数々の遠征をこなすには、奥様と家庭の理解も大切なんですな。
彼にとって「7+1」は数字のタイトルに過ぎず、「世界はとても大きく、まだまだ知らない場所がある。人生は長く、たくさんのことができる。」

最初のチョモランマ失敗で登山を中断、10キロ太ったなんてのは私も 耳が痛い です。
最近おっさん呼ばわりされることが増えてがっかりですが、私も鍾建民氏のように気長に楽しもう。

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8歳児、アイランドピーク登頂

英語圏、中国、韓国メディアは各々取り上げてますが、○大陸最高峰最年少とかいうレッテル記録の報道がお得意のはずの日本のメディアは報じてない・・・ので、取り上げてみる。

8-year-old mountain climber at top of the world by Seattle Post-Intelligencer 1/2

最初、よくある登山バカの親が連れてって登ったガキの話題かなあ・・・と思ってやり過ごそうとしましたが、ある単語が目に付きました。
記事の主人公、アイランドピークに登頂した8歳のエイダン・ゴールド君は自閉症児だったのです。

記事中、ネパール山岳協会のコメントとして、登頂者としては最年少などとほざいてますが、80年代を代表する登山家・尾崎隆氏が1歳のご子息を背負って登頂した事実を忘れてはなりません。
ナントカ大陸最年少とか、本人の意志よりも登山を始める環境が大きく左右する最年少狙いの記録って、そもそも何か意味あるのか?
くだらない記録樹立レースを懸念して、エベレストも若年者の登山が制限され、モンブランでも実際に幼児虐待の罪でポーランド人夫婦がパクられている。

 かように、登山の最年少記録は取り上げる気にならない。
 実は幼稚園時代、私の親が保母さんから
 「お子さんは自閉症ですか?」
 と、聞かれるほど引っ込み思案で暗い子供だった私。
 なんとなく、エイダン・ゴールド君親子の記事が印象に残った次第。
 一つのことに執着する気質が、登山でも良い結果が現れたのでしょうか。
 父親は「人間が触れていない世界を見せてあげたかった」とのこと。
 エイダン君の登山以外の趣味は折り紙だそうで、とても複雑な折り紙作品を作れるそうです。 
 やたら自己顕示欲臭プンプンするナントカ大陸最高峰最年少とかいう記録狙いの登山よりも、彼らはヒマラヤに魅入られた人たちだったのだな、と記事を読んでいて思います。

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キリマンジャロで落石、米国登山客3名死亡

キリマンジャロで落石により、テントで就寝中のアメリカ人登山客三名が死亡。

Colorado climber dies on Mount Kilimanjaro

Rock Slide On Mount Kilimanjaro Kills Three American Climbers

キリマンジャロといえば、トレッキング会社のパンフでもおなじみ、広大なサバンナを行く平坦な登山道が印象的なワケでして・・・落石という報道は意外だったのですが、記事によれば、遭難者達はUmbweルートを登山中とのこと。他紙ではロープも必要なルートと紹介されており、いわゆる通常ルートとされるマラングルート、最近よく使われているマチャメルートとは異なるようです。
 公園スポークスマンによれば、落石による遭難事故は珍しいとのコメントがあります。
 近年、だいぶ日本の中高年登山者にもポピュラーになってきており、「簡単だ」「歩くだけ」とコメントしているサイトも多いようですが、そこが標高5000mを超える高所であり、「山」であることを忘れてはならないでしょう。

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きょうのちょうれい。

大寒波にみまわれている日本列島。
今日は会社の朝礼も大荒れ。

朝礼開始8時15分。
体操・諸連絡、朝のスピーチ終了後、
そ・し・て・会長の訓話開始が8時24分。

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い き な り 冒 頭 か ら 大 荒 れ で す だ。

話の中身は守秘義務に関わるので明かせないのだが、なぜか会長に我々現場・担当部署が把握していない情報が伝わってしまっており、それが元で激怒している・・・これはまずいやんけ、というのはリストラ寸前社員の私にもよくわかる。
で、会長の訓話(罵声、ともいう。)は9時4分まで続いた。
情熱と自信と責任もって仕事しろっというお叱りは、気弱な私にはごもっともなのだが・・・
とても先月末まで肺炎で入院していた80歳とは思えないターミネーターのような方である。

さて、大変なのは朝礼がおわってから、管理職の皆様。
朝礼後は会長を交えての「役員会議」なのだ。

k-12
うちの上司や担当者と策を練る本部長の面々。

そして役員会議に出撃あいや、出席!!!
kai67
彼らは帰ってきませんでした・・・・

役員会議が終わったのは10時45分・・・
(通常は10分位でおわる)

さあ、下っ端のボクは今日も働こう。
benhur04

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ちょっとテントを語る。

前エントリー、女子高生におけるキャンプ効果論文。
論文中にも「家型テントを使用」と明記されているのだが、読んでいてなるほど、組み立ての困難・面倒くさい家型テントには教育効果というものがあるのだなあと思った。
私はキャンプ愛好者の方々に比べ、それほど世のテント製品に詳しくは無いのだが、思うところはある。

