« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

更新休止のおしらせ

Images_4

筆者鬱々につき、2/4まで更新休止いたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今年のPiolet D'Orは

マルコ・プレゼリ・ペアのチョモラーリが選ばれたようです。

Slovenians Win 2006 Piolet D'Or by Climbing誌

日本隊によるチョモラーリ峰初登の模様は大昔、NHKでゴールデンタイムに放映されてましたけどネ。
「いつ登ったか」ではなく「いかに登ったか」なわけですな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

富神山キリシタン伝説

前項の一口メモとは別記事で取り上げます。
富神山(とがみやま)の山名の由来にはいくつかあります。

1.関ヶ原合戦の時期、富神山山麓の長谷堂地区で山形の最上軍と米沢の上杉軍が激戦を繰り広げました。その際、山頂から山形城を十日間視察していたことから「十日見山」→「とかみやま」になった。なお十日間霧に包まれていたことから、山形城の名前「霞城」(かじょう)の名の由来となった。

2.富神山山麓の集落「門伝」に住んでいた外国人宣教師が毎月十日に山頂で火を焚いた。村人はこれを見て毎月十日になったことを知ったことから「十日見山」→「とかみやま」になった。

3.宣教師が着用したマントを「トーガ」と言う。ここから「とがみやま」となった。

観光看板に記述されているのは1。
山麓の門伝はじめ山形周辺はキリシタンが多く、宣教師のものと思われる遺骨が門伝でも発掘されていることから2もありうるでしょう。
ポルトガル語togaはたしかに存在しますし現在togaといえば古代ローマ人が着用しているゆったりした着物を指すことが多いようですが、3の説は眉唾だと私個人は思ってます(笑)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

「ありがとう 富神山」

風邪の症状も収まり、子供二人は昨日退院。
疲労したカミさんを休ませるため実家へ連れていく。
私はそのまま山へ!図書館へ!
と、目論んでいたが・・・カミさんの実家のご好意で昼食をご馳走になる。あうう~。

晴れて自由の身になったのは14時。
短時間で登れ、眺めの良い山として富神山(とがみやま)へ向かう。
標高は402mにすぎないが、ピラミッドを思わせる三角錐の容貌は印象的で、「山形県の山」のガイドブックにはたいてい取り上げられる山である。

070128_152201枯葉の積もった道は晩秋のようで、とても一月末とは思えない。

数年前の晩秋に一度この山に登っており、そののんびりした雰囲気に惹かれて再訪した由。
駐車場から二十分ほどで頂上に着いた。

070128_151101
山形盆地周辺の低山の中でも、随一と言われる頂上からの景観。
景色を眺め、ふと備え付けのポストにある登頂日誌を読んでみる。
二重のビニール袋に包まれ、さらに手製の布袋にノートが収納され、大事にされていることがわかる。

070128_151501

ノートの記録では、今日の午前中も常連の方が登ったらしい。
1月にしては恵まれすぎた天候と景観の良さについて書いてあり、そして最後の1行は
「ありがとう 富神山」
で締めくくられていた。

なぜか最後の1行にとても感銘を受けた。
感銘を受けたということは、裏返せば今の自分には山に対する感謝の気持ちが欠けているということだ。
ガイディング中の自分をふり返ってみれば、いかにお客様を楽しませるか、安全を確保するか、いかに行程をこなすか、にばかり集中していたような気がする。
それはガイドとして当然ではあるが、今までの自分に、山に対する感謝の気持ちは存在しただろうか。
何より「ありがとう富神山」の記述の主は、とても幸せな山行を続けておられる方だなあ、と名も知らぬ登山者に尊敬の念を抱く。
山への感謝、ということを考えながら下山の途に付く。

もう誰も来ないだろうと思っていたら、向こうから単独行者が来る。
よくよくみれば、だいぶ以前、北アルプスの雪稜ルートに同行させていただいた東根市の山岳会のAさんだった。
数年ぶりの奇遇である。
Aさんもたまたま午後時間が空いたということで登りにきたらしい。
皆考えることは同じである。

車から降りて下山してくるまで一時間にも満たない山登りであったが、山への感謝ということについて、考えさせられた山行だった。

----------------------------
山岳ガイドのガイドメモ
富神山(とがみやま) 2万5千図「山形南部」「白鷹山」
この山をとりあげたガイドブックはたいてい新道口~山王口の縦走形式ルートを紹介していますが、往復に要する時間もさほど要しないこと、傾斜がきつくなく里山気分を味わえる点から、新道口からの往復をお勧めします。
坂本俊亮氏の「山形の山50」みちのく書房編では「駐車スペースはない」と表記されていますが、実際には新道口に2カ所駐車スペースがあります。ただし積雪期は除雪が入らず、冬季は観光看板前に2~3台というところ。
頂上からの景色は悪天でもないかぎり保証します。頂上にがっしりしたテーブルとイスが備え付けられているのでランチ山行に最適。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

【告知】07年1月11日付『山をナメてませんかPJジャーナリスト穂高健一氏の珍説』に関して

拙ブログ07年1月11日付『山をナメてませんかPJジャーナリスト穂高健一氏の珍説』について、ご本人穂高健一氏より、

『穂高健一です。
無断引用を禁止します。すべて削除してください。
「鬼畜・これが人権擁護を謳う朝日新聞」こういう表現を使う方のブログに、転用・引用はされたくありません。
 削除されない場合は、私が所属する『日本文藝家協会』の著作権担当から、ペナルティーが科せられます。』

旨、書き込みがありました。無断引用に付きましてはご指摘のとおりですので同日付記事およびコメントを削除します。朝日新聞に対する見解は変わりありませんが。
文責は筆者にありますため、当該記事削除に関するコメントはご遠慮下さい。
(なお当エントリーは1月28日までブログ先頭に掲示致します。)

|

『国民総幸福量』のいかがわしさ ~ブータンの真実に目を背けるな~

国民総幸福量、GNH(Gross National Happiness)。
ブータン国王が唱えたといわれる、同国の開発政策の根幹を成す概念である。
経済成長は国民の幸福のための手段であって、目的ではない。
この考え方は、バブル崩壊と長年の不景気で疲弊した日本人の心を大きくつかんだようだ。
ネットで検索すると、膨大な数の記事がヒットする。
しかも、ほとんどは肯定的に捉えた記事である。
しかしながら、日本のマスコミが目を背けている現実がある。
それは、ブータンは多数の難民を排出している国家であるという現実だ。

Images_3Tents for refugees from Bhutan, ウェブサイト http://www.thetibetmuseum.org/ より引用(現在リンク切)

学生時代、京大探検部の活動に感服していた私がブータンの山に目を向けたのは当然の流れだった。
初めてのヒマラヤ遠征でシェルパにブータンの事を尋ねた。
返ってきた言葉は意外なものだった。
「ブータン・・・あまり政治は良くない。カーストもね。」
彼の言葉を裏付けるように、ブータン難民の多くはネパール東部に流入し、関係者の間で問題となっている。
ブータン難民については、日本ではこちらのサイトが詳しい。

ネパールのブータン難民
当該サイトの年表によれば、私がシェルパにブータンの様子を尋ねた、まさにその年、こんな事が起きている。

1991年 ネパール系ブータン人に対する、恣意的逮捕、レイプ、拷問が激しくなり、大量の難民の流出する

日本のメディアにおけるブータンといえば、純朴な国民、ゴと呼ばれる日本の着物に似た民族衣装、などなど友好的・情緒的な記事・番組ばかりだ。
今や、日本の外務省がリードして『国民総幸福量』をひろめようと活動している。
そりゃ幸せだろうよ、あなたがた日本外務省の役人どもは。ワイン飲み放題だし。

なおブータンの人権抑圧については、左翼活動家や市民活動家があがめたてまつるアムネスティ・インターナショナルもその実態をレポートしている。

アムネスティ・インターナショナル ブータン・サマリー

国民総幸福量。
その概念については素晴らしい、と素直に思う。
しかし、私はそれがブータンという国家から発せられたことに、ある種の「いかがわしさ」を感じる。
国内での政治犯への拷問、弾圧、難民流出の一方で、「幸福」を説く。
ODAや税金の無駄遣いに睨みを効かせている左翼活動家や市民団体の皆様は、そこに矛盾点を感じないのだろうか。日本からブータンへの援助総額は、約16億円に達している。

ウェブサイトでブータンを理想郷のように持ち上げている方も散見される。
ブータンだけでなく、コスタリカを「軍隊の無い国」と持ち上げたり、左翼活動家や市民団体の方々は『理想郷』がとってもお好きなようだ。
だが、どんな国家・社会にも表と裏はある。
現実の世界に青い鳥などいない。
みせかけの『理想郷』が説く概念よりも、自分たちが今そこにある環境で精一杯生きていくことの方が大切なはずだ、と一会社員の私は思う。

【追記:08年9月29日、当初の不適切な内容を変更致しました】

| | コメント (2) | トラックバック (0)

Billy Joel - Honesty

子供二人とカミさんは病院暮らし。
テレビのチャンネル権はお父さんが独り占めっ!

