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日本の岳人は横川文雄氏に感謝せよ 【訂正】

韓国メディアを閲覧していて、ちょっと驚きのニュース。
メスナー文学の最高傑作とも言われる「ナンガ・パルバート単独行」の韓国語版が よ う や く 出版されたという話題です。

本と道 メスナー登山記・不屈の意志 byクッキニュース8/24

いや何が驚いたかといいますと、ナンガ峰のルパール壁再登に成功した韓国で、未だ「ナンガ・パルバート単独行」が韓国語版で読まれていなかったということです。
日本の植村直己の手記が韓国では「妻よ、俺は死にに行く」というトンデモなタイトルで出版されているのに対し、メスナーの「ナンガ・パルバート単独行」韓国語版のタイトルは「黒い孤独・白い孤独」となっています。(読んだことのある方なら、この二つのキーワードの重要性おわかりですね。)

この報道に接し、日本においてはプライベートでもメスナーを知る横川文雄氏の翻訳があってこそ、日本ではメスナーの著作が広く読まれたのだという事実をあらためて思い知らされます。
 日本の出版業界において翻訳書は出版物全体の1割程度、そのうち山岳書など微々たるもの。それを考えれば、日本の登山関係者は横川文雄氏という名翻訳者の存在に恵まれた事に、感謝しなければならないでしょう。

Messner
韓国語版「ナンガパルバート単独行」(韓国語題・黒い孤独・白い孤独)の表紙
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【訂正】
当記事に関して、大韓山岳連盟・京機道支部理事の申氏より情報提供いただきました。
韓国では1983年に今回と同じ金氏による翻訳本が出版されていたそうです。
今回の新聞記事は「新しい本」として紹介されていたので新版書でしょうか。

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