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柏澄子女史の記事と『岳人』誌の業(カルマ)

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『岳人』誌を山岳雑誌として評価する声は高く、自身のブログに表紙写真を掲げて取り上げている山屋さんやクライマーさんをよくみかける。
しかし、かの記事について言及したブログは未だ見あたらないようだ。
柏澄子女史による『チベット難民銃殺』事件に関する、見開き2ページの記事である。

まずは、保守系ブロガーからはその電波ぶりで嘲笑・・もとい、注目の的となっている中国北朝鮮の犬・中日新聞社系列の出版物としては異例の記事といえよう。編集者の勇断に拍手を送りたい。
そして何より、筆者である柏女史の勇気ある行動である。
女史のサイト「旅の空」の日記に時折表れる苦悩は、中国にも知己の多い女史にとってその苦労のわずかな部分に過ぎないであろう。
記事には数々の登山者・クライマーによるコメントが掲載されているが、膨大な聞き取りの一部に過ぎないであろう。
今の日本のマスゴミ界と世論をふりかえれば、中国共産党の皆様の放送局犬HKがチベット侵略鉄道を称賛する番組を堂々と放映し、読売のテレビ欄にも「チベット発展がよくわかった」などど脳天気な視聴者の声が掲載されているのが現状である。
それを考えれば、当該記事を書き、掲載することがどれほどの事か、想像に難くない。

私は当記事のタイトルに「『岳人』誌の業」と書いた。
そう、『岳人』誌は柏女史の勇気ある記事を掲載しなければならない
なぜならば岳人誌は1996年、「山書彷徨」という「山と戦争」という副題が付いた見開き2ページのコラムを連載している。
内容は、藤木九三をはじめとする日本登山史における先達が、いかに太平洋戦争に協力し、戦後は体制協力についていかに沈黙を守ったか、という記事である。
同様の「登山界がいかに戦争に協力したか」という記事・考察については、日本共産党系の『山と仲間』誌が充実した記事を掲載しているのだが、現在は残念ながら廃刊である。
くだんの岳人記事「山書彷徨」の筆者は画家の河村正之氏。
96年5月号の記事の末尾はこう締めくくられている。

『(中略)・・・発禁を招いた山本明の「支那人に接していると彼等民族の偉大さがわかります・・・『チャンコ』などと考へる日本人は大馬鹿です。・・・」(山と人)といった文に込められた岳人としての、人間としての正常さこそを受け継ぎたいものである。』

そして十年後の2006年。
偉大なはずの「支那人」が平然とチベット難民を撃ち殺す現実
岳人としての、人間としての正常さこそを受け継ぎたいものである。
だからこそ、岳人誌はチベット難民銃撃事件を無視してはならない。

ところで平和大行進とか推進している日本勤労者山岳連盟のみなさん、中国への抗議まだー?

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コメント

柏さんのことを改めて認識したのは以前聖母峰さんのサイトでしたが、その後良くお名前をおみかけします。

自分の視点、意見や意思をはっきりいえる人、好きです。
女性だとなお嬉しいかな。笑
波紋を呼ぶかもしれないけど、あえて石を投げる勇気?と投げ続けることの価値を感じています。
応援したくなりますな~。


某連盟はどうも「自分たちは素晴らしい」と自画自賛をしたい人が多いのでしょうか?
聖母峰さんはよくこきおろしてますね。
あはは
薄皮一枚はがすと違う顔がのぞく癖に。と私はその風潮に否定的です。
ある意味とても古く狭い日本的なものを感じるとともに、宗教色じみたものを感じて、スカっとさわやかじゃないので蹴飛ばしたくなります。

弱いものいじめのように、山の事故について他人の意見について批判したりするやつが多いのですが、本当にやるべきことと自分の欲(正論の威を借りた自己顕示欲とをごちゃ混ぜにしてるように思えてなりません。


けんかしたいならサシでやって勝てばいい。
負けてもいいだろう(仕方ない)が。。
周りを巻き込んで同調意見を求めなければ不安(けんかもできない)なら、年長や技量が上だといえないなら、最初からいうなよなー。(弱虫め)っと思います。

どこにあっても、いついかなるときにも大切なものを見失わずに生きていたいものです。。。(社蓄のような状況だとこれも難しいことを痛感。汗)

だけど正月テレビをみてチベット鉄道には「行ってみたいな~」などと思っちゃうミーハー。苦笑
(建築設計電気工事現場を知るものとしては、あれだけの設備をあの期間でいったいどうしたんだ、金と人は~!!?
日本よりぜんぜんリッチなんじゃないのか?)としみじみしました。
この点いかが思われます?ぷろなあなたのご意見を


投稿: POP | 2007.01.14 12:31

<<この点いかが思われます?
自分で「侵略鉄道」などとこきおろしましたが、視た人なら「行ってみたいなあ~」と思うのが正直なトコだとこれまた思います(笑)

<<金と人は~!!?
ダム工事では国家の名の下に住民強制退去し放題だし、職を求める安い労働者は無数にいるし、労災で人死んでも「○○烈士」とか国家建設の英雄に祭り上げられるし、ゼネコン関係者からみれば中国は天国じゃないでしょーか(笑)

日本の「失われた10年」とやらの真っ最中に上海を旅したことがありますが、街中の派手派手な電飾を見て「あーもう日本は追い抜かされてるな」と痛感してました。

なんだかんだ言っても、中国から目が離せません。

投稿: 聖母峰 | 2007.01.15 03:58

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