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大晦日

2007年も最後の日になりました。
当ブログをご訪問・ご覧くださった皆様、ありがとうございました。
良い年末年始が迎えられますことを、心よりお祈りいたしております。
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大晦日、大勢の参拝客が訪れる前の静かな護国神社にて

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山は「カネづる」と公言する中華人民共和国

今春、当ブログで「ヤク工たちの経済学」と題してチベット登山における経済的効果について記事を書きました。
本日、貴重なデータが新たに新華網に掲載されました。

西藏遊牧民从“登山経済”年獲益 by 新華網12/30
以下記事引用開始
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新華網・拉薩発 (記者 胡星、 薛文献)
世界最高峰チョモランマをはじめとする山々の「資源」の西蔵自治区におけるさらなる発展は“登山経済”を豊かにし、山麓に住むチベット族農民牧畜民にとって、登山者へサービスを提供する経済収入を獲得させ、“登山経済”の直接の受益者となっています。

西蔵自治区体育局の統計データによれば、2007年にチベットは109の登山隊、約1000数名の登山者を受け入れ、サービスによって得られた農民牧畜民達の直接の収益は418万元になります。
 チベットの登山活動は主に春季と秋季に集中します。この2つの登山シーズンで、チョモランマ、チョーオユー、シシャパンマ峰などは、いずれも世界各地から数多くの登山隊が集まり、山麓の農民牧畜民達はほとんど物資輸送、キャンプ設営地の清掃サービスなどに従事し、登山隊から獲得する収益は1年の内、彼らの最も重要な現収入となるのです。

 チョモランマ山麓のシガツェ地区定日(ティンリ)県は、春季に馬車運送の商売はとても多く、海抜5200メートルのチョモランマ大本営まで毎日登山者に物資を輸送して、100数元稼ぐことができるようになったと西宗郷の村民バサンは証言します。
 西蔵自治区体育局局長デジツォガは、「チベットは今後積極的に豊富な山々の「資源」を利用して、更に多くの国内外の登山隊を勧誘・登山市場を広く開拓し、絶えず顧客を増加させ、さらに良い経済効果を得ることに努力します。」と語りました。
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以上引用終わり

ネパールやパキスタンのように、国家資本を補うため、ヒマラヤ登山が重要な外貨獲得手段とする国家が存在することは事実・現実です。
かたや有人宇宙ロケットを飛ばし、核兵器を保有し、アジア各国のみならず世界各国に「チャイナマネー」で進出しつつある中華人民共和国は、いつまでヒマラヤその他高峰を「カネづる」にするつもりなのでしょうか?

誤解のないように明記しますが、常々中国の登山関係サイトを拝見している私は、中国で登山や各種アウトドア活動にいそしむ人々には、同じ自然を愛する者として仲間意識を抱いています。
しかしながら、中国政府の「山はカネづる」と公言する姿勢には非常に違和感を覚えるのです。
日本も欧米も、観光資源として山々を利用しているのは現実ですが、環境自然保護に還元する仕組みが(少しずつですが)整いつつあります。
はたして、中華人民共和国には山で稼いだカネをチベット人民、そして山々の保全に利用する姿勢はあるのでしょうか?(たいして期待してないけど)
そして、チベット体育局局長の語る「良い経済効果」とは、真にチベットの人々にとって最良の選択肢となっているのでしょうか?
 日中友好登山などとうたった登山隊が今もなお日本の地方山岳組織で企画実行されているようですが、友好の陰でやりとりされる金銭の大きさに、違和感を覚えるのは私一人だけでしょうか?

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アルペンスキー修行日記 12/30

前回の教習でカービングスキーの威力を目の当たりにし、
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早速カミさんに独断専行、ロンメル軍団なみの電撃作戦でスキー購入。
板は赤、ストックは黒と、私の性格とセンスの極悪さを象徴したカラーチョイス。

天候と集中力を考慮して本日は半日講習。
班分けでは前回は「4班の下」でしたが本日は「3班の上」、1階級UP。
年末休みらしく、蔵王スキー場は大賑わい。
蔵王スキー学校の集合場所も、小さな子供達が多くなった。
今日は勝見角弥先生に生徒数4名。
前日降雨があり、ゲレンデは所々ガリガリのアイスバーンになっている。
そんなところでは、私の技術はすぐに馬脚を現してしまうのでした。
「スライドプルーク」という横滑りするプルークボーゲンであらためて体重移動を学ぶ。
その後、ストック一本で様々に体勢に制限を加えて重心移動の特訓。
昼食はまたまた安い天うどんをかっこんで、ゲレンデで自主トレ後に帰宅。

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栗原はるみの挑戦~和食のこころを伝えたい

子供達を風呂に入れた後、NHK教育テレビ放映の
栗原はるみの挑戦~和食のこころを伝えたい
を、管理栄養士のカミさんと視た。
番組内容は、以下NHKサイトより引用
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幅広い年齢層の女性に絶大な人気の料理家・栗原はるみ。この秋、アメリカ・アトランタの大学や日米交流団体からの招きを受け、生まれて初めての、英語のみでの公開授業のために旅立った。いま、ヘルシー志向が高まりつつあるアメリカ南部、伝統的な高カロリー食文化との狭間で、ひたすら家族を思って、丹精こめてつくる栗原の和食のこころは受け入れられるのか。
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以上引用おわり
というものである。
栗原はるみ女史についてはネットで検索すると賛否両論のようだ。
番組でも少し触れられていたが、旦那がメディア関係者ということは現在の地位に到達するまでに大きく助力になっているはずで、「家庭の主婦」をうたう姿勢には違和感を持つ。
翻訳関連の雑誌でもよく目にするよね。普通の主婦でもできました、というわりに、よく読んでみると外資系企業でバリバリに働いていた女性だったりとかいう「主婦モドキ」が。
ま、栗原はるみ女史の経歴に対する印象はさておいて、番組内容には大変感銘を受けた。
日本料理を異なる文化圏の人間にプレゼンテーションするために、様々な手法でアメリカ南部の人々と料理にアプローチし、公開授業の下準備をする。
番組の中心を成す、その下準備の模様が大変興味深く、その姿勢はネイチャーガイドや山岳ガイドに共通するものがあるはずである。
ブナ林ガイドでもお客様を相手にして、この方は自然に詳しい方か、花の名前を知りたい方か、森の雰囲気に触れたい人か、歴史的な話に興味を持ってくれるか・・・等々、相手に合わせてその日のガイディングを頭の中で組み立てていく。
番組中、とても栗原女史にシンパシーを感じたのは、相手に何を汲み取って欲しいか、何を伝えたいか暗中模索する姿勢がよく映し出されていたからではないかと思う。
 再放送の機会があれば、インタープリティングに類する活動に関わっている方にはぜひご覧戴きたい。

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スケートに行く

正月早々、宿直当番を命ぜられている私。
年末年始の長期休暇を利用して、悪天候で知られる某国某岩場に行こうと画策した目論みはもろくも崩れ・・・・
今年の年末年始はこれぐらい↓
Manju_4 出 血 家 族 大 サ ー ビ ス で あ る 。
(あ、これ↑香港映画の一場面ですからね。)
で、今日は娘をスケート場に連れていく。
あいにくの雨天のため、屋内リンクのあるウエルサンピア山形に直行。

