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21世紀でも「勝てば官軍」

先日からずっと心に残るニュースがある。

Alain Le Ray, Top Figure in French Resistance and Army, Dies at 96  by The NewyorkTimes6/8

フランス軍の将軍、Alain Le Rayなる人物が96歳で亡くなったという訃報記事である。
脱走不可能といわれたコルディッツ捕虜収容所から脱走に成功、その後フランスでレジスタンス活動に活躍した軍人である。
私が特に印象に残ったのは、そのプロフィールである。
以下引用開始
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Back in France, General Le Ray entered the Resistance, and as an expert mountain climber, he helped in an operation in the Alpine region of Vercors, becoming the first military chief of the Vercors network in May 1943.
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すなわち、Alain Le Rayは登山のエキスパートとして山岳地域の戦闘に活躍したという経歴だ。

さて、我が国日本。
昨日読んだ神奈川県山岳連盟記念誌にも詳しく書いてあるが、太平洋戦争中には「行軍登山」として軍事教練として登山が「利用」されたというのは周知の事実である。
また左寄りの思想系の人々による、当時の国家体制に協力した登山家達を 糾 弾 す る 記事は探せばいくらでもある。

ある者はレジスタンスとして、ドイツ兵をぶち殺してもなお英雄扱い
ある者は最前線に立ったわけでもなく軍事教練に協力しただけで悪者扱い
さらに考えるに、ヨーロッパ諸国では「山岳兵」が今もなお存在するわけですが、ドイツやイタリアの枢軸国の登山史において、戦争協力で糾弾された登山家っているんでしょうかね?
カシンはファシスト嫌いだったと何かで読んだ記憶はあるが・・・

アカが糸ひいてる登山者九条の会など「九条フェチ」な方に言われるまでもなく、戦争は悲惨なものですよ。
日本だけでなく枢軸国でも連合国でも、未来ある登山家達が戦場に赴き、死んでいったのですから。
その彼等に「善し悪し」の区別をする資格が我々にあるのか。
その点がひっかかる私でした。

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