蕎麦の静かな休日
動物園を見終わった後、ジジババ、娘を連れて蕎麦屋へ。
「水車生そば 川原子(かわらご)店」へ連れて行く。
今まで県内外からの客で賑わう「名店」に蕎麦好きのジジを連れて行ってきた。
その結論として、ジジに満足してもらうには、やはり食べ慣れた蕎麦が一番、という結論に達したものである。
「水車そば」といえば、山形県天童市の温泉街にある同名の蕎麦屋が有名だ。
店を有名にしているのは、蕎麦の「硬さ」。
本によっては「噛むとこめかみが痛くなる」などと書いてあるガイドブックもあるが、そりゃ中傷ってもんだろ。
天童市内の店を避けて川原子店にしたのは、ジジの生家がこの近隣の集落であるからだ。
菜の花やサクランボ、スモモの花が満開。
背景には黒伏山や御所山近辺の残雪の山。
のどかな春の田畑を通り抜け、店に到着。
店舗脇のプレハブの建物、土埃にまみれた窓から覗くと、中では昔ながらの仕組みの臼で蕎麦粉をついている。
(昔は水車でやってたらしいが今は見あたらない・・・動力はなんなんだろう?)
これですこれ、この食感。
山形市内の高級蕎麦屋では満足しないジジも、この店の蕎麦は大満足。
なぜなら、小さい頃から喰っている蕎麦だから。
かくいう私も、小さい頃から「食わされている」ので、硬い黒い蕎麦至上主義である。
これって、ネパールのシェルパ族が赤ん坊の頃からミルク代わりにチャンとか飲まされてメチャメチャ酒に強いのと同じなんだろうな(・・・わかりにくい例えであるが)
若かりし頃、反日左翼劇画「美味しんぼ」とか中高年向け雑誌で東京・浅草界隈の蕎麦が「通」だとかほざいている記事を読むにつれ、「うるせえ、くそ爺」と思っていましたが・・・。
信州や出雲など、蕎麦の名産と言われる場所は多々あるが、美味しさの基準って、みんな小さい頃から食ってる蕎麦が一番美味しく感じるんだろうな、と思うこの頃です。
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