« 国家を背負って頂を目指す女たち ~チベット族・桂桑(グイサン)の場合~ | トップページ | Your song »

風雨のブナ林ガイド

Imgp0089

日曜日。
幾つもの低気圧が接近して、山は雨と風。
雨は大したこと無いのだが風が強い。
横殴りの雨の強弱が、揺れるカーテンのようにも見える。
こんな日にお客様は来るのだろうか・・・

残雪のブナを求め、多数の写真愛好家達が博物園を訪れる。
しかし、ガイド依頼者は無し。
カウンターに詰めていると、「この天気じゃねえ・・・」と山に行きたそうにしているのに、空模様で断念する訪問者を幾人か見かける。

私は午後から旅行社バスが連れてくるお客様2名を案内することになった。
こんな悪天時に、どんなお客様が来るのだろう。
いつもなら緊張ばかりしている私が、今日は何故か気合いが充実、バス到着20分前には雨具の完全装備で外をウロウロ歩き回る。
到着したお客様はこの悪天時にウインドブレーカーに傘の中年女性二人組。
登山用ローカットシューズの女性には有料の貸し長靴を履くように奨め、もう一人の女性には私の予備の雨具ズボンを貸す。
さらに念のため、ガイド装備に私のお古の雨具を入れておく。

さあ出発。
私のボソボソとしたガイドトークから始まり、お二人の内一人は日本百名山達成者、もう一人も自然大好きな方らしい。
悪天にも関わらず、ブナの様子やムラサキヤシオ、タムシバの花に感激の様子。
残雪のブナ林をそのまま楽しめる人たちと判断、とって付けたような歴史に関する話題は割愛し、「素のまま」のブナ林を案内する。

Imgp0091
残雪の上は「雪もみじ」まっさかり。

下見でエゾエンゴサクを確認していた石跳川沿いのルートは雪の状態が悪く、残念ながら本日は案内できず。
帰りのバスが到着する時間に余裕をもって博物園に帰着。
悪天にも関わらず、自然好きなお客様に救われた格好だった。

しかし時折考える。
様々なインタープリターの手法はあれど、自然の姿に素直に感激している人に対して、第三者の言葉は必要なのだろうか?と。
諸般の事情で今春のブナ林ガイドは今日が最後なのだが、充実した一日でした。

Imgp0092
博物園に向かう途中に咲いていたリュウキンカ。

月山が花々に包まれる頃、私は山形を離れる予定です。

|

« 国家を背負って頂を目指す女たち ~チベット族・桂桑(グイサン)の場合~ | トップページ | Your song »

ブナ林ガイド」カテゴリの記事

コメント

 ネットで見る月山の姿、だんだん雪が少なくなって、稜線がはっきり見えるようになりましたね。森の中も、雪原の下で水の音がしているんでしょうか。雪の消えたところには山野草が新緑を見せているのでしょうか。
 尾瀬も山開き近し、です。

投稿: かもめ | 2007.05.24 21:38

<<森の中も、雪原の下で水の音がしているんでしょうか。雪の消えたところには山野草が新緑を見せているのでしょうか。

そうです、沢筋は積雪が段々と凹んできて、水の音が聞こえてきています。増水した沢筋の水流が、これまた山の春を感じさせてくれます。
 博物園関係者ではこの時期「ブナの芽吹きどこまでいった?」が挨拶がわりになってます。

投稿: 聖母峰 | 2007.05.24 22:53

春スキーで水の音と芽吹きと雪景色の面白さをよく感じました。

>>月山が花々に包まれる頃、私は山形を離れる予定です。って転勤??遠征?

夏にブナ林をみにいこうかなとおもっていますがガイドをしていただけそうにはありませんなー 涙

投稿: POP | 2007.05.24 23:00

<<って転勤??遠征?
残念ながら山とは縁もゆかりもないお仕事で出張です。7月中旬には戻る予定ですが、初夏の花盛りに東北にいないというのは脳味噌爆発しそうなくらい悔しい・・・

投稿: 聖母峰 | 2007.05.26 04:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21370/15181723

この記事へのトラックバック一覧です: 風雨のブナ林ガイド:

« 国家を背負って頂を目指す女たち ~チベット族・桂桑(グイサン)の場合~ | トップページ | Your song »