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私もスケートをするのは高校の体育の授業以来。
しかも当時、同じクラスの奴に体をつかまれ、転んだ拍子にそいつにスケートのエッジで右薬指を轢かれ・・・
初めて縫合治療を受けたのは、この時でした。
まあ、数本連続して指先に打った麻酔注射の痛いこと。
麻酔無しで縫合した方がいいんでねの?という痛さでしたね。
そんなトラウマもあってスケートから遠ざかっていたのでしたが、娘にせがまれ仕方なく。
久々のスケート、しかも全く滑れない娘をフォローしてのスケートで足腰が悲鳴あげてますだ。

◎山形育児情報
 山形市のスケート場はココ↓
 ウエルサンピア山形(屋内リンク)
 山形市総合スポーツセンター(屋外リンク)

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自分の人生は自分で決める。

ラルフ・ドュモビッツ。
私は面識はありませんが、竹内洋岳君のパートナーであることから、相当にマネジメント能力に長けた、頼りがいのある人物とお見受けしております。
このラルフ氏がドイツのAlpin誌のサイトで興味深い発言をしています。

Ralf Dujmovits: "Ich habe nur noch geheult" by ALPIN.de12/18

以下記事引用
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Ralf Dujmovits: Ich habe mit meinem Sohn ein sehr intensives Leben. Aber ich glaube, dass ich auch ein Recht auf ein eigenes Leben habe, wo ich selbst entscheide, was ich mache.
(ラルフ氏:私と息子は強い絆で結ばれています。 しかし、私には自分の人生で何をするか決める、独立した権利があると考えています。)
ALPIN: Oft heist es: Wie kann man als Extrem-Bergsteiger Kinder haben! Unverantwortlich!
(アルピン誌:高所登山家として、子供もいるんでしょう!無責任な!)
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Unverantwortlich!とインタビュアーに言われちゃってます。

よくぞ言った!
ここ日本国の田舎・山形では
「長男のくせして会社辞めてヒマラヤさないげるわげねべなっ!」
(共通語訳:長男なのに会社辞めてヒマラヤ登山に行くなんて何事ですか)
「子供いで冬山さいぐなて何かんがえでんだ!」
(共通語訳:子供がいながら冬山に行くなんてとんでもありません)
などと親類縁者から言われるんだよね~。
地方都市で海外登山目指して頑張っている子持ちクライマーの皆さん、ちょっとラルフの台詞を覚えておきましょう。

Panラルフとガリンダ(Alpin誌サイトより引用)

インタビューの前半ではヌプツェ北西稜ソロについて語っているのですが、とても恐ろしかったと答えています。
das grenzte schon an Harakiri. (まるでハラキリでした)

・・・Alpin誌のインタビューで、日本人を意識したものではないので、ドイツでも『ハラキリ』って普通に言うのかね?私の独語辞書には載ってないのだが・・・なんといっても、
Samurai『ベルリン忠臣蔵』
という怪すい映画を作ったドイツですからな。

インタビューを通じて、自分の弱さを知り、育児のすばらしさを知り(14座登頂をめざすガリンダ夫人とは子供を作らないそうです)、山にも人生にも老練な方と推察しました。

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コンドームで救える命がある

さすが中国4000年です。
この記事には脱帽です。

保検套之戸外妙用——网友自制簡易救生圈展示 by 中国戸外資料網12/17
(コンドームのアウトドア利用法・簡易救命具のつくりかた)

以下画像引用
2
1.ズボンに膨らませたコンドーム4つ入れる。

3
2.首に巻く。

4
3.水の事故でも、ごらんのとおり。

ためになる記事、ほんとうにありがとうございました(棒読み)

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韓国発『ワンタッチ』軽アイゼン

初夏の月山でツアー引率時、雪渓を目前にして 必 ず 出現する、
「軽アイゼンってどうやって付けるの?」
というお客様。

あー付けたり外したりめんどくせー!
という短気な団塊世代ハイカーに韓国から朗報です!

折った開いた…ワンタッチアイゼン登場 by 韓経コム12/23
以下記事引用開始
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山行時の凍った道と平地、岩場が繰り返される登山道でアイゼンをよく履いて脱がなければならない煩わしさを改善した製品が出た。
 チョンソン山業社(代表朴正劇)は、滑めらかではない一般登山路で装着しても便利なアイゼン(製品名サンタアイゼン)を開発、3年間の現場テストを経て販売したと 23日明らかにした。
 この製品は簡単な操作でアイゼンの爪(スパイク)部分を動かせるようにしたことが特徴。平坦な道ではアイゼンの爪を登山靴底面と平行に折って、滑りやすい道が現われれば簡単なレバー操作で90度の角度で爪を伸ばして使う。
 (中略)
この製品は山登りを楽しむ朴正劇代表が直接開発した。朴代表はこの製品に関わる3件の特許と実用新案申請を取得した。
朴代表は「アイゼンは何より安全性が重要ですから、2004年に開発しましたが 3年間のフィールドテストを経て製品を出すようにしました。冬山で登り始めから下山までずっと装着していても不便でない」と強調した。
この製品は登山靴サイズによって二つの大きさがあり 'サンタアイゼン' ホームページ(www.santa100.in)で購入することができる。価格は 3万ウォン。
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以上引用おわり

んで、その『サンタアイゼン』はこちらです↓
2007122398241_2007122348381

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そういえば、私が高校生の頃みかけた爪付きキャラバンシューズが懐かしい・・・

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Best foot forward

なにやら、日本では販売されていない凄い靴下があるようです。

Best foot forward by Burlingtonfreepress.com12/25
以下記事引用開始
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 3年ほど前、ノースフィールドのカボート・ホシェリーは、ダーン・タフ(Darn Tough)と呼ばれる靴下ブランドを創立しました。
 今日、ダーン・タフ・ヴァーモントソックスは全国展開で小売業者に販売され、アウトドアスポーツ愛好家に称賛され、米軍でも供給されています。
(中略)
 初めにダーン・タフの恩恵を受けたのは、2004年開催のKeyBank Vermont シティマラソンのランナー達でした。彼等は一足のソックスを無料で支給されました。同社はボランティアを実行し続け、最近はイラクとアフガニスタンで勤務しているバーモント州民にソックスを寄付しました。
(中略)
ヴァーモント・ナショナル・ガードマン、軍海兵隊の他、海軍特殊部隊SEALにもソックスを供給しています。軍は、ダーン・タフソックスを含む耐火性の衣類システムの試験中です。
「特定の状況下における高熱下で溶けないため、我々の靴下は軍隊に注目されました。」と、マネージャーのローランド・ベリビューは語ります。戦場でIEDs(即席爆破装置)や沿道の爆発物は負傷の危険性を増す高熱を発し、標準的な靴下を溶かしてしまいます。
ダーン・タフの品質を評価するのは軍人と政治家ばかりでありません。ダーン・タフは、「あらゆる天候下で性能を発揮するソックス」として設計されています。

デイブ・ワトソン(スキーパトロール、ロッククライミングガイド、バーリントン市民)は、2006年にエベレスト登頂の際、ダーン・タフを着用していました。
「私はソルトレークの展示会でダーン・タフを目にしました。そしてスキーパトロールの際、ソックスをはき始めたんです。」
ダーン・タフはワトソンのエベレスト登山のスポンサーの1社になりました。隊員達は登山を通じて一足を着用しました。ワトソンによれば、「ちょうどよく本当に合いました。適切な場所にパッドが入っていて、耐久性があります。そしてそれらが効果的に湿気を放出するんです。」
 ワトソン(現在ミネソタ在住)はK2に2008年遠征予定、そこで彼はダーン・タフのソックスを履いて、初のスキー滑降を目指します。
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以上引用おわり

Bilde
世界最強の軍人からクライマーまでご愛用のソックスは、こんなお姉さんが作っています。
(ケイティ・オースティン、機械オペレーター兼品質管理従業員)

ちなみにこんな凄いソックス、ダーン・タフのサイトはこちら↓
http://www.darntough.com/

靴下一つとっても、様々な技術が結集されているわけで、それが軍需産業にもなっているというのは悲しい現実でもありますが・・・過酷な戦場に耐えうる製品は過酷な遠征にも耐えうるといったところでしょうか。

ちなみに私はここ数年、ソックスはスマートウールの製品を愛用しています。
登山の足周りといえば靴に話題が集中しがちですが、靴下も重要なアイテムですね。
登山用品店には様々なメーカーの製品が並んでいて登山初心者の方には目移りするくらいでしょうが、私は経験上、スマートウールのソックスをお勧めします。

ところで、この記事のタイトル、「Best foot forward」には「全力を尽くせ」といったニュアンスがあります。
最近私は仕事着はワークマンでのお買い物に凝っているのですが、「快足」とか「防臭」とかもういいよ。
「Best foot forward」なんて気持ちを奮い立たせるネーミングが現代の低迷する建設業界には必要である!