Iconbook01
NHK教育の「ジュークボックス英会話」を視る。
今夜は台所で鮭の切り身を焼きながら、ビリージョエルの『オネスティ』です。
何度聴いてもいいなあ。
歌っているビリー・ジョエルの真摯な姿もいいなあ。
やたら「ベイベー」とか意味不明な英語を歌詞にちりばめている日本人歌手もどきも、彼の姿勢を見習えよ。

 Billy Joel - Honesty by Youtube(クリックすると音が鳴るので注意)

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue

うああ、まるでウチの職場を歌っているみたい(泣)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

永遠の処女

ヒマラヤ登山もオフシーズン。
かのExplorersWebも手持ちぶさたなんでしょか。
「世界で最も高い未踏峰」なんて特集をしています。
こういう話題にムズムズするHAJ会員のオヤジとか多そうだなあ。
いや、地理学科出身の私も大好きですが。

Unclimbed: ExplorersWeb special on the world's tallest virgin peaks by Explorersweb1/24

記事ではThe highest unclimbed peaksとして代表的な6ピークを挙げています。

Gangkarガンケル・プンズム7570mやはりこの山がトップに挙げられています。そりゃそうだ、ブータン最高峰にして永久登山禁止が宣言されてます。
私個人の意見として、地球上に一座くらい、人間立入禁止の山があってもいいと思います。

Peak_1サセル・カンリII 東峰 7518m。紛争地カシミールに位置していたのが幸いしたのか?インドにはまだ7500m級の未踏峰が残ってたんですねえ。

Kabru_north_smallカブルー北峰 7394m 画像左側の南峰は1935年に登られたそうですが灯台下暗しってやつでしょうか。

022mラプチェカンIII峰7250m(画像はⅡ峰) 主峰は日本隊が登頂。

画像が無いんですが、
カルジャン峰7221m。
え~嘘つけ~カルジャンといえばHAJの大先輩達が80年代に登頂してるはず・・・と調べたら、フランスや中国のサイトではかなり表記が混乱している様子。日本ヒマラヤ協会隊が登った7216mのピークは主峰だったり北西峰と表記されていたりする。7221mの、別個のピークがあるということでしょうか。

そして六番目、これまた画像の見あたらない中国・ブータン国境のトンシャンジャブー7207m。

これら6ピークとは別個に、『聖山』というくくりでカイラスと梅里雪山を挙げています。
冒頭に挙げられた6ピークを振り返ってみるに、独立した山としての未踏峰は少なく、「○○山東峰」とか「○○峰Ⅱ峰」など、いわゆる衛星峰であるパターンが多いようです。まあ、21世紀の今、完全なる未踏峰がなくなりつつあるのは仕方ないことですが。

しかしそこはExplorersWeb編集部、強烈なアジテーションも書いてます。

Climb the more difficult routes, or find other peaks.
(より困難なルートを登れ、さもなくば他の山へ行け)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【速報】NZクック山にて邦人登山者2名死亡

本日朝6時現在、日本の新聞・TVメディアはまだ伝えてないようですが、NZのネットメディアが一斉に報じています。

Bodies of dead Mt Cook climbers recovered by STUFF.co.nz1/25
3名の日本人パーティーのうち、男女2名がabseiling down(懸垂下降)中に転落、死亡とのこと。
当事者の名前は明らかにされていません。
遭難者のご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

野外教育研究 第10巻第1号を読む

日頃賑やかなチビ助が入院した隙に、野外教育学会から届いた学会誌『野外教育研究』第10巻第1号を熟読。
学会誌も第10巻を迎え、ページ数120頁の厚さになりました。
今号の主題は「日本野外教育学会第九会大会」のレジュメ。
見覚えのある名前と思ったら、戸高雅史氏の奥様、戸高優美さんによる「野外教育と子育て」のパネリストとしての発言集が掲載されている。
戸高氏のヒマラヤ登山のBCマネージャー活動を経て、現在はその経験を生かし、「風んこの会」という育児サークルを立ち上げ活躍されているご様子。

今号は論文集が興味深い。
「読図初級者における事前及び現地情報の取得と道迷いの関係」と題して、茨城大学の方々が実験に基づく客観的なデータと検証を示している。
読図に置いて特徴物、特に水田や針葉樹林など面的な広がりを持つ特徴物はかえって道迷いを引き起こすという興味深い結果が表れている。
それから筑波大の井村仁氏による論文「我が国における野外教育の源流を探る」は、内容の多くを修験道と野外教育との関係に割かれている。
明治期以降の野外教育は当時の富国強兵・国家主義的な動きと連動しているというのが通説であったが、井村氏は「山中で心身を鍛えるという思想は修験道の考え方が大きく関わり、学校登山もその伝統を引き継いだものではないか」と反証している。
ここで引き合いに出されているのが、我が山形県の羽黒山、月山を中心とする「はやま」信仰。

来月は久々に少年自然の家行事に関わりたいため、ちょっと勉強中であります。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

神の見えざる手

ひどい風邪のため、ウチのチビ助二人とも入院。
夜の予定をキャンセルして病院へ。
日中の仕事の不出来と、なかなか降りてこないエレベーターとで、仏頂面で仁王立ち。
エレベーターが到着、ドアが開いてどやどやっと見舞客が出ていく。

と、私の名前が呼ばれる。
顔をあげてみると、昔大変お世話になった上司の奥様がそこにいた。
今は新潟県にお住まいのはずなのに、ここで出会うとはびっくり。
その上司、私がガイドを志すきっかけとなったダム現場の仕事に苦労していた頃、ご自宅に長期間泊めていただいたりと家族同様に扱ってくれた方。その後、残念ながら急逝してしまった。
挨拶と近況をお話した後、私たちは別れた。

武士は常に刀を磨いておけとはよく言ったものである。
社会人たるもの、外にいるときは油断がなりませぬな・・・。
いつも緊張ばかりでは神経がおかしくなりそうだけど、外ではいつ誰に出会うかわからず、仏頂面はみっともない。

以前、社員旅行でハワイに行った時のこと。
現地ホテルのエレベーターで、新婚旅行に来ていた中学の同級生(女の子)と出くわした時には

9896501b8b1ba578ec1fa2fbd81193fe(from チャプリンの独裁者)
地 球 っ て 狭 い ん だ ね 、とつくづく思ったよ。
まして、その子は中学生当時ちょっと気持ちの傾いていた子でしたので、ハワイの女神とやらはずいぶん意地悪な神様だと思った次第。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

登山家とローリングストーンズの意外な関係

昨年、メンバーの一人キース・リチャーズが年もわきまえずに椰子の木に登り転落、脳内出血の重傷で世界の芸能ネタを騒がせたローリングストーンズ。
登山界とも意外な関係がっ!!

