雪見ちゃん ~各種雪観察セット~
リクエストがありましたので、今回購入した雪観察用具「雪見ちゃん」を紹介します。
積雪断面および雪質観察に欠かせないのが、雪の粒度ゲージとルーペ。
この粒度ゲージに、各団体が工夫をこらしています。
「雪見ちゃん」は雪崩事故防止研究会が作成したもの。
販売先はこちら。
内容は次の通り。
上から、光透過スノーゲージ(2万5千図用斜度計付)、光不透過スノーゲージ(緊急時の連絡事項一覧表付)、雪質判定カード(主要な雪結晶の図鑑)
上から、光不透過スノーゲージ裏面(弱層テスト及び積雪硬度の評価基準表付)、雪質判定カード裏面(雪結晶の図鑑)
付属の倍率10倍ルーペ。スカートが光透過型と不透過型の使い分けが可能。首にかける紐付き。
以上に取扱説明書が付属したものが「雪見ちゃん」の内容です。
ちなみに、私の勤務先で業務として積雪断面観測に従事する雪氷学会のプロの皆さんはOHPシートに粒度方眼をコピーした自作品を使用。まあ彼等の場合は、雪質記号やら何やらは頭に入っている方ばかりなので、シンプルな粒度方眼のみで十分な訳です。
初めて雪崩講習や積雪断面観察に参加する方には、きめ細かい情報が記載されていることやルーペも付属していることから、「雪見ちゃん」はお手頃ではないでしょうか。
01年に私が入手した労山の粒度ゲージも紹介しましょう。
上が斜度計と弱層テスト評価一覧表、下が粒度ゲージと雪質記号・硬度測定一覧表で構成。裏面はありません。
新庄防災研の阿部さんはアメリカのメーカーの粒度ゲージをご使用でした。
最低限の用具が揃えば、あとはいかに普段から雪質に関心を持つかでしょう。
雪崩講習を受けた後というのは、何より自然に対して謙虚な気持ちになれるような気がします。
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コメント
わーい!
早速の掲載ありがとうございます!
スゴいですね
買っちゃおうかな~!(使うのは来年以降確実なバックカントリー入門手前)
私は昨年からまともにスキーはじめたので雪が新鮮です
感触や冷えのほかに怖さを感じているのはやはり雪崩
来期は雪崩講習を受けよう~!
投稿: POP | 2007.01.22 21:41
じっくりみてみました。
こんなの○山でもこっちは教わっていない!
というか話題にもなってない。。。汗
(こんなんでいいのか?)
さすが雪国?
弱層テストとかした程度で、ビーコン練習したぐらい。
ゲージとルーペには感動です。
無線も手に入れたし、GPSもある。
やはり次はマイビーコンだろうなあ。汗
雪の結晶を見るものがあるよってのは聞いたことがありましたが、実際にルーペで雪を観察して、ロマンを感じましたか?笑
投稿: POP | 2007.01.23 00:31
○山は日本各地をブロック制にしているので、地方ごとに指導内容が若干異なるかもしれません。
こちら東北の○山の講習は(私が参加した当時は)電力会社などの実務者も多数参加しておりました。
どっかの共産国家みたいな自画自賛はどーにかせーよと思いますが、雪崩啓蒙教育の一翼を担っている点では素直に頭が下がります。
<<雪の結晶を見るものがあるよってのは聞いたことがありましたが、実際にルーペで雪を観察して、ロマンを感じましたか?笑
今回の月山の講習では明瞭な雪の結晶には出会えませんでしたが、積雪断面の中程に過去に降った「あられ」が八ヶ岳の集塊岩みたいに層を成しており、皆で関心・感動しながら観察しておりました。
偉い学者さんの『雪は天からの手紙』という言葉は名言だと思います。
投稿: 聖母峰 | 2007.01.23 05:20