水のある風景
進学で上京中の御子息に会うため上司がお出かけのため、菊名駅まで車で上司を送る。
帰路、横浜の街を一人でドライブ。
前々から気になっていた場所があるので立ち寄る。
それは国道1号線、第二京浜の法面にある湧水。
通勤途上、毎朝通り過ぎるのだが水を汲む人が途切れることが無い。
たいてい一人か二人、路肩駐車してポリタンに水を汲んでいる。
私が訪れた時も、中年女性がポリタンに水を汲んでいた。
解説看板には戦前の道路建設時に発見され残されてきた湧水とある。
名前は「岸谷の湧水」だそうな。
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周辺の立地条件を考えれば私なら口にする気にはならないが、長年人々に愛されているのだろう。
アスファルトやコンクリートにかためられた都会は地下水の源である雨水が地中に浸透しにくい。(というのを大学時代、同級生が卒論のテーマにしていた。)
口にする気にはならないと述べたものの、横浜の街、国道1号線にこんな湧水が存在すること自体尊いものである。
今住んでいる近所の人工せせらぎ歩道といい、この湧水といい、人は水のある風景を欲するものなんですね。
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コメント
都会の湧水は貴重です。でもここのはやめたほうがいいでしょう。上は住宅街で、生活排水が浸み込んでいる可能性が大きいです。
横浜の水も戦前のように地下水が豊富なときは良かったんですけど。地下水を船舶に積んでいたころの施設は元町公園に残っています。地下施設なので公開はされていません。三渓園の中にも湧水や滝が豊富でしたが、今はわずかになりました。田んぼに囲まれていた横浜や鶴見なんて想像つきますか?
投稿: かもめ | 2007.06.20 14:28
<<でもここのはやめたほうがいいでしょう。
はい、仕事柄、地下水汚染の現場を直に知っているだけに私もそう思うのですが・・・
でも通る度、人影が絶えないんですね。みんな何に使っているんだろう???
<<田んぼに囲まれていた横浜や鶴見なんて想像つきますか?
通勤路に、ビルと家屋に囲まれた小さい小さい畑があるのですが、水田もあったのですか?東北人の私には「へぇぇ~」です。(関東といえば畑作地帯というイメージが強いもので)
でも、それだけ環境が激変したにもかかわらず現在まで残っているからこそ、湧水など自然の恵みは尊いんだなとも思います。
投稿: 聖母峰 | 2007.06.23 17:07