蔵王 鴫の谷地沼(しぎのやちぬま)を行く
横浜滞在中に既に私の予定は押さえられてました。
15日、姪っ子の小学校行事登山の付き添いのため、蔵王に出動。
出動といっても企画に関わっているわけでなく、一父兄代理としての立場である。
昨年は甥っ子が該当学年だったため、やはり私が同行した。
父兄と子供達が蔵王をめざすのだが、子供達の大部分を含むAグループは蔵王スキー場ゲレンデでも急な「ザンゲ坂」を延々と登らされる、その意図が理解不明なルート。そしてBグループは「少しだけ楽々コース」と称して父兄の一部が参加する、ロープウェイで一気に地蔵岳山頂に行き、Aグループと合流、そして合同で熊野・刈田岳をめざすというもの。
子供たちに苦しい登りを行かせ、自分たちは「少しだけ楽々コース」って保護者としてどうよ?と、疑問に思う内容なのだが、どうも恒例行事として長年定着している行事らしい。
15日、前日からこまめに天気図チェック。
15日9時の模様。
私の予想では、台風そのものよりも押し上げられた梅雨前線で大荒れと予測。
今回の登山は学校側の企画ではなく、PTA中心の企画。
荒天時は蔵王温泉近くの「鴫の谷地沼」を散策することになっているが、バスで出発後も山に行くのか散策に行くのか発表は無い。
それどころか、山に行ってみて行程を決める、などという情報も流れる。
山に行ってみてって・・・台風接近・梅雨前線通過って時に稜線に子供達を上げるとは正気の沙汰か?
共に同行した姪の母→私の姉に今回行事の最高責任者は誰か確認し、いざとなればガイドであることを強調して強く山行中止・散策路に変更を申し出るつもりだったが・・・・
蔵王温泉に到着してみると、地蔵岳に通じるロープウェイは強風で運行中止。
あっさり「鴫の谷地沼」散策・温泉入浴に決定。
姪っ子は昨日から「山はやだ」と言っていたのでほっとしている。
ううっ、子供達に山って人気ないのね、シクシク。
鴫の谷地沼は蔵王温泉近くに位置する人造湖で一周する散策路は延長約1.5km。初夏は水芭蕉の群生で知られる。今はどうなのだろう。
大型バス三台で乗り付けた私たちに、地元蔵王温泉の斉藤さんという方がガイドとして付くことになった。
え?たった一人でこの大集団引率するの・・・
ブナ林ガイドの私としては、「心境お察し申し上げます」という感じ。
ガスで視界不良の中、みな速いペースで歩き始める。
もうまわりの風景・植生など目もくれず、ひたすら歩く。
美しいアジサイが一面に咲いていても、皆黙々と歩く。
特に解説も何もない。
めぼしい花も見あたらない。
エクササイズで歩かされているみたい(笑)
途中、横倉の瀧という場所もあるのだが、誰も見向きもしない(笑)
雨の中、中高年の集団とすれ違う。付けているバッジからクラブ・ツーリズムの皆さんのようだ。
添乗員とガイドの方々、ご苦労さんです。
そして40分ほどで鴫の谷地沼一周散策は終わった。
散策後は昨年ツアー登山引率でも利用した蔵王センタープラザで入浴、各自昼食。
昼食といってもまだ9時半なのだが、凄い勢いで歩いたせいか空腹で皆持ってきた弁当を食べている。
私はセンタープラザを出て、向かいの土産物屋で「稲花(いが)餅」を購入。
ツアー登山やマイカー登山で遠隔地から蔵王を訪れた皆さん、地元の人間として蔵王のお土産は「いが餅」をお勧めします。賞味期限は当日中と短いけれど・・・
ついでに蔵王センタープラザ前にあるファミリーマート山形蔵王店を視察。
ここのコンビニ、店内に「トレッキング用品コーナー」があるのだ。
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