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一編の詩の為の道 露積峰リッジクライミング

通常、登山は大きくは「歩く」登山mountaineeringと「登攀」climbingに分けられる。
韓国には、第3のカテゴリーともいえる「リッジクライミング」が存在する。
このクライミングについては後日稿を改めることとして、パートナーの申氏がチョイスして下さったのはトワンソン氷瀑の対岸にそびえる露積峰のリッジクライミングである。
ルート名は「一編の詩の為の道」。

早朝に束草のアパートを出て、雪岳山山麓のケンシントンホテル駐車場に車を置き入山。

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「星と嵐」新潮文庫版表紙風にポーズしてみたりする。
背後の岩山はクライミングでも知られるウルサンバイ。
コースは稜線を忠実に辿る。ピナクルとナイフリッジの連続である。
日本のナイフリッジは比喩表現だが、ここのナイフリッジはまさにナイフ(笑)
何ピッチか行くうちに、良い意味で岩のパターンが読めてくる。
度胸試しのようなフリクションを効かせたスラブ→被り気味のフェイスでも、必ずどこかにガバがある。
何より、手を押しつけると痛いまでの粗い結晶の花崗岩。
大胆な~悪く言えば強引な動きも可能となる。

こういうクライミングの快適さって、数字やアルファベットの「グレード」とやらを追い求めてる人には理解できんだろうけどね。
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先日の記事にも載せましたが、背後が露積峰。スカイラインに沿って登下降した。
昼前には「一編の詩の為の道」を登り終え、トワンソン氷瀑を擁する谷に下りる。
しばらく申氏と二人で巨岩の上に寝ころび、渓流の音を聞く。
終了点が渓流というのは、とても癒される。
その後、トワンソン氷瀑のアプローチをたどりトワンソン滝を見に行く。
日本では廣川健太郎氏の著書で森中龍一郎氏が詳細な紹介記事を書いているが、申氏によればトワンソンの中段の滝まで続く道があるらしい。申氏のお勧めでその道を登る。
トワンソン滝のアプローチには所々風化したようなロープがフィックスしてあり、それを辿る。
日本の紹介記事でよくみかけるトワンソン滝の中段は寝て見えるが、正面から眺めると結構な傾斜である。

Imgp0276トワンソン滝取り付きにて
トワンソン滝下段を訪れると、リッジクライミングで来た二人パーティーがラーメンを煮て食事の用意をしていた。
この二人とは入山時から所々で出会っていたのだ。ジョアに似た飲料をいただく。

トワンソンの視察を終え、申氏と山麓の売店でおなじみのマッコリで乾杯。
Imgp0282雪岳山山域の各所にこんな売店がある。八ヶ岳の美濃戸山荘とか、あんな雰囲気ですね。日本と違って店のお姉さんの客引きが凄いけど・・・

Imgp0279韓国の下山の一杯はマッコリ。

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店で食べたチヂミと、ドングリから作ったコンニャク風食べ物。
チヂミは地域色があるらしく、ここ雪岳山のは地元のジャガイモが入っているチヂミでした。

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山から下りて、アパートで日韓男二人の自炊生活。
明日は雪岳山のさらに奥深く、「恐竜尾根」という所を歩く予定です。

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コメント

懐かしいと言うか楽しい写真を見せていただきました。リッジ上のシルエットは何かチロルハットを被っているような感じでまた好い味です。

韓国お好み焼きは最近こちらのスシ屋で見かけるので知ってますが、以前は知らなかったです。御土産屋さんの雰囲気も少し派手に賑やかになった感じがします。

私の記憶では束草までの高速道路上でのカービン銃を構えた軍隊の検問などで、北へ向かうと人も車も余り見かけなくなって、バスを乗り換えて観光地の雪岳山の登り口で初めて人を見かけた覚えがあります。

岩峰も確かにこうした感じだったのを思い出しました。ハイカーコースでの頂上を目指すチマチョゴリ姿のばあさん達の迫力は今でも記憶に新しいものです。

投稿: pfaelzerwein | 2007.11.11 23:41

re: pfaelzerwein様

<<私の記憶では束草までの高速道路上でのカービン銃を構えた軍隊の検問などで
同行の申氏のお話では、かつて雪岳山に続く車道は狭い一車線道路で、軍隊が交通整理および管理にあたっていたとか。もっとも、仁川国際空港に到着するたび、入国ロビーをパトロールする自動小銃を下げた軍人にはドキッとさせられます。

<<ハイカーコースでの頂上を目指すチマチョゴリ姿のばあさん達の迫力は今でも記憶に新しいものです
これは知りませんでした。韓国滞在は4度目になりますが、山で出会う人々は皆買ったばかりのようなピカピカの登山ウェア姿です。
 いずれにせよ、前回の仁寿峰といい雪岳山といい、万人に愛されているという点で、とても好ましく感じられました。

投稿: 聖母峰 | 2007.11.15 21:53

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