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パルドール峰・仏隊行方不明の顛末 ~クライマーの25%が不法登山という現状~

K2climb.net編集部もまだ嗅ぎつけてないようですが。
11月初めからネパールのパルドール峰で行方不明になっていた仏人クライマー4名について、新たな疑問が生じました。
それはヒマラヤ不法登山です。

French deaths highlight danger of 'peak hopping' by Guardian Unlimited 11/24
以下記事引用開始

 仏人パーティーは5,719mのPaldor山の比較的安価な登山許可証を購入しました。そして、それは「直接の上り」と言われます。そして彼らはヒマラヤを越えて中国に転進、登山者立ち入り禁止のガネッシュヒマールⅦ峰を登ろうとしました。
 仏人パーティー4名は雪崩で死亡したと考えられ、捜索は昨日断念されました。
 (中略)
 ネパール人関係者によれば、現在「peak hopping」が蔓延していると言います。
「中・ネ国境上ではわずかな山しか許可されていません。クライマー達は1つの山の許可証を得て他の山も登ってしまいます。」と、ディーバス・シャー(ネパール登山協会総書記)は語ります。「本件(仏人行方不明)では、登山者に許可されていないガネッシュヒマールⅦ峰が該当します。」
 ネパールの登山許可発行に関わるシャー氏によれば、「ネパールにおける少なくとも25%のクライマーは不法に登山しています。フランス人の遺体はチベット側にあり、見つかることはないでしょう。」
 (中略)
「私共は昨年5つの隊を拘束しました。登山許可とほぼ同額の罰金が科せられますが、ほとんどの連中は気に掛けません。投獄される危険がありませんからね。」

以上記事引用おわり

と、いうわけで、行方不明となった仏人4名の捜索は昨日打ち切られました。
記事中にあるように、ほぼ絶望と思われます。故人の冥福を祈ります。
そして新たな問題は、彼らが実はガネッシュヒマールⅦ峰を目的としていたのではないかということです。
ヒマラヤに入山する日本隊・日本人は、きわめて登山許可についてマジメであるとの地元評は知られているところです。(ま、最近まで日山協が首根っこ押さえてたしね)
その一方、ナンパ・ラ越境のチョーオユー不法登山のヨーロッパ系クライマーが有名どころでしょうか。
過去の事例では
 1.山があまりに綺麗でムラムラして無許可で登っちゃった(仏のヤニック・セニュール)
 2.登山許可もらって登ったけど、後で拡大解釈とネパール政府に怒られちゃった(78年のポーランド・カンチェンジュンガ南峰隊)
 前者は入国禁止、後者は該当山域の許可取得が困難になり、同時期にカンチェンジュンガ縦走を計画していたHAJが割喰ったというエピソードがありますが。
 登った本人はいいけど、周囲に迷惑かかるのは考え物であります。
 今回の仏隊行方不明は不法登山における事故、「登山届けもださず行方不明になったハイカーに県警の捜索隊が右往左往」という現象がヒマラヤでも起きているということなのでしょう。

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