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ブータンと中国 観光開発の陰影 

『第三の極地』と呼ばれたヒマラヤ山脈も、今や観光客でいっぱい。
ふたつの対照的な国をとりあげてみる。

九寨溝のいまひとつの観光スポット、「達古氷河」が秋から観光客の受け入れを開始 by 中国網(日本語版)

記事引用開始
 中国の著名な景勝地・九寨溝のいま一つの観光スポット・達古氷河が今秋から観光客の受け入れを始めるすることになった。 (中略) 永年雪に覆われている多くの山峰が聳え立ち、雪山の北麓と南麓には厚さ60から200メートルの現代山地氷河が形成している。特に面積が8平方キロをも上回る三段氷河は、この景勝地の観光スポットの目玉と見なされている。
(中略)
 達古氷河の観光開発には、5億元が投下されており、海抜3600メートルの一帯を起点とし、4800メートルの一帯を終点とする全長3700メートルのロープウェーも整備されることになっている。
記事引用おわり

そしてもう一つの国はブータン。
 Trekking: a long way to go by Kuensel online 4/17
 上記記事によれば、昨年ブータンを訪れた観光客13629人のうち、トレッキングの客は613人。もともと観光客受け入れを制限しているブータンですが、トレッカーを受け入れるキャンプ場等の基盤整備の不備が主要因とされています。
Chomolhari_bhutanブータンの名峰チョモラリ

 さて、達古氷河の観光開発に投資されたという5億元(→約75億円)という数字。
 ブータンの国家予算の約1/7という莫大な額であります。(しかもブータンは財政の半分以上をインドからの融資に頼っている)
 以前、梅里雪山の記事でも触れましたが、ヒマラヤ、特に横断山脈周辺の観光開発は凄まじいものがあります。
 地元住民が社会資本整備の便益を享受するのは平等の権利であり、懐古主義に根ざした「古き良き風景が失われる」の類の考えは外国人のエゴ、と私は考えます。
 それをおいてもなお、中国各地ではあまりにも急進的な観光開発が進められているといえるでしょう。
 かつて世界の岳人が目指した玉龍雪山にあっさりロープウェイがかけられたのはその一例。
 しかし中国人はロープウェイ大好きだね。
 中国人も聡明な民族、自然をありのままに保存しようという考えはあると思うけど・・・
 桂林で見学した鍾乳洞、変わった形の鍾乳石にやたらと動物名や人物像をこじつけ、ケバケバしいライトアップする中国テイストにおじさんは辟易しているだよ。
 かたやブータン。
 財政不足で観光整備が追いつかないというのが実状と思われるが、はたして10年、100年後、美しい山河を保ち続けるのはどちらなのだろう・・・と二つの記事を読んで思う次第でした。

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