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12月24日、真夜中。

サンタのパシリをしていました。以上。

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アルペンスキー修行日記

蔵王スキー学校のレッスンを受けるため、家族が寝静まっている間に家を出る。
東北のガイドとして、というよりも、一年の半分を占める雪の「滑り系」に手を出さないのは東北在住の山ヤとして損している、と考えたからだ。
ちなみに私のスキー履歴↓

小学3~6年 学校のスキー教室で毎年滑る。
中学時代 スキー部が無い学校なので、一般公募で中体連出場選手チームに潜入、学校のカネでさんざんスキーと飲み食いした挙げ句、大会は転倒・棄権。
高校時代 山岳部の冬山合宿で蔵王スキー場で滑り放題
大学時代~現在 長いブランク

というわけで、現在全くの初心者状態。
山スキーやるにせよ、しっかり基礎を固めておきたいと思ったので、スキー学校でレッスンを受けることにためらいは無かった。
自宅から車で30分、もう蔵王スキー場に到着。
あれ?蔵王ってもっと人外魔境にあると思っていたのだが・・・
蔵王スキー場には沢山のスキー学校がある。
え?
SAJとかSIAって何?
私の頭の中はこういう状態なのだが、シンプルなウェブサイトと、義母が毎年勤務していたことと、問い合わせのメールに速攻で返事がきたことから蔵王スキー学校に決めていた。
受付で申し込みと一般レッスン料(4000円)を払い、階下のレンタルショップでスキー板、ストック、靴を借りる(スクール割引で3点3000円)。
クラス分けをゲレンデでしてからレッスンが始まるらしい。
うわあ、ホグロフスの上下ジャケット着てるけど、ホグロフス着ているスキーヤーで俺が日本で一番下手っぴかもしれない・・・と興奮する(注・私は変態じゃありません)

10:00、蔵王上の台ゲレンデ下部の「蔵王スキー学校」の看板にレッスン生が集まる。子供・大人半々で30名くらい。
しっかり準備運動した後、さっそく班分けに進む。
雪面に立てた小さいポールをスラロームの要領で滑らせられ、インストラクターがその滑る様子を見て班分けするという具合だ。
Pa0_0011_2緊張の班分けスラローム

私はかなりマネキンのように固まったプルークボーゲンで滑る。
(笑うなよ!あの加藤文太郎もスキーはプルークボーゲンである!!)
「はい、あなた三班」
と言われ、若いおねえちゃんの隣に並ぶ。
三班とは、『少し平行で滑れる人 目標 パラレルターン(平行のまま滑る)』である。
グループは4班+初心者の五つ。三班はまあまあかな・・・と思っていたら、
「あ、違う違う、この人は4班の下」
と、さらに下にいるおばちゃんの隣に移動させられる。
ちなみに4班とは『プルークボーゲンのできる人 目標 スキーを平行にする』。
その し た ですか・・・_| ̄|●
はいはい、ここは謙虚に基礎から学びましょう。
やっぱり日本でホグロフス着てる奴で俺が一番下手くそだよ・・・と一番であろうことに興奮する(注・しつこいようですが私は変態ではない)

この「4班の下」グループはレッスン生は初心者らしいおばさんと私。
担当の先生は庄司昭蔵先生。
まずはプルークボーゲンの形で重心移動を徹底的に教え込まれる。
意外なことに、しばらくレッスンを受けてすぐ
「足を揃えて滑れるようになってきていればプルークボーゲンの形は忘れていい」
とのお言葉。
ええ!
大昔はプルークボーゲンから順々に段階を踏んでシュテムやパラレルに移行したものだが・・・
カービングスキー恐るべし・・・
とにかく重心移動を教え込まれて午前中はおわり。
おばさんは半日レッスンのため、午後からはラッキーなことに庄司先生と私のマンツーマンレッスン。
12:00~13:30は昼休みとなるのだが、安い天うどんをかきこんだ後、昼も自主トレ。
午後からのレッスン、重心移動という大きな体の動きから、少しずつストックワークなど細部の指導を受ける。
午後のレッスンがおわる15:30頃には、庄司先生の後をついて、緩傾斜の上の台ゲレンデでウェーデルンに近い小刻みなパラレルターンもできるようになった。
10:00からレッスン開始して15:30にはなんとかパラレルの真似事ができるようになったのも、庄司先生のご指導とカービングスキーの性能だろうか。少なくとも昔取った大森貝塚ではないと思う。
後でウェブサイトで知るのだが、庄司先生、「普段は旅館経営していて、人足りないときにインストラクターで呼ばれるんだぁ~」と仰っていたが元・蔵王スキー学校校長でしたね。ははは。
でも本日のレッスンはホントに感謝感激です。
今シーズン、私は東北の山々を滑れる技量が身に付くのか?
修行は次の休日に続く。

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【鬱にも】雪崩ハンドブック【よく効く】

目の前で大事な機械がぶっこわれるわ、
上司から叱責頂戴するわ、
本日は
Ul
ゼットンに倒されたウルトラマンなみのダメージよ~。
たまたま鞄の奥底にしまっておいたワイパックスを舌下に投下!で切り抜ける。

現場代理人として出張部隊を出迎えるべく、職場を退出した後に工場の作業員控え室に移動。
19時から22時までストーブにあたりながら、誰もいない控え室で
4808308843
デビッド・マクラング、ピーター・シアラー著の『雪崩ハンドブック』を一気読み。
(もちろん、3時間程度では完読できませんよ。この手の本、家庭に小さい子供がいるとじっくり読めんよね)
北米では「スタンダード」として名高い本、アマゾンで遅い・高い・難しい原書を取り寄せようかと思った矢先の邦訳出版で嬉しい限りです。
示唆するところは数多く、とくに弱層テストによる不安定性評価については、今後の日本における雪崩講習にも影響を与えるのではないでしょうか。
昨今、特に山スキーヤーの多い東北地方で、弱層テストの形式と実施のみにとらわれている方を見受けます。
雪崩に関して「科学的なアプローチとは何か」に言及した、出川あずさ氏の訳者あとがきは真っ先に読むべき頁でしょう。

バックカントリーでの雪崩予測の項に引用されています、私が憧れたヒマラヤニスト、エアハルト・ロレタンの言葉
「恐怖と不安は私の生命保険である」
この一言には非常に感銘を受ける。
嗚呼、日本全国の不安神経症の皆様と分かち合いたい言葉であるよ。

どういうわけか、この本を称賛すると同時に山と渓谷社「決定版雪崩学」を徹底的に批判している方もいらっしゃいますが、あれはあれで日本国内の一般書としてよろしいのではないでしょうか?
(関係者ならご存じと思いますが、「決定版」という大それた表題は執筆陣ではなく出版社が命名したものである)
どうも日本雪氷学会関係者の方が批評しているようですが、学究の徒なら匿名のブログなど使わず雪氷学会誌で堂々と「決定版雪崩学」を批評してもらいたいものです。

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イボイノシシ復活!!

冬季登攀などという暗い趣味をお持ちの中高年アルパインクライマーの皆様、こんにちわ。
加齢臭が気になる皆様が驚喜するようなイギリス発の話題です。
あの『イボイノシシ』復活の兆しです!!

The Warthog Rises Like A Phoenix From The Ashes by Ukclimbing12/17
(ワートホッグ、不死鳥の如く復活)

イボイノシシといっても最近の若い人は知らないかもしれませんが、こういう形状の氷壁用プロテクションです。
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イボイノシシ(ワートホッグ)はそもそもドイツのサレワが開発、その後マウンテン・テクノロジー社が生産、そして近年の革新的ともいえるアイススクリューの開発により廃れていきました。
今回販売を扱っているNeedlesports社が当時の生産工場を探しだし、今回の生産・販売再開に結びついた模様です。
ちなみにNeedlesportsのイボイノシシ販売サイトはこちら→Mountain Technology" - Warthog Ice Screw
1本約20ポンド(40ドル)ですねえ。
生産・販売再開の理由はよくわからん(実は私、出張中で英文読むのめんどくさい)のですが、Needlesports社サイトを読むに、
The only thing for frozen turf belays and rock-hard alpine black ice
とあるところから、用途は限られてますがスコットランドあたりの凍った草付・ミックス帯のクライミングで根強い人気があったものと推定されます。

さ、クライミングが至高の登山だと思っているネクラ(死語)な中高年クライマーの皆さん、ぜひこの記事を覚えて冬合宿あたりで若い衆に自慢話でもしてくださいね。

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青少年教育より、やっぱカネですよね。(棒読み)

鶴岡市議会議員の草島進一センセイがダム問題で「市民派」などと持ち上げている、滋賀県の嘉田由紀子がこんな財政改革を進めているようです。

休館は2010年度から 滋賀県立荒神山少年自然の家 京都新聞12/13

えーえー、我が日本国は平和を愛する市民団体の皆さんが軍艦寄港しても何も言わない「人権蹂躙共産党独裁殺人国家」中国と違って資本主義社会ですからね。
青少年教育よりも県の財政が大事、ヒトよりカネですよねー。(棒読み)
この動きに対して、ボランティアスタッフが反対運動を立ち上げています。

「荒神山自然の家」存続を 指導役ら署名活動 by読売新聞12/15

常々、日本全国の自然の家のウェブサイトは各地域の野外教育を知るため、よく注目していました。
そこで気になっていたのは、昨年あたりから「財政改革」の名の下に統廃合される自然の家に関する報道が増えてきたことです。

さて、我が山形県。
山形県には県立自然の家として朝日、金峰、飯豊、神室の4施設があります。
日本キャンプ協会のエラいヒトからもお話を伺っていましたが、一つの県にこれだけの施設があるのは多いそうです。(山形市には市立の自然の家もある)

これら4施設について県の外部監査が入った。
その詳細結果の概要はこちら↓

包括外部監査の結果報告書の要約 by山形県

これによれば、平成17年度の延利用者数として
朝日 24638人
金峰 35847人
飯豊 24764人
神室 14537人
という数字が挙げられている。
即ち、年間利用者数約2万人で「財政改革」の大鉈をふるわれた滋賀県立荒神山少年自然の家の事例は他人事ではないのである。
既に、山形県は外部監査の結果を受け、次のような方針を打ち出している。

金峰少年自然の家 海浜青年の家 2施設統合 「青年の家」は分館へ 県社教委会議が中間報告 by荘内日報

ではここで、過去に山形県知事斉藤弘氏と現副知事(元山形県教育長)日野雅夫氏が少年自然の家について何を発言しているか、検証してみましょう。
以下引用開始(強調文字は筆者)

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山形県議会議事録 平成16年11月定例会(第321号) 12月07日-02号 教育長 日野雅夫
(略)しかし、体験活動については、学校のみならず地域社会の分野でもっともっと充実していくことが必要であり、少年自然の家等での活動を中心としながら、宿泊体験や自然観察などを行い、さまざまな体験をし、大人の人たちとかかわったりすることが重要であると考えております。これらの体験で得られるものは、諸活動の難しさや必要性、みずからが役に立っているという感覚などでありますが、それらは子供一人一人の学ぶ力を支え、豊かな心をはぐくみ、生きる力となって発揮されていくものと考えておりますので、今後ともさまざまな体験活動の充実を積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。

山形県議会議事録 平成18年11月 定例会(第331号) 12月05日-02号 山形県知事 斉藤弘
特に、次代を担う子供たちについては、学校教育の場面での森林環境教育を進めてまいりたいと考えております。具体的には、教職員の指導者養成、体験プログラムの開発を行うとともに、日ごろ自然環境と触れ合う機会が少ない障害児・者が森林体験を行う活動や、少年自然の家が行う森林環境学習などを実施するなど、広範な自然環境との触れ合いの場面を創出してまいりたいと考えております。
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以上引用おわり

・・・と、いうことを県議会で発言しているわけですね。
これだけ自然の家の
山形県内の自然の家ボランティアスタッフは、この二人の発言をよく覚えておきましょう。
私の意見として、山形に自然の家4施設が多いとは思いません。
むしろ、庄内、最上、村山、置賜という山形県内の各地域にバランスよく配属されていると思います。
少子化を理由に、自然の家廃止やむなしという方もいるようですが、それならば反論します。なにゆえ昨今各地で自然学校や野外活動団体が立ち上げられているのでしょう?少子化じゃねえのかよ?
野外教育界の一部には、従来から存在する日本の「少年自然の家」の活動内容を定型的なものとして批判する向きもあるのですが、はたしてそうでしょうか?
野外教育界には欧米の風潮に目を奪われている方もいるようですが、日本各地に既に数多く存在し、教職員という教育のプロが配置され、地元に密着した少年自然の家の活動を上手く活用することが重要だと思います。
また、前述の外部監査が触れていない事があります。
それは少年自然の家という組織が多くのボランティアスタッフを輩出しているということです。

その道のプロで優秀な公認会計士とやらも、少年自然の家が多くのボランティアスタッフを産みだし、多くの人々に影響を与えてきたことは金額価値に換算できないし、その価値も理解できないようです。
そして、県知事という役職に就かれているご立派な方にも、同様の輩がいるようです。
願わくば、山形県知事と副知事がそうでないことを期待しておきましょう。

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キム・ジャーイン三兄妹のこれから。

韓国のトップ・クライマー、キム・ジャーインちゃんは三人兄弟だったんですね。

スポーツクライミングに秀でたスパイダー 3兄妹 by Sports today 12/14
以下記事引用
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200712140848541400_1

X-スポーツの中で一番活気のある種目の一つ、スポーツクライミングは狭い場所で季節と天気にかかわらず楽しむことができる種目だ。(中略)
ソウル城北区下月谷洞にあるノースフェイス営業本社地下 3階。
ノースフェイススポーツクライミングチームの訓練場であると同時に、今日の話題の主人公である三人の若者の思い出がそっくりそのまま刻まれている場所でもある。

キム・ジャニョ(23)、キム・ジャヒ(20. 崇実大 2年)、キム・ジャーイン(19. 高麗大 1年)。
名前でわかるように、三人は兄妹だ。長男・次男に続き、末っ子ジャーインさんさえスポーツクライミングにすっかりはまって暮す ‘スパイダー 3兄妹’だ。

名前の間の ‘ジャ’は登山用ロープである「ザイル」の頭文字を取ったこと。山が好きで子供たちの名前に意味づけた親の深い気持ちを汲むかのように、並んで国内クライミング界をリードする立場に成長し、特に末っ子のキム・ジャーインは国内を越えアジア第 1人者として世界最高位をうかがっている。(中略)

高さ約5m程度の壁を毎日這いあがる日々に「うんざりする時はないか?」と訪ねると、キム・ジャーインは頭を振った。
「むしろ他のスポーツよりうんざりする感じはないです。普通他の種目は大会に出場して良い成績を出す時に成就感を感じるんじゃないでしょうか。 これが無いんです。一人で練習している瞬間、成就感と言える感じがします。」

(中略)
3兄妹、皆華奢な体つきだったが、特に小さな(152cm)キム・ジャーインは小学校 6年生の時に兄たちに付いてクライミングを始め、今の地位に上がるようになったことは、自らも認める「やせがまん」と「がめつい」性格のおかげだと言う。
(中略)
3兄妹の名前に共通する ‘ジャ’の意味である ‘ザイル’ は岩壁を登り下りする時、万一の危険に備えてお互いの身を連結することに使う道具だ。お互いに力になってくれて頼りになってくれる存在になりなさいという、深い意味が含まれている。
(中略)
数日前、キム・ジャヒは軍に入隊した。来年 2月には長男・キム・ジャニョと末っ子キム・ジャーインはドイツに留学に行く計画だと伝えた。家族という ‘血のザイル’を備えた3兄妹に、当分の別離は何でもないように見える。血肉の絆で団結した3兄妹は、何より堅く永遠に見える。
---------------------------------------------------
以上記事引用おわり

ご存じのように、韓国は徴兵制の国です。
次男、キム・ジャヒは軍に在籍の間、クライミングを中断せざるを得ないことが心配だとか。
キム・ジャーインの「ジャ」がザイルに由来するとは初耳です。
なんか毛利元就の「三本の矢」みたいな兄妹ですなあ。
別ネタで韓国の2007年クライミング総括の記事を読みましたが、韓国登山界ではキム・ジャーイン、ソン・サンウォンに続くクライマーを育成すべく、十代のクライマー育成に力を注ぐべきと総括してました。
それはさておき、ドイツ留学するというキム・ジャーインの今後の動向にも注目です。

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山形市 トランキロ

12月某日、突然携帯に朝日少年自然の家の「彦さん」より電話が入る。
自然の家スタッフの忘年会のお誘いであった。
私など年に数日しか野外活動に参加してないのに・・・感涙にむせびなから出席を即答。
この時のテンションはこれくらい上昇↓
M3

職場の忘年会の回覧がまわってきた時のテンションはこれくらい↓
Lilienthal

忘年会の場所は山形市のトランキロ
目立たない店でして、カミさんに乗っけてもらった車で山交ビル(現・ヤマザワ)の周りを4周して到着。
店内で自然の家所長はじめお世話になった職員の皆さん、サポータースタッフの皆さんと再会。

Pa0_0000あー、やっぱ商売人が作るスパニッシュオムレツは美味しいね。

周りは教職員の方々なのですが、本音トークは何かと参考になります。
サポータースタッフとして子供達と上手く接することができない、自分の役割について悩んでいる女の子がいて彦さんが熱心にサポーターの役割を説いている。私は傍らで耳を傾ける。
あー、初めは俺も「力み」というか、そんな時期があったなー、という想いで彦さんの話を聞く。
自然の家の職員の皆さんは教職というプロなわけで、子供の接し方なんかは絶対にかないません。
身銭切って野外教育学会に入り学術論文読んでる私自身もはっきり割り切ってます。
ボランティアスタッフとして子供達と楽しさを「分かち合う」だけでも大きな役割だと思います。
自然の家とサポーターの存在意義については現在ネタまとめ中なので後日UP。

月山でご一緒した養護教諭の「たまちゃん」と向かい合わせで楽しく飲む。
雁戸とか案内してくれるんですか?と訪ねられる。
訪ねられたことよりも、ああ雁戸ってやっぱり印象に残る山容なんだなー、とあさっての方向を向いている私の頭でした。ガイドとして営業失格ですな。

Pa0_0001パエリヤ食べて、翌朝所用があるため一足先においとまする。
嵐の前の、憩いの宴。
朝日少年自然の家関係者の皆様、ありがとうございました。

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Everything's Gonna Be Alright

バッハ好きな私としては大胆なアレンジに聞き覚えのある曲でしたが。

Sweetbox - Everything's Gonna Be Alright  (Youtube ※クリックすると音が鳴ります)

この歌詞の背景については多くのサイトで紹介されているので割愛しますが、
Everything's Gonna Be Alright.

冷たい雨の降る冬の夕刻、帰宅途中のカーステで流れていました。
心療内科の診察を終えた後の私には、特に訴えるモノがあるのですよ。
Everything's Gonna Be Alright.

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登山靴のために3時間がんばれますか?

あなたは登山靴のために3時間、頑張ることができますかっ!

洗脚洗失一双鞋店家賠償400元 by 西安晩報12/13
以下記事引用
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 姚氏の談話によれば、11日午前3時、彼は友人と百草堂足療中心に行き、足を洗いました。
 店に入った後に、彼ら5人は店内のスリッパに履き替え、それぞれ番号札を受け取った後に自分の靴を店内の下駄箱に保管しました。当日昼ごろ、姚氏一行が靴を取って店を出ようとした時、下駄箱の中に自分の靴が無いことが判明しました。店では番号札と靴が対応しなければ持ち出せないシステムで、これに対し従業員は彼らの言い分に間違いないことを確認、姚氏にスリッパを履いて帰宅することを提案、彼らは調べて後で電話すると返答しました。

 姚氏が当日履いていた靴は500数元で買ったばかりの新しい登山靴で、責任は完全に店の方にあるとし、当日中にに必ず解決せよと求めました。3時間近くの交渉を経て双方は最後に合意に達し、百草堂足療中心は姚氏に400元を弁償しました。
-------------------------------------------------
以上記事引用おわり

 予備知識ですが、西安のみならず中国には「足洗い」というのがありまして、早い話が足裏マッサージです。その名のとおり、マッサージの前に丹念に足を洗ってくれます。私が西安で経験したトコでは薬草湯に足を浸してからマッサージしてくれましたね。

んで、この姚氏、
 3 時 間 近 く の 交 渉 を 経 て
って、さすが中国人と思うのは私だけ?大枚はたいて買った大切な靴だったんでしょうなあ・・・
日本の満員の山小屋で中高年が靴を取り違えたなんてエピソードを聞きますが、そろそろ中国人が押し寄せてくる予感の北ア山小屋の従業員の皆様、ディベートとか勉強しといたほうがいいかもよ。

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還らざる人々

BookOffでオックスフォード大学出版局のテキスト『The Coldest Place on Earth』を105円でGET。
南極点初到達を狙うスコット隊とアムンゼン隊の模様を描いたテキストである。

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実はスコット・アムンゼンの極点レースに関しては、売国左翼ジャーナリスト本多勝一の著書始め良書が数多く出ているけど、あんまり記憶に残ってないんだよね。リアルタイムで植村直己に熱狂していた世代としては。
今あらためて読んでみると、いやスコット隊は悲惨ですな。
有名なエピソード、スコット隊隊員のローレンス・オーツが凍傷と壊血病にやられ、自ら死を覚悟して「I am just going outside and may be some time」と言い残して極寒のテントの外に出て行く。スコット他残りの4名は黙って見ていた・・・なんて場面はぞっとしますなあ。

このテキスト、英語学習者のサイトを検索すると結構日本でも読んでいる方は多いのだが、明るい探検・冒険ものってないのかな?

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奥様の趣味も応援しましょうね

韓国の女性3名がパタゴニアのパイネとセロトーレを目指して特訓中。

女性3人組、南米パタゴニアの大岩塔パイネとセロトーレに挑戦 by朝鮮日報12/3
以下記事引用開始
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女性3人組、南米パタゴニアの大岩塔パイネとセロトーレに挑戦

イ・ミョンヒ, イ・ミョンソン, ハン・ベソン三名のクライマーは、来年 1月9日出国、パイネ中央峰のウィランス-ボニントンルート(5.10c・A1・63年初登)とセロトーレのコンプレッサールート(A1・28ピッチ・71年初登) 40日間の遠征に出発する。

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パイネ中央峰に挑戦する女性クライマーたち. 左側からカン・ベソン、 イ・ミョンソン隊員, イ・ミョンヒ隊長

イギリスのドン・ウィランスとクリス・ボニントンが 63年初登したルートは去る 1月、高山巨壁登山学校講師であるキム・チャンホらが韓国人初登を果たし, セロトーレ・コンプレッサールートは 2002年ゾン・スングォンらが韓国人初登を記録した。
南米パタゴニア山群に属する二つの岩峯の中でパイネはチリ・パイネ国立公園に位置し、セロトーレはアルゼンチン地域にある。難易度も問題だが、海洋性気候の影響で日々変化が激しく登山がまともに成り立たないシーズンもあることで知られる。

今年に入って寒さがつのる11月18日、フリークライミングのメッカ艮硯岩は寒さもものともせずに沢山のクライマーたちで盛況だった。大部分は今年の岩壁登山を締めくくろうというクライマーで、午後になって100人内外に増したクライマー達は楽しい雰囲気だった。
しかし、イ・ミョンヒさん(33)とハン・ベソンさん(34)はこれらと違い表情が重く真剣だった。出国を一月余残しておいた時点で仕上げ段階訓練だからだ。

(中略)
左側壁にルートをとりハン・ベソンさんがリードした。 手先が冷たい天気にもハンさんは柔軟な動作で垂直壁を一歩一歩登って、30分程で三つのピッチを終わらせて終了点に立ち上がった。イ・ミョンヒさんは氷壁用ブーツを履いた。パイネ中央峰はリードはクライミングシューズを履いて早い速度で登り、セカンドは氷壁靴を履いたままユマーリングで登るから、二人はこの日艮硯岩で適応訓練をするのだ。

女性隊はパイネ中央峰登山を一日で終わらせる計画だ。そうしようとすれば最高の技量と体力を持っていなければならない。三人はクライマーなら誰でも憧れる 5.12~5.13級のレベルだ。隊長のイ・ミョンヒさんは自然岩壁だけではなく人工壁でも卓越な技量を誇る。エクストリームライド主催コンペで2004年以後 4年間連続優勝することで国内女性の最高位を逃していない。氷壁技術も優れ、昨シーズンの選手権大会優勝、ノースフェイスカップ4位、周王山氷壁大会3位の成績に 2007氷壁登山競技総合3位に輝いた。15年を越す登山経歴にもかかわらず、氷が張ったと聞けば倉庫に走ってピッケルを取り出すほどだ。

イ・ミョンヒ隊長は登山を始めて1年でアルプス 3大北壁を完登した位、生まれつきのクライマーで知られるチェ・シウォンさん(32)と夫婦クライマーとしても有名である。98年山で縁を結んだ二人は長年一緒に登り、2001年カラコルムとヒンドゥラージで4峰を 86日間にわたって登る間に恋人の間柄に発展, その年12月結婚式を挙げ、新婚旅行で全国の岩場巡礼に出た位に骨の髓からクライマーだ。

今度遠征はやはりご主人の役目が大きい。
去年アルプス登山の中で偶然に会った先輩からパタゴニア登山の勧誘を受けた彼女は、今年初めにパイネ登山に参加した夫を見ては勇気を得て、今度の遠征計画を推進するようになったのだ。ご主人はこの日運転手と育児を自ら希望して同行した。
イ・ミョンヒさん夫婦は息子(5歳)を、ハン・ベソンさんは娘(6歳)を連れて来た。子供達は寒さを避けて民宿に泊まっているが、登山中も子供達に関心があるようだった。 岩では強靭なクライマーだが、幼い子供達にとっては暖かいママである。(中略)

クライマーである夫たちも下心あって見送る?

禅雲山の高難度ルート つつじ脱出(5.13b) を国内スポーツクライミング 1人者であるキム・ジャインに引き続き二番目に完登したハン・ベソンさんはフリーだけではなくマルチピッチの自然岩壁でも卓越な技量を発揮している。2007氷壁登山競技で総合 8位の成績をあげたハンさんは 5年間人工壁で訓練を積んでいるクライマーだ。 育児のためご主人と一日ずつ交替しながら人工壁に通っているというハン・ベソンさんは会社に休職届を出して今度遠征に参加する。

この日、韓国南部のフリークライミングのメッカである禅雲山を登るために訓練に参加することができなかったイ・ミョンソンさん(40) もよく知られた女性クライマーだ。2001年バインターブラック山群トレッキング、2005年アイガー北壁・モンブランとイランのダマバンド登頂、2006年グラングドジョラス北壁・マッターホルン北壁につながる海外登山経歴を持った彼女も 5.12級レベル、2007年氷壁登山競技総合9位の実力を持っている。後輩二人に比べて登山力や体付きが少し立ち後れてはいるが、穏やかな性格で後輩たちを導くことと予想される。
イミョンソンさんはその間後輩たちと雪岳山, 北漢山, 道峰山で岩壁登山をして、二重靴をはいたまま重いリュックを担いで歩荷訓練をするなど訓練しながら体力補強と技術向上に努めた。

一回クライミングを終え、民宿に帰ってラーメンでお昼を済ました後、直ちに別の岩場に移動した. 昼になったのに気温は上がるどころかむしろもっと下がったようだ。
クライミングに先立って子供達と話を交わす間、二人が遠征に出た後、子供達はだれが面倒を見るのか気になるとムンさんが「私です」と手をあげる。ハン・ベソンさんも娘の面倒を見るのはご主人だ。イ・ミョンヒさんは「子供達が成長しながら夫婦が一緒に遠征に行くのは大変です。」とご主人をちらっと眺めて、ハン・ベソンさんもイ・ミョンヒさんの言葉に同意する。
「ミョンヒや私は‘患者’なんです。中毒ですね。主人たちも同じと思ってください。どうして私達を送ってくれるか考えてみてください。すべて下心があります。来年にどこか行くつもりで今度積極的に応援しているんだから(笑)」
----------------------------------------------------------
以上引用終わり

クライマー夫婦の奥様方がパタゴニア遠征準備中、同じクライマーの旦那方は下心ミエミエで懸命に育児を手伝ってあげているというオチでしたね。
海外登山をたくらんでいる家庭持ちの皆様、カミさんのご趣味は尊重しましょーね。

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池田常道氏に、感服です。

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なんか新しい号が出ていたので 読 ん で や る よ

は、さておき、10月11月に当ブログで取り上げていたピオレ・ド・オール騒動。
池田常道氏のコメント及び記事に注目して開いてみましたが、さすが池田常道氏です。
ピオレ・ド・オールを否定するでもなく、素晴らしいクライミングを世に知らしめる機会として、「カンヌ映画祭」という表現を用いたことに、私は素直に感服致します。
氏の膨大な知識と優れた見識に、少しでも近づきたい。

しかしながら、ROCK&SNOWという山岳誌、今号の編集方針から推察して、高所登山に関しては 全 く 池田氏個人に依存した、オピニオン誌としての姿勢も無い只の情報誌ということがよくわかります。

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山形県「植物方言」誌

よく拝見している西川山岳会会長・渋谷氏のブログに記載されていた、『山形県「植物方言」誌』

Shokubutuhougensi山形県「植物方言」誌(東北出版企画)

早速に山形市立図書館に直行。
やはり関心を抱いている人はいるのか、ネットで蔵書を検索すると一般書庫の本は貸し出し中。
郷土資料にある蔵書を特別貸し出しという形で借りる。
中央(東京)で出版される植物図鑑の類に物足りなさを感じるのは、地方ごとに異なる呼び名を網羅していないことに由来する。
内容は幅広い山野草を取り上げ、詳細に名の由来にまで言及している。
山形でネイチャーガイドを目指すなら必読の書である。

しかしながら、目次を眺めると
「ぺっちょばな」とか、
「めくらのき」とか、
放送局では絶対口にできない言葉が並んでいる。
(※ぺっちょ → 山形近辺における女性器の呼び名)
本文にはクマガイソウやアツモリソウは神奈川あたりの呼び名として「おまんこばな」と紹介されている。
(こういう言葉ブログに書くとエロサイトのトラバがピラニアのようにくるのだが・・・)

放送禁止用語として葬られた言葉の中には、昔人のおおらかな価値観を示す言葉も多い。
はたして、えげつないワイドショーを垂れ流しする今のメディア業界にそんな資格はあるんでしょうかね。

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テンジン・ノルゲイの子孫、NYで頑張る

最近はアメリカに移住するシェルパ族が増えてます。
エベレスト初登頂者、テンジン・ノルゲイの甥の息子もNYでタクシーの運ちゃんで頑張っているそうです。

Sherpas in the City by ABCnews12/2
以下記事引用開始
----------------------------------------------
何世紀もの間、シェルパ族は登山家を導き、荷物を運び、「世界の屋根の上」に住んでいます。
しかし、10年にわたる内戦が人々を脅し、彼らの若い世代は山から下りました。

「私は以前はよくネパールでも運転していたんです。」
マンハッタンのパーク・アベニュー下を通り過ぎたとき、彼は言いました。
ツェリン・ノルブ・シェルパ、タクシー運転手、そして元クライミングガイド。98年にニューヨークに来た彼はABC Newsに語りました。
「しかし、こんなに沢山の車線は走ったことはありません。」

Tseringnorbusherpaタイムズスクエアでのツェリン・ノルブ氏(Outside誌より引用)

彼はエドモンド・ヒラリー卿と共に世界最高峰エベレスト山を征服したテンジン・ノルゲイの甥の息子です。
若い頃はHimalaya Mountaineering Instituteで教えていました。
しかし現在、ツェリンはニューヨーク市に増えつつあるシェルパ族のコミュニティの一員です。
Outside誌によれば、およそ25000人のシェルパが5つのコミュニティに住み、ツェリンのように多くはタクシー運転手として生計を立てています。
「登山は私のすべてでした。」と、過去の冒険について言いました。
「結婚して子供を持ち、私は身の安全のために危険な登山は止めました。」
今、彼はマンハッタンの石と鉄の峡谷を案内しています。12時間シフトの勤労、週に6晩、厳しく彼の仏教徒としての静穏を試される仕事です。
「頭のおかしい、奇妙な人々をたくさん見ました。」
ツェリンは彼の黄色いセダンの運転席から言いました。
「それは私がこの仕事を良くも悪くも、醜い仕事と呼ぶ理由です。」
「最悪なのは車の中でセックスする人です。人をなめてますよ。」

クリスチャン・デ・ベネデッティ(ニューヨークのシェルパ社会を調べているOutside誌記者)は彼らの東洋文化と新しい住環境とのギャップに順応すべく苦労している多くのシェルパ達の困難について言及します。
「アメリカに移住するというチャンスは、非常に難しい選択です。2つの価値観の異なる世界に束縛されるからです。毎年何万人もの人々が来てそれらを克服したとしても、タクシー運転手として働きシェルパ達がここで稼げる金額は、そう多いものではないでしょう」
----------------------------------------------
以上引用おわり

私はNYは訪れたことがないのですが、貧しい村で人生を歩むのがいいのか、いわゆる「ワーキングプア」状態でもアメリカに住んでいた方がいいのか。
どちらが幸せなのか、私には判断できません。
記事によれば10歳の娘さんをインドに置いたままとのこと、ツェリン氏の当面の目標は家族一緒に暮らすことのようです。
しかし、
"The worst thing," he added, "is people having sex in my car. It's such disrespect."
って、おまえらニューヨーカーとやらは最低だよなっ!
と思いきや・・・



51fwcsxbxwl_aa240_『風俗タクシー』
日本人よ、お前もか・・・_| ̄|●

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五百澤智也 山岳図展「山に学び山を描く」

日曜日。
山形県旧県庁舎を改装した展示館「文翔館」を訪れ、附属博物館特別展「山に学び山を描く」(pdfファイル)を見学。

私が大学で地理学を専攻したきっかけともいえる、山形県が輩出した地理学者・五百澤智也氏の山岳図を集めた展示会である。
ある年代より古い方なら、岳人誌に連載されていた精緻な山岳鳥瞰図をご記憶の方もおられるだろう。
地理学においても、日本だけでなく世界に誇れる山岳鳥瞰図を描く、それが五百澤智也氏である。

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展示は岳人誌連載の鳥瞰図の原図、ヒマラヤと国内の山を半々に精緻な山岳図が展示されている。
氷河研究の第一人者でもある五百澤氏とは直接の面識は無いが、一度だけ、まだ私が地質調査部門で勤務していた頃、直属の取締役に誘われて講演を聴きに行った事がある。
気候学の洗礼を受けていた私は、日本における氷河分布については五百澤氏とは意見を異にするが、私にとって地理の先達に変わりはない。
貴重な山の原図に感激。

展示会場では天童山岳会のS氏ご夫妻と偶然出くわす。嬉しい出会い。
なお、同展示会は12月23日まで開催。入場無料。
山形県内の登山者なら、ぜひ一度ご覧下さい。
詳細はこちら→附属博物館特別展「山に学び山を描く」のお知らせ

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やっぱり女性はチョコが好き

来春チョモランマ遠征予定のシンガポール女性隊の食料は、チョコレートをふんだんに利用したものだ、そうです。

MOUNT EVEREST NEVER TASTED SO SWEET  by Singapore Press12/1
以下記事引用
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山はそんなに甘くない

6人のシンガポール女性たちは今までにないチャレンジを試みます。
シンガポール女性エベレスト隊メンバーは、トーア・パヨの40階建てビルの階段で訓練しています。

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(左から) 25歳のリー・リ・ホイ、37歳のジョアン・スー、リー・ペンさん、シム・イー・ホイさん。
すべての女性が愛するチョコレートが、シンガポール女性エベレスト隊で大きな役割を果たします。

チームリーダー、イー・ホイシムさんは語ります。
「チョコレートは私たちが必要とする炭水化物と脂肪の供給源です。また、料理する手間も簡単です。」
(中略)
チームはチョコレートメーカーのSins Chocolatesにチョコレートバー作成を依頼しました。
彼女たちは二種のタイプを持っていきます。ミルクチョコレートバーは松の実、ココナッツ、ヘーゼルナッツ、アプリコットを組み合わせました。ブラックチョコレートバーはクランベリーとコーヒー豆を含みます。食べるでしょう。
リー・リ・ホイは語ります。「山では、私達が素早く食べることができてエネルギーが得られる必要があります。それにはチョコレートが最適です。」
彼女たちはそれぞれ5kgのチョコレートを摂取する予定です。
------------------------------------------------------
以上引用おわり

シンガポール女性エベレスト登山隊をバックアップしているSins Chocolatesの商品はこちら↓
Seven_deadly_sins_large

なかなか高級そうなチョコばかり。
肝心の登山隊の資金が心もとなく、6人のメンバー全員が遠征できるか現段階で不確定とのこと。
チョコをシンガポール経営大学構内で売りさばいたりとか、資金捻出に懸命だそうです。

かくいう私、初めてのヒマラヤ遠征で食糧係をおおせつかり、甘党の私は「一人一日板チョコ一枚」という超ウルトラスーパーアバウトな食糧計画を立案、現地で大量に余らせてしまったという甘い・・・もとい、苦い経験がありますです。
黎明期の北極探検の記録を読んでいたら、イギリス隊だったか、余った食糧で持ち帰った巨大チョコの塊が毎日食べ続けながらも完食まで数年要したというエピソードが載ってました。仲間、仲間(笑)。
シンガポール女性隊の皆さん、チョコ食べてがんばってね。

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現代中国における大学山岳部の今

現在の中国社会における「大学山岳部」を評した記事が掲載されました。

大学生:中国登山的重要力量 by中国体育報11/30

以下記事引用開始
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大学生:中国登山界の重要な力

 登山といえば、人々は高く険しい雪氷の峰、苦しい探険生活・自然の中で意気揚々としている若い顔を連想する。
 国家の栄誉のために登山する時代ではないにも関わらず、まだ人生を賭けるに値することを実現するために、登山で隊列を組む大学生達は我が国の登山事業の重要な力です。数十年来、大学から卒業したいくつかの大学生の登山者は、あるものは職業的登山家となり、彼らの技術と強靱な意志で、高山探険史上素晴らしい記録を残しました。あるものは民間に登山を普及させ、安全と理性で登山の楽しみを体験し、更に多くの人々に影響を与えます。

登山の人材育成

 若く、活気があり、挑戦好きで探検精神を持つ。
 これらは大学生達に共通する特徴で、高山の探険運動に必要な科学的知識、強健な体、非常事態への柔軟な対処能力などが求められます。大学は我が国の登山事業のために、たくさんの優秀な人材を育成しました。
 1960年、王富洲はチームメイトと一緒に北面からチョモランマに登頂、当時彼は北京地質学院で石油地質調査を学び卒業しました。1984年、それから「7大陸最高峰登頂」を完成して“登山の双子星”と呼ばれる李致新と王勇峰はナムナニ峰を皮切りに登山を始めたとき、彼らはまだ大学生でした。
(中略)
 「優秀な登山家以外にも、大学は沢山の登山者・研究者を輩出、それによって登山に関連する岩登り、アウトドア活動等運動の普及推進を行い、我が国の登山事業のために絶えず経験を総括・基礎を打ち立て、登山文化の向上に貢献して、登山の持続可能な発展を促進しました。」国家体育局登山管理センター事務室主任の張志堅は評価します。

登山規格の発展促進

 2002年夏、北京大学の山鷹クラブはシシャパンマ峰で遭難(訳者注・正確にはシシャパンマ西峰のポーロン・リにおいて、5名が雪崩で遭難死した事故を指す)、世間に大学登山に対する関心を引き起こしました。登山の発展においてこの痛ましい教訓は、熱狂的な大学登山に対して容赦なく冷水を浴びせ、雪山に対して無限の憧れを抱く学生達に再考を促しました。
 後に中国登山協会は直ちに全国の大学登山に関する会議を開催、翌年「国内登山管理法」の改正を発表します。これにより高山探険活動に関わるグループの審査、申告などについて更に厳格で、規範に合う要求を打ち出しました。
 以降5年間、北京大学などの大学は以前のように毎年夏期に登山活動を展開し、安全、科学、理性の登山の観念はすでに次第に学生達の中に深く入り込みました。毎年年末に開催される講習会では、専門の登山家を招いて技術的指導を受け、冬の氷雪訓練を行います。春季には重点的に体力を鍛え、夏期に登山、科学調査活動を行い、秋季には登山報告会を開いて、技術、装備などの多方面から詳しい総括を行います。これが数多くの大学の活動事例となりました。
 大学生が挑戦の精神を持つのは人情の常でありますが、しかしよく変化する自然環境に直面して、ただ規範に合う方法と科学的な態度をとることにより、登山を安全に展開することができます。長年登山の伝統を持つ中国地質大学の登山隊は学生グループのチーム、教師のチームを率いる方式を堅持して、学生に登山の実践の中で知識を学ばせ、経験を蓄積させます。そのため、学校が高山の探険活動を展開するのは数十年来大きな事故は発生していません。

登山の普及

 「大学時代に登山活動に参加する最大の意義は、私達に登山を始める機会が与えられ、その中で沢山の体験をすることです。多くの人にとって職業となることはありえませんが、登山で学んだ技術、安全意識、正しい登山の観念、すべて私達の貴重な人生の財産になります。」
 新疆登山協会監督の羅彪は記者に答えます。大学時代に、彼と学友は登山・アウトドアのクラブを創立、登山技術と知識を学び、卒業した後に、彼はアマチュア登山愛好者の監督になりました。
 アウトドア活動の盛んな今日、羅彪のように大学のクラブで成長し、アマチュアの登山活動において責任ある幹事となる人は多い。彼らは登山を普及させ、職業的な高山探険とアマチュアの登山体験との間の橋わたしとなる、全国民的健康運動の不可欠な存在でもあるのです。
 20歳あまりの学生は習熟した登山家に比べて実践経験がまだ浅いにもかかわらず、大学登山の重要な効果をを高く評価するべきです。
 「大学生は実力の範囲内で登山して、大衆性、安全性を備えた登山活動を体験し、‘より高く困難な’高山探険活動を展開することは提唱していません。学校の管理者も専門家の意見を取り入れ、学生登山を正しく進めるならば、大学登山を更に健康的に発展させ、中国の登山事業にさらなる貢献をもたらすでしょう。」
張志堅主任は最後にこう強調しました。
----------------------------------------------------------
以上引用おわり

02年の北京大学隊のシシャパンマ西峰遭難は、当時の人民日報日本語版でも報道されていました。
今回の記事から読み取るに、それまでの大学山岳部の活動に影響を与えるほどの事故といえます。
さて、これほどまでにメディアで持ち上げられる中国の大学山岳部。
現代中国の登山ブームは驚異的なまでの経済成長に比例したもの、と推定は容易ではあります。
しかし、バブル経済まっさかりの学生時代イコール大学山岳部衰退の時代を過ごした私としては、とても興味深いものがあります。
本当に「経済的に恵まれているから登山が流行る」といえるのでしょうか?
しばらくは中国の大学山岳部の動向から、私は目が離せません。
ところで、
20071127131606ipzu
ユイチュ峰に登頂した中国農業大学の皆さんですが・・・

20071127131051kc0f
このルートどりって雪崩やばくね?

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