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アウトドアの責任は割り勘だそーな in 中国

従来、「中国人は割り勘をしない」「割り勘は日本人だけの習慣」などとまことしやかに語られてきましたが、最近はそうでもなさそうです。
中国では割り勘は「AA制」と表記します。
どうも台湾から影響を受けた表現のようですが、私が常用するAMIKAIの翻訳サービスでも AA制→割り勘 と表記されるところをみると、だいぶ浸透してきてるのでしょうか。
で、昨年事故で死者を出した中国のアウトドアグループが、免責同意書を発行し始めたというニュースです。

重慶驢友自助游為免責先釜“生死状” by 中国戸外資料網1/16
(「重慶驢馬友」の免責同意書“生死の形”)

中華人民共和国のアウトドア・ネットコミュニティ「驢馬の友」が、事故発生時には互いに助け合い、最悪の事態には責任を問わないという免責状を求めた、とのこと。
この「驢馬の友」という団体、昨年7月、同団体13名のパーティーが山中でキャンプ中に土砂崩れに遭遇、1名が死亡しました。
 亡くなった方のご遺族が生き残った12名を裁判に訴え、35万元の賠償請求、当時11月に南寧裁判所の1審判決で21万元の損害賠償支払いという判決を下したものです。
 この免責同意書について、重慶の弁護士のコメントが載っています。
 以下記事引用開始
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  「AA制(訳者注・割り勘)の背景の下で臨時に組織された団体中の、個人の法律の上の権利、義務は等しい」
 重慶の弁護士事務所の弁護士は、たとえこのようにしないで責任を免れるとしても、意外な事故、不可抗力によりもたらされた傷害・損害については、団体のメンバーはこれに対して責にを負うと考えている。
--------------------------------
 以上記事引用おわり

私は私見として「共産党独裁国家で地方都市に腐敗が蔓延している中国は法治国家ではない」という持論ですが、やはりアウトドア関連事故に関する見解はどこも似たようなものになるんでしょうか。
一方、別の弁護士は「メンバー間には互いに助け合う義務があるがしかし、このような義務は道徳上で、法律上のものではない。」とも語っており、法関係者の間でも議論があるようです。
中国の裁判所で「判例」というものが重視されているのか知りませんが、既に損害賠償を認める判決の先例がある以上、今後も事故に対する裁判判決は厳しいものになるでしょうね。
 しかし私、中国のアウトドア・山岳事故関連の記事もよく目を通すようにしてますが、未だに「引率者責任」を問うた例は見ていません。
 かの国では面子にこだわるといわれる割には、責任は「AA制」なのか?
 ま、日本でも未だに引率者責任を理解せず、「自己責任」とボウズの念仏みたいにネット掲示板で唱えている爺(そういう爺に限って「穂高や剣で開拓した」とかご自慢のようです)が散見されますが。

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