私はモンベルのムーンライトシリーズの大型テントを高く評価している。
なにより、初心者でも組み立てやすいからだ。
大昔、登山用品店マウンテンゴリラが催した「女性だけの登山ツアー」に何故か同行させていただいた時のこと。
下山後、日没で暗くなった幕営地でも、車のヘッドライトを頼りに、初心者の若い女の子達でも容易に組み立てられた実績がある。
その印象があまりにも鮮やかだったので、後に会社で入社予定の若い学生さん達をキャンプに連れて行ったときも、マウンテンゴリラからムーンライトテントをレンタルした。やはり、テント設営は初めての学生さん達でも簡単に組み立てていた。
でも、あんまり簡単に組み立てられるようでは、野外教育の効果も半減ですね。

その対極にあるのが、ダンロップの大型山岳テント。
あの複雑なポールの交差っ!
難しいっ!
わかりにくいっ!
これまた縁あって宮城県の某大学サークルの方々と一泊山行を共にする機会があったのだが、持ち主である彼らとともに 説明書を読みながら 設営に一時間近く費やした。

かくいう私はエスパースマキシムミニを使用。
冬の知床峠で風圧に耐え抜いたポールや本体の耐久性が気に入っている。

しかし、最近はクッカーもそうですが、少人数向けの製品ばかりが登山用品店にならんでます。
宴会できるような大型テントって、見かけませんね。
それだけ登山形態の「個人化」が進んでいるんでしょうか。
居住性で論じるならば、昔の「カマボコ」テントって最高だったと思うのですが(重量も最高だが。)・・・もうカマボコテントで暮らしたことのある世代って、私達あたりが最後かな。

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ぢょしこうマニュアル・キャンプ編

正月、親戚廻りの空き時間に昨年末に届いた「野外教育研究」を読む。
野外教育学会の学会誌である。
巻頭に掲載される基調講演とかシンポジウムの議事録に、自然学校運営などの裏話・問題点・最新の動向が掲載されていて学会誌とはいえ見逃せない情報元である。
今月号は・・・原著論文に釘付け。
タイトルはずばり、
『キャンプ経験による 女 子 高 校 生 の自己概念の変容過程』

おおっ!!
女子高生だよ女子高生!!
しかも共著者に野外教育界の重鎮・飯田稔先生の名前がっ!
山形県朝日少年自然の家のサポーター活動にも、時々ボランティア活動の一環として現役高校生が参加することがある。
その時の印象でいえば、女子高生ってプリ帳見せびらかす無邪気な一方、事象の本質を鋭く見つめる一面も覗かせる存在である。

で、肝心の論文の内容だが。
著者である筑波大大学院の渡邊仁氏は「・・・内的にも外的にも混沌とした高校生にこそ、キャンプの効果が認められるのではないだろうか」として、「もっとも複雑な心理状況を呈している女子高校生を対象と」した研究の意義の大きさを強調されている。
うーむ、この緒言を読んだだけでおじさんワクワクしてきたぞ。
調査対象となったのは八ヶ岳山麓で4泊5日のキャンプ生活しながらクラフトや登山活動を含むプログラムを経験した女子高校の生徒66名。
テント設営はいきなり・いまどき、 家 型 テ ン ト 。
しかも教育効果を目的に、設営場所と備品倉庫は50~100m離れ、装備運搬にもお互いの協力が必要に設定されているとのこと。

野外教育、キャンプとか登山の効果なんて主観的なもの、どうやって調べるの、と一般の方は疑問に思うかもしれない。
この点、教育界の先生方は超小型ビデオカメラを子供達に取り付けたりと、涙ぐましい努力をされている。
この論文の調査では、一般的なアンケート調査。
 『ヒロコ~、このアンケートかったるいよ~』
 『もうテキトーに書きゃいいんだよ』
・・・と、いう女子高生の姿が目に浮かぶようであるが、こーいうのを省くために統計処理ってあるんだろうな。

さて、調査結果の一部であるが。
論文によれば、キャンプを経験した女子高生の心理的変化は・・・

「自信と自己受容」因子(具体的には、テント作りでの仲間意識、自分の存在価値の再認識)は向上。
「達成動機」「努力主義」「他者のまなざし意識」に変化はみられなかった。

この「変化はみられなかった」という項目に、けっこう冷めてる女子高生像が伺えて興味深い。
論文は、年齢層の違いによってキャンプ効果も異なることを示唆している。

登山が大きく自己概念の認識に影響を与える、という結論はちょっと嬉しい内容。
緒言で述べられているように、複雑な心理状況を呈している年代であるからこそ、野外活動の成果・効果も大きいとは言えまいか。
論文が指摘するように、高校生を対象とした野外活動というのは、浅学な私からみても少ないような気がする。
修学旅行で外国まで行って謝罪文を読みあげて自己陶酔するよりは、近場の野山で自分に向き合うことも、また良いのではないだろうか。

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ウクライナ人クライマーも窓拭いてます。

当ブログで以前にも窓拭きを職業とする韓国人クライマーを紹介しましたが、今回はウクライナからの情報です。
クライマーの職業としての窓拭きは世界共通なのか?

