« 100m転落、まだ生きてます。 | トップページ | エベレスト公募隊遭難訴訟、裁判始まる »

新型ヘッドランプ

昨秋に書いた「道具の引退」に引き続き、ヘッドランプ談義。

先日、新規購入したヘッドランプ、BD社のコズモ。

BD55742L1

先日の自然の家行事、夜間の屋外での行動で使ってみた。
ペツルのティカ初期モデルに比べてLEDが1灯増え、明るいなというのが最初の印象。
光を反射しやすい雪の中で行動したという条件付だが、夜間行動にも十分使えそうだ。

LED採用のヘッドランプは、発売直後のペツル・ティカから使い始めた。
2001年春、MTBで台湾東沿岸縦断を企てた私は、1グラムでも装備重量を軽減するため、発売されたばかりのコンパクトなティカに目をつけたのだ。
 台湾の東沿岸北部は海からそそり立つ断崖に道路が伸びている。山がちのため、当然トンネルも数多い。
 トンネルは長く、しかも照明灯が全く無い。写真の暗室の中で自転車を走らせているようなもので、平衡感覚まで狂ってくる。
 そんな暗闇の中では、ティカは光量不足で役に立たなかった。
 ただし、ティカの名誉のために書くが、海外を訪れた際、暗い宿での日常生活では十分役に立ち、その後は予備用ランプとしてザックの非常用具ポーチに入ることになる。
 このティカ、発売当初モデルはボディが割れやすいようだ。ブログ「JBL4344とプラスα」様でもティカの割れが報告されている。私の方はボディ本体が割れてしまった。その上スイッチ不良となり、引退とあいなった。
 ガイド協会に入り、師匠から山岳ガイドの心得を仕込まれるうちに、自分のメインランプの他にクライアントのための予備ランプの必要を感じた。そこで今回のコズモ購入である。BD社ではより小さいモデルも発売しているが、バッテリーが入手容易なコズモにした次第。
 小屋泊などの際、どうしても夜間ランプを付ける必要がある。就寝中のお客様に気を遣い、微光が欲しい時が多々あった。そんなときは掌でランプを覆って使ったりしていた。
 ここ最近の各社ヘッドランプの小型化・軽量化の恩恵を受け、私はメインのハロゲン、サブのLEDと二つのランプをザックに入れている。今後しばらくは、このスタイルが続くだろう。
  
 さて、ここまで書いたが、ヘッドランプを語る上で私の思想は「光量偏重主義」である。
 ヒマラヤ某峰でアタック失敗、夜間の岩稜をヨレヨレになって下降している時、はるか下のBCにいたサーダーが驚異的な視力で、雪交じりの夜だったにもかかわらず動く光(私のヘッドランプの光)を見つけ、無線も通じず心配する登山隊の仲間に「彼らのうち一人はまだ行動している」と連絡してくれたのだった。
 ヘッドランプは自動車と同じ、行動時の視野確保の他に、自分の存在を知らせるという重要な役割も持つ。
 近年、中高年による海外遠征登山が盛んであるが、ランプに関してはいたずらに軽量化を図るべきではない。エクスペディションの行動用には光量を重視すべきである。

|

« 100m転落、まだ生きてます。 | トップページ | エベレスト公募隊遭難訴訟、裁判始まる »

アウトドア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21370/8546285

この記事へのトラックバック一覧です: 新型ヘッドランプ:

« 100m転落、まだ生きてます。 | トップページ | エベレスト公募隊遭難訴訟、裁判始まる »