Stones

High-elevation doc tours with Rolling Stones by SUMMIT DAILY NEWS 1/13

記事によれば、昨秋のメキシコシティー公演をひかえたローリングストーンズ一行は、標高が高いメキシコシティーでの高度障害と大気汚染の影響を心配して、お伺いをたてるべく訪れたのが・・・登山家兼医師のピーター・ハケット。

ピーター・ハケットといえば、81年の医師を中心に結成されたアメリカン・メディカルチームでエベレストに登頂、高所医学の第一人者としても知られています。
日本でも小さい冊子ながら著書『高山病 ふせぎ方 なおし方』を読んだ日本の登山者は多いはず。
ちなみに筆者が高校生の頃、英語教育視察団として学校に来たアメリカ人が81年遠征隊のメンバーという因縁がある。
で、ピーター・ハケットは、バンドメンバーにそんなに心配には及ばないと言ったようですが・・・次の言葉がごもっともです。

Not surprisingly, he said he was most concerned about Keith Richards
(もっともではあるが、彼はキース・リチャーズを最も心配した)

ローリングストーンズご一行様ですが、メキシコシティー公演を無事終え、その後の氷点下に冷え込んだシカゴ公演の方がよっぽど心配されたそうです。ははは。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

年に一度の買い物

会社の帰り、

070122_181601ケーキ屋と、

070122_180701花屋に立ち寄る。

今日はカミさんの誕生日、のはず。
一昨年・・・「私の誕生日は明日なんだけど」
昨年・・・・・「私の誕生日覚えてくれないのね」
今年・・・・
どっかのエリート夫みたいに

Buta バ ラ バ ラ に さ れ た く な い の で
カミさんの保険証で誕生日はしっかり確認。
山に行くための根回しは皆さんしっかりね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雪見ちゃん ~各種雪観察セット~

リクエストがありましたので、今回購入した雪観察用具「雪見ちゃん」を紹介します。
積雪断面および雪質観察に欠かせないのが、雪の粒度ゲージとルーペ。
この粒度ゲージに、各団体が工夫をこらしています。
「雪見ちゃん」は雪崩事故防止研究会が作成したもの。
販売先はこちら
内容は次の通り。

C1上から、光透過スノーゲージ(2万5千図用斜度計付)、光不透過スノーゲージ(緊急時の連絡事項一覧表付)、雪質判定カード(主要な雪結晶の図鑑)

C2上から、光不透過スノーゲージ裏面(弱層テスト及び積雪硬度の評価基準表付)、雪質判定カード裏面(雪結晶の図鑑)

C3付属の倍率10倍ルーペ。スカートが光透過型と不透過型の使い分けが可能。首にかける紐付き。

以上に取扱説明書が付属したものが「雪見ちゃん」の内容です。
ちなみに、私の勤務先で業務として積雪断面観測に従事する雪氷学会のプロの皆さんはOHPシートに粒度方眼をコピーした自作品を使用。まあ彼等の場合は、雪質記号やら何やらは頭に入っている方ばかりなので、シンプルな粒度方眼のみで十分な訳です。
初めて雪崩講習や積雪断面観察に参加する方には、きめ細かい情報が記載されていることやルーペも付属していることから、「雪見ちゃん」はお手頃ではないでしょうか。
01年に私が入手した労山の粒度ゲージも紹介しましょう。

C4上が斜度計と弱層テスト評価一覧表、下が粒度ゲージと雪質記号・硬度測定一覧表で構成。裏面はありません。
新庄防災研の阿部さんはアメリカのメーカーの粒度ゲージをご使用でした。

最低限の用具が揃えば、あとはいかに普段から雪質に関心を持つかでしょう。
雪崩講習を受けた後というのは、何より自然に対して謙虚な気持ちになれるような気がします。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

山形の蕎麦喰い、神田「藪そば」に行く

出張の用件を終え、江戸の粋、日本蕎麦の牙城、神田「藪そば」をついに訪問。
「放火と暴行は江戸の華」と称する(あれ、なんか違いましたっけ)凶暴な人々が住む江戸の蕎麦御三家ってやつを経験すべく、いざ神田へ。

Yabu

東京あたりの高級蕎麦屋、「盛り」が山形県人にとっては詐欺と呼ぶにふさわしい薄さ、というのは以前に取引先の社長におごっていただいた時に学んだので、今回もお店の方に聞く。
「普通の方はどれくらい頼まれます?」「女性の方で二枚くらいでしょうかね」
とのやりとりの後、せいろ二枚を注文。
食べた感想は・・・これが江戸の粋ってやつですかね。
やはり蕎麦って、自分が生まれ育った場所の蕎麦がいい。
これが感想です。

興味深いのは、お店の中が客でやかましいこと。
客層はご老人が多く、上品な和服のおばさまも多数。
ああそうか、ここ東京では、蕎麦屋って社交場なんだな・・・と思いながらそば湯を飲む。
(山形の蕎麦屋はお寺のお堂のようにしーんとして皆蕎麦を喰う。)
斜め前方の老夫婦が何か黒い薄い物を食べている。
蕎麦屋で煎餅でも喰ってるのか?
お品書きを見ると「海苔」がおつまみとして書いてある。
へぇぇぇ~東京もんは海苔をバリバリつまみにするのかぁ~
ところ変われば品かわるどころか、ここって外国だぜ!
と、東北の山奥から出てきたヒトは考えるのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東京出張

日曜ですが、業務関連講習につき暴力と殺人の街・東京に日帰り出張です。

Taiyou日曜潰して日帰りかよーっ!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アウトドアの責任は割り勘だそーな in 中国

従来、「中国人は割り勘をしない」「割り勘は日本人だけの習慣」などとまことしやかに語られてきましたが、最近はそうでもなさそうです。
中国では割り勘は「AA制」と表記します。
どうも台湾から影響を受けた表現のようですが、私が常用するAMIKAIの翻訳サービスでも AA制→割り勘 と表記されるところをみると、だいぶ浸透してきてるのでしょうか。
で、昨年事故で死者を出した中国のアウトドアグループが、免責同意書を発行し始めたというニュースです。

重慶驢友自助游為免責先釜“生死状” by 中国戸外資料網1/16
(「重慶驢馬友」の免責同意書“生死の形”)

中華人民共和国のアウトドア・ネットコミュニティ「驢馬の友」が、事故発生時には互いに助け合い、最悪の事態には責任を問わないという免責状を求めた、とのこと。
この「驢馬の友」という団体、昨年7月、同団体13名のパーティーが山中でキャンプ中に土砂崩れに遭遇、1名が死亡しました。
 亡くなった方のご遺族が生き残った12名を裁判に訴え、35万元の賠償請求、当時11月に南寧裁判所の1審判決で21万元の損害賠償支払いという判決を下したものです。
 この免責同意書について、重慶の弁護士のコメントが載っています。
 以下記事引用開始
--------------------------------
  「AA制(訳者注・割り勘)の背景の下で臨時に組織された団体中の、個人の法律の上の権利、義務は等しい」
 重慶の弁護士事務所の弁護士は、たとえこのようにしないで責任を免れるとしても、意外な事故、不可抗力によりもたらされた傷害・損害については、団体のメンバーはこれに対して責にを負うと考えている。
--------------------------------
 以上記事引用おわり

私は私見として「共産党独裁国家で地方都市に腐敗が蔓延している中国は法治国家ではない」という持論ですが、やはりアウトドア関連事故に関する見解はどこも似たようなものになるんでしょうか。
一方、別の弁護士は「メンバー間には互いに助け合う義務があるがしかし、このような義務は道徳上で、法律上のものではない。」とも語っており、法関係者の間でも議論があるようです。
中国の裁判所で「判例」というものが重視されているのか知りませんが、既に損害賠償を認める判決の先例がある以上、今後も事故に対する裁判判決は厳しいものになるでしょうね。
 しかし私、中国のアウトドア・山岳事故関連の記事もよく目を通すようにしてますが、未だに「引率者責任」を問うた例は見ていません。
 かの国では面子にこだわるといわれる割には、責任は「AA制」なのか?
 ま、日本でも未だに引率者責任を理解せず、「自己責任」とボウズの念仏みたいにネット掲示板で唱えている爺(そういう爺に限って「穂高や剣で開拓した」とかご自慢のようです)が散見されますが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ENYA Book of days

月山の雪崩講習で自分がいかにリーダーの資質に欠けているか痛感。
「お疲れさまでしたぁ~」と皆さんに笑顔で挨拶するのとは裏腹に、心の中は鬱々。
月山から自宅まで、エンヤのBook of daysをリフレインして聴く。

ENYA Book of days (注・クリックすると音が鳴ります)

やたらエコーがかったエンヤの美しい声が聞こえる。
One day, one night, one moment,
With a dream to believe in.

