晩秋の月山
本日は月山の定番コース・姥沢ルートのガイド。
早朝。
いつものように、家族を起こさないように静かにガイド装備をパッキング、インターネットで最新の気圧配置図を確認。
先週のガイド山行が強烈だったせいか、緊張感が今ひとつ。
ガイド集合地の姥沢まで、グレゴリオ聖歌を流しながら国道112号を走る。
沿道に植えられたサルビアの真紅。
たわわに実った畑のリンゴの赤。
ハウスの食用菊の紫に近いピンク。
冬が近づいているのに、秋の色は暖色が多いのは何故だろう。
今日のガイド、クライアントは福島の某団体ひゃくさんじゅう名様。
ガイド依頼を電話で受けた瞬間、こんな感じで長蛇の列が頭に浮かぶ↓
月山朝日ガイド協会の真鍋氏もガイドレシオを保つべくガイドをかき集め、姥沢口に集まったガイドは13名。一人当たり10人前後の小グループを率いて登ることになった。
月山の紅葉は峠を過ぎ、先週の低気圧通過で落葉著しい。
姥沢口のブナ林は葉を落として山肌は灰色の絵の具をおとした様な、もはや初冬の趣き。
それでも中腹部には赤や黄に彩られ、何より天候にも恵まれ、お客様たちも大満足の様子。
時折山頂にかかるガスが高山の雰囲気をかもし出す。
本日は山頂には向かわず、途中の牛首で引き返す散策コース。
クライアントが130名もいれば、人数もさることながらクライアント自身のレベルもバラバラな訳で・・・
本当に、天候に恵まれて良かったというのが正直な感想。
帰路、登山用品店マウンテンゴリラにてストックの修理を受ける。
オーナーの誉田氏は朝日連峰各地の小屋と常時アマ無線で連絡を取っている。
無線に入る各地の山小屋管理人の声、
「もう水抜きおわったよー」
「来年もよろしく」
などの話題が耳に入る。
もう山は冬支度である。
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コメント
すっごいことしてますな。。。
以前北アルプスで絶対60歳以上の30人集団の列に驚きましたが。。
それって楽しいのかな?と列が続く様子に目点。でした。
団体行動があまり好きでないわがままな私はきっと耐えられそうにない。
今年こそは月山いきたいなあ。
HPのデザインは秋。しかし私はあの潤いのある緑たっぷりなデザインに心引かれておとずれていたので復活望む!笑
緑は好きだけど紅葉はちょっと苦手?(素晴らしい景色であることは理解し、もちろん満喫するのだが、枯れる。というものを眺めてるのかとふと考えてしまう)
生き生きとしてる新緑がどんな季節でもエネルギーを与えてくれるような気がするのです。
投稿: POP | 2006.10.17 23:54
あ、書き方がまずかったですね。
某団体130人の内訳は、3~4人の小さな職場グループや家族連れが集まった130人です。まあ長蛇の列に変わりありませんでしたが・・・
それよりも、帰りに温泉に立ち寄ると聞き、130人いっぺんに来られたんじゃ温泉の洗い場もたまったもんじゃないな・・・(しかも普段でさえ特に混雑する日曜だというのに)とそちらを心配してました。
紅葉の次は昨年も使った雪のデザインと思いましたが、緑たっぷりのデザインも前向きに検討いたしとうございます。
投稿: 聖母峰 | 2006.10.18 19:09