お気軽に高所トレーニングを
最近の登山をとりまく環境の変化には目を見張るものがありますが、
8日付の読売新聞には久々に驚かされました。
[探健くらぶ]事前に低酸素トレーニング by 読売新聞4/8
内容は、海外トレッキングを楽しんでいる中高年が増加、それに伴い、日本国内でもお気軽に低圧トレーニングが受けられるようになったという紹介記事です。
私が注目したのは、この記事がスポーツ欄ではなく文化欄の医療・介護分野の記事として掲載されていたこと。
かつて80~90年代にヒマラヤを目指した方なら、やれ筑波大学の実験室だ、自衛隊の低圧室だと議論した方もいらっしゃると思います。
ちなみに私たちの登山隊は筑波大学の浅野勝巳先生の実験室でお世話になりました。
私を含む現役学生はこんな風に↓
体に電極を付け、自転車漕ぎをしながら実験室の気圧を低くしていく、というものです。
(注・ドルフ・ラングレンほど私は筋肉質じゃないけど)
他のOB隊員は電極をつけず、実験室にすわったまま、高度体験。
「おー、モンブランと同じ高さだ」
とか、みんなで盛り上がってました。
時は過ぎ、低圧トレーニングも普及した現在、まだ場所は限られますが、かなり低圧トレーニングはお手軽になったといえましょう。特に山岳旅行社アミューズトラベル社の各営業所が設備を整えたのは画期的だと思います。
さて、低圧トレーニングといえば、たいてい海外トレッキングや遠征が対象になるわけですが、私としては国内登山を楽しむ登山者にも有効なのではないか・・・と思っています。
ネットが普及し、様々な方の山行記を拝読する機会が増えましたが、国内の3000m級の山で高度障害に苦しむ方が意外と多いような気がするのは私だけでしょうか。手元に具体的な統計資料はありませんが、北アルプスなどで「高度の影響」を感じるという方が多いと思います。
そういった方も、一度低圧トレーニングを経験されてはいかがでしょうか。
トライアスロンの世界では既に携帯型の低圧訓練マシン(口にホースをくわえて使う形)が実用化されているのですが、価格がバカ高かった記憶があります。
富士山や北アルプスなど、大事な山行の前に比較的リーズナブルな料金で各地の施設を利用するのも、一つの方法だと思います。
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コメント
酸素カプセルならやったけど。
これもまた効果あるんだよね。笑
投稿: POP | 2007.04.10 00:01
<<これもまた効果あるんだよね。笑
あのハンカチ王子もご利用あそばされていたアレですか?
興味津々だー。
次回の出張時に試してみようかな。
投稿: 聖母峰 | 2007.04.10 17:55
ぜひお試しを。笑
やったあとに山を歩いてると体が軽いですよ。
投稿: POP | 2007.04.10 23:00