今回の講習をステップに・・・という心の切り替えがなかなかできない未熟者ですた。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

月山朝日ガイド協会の雪崩講習

16~17の二日間、月山朝日ガイド協会の雪崩研修に参加。
同協会の雪崩講習は、昨年同様、『決定版雪崩学』の共著者である樋口和生氏を北海道から講師に招いたものである。もうひとりの講師、新庄防災研究所の阿部修氏は、どちらかといえば会社業務でよくお世話になっている方である。
さらに北村山公立病院から医師を招き、レスキューデスに関する講義も含む。
このように、月山朝日ガイド協会はヒマ持て余した爺が集まった名前だけのガイド協会とは異なり、充実した研修がある。

冒頭の雪崩画像の紹介から始まる樋口講師の講習、
いかに指導するかという視点でメモをとる。
続く午後からのビーコン研修、このときは私のガイド師匠が講師だが、「人にビーコンを指導するにはいかにすればよいか」という視点で進められる。
一日目の最後は現役医師によるレスキューデスの講話。
医療現場の知見を知りたいがために、会社休んで来たようなものである。
大学時代の後輩で専業山岳ガイドのA君は、白馬岳主稜で発生した雪崩事故にたまたま遭遇し、見事に埋没者の救出・応急処置をこなしている。かくありたい・・・それが雪崩講習を受講する強い動機である。

二日目は朝から阿部氏を講師にしての積雪断面観測。

Sekisetu今年の月山はめちゃめちゃ雪が少ないです。

阿部さんには、以前の雪氷学会の積雪断面講習で
「ほらほら、もっとちゃんと綺麗に断面作らないと、コンサルの方はお金もらえないよ」
と、教育的指導を入れられてしまった。
今回の研修でも、弱層テストで雪柱をシャベルで削りだしているとき、
「ちゃんと綺麗に切り出すと、弱層のわずかなズレも観察できるでしょ?」
と、阿部さんから直々にご指導が入り、大変恐縮する。

Yukimi右の二枚は私が従来使っている労山の雪観察カード。左のルーペ、カード、スタッフバッグは今回購入した「雪見ちゃん」(雪観察セット)

二日間の最後の講習は、講習生が二班に別れ、「実際に雪崩に遭遇、メンバー三名が行方不明、うち一人はビーコン無し」という設定で、ビーコン捜索~ゾンデーレン~埋没者搬送までを通してやってみるというもの。
最初は私がリーダー役。
以前、自画自賛の強い某山岳団体で教わったとおり、二次災害監視役、捜索役、スコップ役に役割を分けてみたが・・・・
後の講評で
「監視役は・・・人数的にもったいないよね」とあっさり否定される。ははは。
思うに、雪崩講習というものは、最後の実際の捜索演習に全てが集約されている、と思う。
机上講習や画像・書籍で学ぶ知識、埋没体験は所詮畳の上の水練、つかみでしかない。

実際の捜索演習において、樋口講師がいみじくも「ビーコンが全てではない」と仰っていましたが・・・
私の当ブログ、発売当初から英版記事を翻訳して掲載したこともあり、マムートのパルスビーコンで検索して訪れる方が大変多いのですが、私見を言います。
日本の電波法によってパルス機能をロックしたマムートのパルスビーコンを6万円かけて買うくらいなら、従来の製品(トラッカー4万円)を購入し、残りの金額で雪崩講習に参加し、捜索実習を受けた方が数段「建設的」だと思います。
今現在のビーコンが完成されたものだとは思いませんが、手持ちのビーコンの使い方に習熟した方が賢明だと思います。

しかし、捜索実習ではいかに自分がリーダーに向いていないか思い知らされる。
思いの他、鬱々。
今年は異常な少雪。
周囲の山肌にも亀裂が生じ、黒い地肌が見えている。車道沿いの法面も雪崩だらけで地面が露出している。
日没後の白い湯殿山を眺めながら、
「あー、日暮れて道遠しだなあ・・・俺ってやっぱりガイド向いてねえのかな・・・」と思いつつ下山するのであった。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

山籠もりしてきます。

地方都市の建設会社勤務にもかかわらず、
平日休みをとって山で修行・・あいや、研修中につき更新17日夜までお休みします。                       
Mizu

| | コメント (0) | トラックバック (0)

柏澄子女史の記事と『岳人』誌の業(カルマ)

Gaku0701_1

『岳人』誌を山岳雑誌として評価する声は高く、自身のブログに表紙写真を掲げて取り上げている山屋さんやクライマーさんをよくみかける。
しかし、かの記事について言及したブログは未だ見あたらないようだ。
柏澄子女史による『チベット難民銃殺』事件に関する、見開き2ページの記事である。

まずは、保守系ブロガーからはその電波ぶりで嘲笑・・もとい、注目の的となっている中国北朝鮮の犬・中日新聞社系列の出版物としては異例の記事といえよう。編集者の勇断に拍手を送りたい。
そして何より、筆者である柏女史の勇気ある行動である。
女史のサイト「旅の空」の日記に時折表れる苦悩は、中国にも知己の多い女史にとってその苦労のわずかな部分に過ぎないであろう。
記事には数々の登山者・クライマーによるコメントが掲載されているが、膨大な聞き取りの一部に過ぎないであろう。
今の日本のマスゴミ界と世論をふりかえれば、中国共産党の皆様の放送局犬HKがチベット侵略鉄道を称賛する番組を堂々と放映し、読売のテレビ欄にも「チベット発展がよくわかった」などど脳天気な視聴者の声が掲載されているのが現状である。
それを考えれば、当該記事を書き、掲載することがどれほどの事か、想像に難くない。

私は当記事のタイトルに「『岳人』誌の業」と書いた。
そう、『岳人』誌は柏女史の勇気ある記事を掲載しなければならない
なぜならば岳人誌は1996年、「山書彷徨」という「山と戦争」という副題が付いた見開き2ページのコラムを連載している。
内容は、藤木九三をはじめとする日本登山史における先達が、いかに太平洋戦争に協力し、戦後は体制協力についていかに沈黙を守ったか、という記事である。
同様の「登山界がいかに戦争に協力したか」という記事・考察については、日本共産党系の『山と仲間』誌が充実した記事を掲載しているのだが、現在は残念ながら廃刊である。
くだんの岳人記事「山書彷徨」の筆者は画家の河村正之氏。
96年5月号の記事の末尾はこう締めくくられている。

『(中略)・・・発禁を招いた山本明の「支那人に接していると彼等民族の偉大さがわかります・・・『チャンコ』などと考へる日本人は大馬鹿です。・・・」(山と人)といった文に込められた岳人としての、人間としての正常さこそを受け継ぎたいものである。』

そして十年後の2006年。
偉大なはずの「支那人」が平然とチベット難民を撃ち殺す現実
岳人としての、人間としての正常さこそを受け継ぎたいものである。
だからこそ、岳人誌はチベット難民銃撃事件を無視してはならない。

ところで平和大行進とか推進している日本勤労者山岳連盟のみなさん、中国への抗議まだー?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

南陽市役所のご乱心 ~人間に翻弄される白竜湖~

先日書いた白竜湖の植栽筏の記事、『水質浄化の植栽いかだ事業見直しへ』。
山形県の審議委員会により植栽筏や木歩道の効果を疑問視する意見書が提出され、南陽市役所企画財政課の安部史生課長補佐いわく

「木歩道の70メートル分は中止せざるを得ない。(2万人に及ぶ)市民の署名活動などもあって進めてきた事業だけに、今後は時間をかけて県と協議し見直ししたい」と話した。 by毎日新聞06/12/14
とコメントしていたのだが・・・・

年が明けて、1/8付の山形新聞(現在リンク切れ)
以下記事引用開始
--------------------------------
木歩道中止に地元が反発-南陽・赤湯の白竜湖

(中略)
この意見書に対し、白竜湖の自然を守る会の柴田代表は「地元の人の願いは白竜湖を少しでもきれいにし、にぎわいのある親水空間を取り戻すことにある。意見書は、自然に全く手を加えてはならないとする内容で、地域住民の思いと乖離(かいり)している」と話す。
 南陽市も意見書について「地域の実情と大きな開きがある」と受け止めており、「設置された木歩道30メートルは既に許可されたものと判断しており、ただちに撤去することはできない。今までの経緯を踏まえ、木歩道の影響を長い期間で確認してほしい」などとする意見書を07年1月に県に提出する予定。南陽市は植栽いかだについては従来通り湖面に浮かべ、ヒシの除去作業は07年も継続するとしている

--------------------------------
以上記事引用おわり

おおーっ。
普通、市町村の役人が県の本庁に説明行くのとかって、すっごい憂鬱そうに行く場面を仕事柄みてるんですけど・・・
南陽市役所、一 転 し て 強気な逆襲の構えであります。
ポパイのほうれん草でも喰ったのか?
無責任な立場で傍観する役所同士の争いって興味深いね・・・・暇潰しとして。

