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「ありがとう 富神山」

風邪の症状も収まり、子供二人は昨日退院。
疲労したカミさんを休ませるため実家へ連れていく。
私はそのまま山へ!図書館へ!
と、目論んでいたが・・・カミさんの実家のご好意で昼食をご馳走になる。あうう~。

晴れて自由の身になったのは14時。
短時間で登れ、眺めの良い山として富神山(とがみやま)へ向かう。
標高は402mにすぎないが、ピラミッドを思わせる三角錐の容貌は印象的で、「山形県の山」のガイドブックにはたいてい取り上げられる山である。

070128_152201枯葉の積もった道は晩秋のようで、とても一月末とは思えない。

数年前の晩秋に一度この山に登っており、そののんびりした雰囲気に惹かれて再訪した由。
駐車場から二十分ほどで頂上に着いた。

070128_151101
山形盆地周辺の低山の中でも、随一と言われる頂上からの景観。
景色を眺め、ふと備え付けのポストにある登頂日誌を読んでみる。
二重のビニール袋に包まれ、さらに手製の布袋にノートが収納され、大事にされていることがわかる。

070128_151501

ノートの記録では、今日の午前中も常連の方が登ったらしい。
1月にしては恵まれすぎた天候と景観の良さについて書いてあり、そして最後の1行は
「ありがとう 富神山」
で締めくくられていた。

なぜか最後の1行にとても感銘を受けた。
感銘を受けたということは、裏返せば今の自分には山に対する感謝の気持ちが欠けているということだ。
ガイディング中の自分をふり返ってみれば、いかにお客様を楽しませるか、安全を確保するか、いかに行程をこなすか、にばかり集中していたような気がする。
それはガイドとして当然ではあるが、今までの自分に、山に対する感謝の気持ちは存在しただろうか。
何より「ありがとう富神山」の記述の主は、とても幸せな山行を続けておられる方だなあ、と名も知らぬ登山者に尊敬の念を抱く。
山への感謝、ということを考えながら下山の途に付く。

もう誰も来ないだろうと思っていたら、向こうから単独行者が来る。
よくよくみれば、だいぶ以前、北アルプスの雪稜ルートに同行させていただいた東根市の山岳会のAさんだった。
数年ぶりの奇遇である。
Aさんもたまたま午後時間が空いたということで登りにきたらしい。
皆考えることは同じである。

車から降りて下山してくるまで一時間にも満たない山登りであったが、山への感謝ということについて、考えさせられた山行だった。

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山岳ガイドのガイドメモ
富神山(とがみやま) 2万5千図「山形南部」「白鷹山」
この山をとりあげたガイドブックはたいてい新道口~山王口の縦走形式ルートを紹介していますが、往復に要する時間もさほど要しないこと、傾斜がきつくなく里山気分を味わえる点から、新道口からの往復をお勧めします。
坂本俊亮氏の「山形の山50」みちのく書房編では「駐車スペースはない」と表記されていますが、実際には新道口に2カ所駐車スペースがあります。ただし積雪期は除雪が入らず、冬季は観光看板前に2~3台というところ。
頂上からの景色は悪天でもないかぎり保証します。頂上にがっしりしたテーブルとイスが備え付けられているのでランチ山行に最適。

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コメント

ガイドブックにないお勧めってのはいいね!
いよいよ蔵王に進出です。笑

なんとなくだけど気分よく穏やかに山を楽しめたとき
ありがとう神様。って思うよ。
神様信じてないんですが。。。汗

投稿: POP | 2007.01.30 21:43

<<いよいよ蔵王に進出です。笑
っということは、スキーでしょうか?
地元の人間も、小さい無名のゲレンデで「コソ練」してから蔵王デビューする人は多いんです(笑)

投稿: 聖母峰 | 2007.01.31 07:05

コソ練しましたとも、すでに今シーズン8回滑った。
(バカ?)
しかしなかなかうまくならない。。とほほほー

投稿: POP | 2007.01.31 23:47

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