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韓国の国際ルートセッター、キム・ドンヒョン

懸垂一つできなかった手で壁を丸めこむ by 中央日報[日刊スポーツ] 3/1
以下記事引用開始
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私の中の山<18> キム・ドンヒョンと人工壁
国内唯一の国際ルートセッターとして活動、観客の拍手導き出す演出家を自負

「醜い木が山を守ると言います。私がそれですよ。才能がないので粘ってこの立場に到達したようなものです。」
キム・ドンヒョン(33)さんは国内唯一の国際ルートセッターだ。
ルートセッターというのは、スポーツクライミング大会でを新しく配置して一種の問題を出す人だ。解答を解こうとするクライマーたちの素敵な姿勢を導き出して、観客の拍手を作り出す演出家と言える。
懸垂一つできなかった彼が世界的ルートセッターになるまでどんなことがあったのか聞いて見るためにソウル永登浦区に行った。
彼が運営している室内壁クリンプ。クリンプというのは、ホールドをつねるように取る方法を言う。難しさを乗り越えて行くという彼の意志をうかがうことができる名前でもある。

彼が山と初対面したことは中学校 2年生の時。男親の下で育ちながら沢山喧嘩した。一度は家出して初めてバスと電車に乗って、何の考えもなく走った。そして窓の外で白い岩を見るようになった。.
「青くて尖っただけが山と思ったが、その岩を見て衝撃を受けました。」すぐ電車から降りたら道峰山駅。日暮れまで岩だけ眺めて家に帰って来た。「幼い時から壁を登ることが好きだったが、その岩は何か神聖な壁のように感じられたんです。」
(中略)

岩と縁を積みながら山を尋ね始めた。一度はインスボンの短いルートで登山訓練をした先輩が「遊びに来て見なさい」と言う言葉に訪れた人口壁。当時室内壁では唯一の所だった。
ところがそこで学んだことは自分が才能がないという事実だけ。3m 壁を上がるために必要な二つのホールドさえ取ることができなかった。「23歳まで懸垂一つできなかったから当たり前の事だったのかも分からないですね。」 月会費を出して一日通って、やめたのが 3ヶ月目。
「私には合わないという気がしたんです。ところが不思議にも家に帰ってもホールドが目の前に浮び上がるんです。」それで運動しないとしても見物するために出勤するように壁を捜した。それとともに徐々に実力もきちんきちんと積むことができた。
壁を捜してから 1年後の 91年から登山大会に参加したが結果はむちゃくちゃだった。しかし 93年夏、釜山で開かれた大会で優勝した。「一度優勝したら目標を忘れてしまったんです。私が 3年かかったことを2ヶ月でやりこなす後輩たちを見ながら恐ろしかったんです。」 しばらくスランプに陥ったが 1年後、また乗り越えた。
(中略)

ルートセッターとして

人工壁全国大会で頭角を見せながら 94年から 96年まで外国で開催されたワールドカップ大会にも出場した。97年には ACC(アジア登山競技委員会) ジャパンカップ大会ルートセッティングに初めて出た。ルートセッティングに関するセミナーとともに、ルートセッターの資質と能力を評価受ける機会だった。この大会で男子部決勝ルートをセッティングして、その競技の成績から好評を博した。それとともにアジアルートセッター資格を認められるようになった。
そして 4年が経ち、2001年オーストリアで国際ルートセッターとしての資格評価を受けるようになったが、当時書類を評価したルートセッターとの摩擦で脱落の危機に面した。しかし 98年から 2001年までアジアでの活動を認められ、国際ルートセッター資格を認められるようになった。現在アジア圏で活動している国際ルートセッターは日本に 2人、韓国に 1人だけだ。
彼が現在目標としていることはアジア国際大会を担当することは勿論、さらに大きい大会でチーフ(chief)として活動することだ。特にイタリアのアルコで開かれる世界的なロックマスター大会のルートをセッティングすることが夢だ。そうするために今年の4月にはアメリカのユタとコロラドで岩に登る計画だ。
5.14b (難易度を現わすヨセミテグレード。5.2から始めて現在 5.15aまで公認。非公認で 5.15cまである)の難しいルートを作るための経験を積むつもりだ。「直接登ることもできないのに問題を作るということは容認されないですね。選手たちはもちろん観客に認められたら、世界最高の舞台を演出する日が来ると信じます。」
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以上記事引用おわり

クライミング嫌いな私ですが、人口壁にとりつく時はもちろん、周りでホールドの付け替えをしたなんて話題を聞くたびに、尊敬の眼になってしまいます。
さて、注目すべきは記事中で国際ルートセッターは日本で二人となっていること。
私はクライミング嫌いなので、誰が5.15だか5.30だか登ろうが、どっかの岩場が地主に立ち入り禁止食らったとか、はっきり言って どうでもいいし関心ねえよ なんですが、ただ一点。

 理由はなんであれ、飯山健治さんという才能を事実上封殺した日本のクライミング界とやらは、やはり五輪競技などほど遠い未成熟な分野だと思います。

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