さて、この専門家による「意見書」をようやくネットで見つけました。

ネイチャーフロント米沢のサイトに掲載されています。環境問題に関心のある方、ぜひご覧ください。
白竜湖環境保全整備計画に係わる意見書

この意見書を読むと、過去、人間の都合により翻弄されてきた白竜湖の歴史が理解できます。
米増産、水田開発のために水路が開かれ、富栄養化の道をたどることになった湖。
親水の名目で、貸しボートまで浮かべられた湖。
浚渫の排土を貴重な湿原にぶちまけられてきた湖。

意見書では従来の環境対策について、植栽筏は9ヘクタールの湖に効果は期待できないと明言、外来種を持ち込む事自体が「自然環境と生物多様性の保全の基本理念に相容れない」とまで喝破し、ヒシ除去については水質改善の根本的な対処が必要で「際限ない難儀を強いて、効率的な方法とは思われない」とまで書かれちゃっております。

泥炭層の生態系という、微妙なバランス上に存在する白竜湖を保全するためには、もはや釣り人はもちろん人の立ち入り自体を制限すべきとのスタンスで意見書は書かれており、地元の方が仰る『に ぎ わ い のある親水空間』が環境保全とは矛盾した存在であることが明瞭になってきます。
地元の方のコメントに「地域住民の思い」とありますが、自然とは人間の思いを反映して存在するわけでもない、観光資源のために存在するわけでもない、ということを改めて理解すべきでしょう。
そして何より、白竜湖という自然環境は地元の方々だけのものではない、という謙虚な姿勢が求められるのではないでしょうか。

南陽市はこれらの作業を今年も実施するとのことですが、関係者の皆様どうぞ湖の作業で体を冷やさぬよう頑張って下さい。
ただし頭は冷やしてね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【速報】ブラッドフォード・ウォッシュバーン氏死去

デナリのウェストバットレス初登、GPSを駆使したエベレスト測量などアメリカ登山界の重鎮、ボストン科学博物館のブラッドフォード・ウォッシュバーン氏死去、96歳。

Bradford Washburn, father of modern Museum of Science, dies at 96 by Boston.com1/11
報道サイトにはレトロな懸垂下降?の画像が掲載されています↑
記事の見出しは近代博物館の父となっていますが、登山と探検に彩られた生涯でした。
意外なところでは、エアハート事件(女性パイロット、エアハート女史が太平洋上で行方不明となる)のプロジェクトにも関わっていたとのこと。
故人のご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

情報発信 ~日本登山界に決定的に欠けているもの~

当ブログのローツェ南壁記事に関しましてはチーム猫屋敷の方から丁重なメールを、そして先日の記事にはGure様よりコメントをいただきました。
アクセス解析でも「ローツェ南壁」で検索して当ブログを訪れる方が多かったので、再度思うことを書きます。

南壁登攀後、その成果についてマスコミの記事は反日売国紙朝日新聞の他、

ボンベが命救う 冬季初完登ローツェ南壁 by 中日新聞12/31(リンク切れ)

あと41メートル…無情の頂 by 読売新聞1/10

と、いずれも南壁そのものの登攀と無事下山を称える内容になっています。
さて、昨年末から今月上旬にかけて、海外の山岳メディアもローツェ隊の成果を報道しました。

Lhotse: Tanabe's Japanese team climbs the south face - but no summit by K2climb.net1/3(アメリカ)

South Face of Lhotse in Winter by ClimbingMagazine(アメリカ)

South Face of Lhotse in Winter  by UKClimbing.com1/9(イギリス)

その他、フランスの山岳サイトkairn.comも1/3付け記事(ソースはK2climb.net)で成果を伝えています。
いずれも、日本隊が登頂は逃したものの壁の登攀は達成したという内容。
この情報は、K2climb.netにはヒライ・ユウスケ氏が、Climbing誌にはナカムラ・タモツ氏(おそらく東ヒマラヤの第一人者中村保氏と思われる)が情報を配信、それがインターネットで海外各国に伝わったものと思います。
思うに、反日売国紙アカピ新聞のトンチキな英訳記事が配信されなくて良かった、と同時に次の2点について思いました。

1.ネットで情報が瞬時に各国に伝わる現在、海外登山の成果を配信する側にも重責が伴うこと。
2.日本の登山情報の海外配信について、日本の山岳メディア自体が貧弱であること。

特に2について。
先の馬目・黒田氏他のインド・シャークスフィン峰における素晴らしいクライミング成果。
日本のマスゴミが取り上げてくれるとはハナから期待してませんが、海外の山岳メディアを普段から注視している私には、何故話題にのぼらないのか不思議でした。
ネット上に出てくるのは、来る日も来る日も同時入山のチェコ隊の成果ばかり。
私が確認している範囲では、Alpinist誌のウェブサイトがようやく日本隊の成果について取り上げたのが最初のようでした。

思うに、日本の登山界における海外への情報発信というのは、非常に貧弱なのではないでしょうか?
(似たようなことは山岳ジャーナリストの柏澄子さんも以前に指摘していましたが)
今回のローツェ隊の成果も、ヒライ氏と中村保氏の2氏の尽力によって海外に配信されました。
海外特に欧米では、K2climb.net(正確にはExplorersWeb)というメディアが英語圏の強みを生かして、各国山岳メディアもソースとしているようです。
ネットも無かった昔は、岩と雪誌の英文アブストラクトが世界的にも貴重な情報源となっていましたが、今の山と渓谷社には別に期待しません
日本の登山界には成果をことさら表にださない、メディアに発表しない事が美徳といった変な風潮がありましたが(今もあるのか?)、グローバルな現代においては、それはもはや無責任な態度といえるのではないでしょうか。
 そして前述のアカピ新聞のようにトンチキ記事が配信されないよう、しっかりした情報が配信されることが求められます。
 いつまでも中村保氏や池田常道氏頼りでは・・・出でよ、21世紀の山岳メディア編集者。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

禁断症状

新聞を読んでいたら。

Haken「ハケンの品格」が、

Bkd_knifeblades_bugaboos「ハーケンの品格」に見えた。                                                                                                                                                                                            
子供の雑誌を見ていたら。

Anpan_petitruck2アンパンマン ANPANMANのロゴが、

2916e8bf77bcaf75b415817b8f3f28f9ANNAPURNA に見えた。

重症か?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

幸せって何だろうね。

9日から一泊二日で、某県にて水質分析試料採取のため出張。
ネットのLAN設備も無いビジネスホテルで夜を過ごす。
出張先では、自宅で見られない衛星放送で海外の話題をチェックするのがささやかな楽しみ。
いやあ、ぶったまげたよNHKクローズアップ現代。
『苦悩する石油大国~サウジアラビア最新報告~』と題して、サウジアラビアの内情リポートなのだが・・・
オイルマネーの恩恵で国民は無税、教育費タダ、最近は住宅無償提供など、日本では夢のような話。(あ、なんか共産党のバカ共が夢見ているような暮らしみたいですね)
その結果、若者達が働かなくなったという、教訓めいた童話を具現化したような問題が起きているという話題。

Ara働かなくても生活できるもーん、と遊んでいるサウジの若者

親の世代もオイルマネーの恩恵にどっぷり浸かって人生を送ってきたため、「低賃金で働かせるくらいなら小遣い与えて遊ばせていたほうがよい」と平然とのたまっているそうだ。

その後、BSドキュメンタリーでシベリア・ネネツ族の番組を視る。
ネネツ族はトナカイの放牧で生計を立てる。
夏のシベリアは蚊や蝿が多くとても人間が住めないため、800km北の北極海めざして何百頭ものトナカイと共に半年かけて移動する。そして半年かけて戻ってくる。
すなわち、生涯が移動の連続というわけである。
親類・家族の集団を率いるリーダーは、先祖から伝わる知恵と技量を発揮して皆を導く。
取材対象の中心であるサーシャ(男性)の一言が印象に残った。
「私はとても立派なリーダーにはなれません。良き部下でありたいと思っています。」
・・・なんか会社員人生に響く言葉である。

彼らの唯一の現金収入は、東アジアで強壮剤に使われるトナカイの角。
角kgあたり2ドルで売買しているという。どうみても仲買人にぼったくられているのだが。
サーシャ達は意に介さない。
どうしてこんなものが売れるのかわからない、という。
自分達の文化を切り売りしているようで、できれば売りたくない、ともいう。

