ワーグナーの夜
休日の夜。
すみだトリフォニーホールで開催されている「地方都市オーケストラフェスティバル2008」の関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行く。
せっかく東京に来ていることだし、都会でしか経験できないことをしたい。
山なんか山形帰りゃいくらでもあることだし。
以前から生でワーグナーを聴いてみたかった。目的はそれである。
当日券でB席2000円を購入。
休日の夜の2時間、ワーグナーの音楽を聴く。
日々、汚泥にまみれる土木作業員だってクラシック好きなんですけど何か?
学生時代、東日本をチャリで縦断した際には、カセットで「ニュルンベルグのマイスタージンガー」流して朝の国道4号線を走ったりしたものであるよ。(あやしい)
開演前のプレ・トークで指揮者の飯守泰次郎氏が語ったように、ワーグナーはナチスドイツに利用され、その関係を問われた事もあるが、大自然を背景として壮大なドラマを音楽として形作っていることが最大の魅力である。
演目は「オール・ワーグナー・プログラム」と題して次の通り。
楽劇ニュルンベルグのマイスタージンガーより
第1幕への前奏曲
歌劇タンホイザーより
夕星の歌
歌劇ローエングリンより
エルザの夢
エルザの大聖堂への行列
第3幕への前奏曲
ニーベルングの指環より
ワルハラ城への神々の入場
ワルキューレの騎行
ヴォータンの別れと魔の炎の音楽
ジークフリートの葬送行進曲
ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲
幸か不幸かコッポラの「地獄の黙示録」第1騎兵師団の攻撃シーンで有名になったワルキューレの騎行、生で聴くと最高です。
私は音楽に関しては無知ですが、この曲の旋律が他の楽曲にモチーフとして用いられているのは、やはりワーグナー自身も気に入っていたのでは。
すみだトリフォニーホールもクラシック専門のホールとして最高でした。
やはり東京はいいよなー。
犯罪者が多くて空気が薄汚いわりに、こういう文化施設が充実していて。
(ボク何か悪いこと書きました?)
入場料2000円で、下手な映画よりは心の琴線に触れる時間を過ごせました。
| 固定リンク
「日常」カテゴリの記事
- お仕事日記2021年2月 & ウルドゥー語の夜 第13夜(2021.02.23)
- PCR検査体験記 & コロナ隔離生活日記 4日目 & ウルドゥー語の夜 第10夜(2021.01.26)
- PCR検査体験記 & コロナ隔離生活日記 3日目(2021.01.25)
- コロナ隔離日記 2日目(2021.01.24)
- コロナ隔離日記 1日目(2021.01.23)
コメント
2000円とは!やすっ!
いいなあ。
これからそういうのチェックしよう~!
ワーグナーというとどうしても
ノイシュヴァンシュタイン城のルートヴィヒ2世を思い起こします。そして、ヒトラー。
ニーベルングの指環のストーリーは知っているものの、生で聞いたら、どういう感覚に陥るのかきいてみたいです。
クラッシックも最近聞きに行くことが増えてきましたが、聞きかじってる程度でかえって取り巻く歴史なんかに興味が湧きます。
投稿: POP | 2008.03.31 22:52
クラシックのコンサートなんてそんなに人来ないだろうと思ってたら、当日券売場は人が並んでいるし、開場時間には大勢の人混みでごったがえすしで、好きな人は多いんだなあとあらためて思った次第です。
ニ短調もハ長調も知りませんが、気晴らしで聴いているうちに音楽家をとりまくエピソードなんか知ると楽しいですね。
投稿: 聖母峰 | 2008.04.01 20:30