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野外活動から眺める国土交通省

今年も、仙台河川国道事務所による「阿武隈川川遊びインストラクター養成講座」募集が公布された。
参加資格は宮城在住者、私には縁がないのだが、内容はレスキュー3による訓練等、なかなか充実している。宮城県在住のアウトドア愛好の皆様、いかがでしょう。
詳細はこちら(注・PDFファイル)
http://www.thr.mlit.go.jp/sendai/hp/abu/inst/pdf/youshi.pdf


私が就職してまもなくのこと。
齢70になろうとする会社の会長が、突然「最上川をカヌーで下るぞ」と言い出した。
本人いわく、「俺は水面から最上川をみてみたいんだっ!」が理由だった。
新入社員の私に出番はなかったが、会社の費用でファルトカヌーをそろえ、わざわざフジタカヌーから講師を呼んで川下り担当社員(笑)が教習を受け、社員を引き連れ会長は川を下った。
大変だったのが当時の私の上司。
国土交通省(当時は建設省)河川局宛てに、いつ誰が川をカヌーで下ります、と申請書類作成におおわらわであった。
まだ若造の私はカヌーイスト野田知佑の影響を強く受けていたため、「川は公道で、役人どもにそんな申請いらねえのになあ・・・」と思ってたりした。

このように、建設業関係者に威光まぶしい国土交通省。
休刊となったハイクオリティ誌「アウトドア」から低俗下劣「ビーパル」まで、およそアウトドア界では国=国土交通省=悪の権化、の図式で論が進められる。
カヌーイスト野田知佑しかり、日本共産党シンパの椎名誠しかりである。左翼偏向反日劇画作家・雁屋哲原作の「美味しんぼ」にいたっては、国土交通省のあまりの悪役ぶりにワクワクする。
税金無駄遣い・自然破壊等々の悪行は数知れないが、一方で社会資本整備は必要かつ重要であることを国民は無視してはならない、というのが私の考えである。

ここ十数年、左翼偏向アウトドア作家の一方的な行政叩きからは伺い知れない、国土交通省の変化がある。
毎年莫大な予算を抱え、利権の牙城という姿は特に変わらないのだが、野外活動の世界に国土交通省が触手を伸ばしてきているのだ。
生態系を学ぶプログラム「プロジェクトワイルド」も、国土交通省のバックアップを受けている。

試しにネットで「国土交通省」「講座」で検索してみてほしい。
里山観察、川遊び、港湾局なら「海辺の達人」養成講座など、各部署の特色を生かした催しが開催されていることがわかる。
冒頭の阿武隈川川遊び・・・も、そのひとつである。
国土交通白書を読めばわかるが、国土交通省の別の顔として、その管轄下に「観光」部門もある。
バブル後期からのアウトドア隆盛に伴い、その舞台は国土交通省管轄の山河である。
納税者そして便益受益者たる国民が納得する手法で、レジャー・リクリエーションの場としての国土整備、ハードだけでなく各種野外活動講習などのソフト面の開発を行う。そこに役人共が新たな予算獲得のフィールドとして目を付けたという流れは想像に難くない。国家公務員共にとってアイデンティティともいえる最重要項目、それは予算の確保である。

 理由はなんであれ、これらの機会を逃す手は無い。冒頭の阿武隈川講座は国がバックアップしていることもあり、講習料自体はなんと無料。そこで参加を薦めたいのが、学生諸氏である。
 この内容を民間組織が主催すれば最低3~5万円は徴収されるだろう。
 椎名誠をはじめとするアウトドア作家にアジられ、いたずらに視野を狭めるよりも、行政主導で野外に出てみるのも、一つの経験としてよろしいかと思う。

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