遊びほうけているサウジの若者と、生涯を過酷な移動の連続で過ごすネネツ族。
ネネツ族にも、村に定住し経済化の波に乗る人生は開かれている。
旧ソ連時代から定住を拒否してきたネネツ族のサーシャが語る、
「自然の厳しさを乗り越えるよりも、大事なのは人間自身、自然の一部になること」

過酷な自然環境はサウジもシベリアも同じであるが、比較するにはあまりに極端すぎる二つの暮らし。
どちらが良い悪いというよりも、ネネツ族の暮らしに「足るを知る」という仏教の教えを見た夜でした。

| | コメント (4)

実の妹を殴り殺して切り刻んだり、
子供の口に七味唐辛子を押し込んで殺したり、
こういう世の中ですから、こんな↓低気圧が迫りつつある中、山に入って帰らなくなった人がいても、もう驚かないというのが正直なトコです。

Futatu

お騒がせボーダーの皆さんは救助されて何よりでしたが、残念ながら中央アルプスに写真撮影目的で訪れた方が未だ見つからないようです。
さて、そういう私は冬のガイドネタ探しに8日、月山に入山しましたが、雷がひどいので入山口から戻ってまいりやした。

Spas_0108098日9時。まだまだ雷バリバリでんがな。

同じガイド仲間のサイトによれば、7日も雷ひどかったとのこと。
さらにさかのぼる6日の夜、もう空はピカピカ雷で光ってました。
もぉー山形県、

Rai三日間バリバリ大活躍。

山形でも特に庄内は日本でも有数の冬の雷発生地帯。
冬の雷は夏と異なり、早朝だろうが夜間だろうが時間に関係なくバリバリ来ます。
大荒れの連休でしたが、ま、こんなこともあります。
天気には何者も勝てません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パーソナル・ロケーター・ビーコンで登山者救助

今やビーコンといえば雪崩対策のアバランチビーコン。
私が初めてビーコンを知ったのは植村直己氏の北極点犬橇探検の本、人工衛星追跡装置としてのビーコンでした。
その後、衛星による位置追跡ビーコンはアメリカで独自の進化を遂げたようです。

Locator Beacon Leads Rescuers To Stranded Texas Climber by KWTX.com1/5

記事によれば、ビッグベンド国立公園で行方不明になった48歳のハイカーが、パーソナル・ロケーター・ビーコン(以下、PLBと略)で無事発見されたというニュースです。
最初記事の見出しを読んだとき「雪の無いテキサスでビーコン?」と、アバランチビーコンをイメージしていたのですが、ここで使われたのが衛星を利用して位置を追跡するPLBです。

Beaconパーソナル・ロケーター・ビーコン

これはREIの店舗でも扱っているようです。(価格は5~8万)
積雪期の剣岳で富山県警から貸し出されるヤマタンみたいに、該当の国立公園へ入場する者に携帯が義務づけられているのか任意なのか、定かでありませんが、すでに2003年にはPLBによる救出例が記録されています。
参考資料 Personal Locator Beacons as a Rescue Device for Backcountry Travelers

上記のbackpackinglight.comの紹介記事では、
『一般的には、遭難者はサバイバルと自己脱出のための手段を使い果たすまで、救出行為は始められてはなりません。』
と、PLBはあくまでも最後の手段、そして迅速な救助を補助する道具であることが強調されています。

最初、このPLBの記事を読んだときには、道迷いの多い昨今、日本でも有効なのではと思いましたが、アメリカではPLBの使用が本当に適正であったか(遭難者側に行動や装備の不備は無かったか)、上記backpackinglight.comの記事のように検証する姿勢があって初めて生かされる道具、と思い直しました。
最近の想像・常識を越える理由で遭難する登山者がいる現在、周囲の状況からいかに危機意識を抱くかが登山者に求められていると思います。

というわけで、本日の結論。
PLBの安易な日本国内への導入は、登山者を甘やかすだけでしょうね。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

あの人は今 ピエール・マゾー

フランスの登山専門サイトで見覚えのある名前が・・・

Ma
ピエール・マゾー

あのフレネイ中央岩稜遭難で、ボナッティと生き残った強力なフランスの登山家。
植村直己らを含むエベレスト南西壁国際隊に参加した時には既に国会議員だったと本で読みましたが、その後はフランスのスポーツ文化大臣として活躍、現在は御年77歳、政界引退か、などと書かれております。
Googleのフランス語版ニュースで検索すると名前が政治欄で出てくる出てくる・・・
政界の重鎮になっていたようです。
同じく議員サマとなったメスナーといい、政治分野で活躍する希有な存在でしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ムスターグ・アタ冬季登頂

おりょ。
あれだけ中高年登山者やスキーヤー、ボーダーが訪れていながら、まだ冬季は未踏でしたっけ?

格魯吉並登山愛好者冬季挑哉慕士塔格峰 by SOHU.com1/5

Mustagムスターグ・アタ峰

名前は不明ですが(中国語が読めませんだ)、グルジア議会議員を務め、過去チョモランマ2度経験している46才のクライマーがラトビア人と組んでムスターグアタの冬季初登を狙うそうです。
あれだけ「目立つ」山が冬季未踏とはね・・・登山の無事成功をお祈りします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

登山靴履いた中国人に近づくな!!

中国人は登山靴で喧嘩するそうな。
だって、毛主席もそう教えてるんだもーん。
証拠写真↓

_1167894016_104

--------------------------------
常州一小店竄改毛主席語録搞促哨 by 常州新聞網1/4
以下記事引用開始

 毛主席の生誕113周年を迎え、ある靴店が販売促進の広告札に「毛語録」をでっち上げ、若い店員達は得意気に「これがとても面白いアイデア」と感じている。

  先月30日の明け方、一市民の蒋先生は南大街交差点の1軒の靴店で靴を買い、箱の上の広告に「毛語録」がを書いてあることを発見した。その「毛語録」には意外な事が書いてあった。
 「毛主席は俺たちに『常に喧嘩に備えよ』と教えている」、次に『喧嘩する靴 150元』と表示されている。
 実際には登山靴だ。

 「この店は販売促進のため、指導者語録の文章の断片から意味をでっち上げて客を引きつけ、厳粛さがない!」蒋先生は憤慨する。

  記者はすぐにこの店を探し当てて、やはり3条がでたらめに作られている『毛語録』を見た。
(中略)厳粛ではない字句があるうえ、文頭には毛主席の名がある。店員によれば、『語録』はすでに4,5日間表示しており、彼らの店の中でいつも販売促進の札の文字を入れ替え、多くはケータイのショートメールのジョークに類するものだ。
 毛主席はかつて『常に戦争に備えよ』と述べた。
 彼らは登山靴の頭がとても硬いことから、人を蹴るのに使う、このような靴を“喧嘩する靴”とした、そこでこの語録を模倣したと1人の店員は語る。『語録』の広告効果については、何人かの店員は若い客が笑っているのを見たと語る。これに対し、中高年の客はよく見ても何も言わないという。

 以上引用おわり
--------------------------------

中国には「広告法」という法律があり、国家指導者のありがた~いお言葉は広告に用いるのは禁じられているのですが、今回のケースのような、ちょっとした広告札については適用範囲外・・・というか、当局も対応に苦慮しているとのこと(だからニュースになってんだろうけど)
 毛語録なんざ、東京の神田神保町に行きゃ中国書専門店で古いのが投げ売り(笑)されてますが、やはりご当地ではまだまだありがたいお言葉集なんですなあ。
 まあ毛語録の扱いよりも登山靴、用具は正しく使いましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北京五輪の聖火をチョモランマに登らせる必要はあるのか?

表題のタイトル、なんと1月4日現在の中国メディア(新華社、人民日報他)で報道されている記事の内容です。
この記事が中国で報道される意義は後に述べるとして、記事詳細を以下に引用します。

以下記事引用開始
------------------------------------
08奥运圣火有必要非登上珠峰馬? by 新華報並網1/4
(08北京五輪の聖火をチョモランマに登らせる必要はあるのか?)

