ちょっとテントを語る。
前エントリー、女子高生におけるキャンプ効果論文。
論文中にも「家型テントを使用」と明記されているのだが、読んでいてなるほど、組み立ての困難・面倒くさい家型テントには教育効果というものがあるのだなあと思った。
私はキャンプ愛好者の方々に比べ、それほど世のテント製品に詳しくは無いのだが、思うところはある。
私はモンベルのムーンライトシリーズの大型テントを高く評価している。
なにより、初心者でも組み立てやすいからだ。
大昔、登山用品店マウンテンゴリラが催した「女性だけの登山ツアー」に何故か同行させていただいた時のこと。
下山後、日没で暗くなった幕営地でも、車のヘッドライトを頼りに、初心者の若い女の子達でも容易に組み立てられた実績がある。
その印象があまりにも鮮やかだったので、後に会社で入社予定の若い学生さん達をキャンプに連れて行ったときも、マウンテンゴリラからムーンライトテントをレンタルした。やはり、テント設営は初めての学生さん達でも簡単に組み立てていた。
でも、あんまり簡単に組み立てられるようでは、野外教育の効果も半減ですね。
その対極にあるのが、ダンロップの大型山岳テント。
あの複雑なポールの交差っ!
難しいっ!
わかりにくいっ!
これまた縁あって宮城県の某大学サークルの方々と一泊山行を共にする機会があったのだが、持ち主である彼らとともに 説明書を読みながら 設営に一時間近く費やした。
かくいう私はエスパースマキシムミニを使用。
冬の知床峠で風圧に耐え抜いたポールや本体の耐久性が気に入っている。
しかし、最近はクッカーもそうですが、少人数向けの製品ばかりが登山用品店にならんでます。
宴会できるような大型テントって、見かけませんね。
それだけ登山形態の「個人化」が進んでいるんでしょうか。
居住性で論じるならば、昔の「カマボコ」テントって最高だったと思うのですが(重量も最高だが。)・・・もうカマボコテントで暮らしたことのある世代って、私達あたりが最後かな。
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