City Climbers by The UkrainianObserver 12/31

 記事はイーゴリ・マルトセブ率いる小さな清掃会社の模様について述べられています。
 一日の平均収入は約20ドル。
 収入は高くありませんが、記事中に出てくる女性クライマー、ユリアのように、クライミングの魅力に取り付かれ、クリミア半島のクライミングトリップ費を稼ぐため、この世界に入った方もいるようで。
 ユリアのコメント曰く、
 「窓拭きしていて驚かされるのは、あるオフィスのコンピュータールームでエロサイト見てる奴がいる時」
 などなど、くだけた話題が続きますが、
 「木上から猫を助けるよう依頼された時もありました。私はお金を受け取りませんでした。私自身、猫を飼ってますからね。」
 と、ほろっとする話題も。

 起業者のイーゴリは、90年前後のペレストロイカ当時に窓拭きを始めました。
 いわゆる東欧の共産政権崩壊・ソ連解体は、当地のクライマーにとっても様々な影響を与えたことは、ここで述べるまでもありません。
 古い山岳誌や、日本における旧ソ連の山々の第一人者である田村俊介氏の著書を振り返りますと、かつての東側諸国においてクライマーは組織の中で段階をふみ、いわゆるスポーツエリートでありました。
 そして21世紀の現在、国民を統制するタガは消え去ったものの、クライマー各氏も喰っていくのに懸命のようです。(まあポーランドのククチカが密輸で遠征費稼いでたエピソードなんて有名ですが)
 またその分、ハングリー精神が 桁 違 い であることは想像に難くありません。事実、国際隊で活躍し各国に知己を得ているICI石井の竹内君の話ですと、かなり壮絶な人生を経て、登山家として生活環境を整えたクライマーが旧ソ連圏に存在しています。

 こういう記事、日常生活に埋もれる自分を反省させられます。

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年末の過ごし方

話は戻って、大晦日。
知人は飯豊連峰の単独登山へ。
多くのガイドは、年越登山のお客様を引率している頃。
私はトイザラスで息子のオムツ購入。
 オ ム ツ 購 入 。

 ・・・俺の人生間違っているっっっっっっっ!!!!!!!!!!


ここ数年、年末年始のテレビ番組のつまらないこと。
TBSやNHKは40過ぎで年収1000万だそうだが、気楽な商売ですね。
昔はたいてい一局ぐらいは、自然関係のドキュメンタリー番組くらいやってたのに・・・
大晦日の夜。
風邪気味の妻子が寝た後、お父さんはビデオ鑑賞。
内容は人生の教科書、「三国志」。(というわりに、その教えは私の人生に反映してないが)
実際に四川省・成都の劉備の墓参りした私には、一人でゆっくり見る三国志ビデオはサイコーです。

三国志、中国製の実写版映画が最高だ。
最近、エキストラ10万人・莫大な制作費で知られる中国・中央電視台作製の「三国志」DVDが発売されているが、定価で10万前後するので貧乏人の私には手が出ない。
だいぶ昔、日本の民放で放映された上海電視台作製の「三国志」ビデオを大事に持っているのだ。役者の細かい立ち居振舞い、雄大なロケ地、膨大なエキストラ等々・・・やはり中国製三国志は最高である。
たった二時間の枠に話を詰め込みズタズタにカットされた作品だが、それでも「本家」三国志は見ていて感動の嵐。
なんといっても、義理立てを済ませて劉備の下に帰る関羽を曹操が見送る場面、血だるまの趙雲が劉備の子を抱えて帰還する場面は何べん観てもウルウルくるなあ・・・

 かくいう私が三国志で最も好きなキャラクターは「張飛」。
 それは、私の性格が張飛とは全く裏返しの、小心者の故の憧れである。
 昨年末に中国で実施されたアンケート「三国志の登場人物で誰と飲みたいか」では、張飛が孔明、曹操を抜いてぶっちぎりの第一位だった。
 しかし張飛と飲んだ日にゃ
 
 102686五分で潰されると思う。

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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

2006年。
なんといっても、アメリカ主導の国際隊によるチョモランマ東壁隊の成否が楽しみです。
今年も、インターネットを通じて世界各地の登山に関わる情報に注目していきます。
多くのクライマーに支持されているk2climb.netで取り上げられる話題は、昨年のシモーヌ・モローのインタビュー以来、意図的に避けるようにしています。
第一線のみならず、難易を問わず、自分の夢に挑む人々の話題に触れていきたい。
時には大自然にあふれた山形の日常生活を、
時には育児の様子を、
気分次第でリストラ寸前社員の悲哀を、
ブログを通じて表現していきます。

今年の山の目標。
自分の故郷、山形の山でさらに研鑚を積み、遠隔地からいらっしゃるお客様のニーズを汲み取り、応えられるガイドを目指します。

このブログを訪れる皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


Kagamimochi


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