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韓国登山事情にみる「入山料」の可能性

日本の自然保護において、山岳地域保護の手段として話題になるのが「入山料の徴収」。
私は当ブログを始めた当初は入山料徴収に否定的でしたが、韓国の山で一般的に入山料が徴収されているのをみて「これもありかな」と思うようになりました。
しかしながら、大韓山岳連盟の掲示板をみていると、入山料徴収の是非には未だ議論が続いているようです。
それを象徴するようなニュース。

国立公園入場料廃止ひと月 ‥ 登山客 66% 急増 by 韓国経済新聞2/7
以下記事引用開始
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ソウルに住むイ・キョンナムさん(49)は、最近の週末は家族登山で北漢山国立公園を尋ね始めた。
去年までは 1600ウォンの入場料を徴収した北漢山国立公園が今年 1月1日から無料に転換されたからだ。
李さんは「入場料はそんなに高い方ではないが、庶民の立場からすれば少し負担だったことは事実」と言いながら、「国立公園らしく周辺の山山に比べて山が大きくて景観がすぐれた北漢山の出入りが自由になって、今後とも家族と一緒によく出かける予定」と語った。

国立公園探訪客数が「無料特需」に便乗して爆発的に増えている。国立公園管理公団によれば今年の 1月一ヶ月間で北漢山国立公園を尋ねた探訪客数は 50余万人。去年同期間の 30万4000人より 64% 増加した規模だ。

全国的にも増加傾向は明確だ。全国国立公園の 1月探訪客数は 151万5000人余りで去年同期 90万9000人余りに比べて 66% 増えた。国立公園管理公団道峰事務所の背恩号さんは「入場料が廃止され北漢山に殺到するようだ。1600ウォンは少ないお金ともいえるが無視することができない効果を出している」と語る。
訪問客増加によって周辺街の京畿道も人気が上昇。
登山用品店レッドペース道峰店の場合、売上げが去年 1月に比べて 179% 成長した。レッドペース専務は「北漢山国立公園店鋪の売上げ伸び率が、会社の全体売上げ伸び率 56%をずっと上回る。流動人口が増えた効果のようだ。」と語る。豆腐専門店であるパク・ノ−ユンさん(60)は「今年に入って売上げが 5~10% 増加している。売上げ高が急激に増えることはないが、景気不況が懸念される時期にこの位売上げ増加があり、かなりありがたい」と明らかにした。
このような売上げ増加は主に価格帯が低い商品に主として表れている。
エーデルワイス道峰山店のイ・ヒョテックさん(43)は「入場料に負担を感じている人々が多いから高価な製品の売上げには大きい変動がない。全体的に流動人口が増加したという側面では肯定的に見ている」
ブラックヤク広報課キム・ヨンマンさんは「ブラックヤク道峰店の売上げが去年に比べて 3% 成長した。高価な製品を主に使う専門的な登山者が増えたことではなく、大きくは売上げは伸びなかった」と説明する。
もちろん急激な訪問客数増加で副作用も表れている。入場料廃止を管理取締まり廃止と誤解して、ペットを同行するとかタバコを吸う訪問客も増えている。北漢山球技分所の李升平さん(63)は「タバコを吸うとかゴミを出すなどの不法行為をする人もたくさん増えた。管理取り締まりも重要だが、長期的に登山者の意識変化を呼び起こさなければならない」と語る。
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以上引用おわり

インスボンを擁する北漢山国立公園。
行った方はご存じと思いますが、「え~あれ以上登山者増えてどうすんの~」という感じです。
しかし登山用品店の売り上げ179パーセントアップというのは凄くないか?
これだけの入山者数激増、裏返せば、入山料徴収というのはそれだけ入山者の抑制効果があるということですね。
外国人の私としては北漢山国立公園がいつまでも美しいまま、登山者に愛される場所であってほしいのですが、韓国当局が入山料徴収をどのように継続していくのか、日本の自然保護を考える点でも注目に値すると思います。

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