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若きドクターのチョモランマ生活

今春のチョモランマ、中国からは08年のオリンピック灯火(試登)隊の他、ビールメーカー「新疆啤酒」がスポンサーの新疆啤酒珠峰登山隊が中国メディアの注目を集めています。
その中で、短いけれどちょっと心惹かれる記事がありました。

新疆啤酒珠峰登山隊 26歳隊医付天的珠峰生活 by 中国戸外資料網4/11

新疆啤酒珠峰登山隊の隊付きドクター、新疆医科大学を卒業したばかりの若い女性が務めておりました。
以下記事引用開始
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新疆ビール・チョモランマ登山隊の26歳のドクター、付天は新疆医科大学を卒業したばかりです。
登山隊の本来のドクターが家庭事情のため隊を離れ、付天は登山隊の中で才能を発揮しました。
苦しい登山隊生活の中で、この強靱な新疆の女の子は何を感じたのでしょうか?

  記者:まず新疆ビール・チョモランマ登山隊のチームドクターを担当しておめでとうございます。すでに病気にかかった隊員を治療して、現在、自分が治した患者がさらに高い高度で奮闘しているのをご覧になって、お気持ちはどのようですか?

  付天:とても喜んで安心してます。いつもの患者同様に回復してくれたなら、私はとても喜んで安心しています。ちょうど(山に)来た時は比較的に苦痛で、過労のため彼の体力低下を招きました。

  記者:実は付天さんには今日1つ嬉しい事がまだあります。ベースキャンプ滞在一週間め、ついに今日髪を洗いましたね?

  付天:ここでの生活の最大の悩みは、水の利用が不便なことですね。私達はそんなに汚くありませんし顔を洗いません。しかし10数日めになってきますと、眠るのも難しくて、だから今日とてもうれしい事はちょっと髪を洗えたことです。

  記者:私のみたところ、付天さんはここのところ本当にとても大変です。自分で高山病の苦痛に耐え、さらに患者に配慮し全力を尽くさなければならない。生活条件はまたこんなに極めて悪い。投げ出したいと思ったことがありますか?

  付天:苦しくないと言えば嘘になります。ここの生活を一言で言い表すならば、「苦痛と楽しさ」ですね。

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以上引用おわり

昨今のアルパインスタイルを選択するクライマー達は別として、一般的なヒマラヤ登山隊は隊にドクターを付けることになっています。
数ヶ月も休みが取れ、かつ長期の高所・テント生活に耐えうるドクターなんてのは滅多にいないわけで、一度登山隊に参加すればその後も何度もお声がかかることが多いようです。また「ドクター探し」に最後まで苦労たり、看護師さんを「ドクター」とする隊も多いようです。
私達の山岳部は幸いに優秀かつ体力的にも強力なドクターに恵まれてました。
ドクターは職業柄、精神的にも落ち着いた方なので、自然と隊の良きムードメーカー・相談役にもなっていただきました。ヒマラヤ登山隊に参加したドクターの対談集や苦労話だけでも面白い一冊の本になると思います。

それを裏返せば、登山隊のドクターという役柄にはそれだけの重圧がかかるわけでして、今回の新疆隊も順応に苦しむ隊員がいて相当苦労なさったようです。
チョモランマの本格的な登山活動シーズンはこれから。
付天さんの活躍と登山隊の無事成功をお祈りします。

新疆啤酒珠峰登山隊ウェブサイト

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