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都合良く利用される「冒険家の生き方」

どうしてもこのニュースには違和感を覚えざるを得ない。

企業の研修受け入れへ 植村直己冒険館 by 神戸新聞2/20

兵庫県日高町にある植村直己記念館が企業研修受け入れ、スポーツメーカーのミズノが研修先として予定している・・・という内容のニュースである。
故・植村直己氏のひたむきさや「自分を見つめ直してもらう」のが主旨のようだが。

生前の植村直己は(自由奔放という意味で)浮浪者に憧れていた
実際に、雑誌の企画のため浮浪者の格好で撮影された植村氏の写真を拝見したことがある。
何より、生前の植村直己は定職についていなかったことをコンプレックスとして感じていた。
また、エベレスト登山を巡っては大登山隊の人間関係に悩み、自身が冬季登山隊を率いることにも苦労していた。
植村氏の著書をよく読んだ方にはおわかりであろう。
すなわち植村直己という人間は、企業社会とは対極にあるタイプの人間なのである。
(この点、軍人として戦車長の経験があり、エベレスト南西壁隊長を務め、現在は経営セミナーの講師であるイギリスのクリス・ボニントンとは対照的である)
そもそも、ひたむきさや自分探しで仕事がうまくいくと考える方は青年向け漫画の読み過ぎでないか?
植村直己が企業研修の題材に利用される。
私には違和感がぬぐえないし、電通の広告戦略に悩まされた植村氏は死後も資本社会に利用し尽くされるのか。そんな感想を抱く。

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コメント

鋭い批判ですね、これは。企業研修には不適合でしょう。むしろご指摘のように、故人の「成功と敗北」に光を当てて、活かして行く方が良いでしょう。

投稿: pfaelzerwein | 2007.02.21 18:45

 まず間違いなく"負け犬"側の私、人生が成功か失敗かなんて、どうでもいいという生き方しかできません。浮浪者生活はあまり楽しそうでないのでやりませんけど、ほどほどに生活してゆけるなら定職なんてものに縛られたくないです。誰にも知られず税金等にも追われず、どこかの山奥でこっそり暮らしてみたいです。しかし、風邪で簡単に死んでるかも。げほげほ・・・。
 植村さんに近いかな?。
 会社の研修で身のためになったものはナイ!。

投稿: かもめ | 2007.02.21 20:39

会社の研修なんてそもそも期待していません。
内容は飲み会の延長と気分転換だけだと思います。

投稿: 西羅(にしら) | 2007.02.21 22:09

re:pfaelzerwein様
 「成功と敗北」そうですね、遭難の社会的背景など考えさせられるモノがあります。
 関係者を不愉快にさせるでしょうが、どうしても私には「都合良く」利用されているとしか思えませんでした。

re:かもめ様
 <<誰にも知られず税金等にも追われず、どこかの山奥でこっそり暮らしてみたいです。しかし、風邪で簡単に死んでるかも。
同感です。突然の発熱で、風邪も同感です。

re:西羅様
 あー、ウチの会社も同様です。研修という名の社員○行です。

投稿: 聖母峰 | 2007.02.23 18:04

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