« 暖冬のブナ林 | トップページ | ディラン峰の老人 »

成金国家・中国サマの登山教育の将来

中華人民共和国のお役人がすんごい大金かけて「登山訓練基地」を整備中です。

今年青海省将建玉珠峰国家登山訓練基地 by 中国戸外資料網2/10
以下記事引用開始
-----------------------------------------------------

 中国登山協会、省体育局とゴルムド(格爾木)市政府は協議研究の結果、今年から「中国青海玉珠峰国家登山訓練基地」建設を決定した。青海省の登山を推進・展開して、地域の観光業など関連産業の発展を目指す。
 (省略)基地建設は三期に分けて実施される。国家、青海省と地方が建設に投資する。第一期建設は2007年、ゴルムド市政府は200万元、省体育局が100万元を投資する。第2期建設は2008年、ゴルムド市政府が100万元、省体育局が200万元を投資する。第3期建設はプロジェクトを設立予定である。
 玉珠峰は我が国の初級登山トレーニングを展開するに最も優れた山の1つで、国家体育総局の登山管理センターは、体育局とゴルムド市政府、省と共に努力して、青海省登山のブランドイメージを確立する。
-----------------------------------------------------
以上引用おわり

玉珠峰、アプローチにチベット侵略鉄道が使えるので便利になりましたね。
この記事から察するに、「登山訓練基地」とやらの建設費用、第一期と第二期合わせて600万元。
日本円にして07年2月のレートで1元=15.7円ですから600万元→約9400万円。
ちなみに日本の文部科学省の平成17年の登山研修所施設整備費が5729万円。中国の半分ですな。
金額だけでも、中国がいかに登山教育に力をいれているかわかります。

んが、しかし。
国家が銭かけりゃ、優れた登山が実現できるもんでしょうか?
優れた登山というならば、中国周辺のもっと貧しいカザフや経済的に恵まれないロシアのクライマーの方がよほど国際的にもトップをゆく業績を納めています。
国家がスポーツとして厚く登山をフォローしている国にフランスがあります。
現在、フランスのENSA(フランス国立・登山スキ-学校)では中国人学生が修行に励んでいますが、中国が大金はたいて建設中の「国家登山訓練基地」。個人主義の極みにあるフランスに対して、共産党独裁国家の中国が主導する登山はどのようなものになるのか。
共産党独裁国家が主導して一般市民の登山者を養成すること自体は、世界の登山史をふりかえればソ連崩壊以前の東欧各国などは厳しいライセンス制・段階制度でハイカーからヒマラヤニストまで各種登山者を養成してきました。
はたして中国の場合はどうなるのか。壮大な実験になりそうです。

|

« 暖冬のブナ林 | トップページ | ディラン峰の老人 »

expedition」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 成金国家・中国サマの登山教育の将来:

« 暖冬のブナ林 | トップページ | ディラン峰の老人 »