 北京五輪組織委員会のオフィシャルサイトは<北京市の副市長、劉敬民の取材内容を発表した。劉敬民によれば、今年オリンピック準備作業には六大事業があり、聖火リレー方案は4月に正式公表、今年に適当な時期を選び、チョモランマ登山のテストを行う。

 オリンピックの聖火を世界の最も高い場所に登らせる。
 チョモランマ、確かに2008年オリンピックの意義を象徴して新しい歴史を創造し、オリンピック精神を地球上の更に多くの地域に広めさせることができる。しかし、オリンピックの聖火を世界で最も高い場所に登らせる理由はあるのだろうか?
 2008年のオリンピックは人文オリンピックだ。(訳注)
 人文オリンピックは人を第1位に置く。この「人」とはスポーツ選手を指すだけではなく、オリンピックに参与する全ての人を含むべきだ。どのように人を第1位に置くか?少なくとも、オリンピックに参与する全ての人の安全を確保するものである。しかし、誰もが知っているがチョモランマ登山は危険であり、たとえ登山家にとっても8000メートル以上の登山において生命の危険に直面することを意味する。
 (中略)
 人類初のチョモランマ登頂以来、2004年現在の登頂者は2249人、死亡人数は186人、死亡率は8.27%だ。2006年の上半期、100人が頂上に登り、その内11人が死亡、死亡率は11%に達する。
 2008年の聖火リレーはチョモランマに登るだけではなく、更にオリンピックの聖火を持って行き、特定の時間で頂上に登り、そしてテレビ中継する。その困難を考えれば、ついてくるのは危険係数の増大だ。
 2008年オリンピックの象徴的意義のためにチョモランマ関係者の安全を省みず、彼らを生命の危険に直面させる。これは人文オリンピックに適合するのか?

 2008年オリンピックはグリーン・オリンピックだ(訳注)。オリンピックの聖火を世界最高所に持っていき、チョモランマに環境破壊をもたらすことがあるのではないか?
 試算によれば、1953年5月29日の人類初登頂から90年代まで、チョモランマ登山に際して50トンのプラスチック、ガラスと金属が遺棄された。2000年、清掃登山隊は7トンのごみを清掃して、400数本の酸素ボンベを徹底的に一掃した。今なお多くのゴミは山上に残っている。報道によると、国連環境関連部署の地質学専門家グループは今年初めにチョモランマについて考察、氷河が減退し、地形に著しい変化が現れていることを発見している。

 環境保護組織“地球の友”ネパール分会の総監督・夏爾瑪は証言する。「チョモランマの汚染と環境問題は、登山者が大幅に増加したためにもたらされたものだ」
 オリンピックの聖火が世界最高所でも消さないために、更に多くの人にテレビ中継するために、今度の登山の近代化設備は間違いなく普通の登山より多くなる。これも環境汚染が増加する可能性を意味する。

 人文オリンピック、グリーンオリンピック、これらはスローガンではなく、誠実な行動として体現する必要がある。このために、オリンピックの聖火をチョモランマに登らせる必要はあるのだろうか?
 もしどうしても中国民族の特色を体現しなければならないならば、ネット上でも言われているように、万里の長城の烽火台は最もよい民族特色を示すものではないか?

(訳注:北京五輪は人文オリンピック(誰もが参加する)、グリーンオリンピック(環境に配慮する)、ハイテクオリンピックをスローガンに掲げている)  
以上引用おわり
------------------------------------

北京オリンピックならびチョモランマ聖火登山の賞賛一色報道にまみれた中国メディアにおいて、突然現れたこの記事。
日本でも、読売新聞が
北京五輪聖火、越えるかチョモランマ…登山訓練を開始 by読売新聞1/4
と、ノー天気な記事を配信しています。
 さらには、チョモランマ最高齢登頂を記録した三浦雄一郎氏は08年に再度登頂、五輪聖火のリレーに参加したい旨発言しています。
 葛藤の末、チベット難民銃撃を世界に知らしめた某国クライマーの選択も、一つの生き方。
 中国政府にすり寄って聖火リレーに協力するのも、話題性を狙った「プロ」の冒険家としては当然の行為と私は受け止めます。

 注目すべきは、北京五輪を間近に控えた今、国家体育局が国家プロジェクトと位置づけている五輪聖火チョモランマ登山を公然と批判する記事が中国国内で出ていることは大変興味深いことです。
 人民日報や新華社サイトに配信されたこの記事の出元は、中国共産党機関誌の一つ「中国青年報」。
 胡錦涛の出身母体であり、胡錦涛の影響力が強いといわれるメディアである。
 中国青年報は、昨年秋に中国の歴史教科書を批判する記事を同社発行「週刊氷点」に掲載、氷点は廃刊に追い込まれている。
 うがった見方をすれば、今回の北京五輪聖火チョモランマ登山「批判」記事は、中国共産党保守派との対立が噂される胡錦涛ら共産党上層部の水面下での争いが滲み出た記事といえるのではないだろうか。

 先日、上司のそのまた上司の机に、かつて職場を共にした中国人からのメールがプリントアウトされていました。(ホントはいけないのだろうけど)チラと見ると、北京五輪にはボランティアでもいいので通訳活動で何か手伝いたい、と書いてありました。
 五輪という世界的なイベントが自国で開催されるにあたり、国民として何か関わりたい。それが自然な感情なのでしょう。
 中国メディアの中で登山の話題を追っていると、聖火登山隊の話題はよく目に入ります。
 五輪というイベントのためでしょうか、自分の夢のためでしょうか、懸命にトレーニングしている隊員達の記事を目にする度、同じ山に力を尽くした自分としては、隊員皆さんの無事登頂・下山を祈るばかりです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブラックヤク社長一代記

韓国のアウトドアブランド、ブラックヤク。
その名前がとても印象的ですが、最近日本で開催された国際的な子供キャンプ大会で、使用されているテントがブラックヤク製だったので、メーカーの勢いを実感したものです。
で、創業者の逸話が中央日報の『パワー!中堅企業』(好きです、こういうアクの強いタイトル)に掲載されてました。以下全文引用開始

ヒマラヤで `馬鹿力経営` 学んだ by 中央日報1/2

1日夜明け、江原道五台山頂上。
「ブラックヤク」ブランドで登山ウェア・用品を作るトンジンレジャー幹部30余名は 'ファイティング'(訳注・韓国語で頑張れ・激励の意)を叫んで新年を迎えた。

姜太線(58) 社長は「いい天気ではなくて日の出は見られないが、各々の心に希望の日の出をみた」と言う。
これらは御来光を見ようと夜間登山をしたものである。この会社は7年目、こんな風に新年初日を迎えている。姜社長は機会ある度に山に登る。顧客が願うのが何か、最近流行るのが何かを把握するためだ。

姜社長は 73年、ソウル鐘路5街に 「トンジン山岳」という登山用品店を開いた。24歳の時だ。しかし彼の事業は山登り同様、起伏が激しかった。
初めは東大門市場で他の商売をしながら軍用リュックサック、軍服、作業服などが登山用に売れることを知り、登山用品関連事業をしてみることを決意した。軍用リュックサックと外国製リュックサックを真似して、独自にリュックサックを作ってバーナー、コッヘルなどと共に売った。
商売はどうにかこうにかなったが利益はぱっとしなかった。帳簿を見たら代金を踏み倒される場合が多かった。
結局、 75年に不渡りを出した。「その年結婚したが、借家の保証金まで捻出した。新婚生活を安宿でしなければならなかった」と振り返る。
このまま座りこむことはできないと覚悟を決めた彼は翌年「プロジャイアント」というブランドを創立した。しかし 79年、朴正煕大統領弑害事件が起こると、登山の客足はぱったりと途切れた。登山用品が売れるわけがなかった。関連業社2社の閉業にも堪え、81年、外出禁止令解除措置で夜間山行が可能になり、品物が売れ出した。姜社長は「登山靴でもリュックサックでも、取り揃えれば無条件に売れた」と当時の状況を説明する。

Htm_2007010219460550005010003トンジンレジャー社長・姜太線氏

ソウルに社屋を建てるなど順風満帆に見えた。
しかし 91年、青天の霹靂のような措置がとられた。政府が自然保護を理由に山岳地の野営・炊事を禁止したのだ。
最悪の状況だった。彼は 93年、忽然とヒマラヤ遠征に出発した。事業をまともにするために、自分との戦いに勝たなければならないという考えだった。ずいぶん前から知り合いだったオム・ホンギル(訳注・韓国の8000m峰14座登頂者の一人)と隊を結成した。
8000m峰登山は初めてだったが、悪戦苦闘のあげく登頂に成功して帰って来た彼は突破口を見出した。登山用品の代わりにウェアで勝負をかける事にしたのだ。
ヒマラヤ登山の時初めて見たヤク(牛に似ている動物で角がある)を思い浮かべ、ブランドは「ブラックヤク」と決めた。翌年、機能性纎維ゴアテックスを開発したアメリカのゴアテックス社を説得、国内販売及び生産ライセンスを取った。彼の判断は的中した。

