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「読図」を教える。

ブナ林ガイドでお世話になっている山形県自然博物園行事のガイドを務めることになった。
企画担当の横山さんから「読図について少しレクチャーしてほしい」旨の要望があり、平日、みんな退けた後の職場でシコシコ資料作り。

地理学科の学生として地図に親しみ、会社の業務でも地形図の等高線読み取りに悩まされた私。
バイブルとも言える資料は、山形出身の地理学者・五百沢智也氏の著書。
五百沢氏の著書、地形図製作に関する膨大かつ詳細な話題にあふれているのだが、惜しむらくは読図手法という観点からは今ひとつ物足りない。
改めて初心者向けの登山テキストで「読図」について読み返してみる。
意外ではあるが、具体的に踏み込んだ方法に関する記述は少ない。
岩崎元郎大先生に至っては「習うより慣れろ」とズバリ書いてある。ま、私も実際そう思うけど。
クロスベアリングの方法を真面目に書いてある山の本は、ちょっと微笑ましい。
たいてい地図を必要とする場面・・・おおむね、視界の効かない悪天候下で、クロスベアリングが可能だと思っているのだろうか、こういう著者達は。
やはり「読図」に関する近年の良書として、村越真氏の著書に行き着く。
等高線から地形を読み取り、出発点からマメに現在位置を把握する。
それが大原則だ、と私は思う。

ガイドの師匠からはバックベアリング法を盛り込みたい旨の意向もあったらしいが、参加者のレベルはバラバラであることを考慮し、初歩の初歩からお話することを考える。
私がいつも意識しているのは、等高線から地形をイメージする考え方を伝えること。
初心者、特に中高年のおばちゃん方に 等高線→地形イメージ の流れをいかに理解してもらうか、悩む。
従来の「等高線の幅狭い→傾斜が急」といった口頭説明だけでは不十分だと考える。
表面に等高線のごく初歩の解説を入れた2万5千図、裏面に山座同定用の20万図を複写し、レクチャー用の資料とする。

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コメント

読図
すごく私にとって重要です

道迷いの経験をしました
経験者にひきずられ夜中の12時まで
途中でビバークや引き返しもできたのにできなかった

その経験からいつも地図やコンパスを意識していますが
なかなか思うようにはいきません
小型でもいいからGPSを買いたいとおもっています


投稿: POP | 2006.04.02 21:57

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