マンドリン協奏曲ハ長調
夜、カミさんの祖父が亡くなった。
危篤状態で、家族で病院に様子を見に行った6時間後のことだった。
義理の祖父とはいえ、いつも私を暖かく迎えてくれていた。
以前、モスクワの劇場を占拠したチェチェンテロのニュースを見ながら
「奴等は機関銃で武装しているからなあ」
と、何気なくつぶやく姿に、日中戦争を戦い抜いた兵士の片鱗を見せていた。
4歳の娘に
「年寄りじいちゃん亡くなったんだって。天国に行ったんだよ。」
と説明する。人の死は理解しているようだ。
付き添いの義母が過呼吸と疲労で倒れたとのことで、カミさんが急遽病院に駆けつける。
私は娘と息子の面倒を見る役回り。
寝付かれない二人を車に乗せ、深夜の国道を走る。
今夜の慌ただしい事態を娘なりに察知しているのだろう。
娘「おかあさん、いつ帰ってくるの?」
私「わからない。今夜お泊まりかもしれないけど、明日には帰ってくるよ。」
娘「おかあさん、帰ってくるかなあ。お父さん、 ご は ん つ く れ る の ?」
娘の言葉に、条件反射でヴィヴァルディのマンドリン協奏曲が流れた。↓
映画『クレイマー・クレイマー』予告編 by Youtube(注・クリックすると音が鳴ります)
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