登山ウェアが快適だという噂が広がりながら、登山ウェア市場は一日毎に見違えるように大きくなった。2000年は100億ウォン台にとどまったトンジンレジャーの売上げも、昨年 800億ウォン台に駆け上がった。トンジンレジャー製品の大部分は国内で生産される。中国には一部製品だけ注文生産している。
姜社長は「登山ウェアはもうデザインと素材で勝負をしなければならない時」と強調する。まだ中国産は品質が国産より落ちるが、 3~4年後には追いあげてくるはずだということが彼の予想だ。トンジンレジャーは 2005年、業界では初めて 17人の社員で編成する企業研究所を設立した。姜社長は「売上げの 10% 以上を研究開発に投資して、最高の品質を維持して行く」と語る。
以上引用おわり

あの朴正煕大統領射殺事件が登山用品メーカーや登山動向に影響を及ぼしていたとは・・・
冷静に考えてみれば政情安定してこそのレジャー産業、隠れた逸話ですなあ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

アウトドア好き新米ママさんにエールを。

別件の調べ物をしていたら、こんなウェブサイトを見つけました。

Colorado Mountain Mamas Home Page

アメリカ・コロラド州デンバーを拠点とする、乳幼児を持つアウトドア愛好ママさん達グループのサイトです。
日本でもアウトドア・山歩きをする子連れママさんの充実したサイトは幾つか見受けられますが、グループとなるとなかなか見あたりませんが・・・
ハイキングの項目を拝見すると、引率は「CPRをマスターし、無線機を携帯したリーダー」が引率と、かなりしっかりしている様子。カレンダーを見ると行事でぎっしりですね。
特に目をひくのはサイトトップの画像。

Moms20and20babies20home20page_1皆様、ルーフ付ベビーキャリアご使用の様子。

最近、月山ガイド仲間からベビーキャリア選択の相談を受けたりしてたのですが。
また「ベビーキャリア」で検索して当ブログに来られる方がいらっしゃいますので、改めて書きます。
以前に当ブログ書いたように、私はドイターの旧型タイプを使用しており、他メーカー製品については知らないのですが、しっかりした造り、厚いパッド、乳幼児に必要な小物を収納する容量、いずれの点でもドイターの製品に満足しています。
コロラドのママさん達が皆さんルーフ付を使用しているのは、アメリカの厳しい日射を防ぐためと推測します。(私はアメリカ内陸部の滞在経験は5月連休時期のワイオミングとサウスダコタしかありませんが、日本に比較して日差は強かったです。)なお、ドイターの製品はオプションでレインカバーやサンルーフが揃っています。

コロラドのサイトには、引率リーダーはCPRマスターとあります。
私は第一子ができた直後、自然の家ボランティア活動でも役立つと思い、日赤の幼児安全法講習を受講しました。
乳幼児の体は大人のそれとは異質のものと考えるべきと言われています。
心肺蘇生法に関しては消防署からMFAまで、様々な団体が講習を開催していますが、乳幼児安全講習については地方でも受講機会が多いことから日赤講習に軍配があがるでしょう。
心肺蘇生法だけでなく、乳幼児が遭遇する危険・事故に関する講習が受けられるという点で、アウトドア愛好の新米ママ&パパさんには受講をおすすめ致します。

各社ベビーキャリアー比較に関する参考サイト
ママの山ある記 ヒントと注意点①~ベビーキャリー その1~

日本赤十字社 幼児安全法講習について

ドイター社カタログ(2006年版・ベビーキャリア含む頁、pdfファイル)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

地方発のヒマラヤ登山隊にエールを。

大晦日深夜に届く分厚い新聞元旦号。
山形新聞にデカデカと2頁見開きで掲載ですよ。

県山岳連盟、ヤラシャンポ再挑戦 by 山形新聞第4元旦号(ネット上ソース無し)
なお、山形県山岳連盟ヤラシャンポ登山隊の経緯と詳細は連盟ウェブサイトを参照下さい。
そしてもう一つは、徳島県発。

県内登山家、全員登頂へ訓練続く 世界7位ダウラギリI峰挑戦 by 徳島新聞1/1

山形県の登山史を振り返ると、山形県発の遠征登山隊は圧倒的に未踏峰を狙う登山隊が多いのが特徴といえます。
一方の徳島ダウラギリ隊は昨年のツクチェピーク遠征をステップにダウラギリ登山を企画したもの。

いずれも池田常道氏の歯牙にも引っかからないであろう、オーソドックスな戦術を採る登山ではあります。
以前に東北から出発したマナスル登山隊のウェブサイト掲示板に「今更フィックス、酸素吸って・・」と匿名で書き込んだタマ無しウスラバカがいましたが。
再三、当ブログでは主張していますが、東京や大阪あたりの自営業崩れの登山家やプータロークライマーと大きく違いまして、地方在住の人間が務め先や家族・親族の理解を得て(または無視して)遠征に出かけるというのは人生の一大決心な訳ですよ。
この姿に拍手を送らずにはいられませんがね、私の場合。

で、山形新聞。
記事の見出しにでっかく
『「聖山に日の丸」誓う』
ですよ。
日の丸ですよ~いいよ~いいよ~山形新聞。
まるでマナスル初登頂時代のようなキッチュな見出しが。
共産・社民の頭の中が七月の飯豊連峰並にお花畑な皆さん、日の丸だからって怒らないでね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北京政府の犬HK放送、青海チベット鉄道を放映

北京政府のご機嫌伺い、皆様の視聴料を中国政府にバラまいて素敵な番組を作る犬HKが放映した青海チベット鉄道のドキュメンタリー番組を視る。
地盤調査に携わっていた私としては、凍土に鉄道敷設する技術の話題が興味深いものでしたが・・・
なんだよ。
こんな話題があったのはスルーですかい。

開通したばかりの「青蔵鉄道」で地盤沈下 by 毎日新聞06年7月28日(既にリンク切)
 7月1日に開通したばかりの中国青海省とチベット自治区を結ぶ「青蔵鉄道」で、線路の地盤沈下などの問題が起きている。中国の華僑向け通信社、中国新聞社が28日までに伝えた。
 鉄道省の報道官は、開通後の青蔵鉄道の運行状況は良好だと強調したが、一部の橋などの表面に亀裂が出たことや、砂嵐による被害なども指摘。ヤクが線路上に現れ、衝突の危険があるといったチベット特有の問題も説明した。(北京・共同)
上記記事はブログ・チベット式様より引用

やっぱり北京政府のHKと呼ぶにふさわしい称賛一筋の内容でしたね。
会社辞めて旅に出た台湾女性とラサ巡礼の一家の姿には感銘を受けましたが。
ま、満州鉄道は汚い侵略鉄道、チベット鉄道は綺麗な解放鉄道。
2007年、犬HKにはもっと楽しませていただきませう。
Ent0612310011

| | コメント (0) | トラックバック (1)

Piolet d'Or からGHMが撤退

このニュース、ソースはもちろんフランス発なのですが、フランス語はさっぱりなのでロシアの山岳サイトMountain.ruの英語版経由という伝聞形で知りました。

GHM retire from Piolet d'Or 2007 by Mountain.ru12/28

世界でも優れたクライミング成果に送られる賞Piolet d'Orは従来、GHM(フランス高山山岳会)とフランスの山岳誌モンターニュ誌によって贈呈されていましたが、2007年をもってGHMは撤退、スポンサーであるモンターニュ誌は従来どおり賞授与を遂行すると言明しています。
GHMの撤退理由の詳細はわかりませんが(すみません、そこまで英語力ない。)、思想的な背景があるようです。2007年Piolet d'Orに関してはK2climb.netあたりもずっと注視しているので、そのうち経緯は明らかになるでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

謹賀新年 2007

新年あけましておめでとうございます。
今年も兼業ガイドとサラリーマンの悲哀日記、そして世界の登山ネタでブログを引っ張ります。

昨年の人事異動で休日に業務が入りやすい、
すなわち休日の予定が非常にたてにくく、
従来のようなガイド活動もままならないのですが、
地道に精進を重ねたい所存です。

Whats

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »