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ボナッティにとって、K2とは何だったのか

ワルテル・ボナッティの名前がイタリアのメディアを飾っています。
イタリア語はよくわからんのですが、そのニュアンスは
『54年後に認められた、K2初登頂でのボナッティの役割』です。

K2, dopo 54 anni riconosciuto il ruolo chiave svolto da Bonatti by Italia e mondo3/28

K2: a Bonatti non servono nuove riabilitazioni by Montagna.tv3/31

Walter158x237最近のボナッティ

イタリア隊によるK2初登頂は、登頂サポートに廻されたボナッティにとっては不本意な登山といわれていますが、現在までその記録に関して何らかのトラブルがあったようです。
このたび改めてボナッティがK2初登頂において果たした役割が再評価されたというのが記事の趣旨らしいです。(イタリア語はわかんねーのよ)

思うに、登山の成果を巡ってこれだけの長期間にわたり争い毎となるのは、ナンガ峰のメスナーとヘルリヒコッファーの例もそうですが、ヨーロッパ圏の登山家にとっての「名誉」とはこれほどまでに尊重されるべきものなのか、と改めて感心します。
遠征隊で何かコトがあれば臭いモノには蓋をする極東の某島国の「登山文化」(笑)とやらとの違いを感じるのです。

しかしボナッティ本人に直接聞いてみたいですね。
アルプスだけでなくG4登頂という華々しい登攀歴を持つあなたにとって、K2という山はどんな存在なのか、と。

ちなみに上記 Italia e mondo紙の写真ではえらく老けてみえるボナッティですが、スペインのDesnivelによれば精力的にスペインはマドリッドに講演旅行にお出かけのご様子。
Bonatti_p2Desnivelより。さすがイタリア男、サングラスがダンディですなあ。

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コメント

こんにちわ。いつも興味深くコラムを拝見しています。14プロジェクト事務局員の一人です。政治的発言についてもかなり同意しています。

今回はワルター・ボナッティさんについてのコメントが目に留まりました。私は1998年秋にボナッティさんご夫妻(奥様は往年のハリウッド女優ロッサナ・ポデスタさん)が初来日した際、日本滞在中の3週間を家内とともにフルアテンドさせていただき、山と渓谷誌ではインタビュアーも務めさせていただきました。登山家としてはたいした実績を残していない私にとって、今でも登山家人生の中の最良の思い出の一つです。

そのとき、ボナッティさんからK2の話もいろいろとお聞きしました。かいつまんで申し上げますと、要するに登頂アタックメンバーのための酸素ボンベを最終キャンプに荷上げした際に、どうしてもテントを見つけることが出来ず、ルートの途中においてこざるをえなかった行為に対して、後々まで心無いマスコミから誹謗中傷されてきたということで、深い心の傷となったというようなことだったと記憶しています。何しろイタリアはパパラッチの本場ですから、マスコミの低俗さは日本の比ではないとのことでもありました。また日本では想像も出来ないほど、当時の(今でも?)アルプスの国、ヨーロッパにおける有名登山家の社会的注目度は高いので、当時はボナッティさんの一挙一投足が新聞ネタになっていたという社会状況も考慮すべきことです。

このように「マスコミ嫌い」という前評判の高いボナッティさんでしたから、来日前から私はどう接したらいいのか期待と不安が入り混じる毎日でしたが、素顔のボナッティさんはとても素晴らしい方でした。今もお元気で、昨年は英国山岳会創立150周年記念イベントでツエルマットに世界中の名クライマーが勢ぞろいした場にも顔を出されたそうですが、皆から大いなる敬意と親しみを集めていたとUIAA会長から聞きました。

投稿: くま太郎 | 2008.04.15 09:04

くま太郎様
 ボナッティ氏に関する貴重な情報とご自身の経験談をお寄せ下さり、ありがとうございます。
 ご指摘のように、イタリアの一般紙メディアでボナッティの名前を拝見し、彼の地での「登山家のステイタス」の高さに感心していた次第でした。

 来日の際にマネジメントされた方から、こうしてボナッティ氏の人柄を聞くことができ、あらためて尊敬できる方と認識しました。
 政治ネタは不勉強で拙いブログですが、今後ともコメントお寄せ頂ければ幸いです。

投稿: 聖母峰 | 2008.04.15 17:57

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